何度でも警告しますけど、このサイトは男性向け18禁ゲーマー用のサイトであり、この日記を含め、コンテンツも全て18禁です。
18歳未満の方はご覧にならないで下さい。また、普通に不快な記述も多々あるでしょう。
あと、(体裁等一部後から修正しているものの)本当にプレイしながらリアルタイムで日記書いていますので、分かりにくい記述等多々あるでしょうがご容赦下さい。


日記更新4日目。

はい、今日も元気にいってみましょう大正×対称アリスプレイ日記!
さて、前回は赤ずきん編ということで、なんだこれというクライマックスを迎えてしまったわけですが、余りのアレな日記内容にたまらず、中嶋あかねさんが飛んできた!!

夏バテしておりませんか?私は少々しておりました。中嶋あかねです。

日記お疲れ様です。
いつも細かく書かれててさぞ時間がかかると思うので、シンデレラさんの時みたいに
箇条書きにされてはいかがでしょうか?
どうしてもここだけは言いたい!な部分のみツッコミ入れるという感じで…。
なにしろ次は一番の鬼門(と言われている)BadEND地獄のかぐやさんですからね…。

赤ずきんさんの話、私なりの見解ですが、もしかして『イソップ物語』もまじってるのかな?と思いました。
「オオカミが出たぞ〜」と嘘を続けた羊飼いの少年の話。うそつき少年=オオカミ少年。という感じで…。
あと他の方の意見ですが、赤ずきんさんの話は『鏡の国のアリス』の"ジャバウォックの詩"が参照になっているのでは?という意見もありました。
(いもしない犯人を探して右往左往する話だそうです)
まぁ確かに赤ずきんさんの話に無理がある部分は否めないです。白雪君とほぼ同時期の人ですからねー…。百合花のシナリオが雑だったというか、精神的余裕がなかったからか…。
ケモ耳は始めてみた時、萌えるどころか「えー…」と思った少数派です。
その直後のオオカミくんの台詞「(略)お前がその頭を気にしてる〜」と百合花の台詞「その耳…」の違いに、耳は飾り(幻想)かな?と…。

ひたすら赤ずきんさんフォローのような今回になりましたが、この辺で失礼します。
では!面白かった by 中嶋あかね

いや本当、すみません、すみません。中嶋あかねさん始め全国推定一千万の対アリファンのお目を汚さんばかりというか、むしろ全力で汚していくぞという堅い意思が伝わるプレイ日記で…。
そして見事なフォローを本当にありがとうございます。イソップ物語、なるほど確かに仰るとおりだと思います。オオカミ少年のあれですね。そして、ジャバウォックの詩ですか。ふーむ、念のためジャバウォックの詩をwikipediaとかで読んだりしましたが、色々な解釈が出来るものですね。言われてみると確かに、何かしら古典文学・寓話のパロディ・オマージュっぽさを感じさせるシナリオだった気もします。私はその辺の教養が皆無なため全然分からない残念な人間なのですが。
で、「白雪君とほぼ同時期の人」って何ですかね…??
うん?
あれ、これひょっとしてネタバレというか、真相的な?
まぁいいでしょう。

ケモ耳はダメでしたか(笑) 少数派なんですかね?実際のところ乙女の皆さんの反応はどうだったのでしょう。

という感じで。
いやー、こうやって私の駄文に解説を加えていただけるのは本当にありがたいですね。では今日のプレイ日記行ってみましょう。



にしても、Episode1買う時に比べて残りEpisode買う時の迷いの無いこと無いこと。3作ズラッと部屋に並んだ時はさすがにどうしようかと思いましたが、まぁ買ってしまったものは仕方ない。
というわけで始まりましたEpisode2。っていうか届いたジャケット見て分かったんですが、Episode2でかぐやとグレーテル、Episode3で白雪と魔法使い、最後のやつでアリスなのな。なーんだもう全キャラ出揃ってるじゃない。正直シンデレラ兄さん以外誰一人食指が全く動かない(シンデレラ兄さんにもさして動くわけではない)んですが、まぁ仕方ない…。Episode2からは乙女ゲーの色合いも落ちてくるという話だし…。

で、選んだのはかぐや。
正直グレーテルの方がまだ食指という意味ではマシ。第一印象は良かったから。付き合ってみると兄以下の駄目人間な割に言うことだけはいっちょまえだということが分かってしまったので微妙なんですが、それでもまだかぐやよりはマシ。
かぐやは悪いけど、これなんで関西出身の声優さん使わなかったの??関西人プレイヤーなんかガン無視なのでしょうか、あるいはこれで問題ないと思っているのでしょうか。もう似非関西弁喋ってるだけでマイナスポイント微加算されるわ。いちいち目くじら立てるわけでないけど、できる努力をしないのは駄目でしょう。関西出身の声優さんに事欠いているわけでもあるまいに。

んでゲーム始めたら、おぉっと、シンデレラのところでバイト(?)生活始めてるところスタートでかぐやとは他人設定になるのか。
しかしこのかぐや、お腹ペコペコと言っておきながら、初デートで百合花がランチデートに選んだ「クレープ」という選択肢に対し

 かぐや「お。ええなー。じゃ、クレープ屋さんにいこか」

と笑顔で即答できる辺り、やはり只者ではない・・・。
いい歳した男子がお腹ペコペコで「クレープ」とか、無いですよ。無い。こいつら青年でしょう。こんなもんできるものなら焼肉ランチバイキング食べ放題、見え張ってイタリアンでパスタ大盛りとか、背伸びしてサンドウィッチセットにサイドメニューとか、そういうのですよ。多分。
クレープて!ランチ後の別腹とちゃうんやで?!

…と思ってたら、肉の串焼きを見つけてそっちに飛びついちゃったんで、その辺りは妙にリアルなのな…。百合花もたまたまその串焼き食べたいと思ってたから「息が合ってぴったり!結果オーライ!」みたいなもんなんでしょうが、まぁ微減点ですよね。多分。。「なんでもええで」って言っておきながら出された選択肢に対して文句言うのよりは遥かにマシだし、恐らく当の百合花の中では減点されてないので問題無いのでしょうが。

んで、かぐやの百合花を呼ぶ謎の「ひぃさん」というのが、「僕の姫さん」のことだということが、Episode2にしてようやく判明。まぁこれもいいでしょう。

その後、かぐやの百合花に対するVIP待遇は続き、ベンチに自分の着物を脱いで座らせるわ、肉取り分けるわ、そのままかぶりつきたいかと気が付き串の方も勧めるわ、あーんしてあげるわ、なんだこいつ。彼氏マシーンか。最初のナンパといい、恥も外聞もなくこれだけのことができるというのは、やはり只者ではない。
しかも、百合花がお肉喜んで食べているのを見たからか、「僕、こう見えて少食やねん」と言いながら自分の分のお肉まで差し出そうとするかぐや。そんなかぐやに、食べて下さいというか勧められるまま食べるかの究極の選択肢。これは本当に難しい。
なにせゲームなんでね…。本当に「本当に極度の少食」というキャラ設定もありえるのでね…。その場合、「他人に尽くすことで幸せを感じるタイプ」というキャラ設定もセットでついてくるでしょうし、勧められるまま食べるのが正解だと思うのですよ。しかし上述のとおり、かぐやは「お腹ペコペコ」と言っていたわけで、あれが正解へのヒントというケースもありえる。

悩んだ末、「気が利く私(百合花ではなく私)」を見せびらかすため、「お前も食えよ」を選択。

…よくわからない話の流れに突入した…。が、これ正解だったんじゃね?続いて、かぐやの「僕をお食べ」に対しノリ返し、かぐやから「僕もあーんで食べさせてほしい」という本心っぽいのを引っ張り出し、そして実際にあーんで食べさせてあげるという見事なコンボを決めた私。己の手腕の鋭さに惚れ惚れとするぜ…。

というかこのゲーム、選択肢選ぶのが面白いですよね。割と考えさせられる良問が多くて、攻略している感があって良い。凡百のエロゲを凌駕していると言えるでしょう。本当に、凡百のエロゲときたら、「このヒロインルート行く?」「フラグ立てる?立てない?」「中に出す?顔にかける?」程度の質問しかして来ないのばっかですからね。そんなもん中に決まってるだろうがっていう。(この記事の推定読者層を全力で煽っていくスタイル)



 かぐや「ひぃさんはあの店にずっと勤めとるん?」
 百合花「ずっとというわけではないですが、勤めてからもう二年くらいは経ちますね」


!?!?!?

2年!? え、じゃあシンデレラという婚約者を覗きに行く目的で働いているという設定も無しなのですね。じゃあなんであの店で働いているのかという疑問は湧きますが、多分触れぬが花なのでしょう。そして二年ということはつまり、多分ですがシンデレラ3兄弟とは恋愛フラグ一切立ってないという意味でもあるのでしょう。
などと思っていたら、また別の女性に頬をひっぱたかれるかぐや。どうも、手当たり次第口説いては恋人になってるのがかぐやさんの本性のようです。そういう意味でも彼氏マシーンだったか。



 百合花「……人が貴方を、特に女性が貴方を好きになる理由が少しずつ分かってきた気がします」
 百合花「貴方は人の心を読むのが上手な人です。他人が自分に望むことは何かを分かってあげられる」
 百合花「だからこそ、貴方はその人に一番適切な言葉や行動をかけてあげられるんですね」


段々と、マジでかぐやが仮の人格しか持たないアンドロイド的な何かに見えてきた私。
お陰様で、かぐやが自分のお面を百合花にかぶせて、百合花が視界をほぼ遮られた状態でかぐやが接近してきてキスをするというシーンも、ホラーでしかなかったです。(キスオチで良かったー的な。)

その後、またゲームオーバーになった。2回目か。最初は、シンデレラとの関係を匂わすような言動に対し特に否定をしなかった時。2回目は、「お前自傷癖があるんじゃねーの!?」って言ったから。この、不正解選択肢即バッドエンド突入は、fate/stay nightを思い出して懐かしい。かぐやは超絶ナイーブですね。ていうか何だ、てことは、自傷癖があるだけでなく記憶喪失でもあるのか。あと魔法使い男、なんかキャラ変わってね?こんなオラオラ系の口調だっけ。

ともあれ先に進めましょう。かぐやが記憶喪失だということは分かって、さて、この後百合花がとるべき言動は?

1. 何か隠し事をしていないかと問い質す
2. かぐやの頭を撫でる
3. 何故黙っていたのかと問い詰める

(番号は私が振りました)

これまた難しいなー・・・!1.が正解臭いけど、自傷癖有るんじゃねーの!?って言ったらBadEnd直行したことを思うと、軽々に選べない。2.は一番無難だけど、事態が改善する気もせずフラグ立たないまま迎えるBadEndの匂いがする。3.はさすがに違うでしょうコイツ超ナイーブだから。

ってわけで勇気の1.。


魔法使い男キター!!!!!


2.かよー。コイツ、徹底的に甘やかさないといかんらしいな…。

その夜、かぐやが気になってかぐやの部屋に入ろうとする百合花。互いの部屋に一歩でも入ってはいけないというシンデレラとの約束は、「破る」。(割と迷いなし)
そしたら割とサッと、かぐやにベッドに押し倒されているような状況になった。さすが彼氏マシーン。
そんなかぐやに記憶を取り戻して欲しいか?
うーんこれも難問。これって多分、あの序章のアリス(百合花?)に重なっている問いだと思うのですよね。なので普通に考えたらYESなんだけど、ほら、これ、まだEpisode2じゃない。しかもかぐやは甘やかさないといけないじゃない。自傷行為をするほどの過去を取り戻すべきなのか。なにより、下手にホイホイYES選んだらまた速攻魔法使い男が出て来る気配がする…っていうかもうタンスの後ろあたりにスタンバっててもおかしくない。

………

スタンバってたらそれはそれで面白いということで、YESを選択。
そしたら、重ねての質問。

 かぐや「……例え、僕が僕でなくなったとしても、ひぃさんは僕に記憶を取り戻して欲しい?」

うーーむ。これ、私の勘ですけど、ライターを信じるなら、YESなんじゃないかな。この選択、伏線なんじゃね?っていう。
そしたら、しばしのやり取りの末

私に覆い被さる影が大きくなり、私と彼は重なりました。

重なったー!!!
挿入は!?挿入はあったの!!??
…と文面を二度読みする私でしたが、まぁ、多分くっついただけでしょうここは。接吻も無いと見た。
あと、この文面、なかなか味わい深いというか、エロゲとかギャルゲ(男性視点)ではまずお目にかかれない文面なので新鮮でした。
あと、どうやら選択肢両方正解っぽい。(エロゲーマーの面目躍如。)


さて翌朝、百合花はかぐやのベッドですやすやと寝過ごしていました。起きたら、

 かぐや「朝の支度はぜーんぶ僕がやっといたわー」
 かぐや「掃除も洗濯も店の準備も、ついでに朝食も作っといたで」


彼氏マシーンは今日も絶好調だな…。全国の乙女の皆さんが「一家に一台欲しい」と鼻息荒くしているのが目に浮かぶ。
あと、マジで抱きしめられただけで接吻すらなかったっぽくて、これにはさすがの私も自分の洞察力に苦笑い。

 百合花「はい。というわけで、夜の時間は私が貴方を独占しますが、良いですね?」
 かぐや「あはは。朝も昼も夜も僕はひぃさんのもんやで」


これにはさすがの私もかぐやの彼氏マシーンっぷりに苦笑い。
おかしいな、乙女ゲー全開なのはEpisode1だけ、みたいなことを聞いたはずなんだけど……。

 百合花「……もう」
とかいいつつ、私はハグする体勢に移ろうとします。
 女性客「かーぐーやーん。なーにやってるのぉ〜?」
 かぐや「はいはーい」
 百合花「………」
かぐやんはお客様(おんなのこ)に呼ばれて、私の元から離れていきました。
行き場を失った手が虚しく空を切ります。


…まぁ、いくら彼氏マシーンとは言え、かぐや君も人間ですからね。見えてないものにまで気配りはできんよね。

 かぐや「あ。せや。ひぃさん、ひぃさん。ちょっとこっちに来てくれへん?」

いやな予感がする私。

小走りで近寄ると、かぐやんに抱きしめられてしまいました。
 かぐや「ぎゅー」
ぎゅーという声に混じってキャーという女の子達の悲鳴が聞こえます。
 かぐや「僕はひぃさんのもんやーってゆーたやろ?」


大概にしろよ。






日記更新5日目。
まずは恒例となりました、中嶋あかねさんからのweb拍手コメント紹介。ていうかこの御方も大変ですね。この律儀さ、読者が世界中に自分一人しかいないのではないかと慄いているのでなければいいのですが…。
いや、実際のところ読者がこの中嶋あかねさん一人である可能性も割と高確率であるんですが(初回の時点で陸自がとりあえず目通してくれたっぽいことは聞いてますがまだついてきている気があまりしない)、別に読者の数気にしていたら今時エロゲレビューサイトとかやってられませんから。読者数が欲しければとっととオープン2ちゃんねるのまとめサイト作ったりツイッターをトゥギャッターにまとめたり猫のgif動画を貼ってお手軽にイイネ稼いだりしてますよ。
最初は、あわよくばあかねさん以外にも新規サイト閲覧者獲得なるかなんて下心もありましたが、まぁ本気でそういうこと考えるなら推定読者層にしきりにう○こ投げつけるようなプレイ日記書かないですからね。おかしいな、なんか自分で書いてて泣けてきたぞ。どうしてこうなった。


どうもですー。かぐやさんへ行きましたか。頑張って下さい(笑)
かぐやさんの所はENDロールが流れるBadendがあるのでお気を付け下さいませ。

笑っていられる(乙女っぽい)のは最初とグッドの最後だけです。

だんだんドシリアスになりますよー。
変な関西弁についてはかぐやさんの事が分かれば、関西出身の人じゃないのが選ばれたのが納得いく…かと思います。
でも、プレイ中は「ちゃう!イントネーションちがぅぅぅぅ」と悶えてました(笑)


ケモ耳嫌いというわけではないのですが、なんか…ファンタジーなのは分かってるんですが、いかにも媚び売るみたいなキャラデザだったのが…がっかり来たんです(個人的に)

タンスの影からずっと見ている魔法使いさんに笑いました。
同時になんか複雑な気持ちに…。
キャラがブレてる感じなのは…詳しくは魔法使い編にて。

グレーテル編はしょっぱなからぶっ飛んでますよ!面白かった by 中嶋あかね


すみません、かぐや編最後まで終わったんですがなんで関西出身の人じゃないのか全然分かりませんでした。
が!
今どこまで進んでいるかは内緒ですが、さすがに予想ついてきました…。な、なるほど……?

ケモ耳はダメでしたか(笑)!流行りの媚び売りは嫌いですか(ムスカ大佐)
特に女性って、媚び売りを嫌う感強い気しますよね。私も昔は嫌いだった気がするんですが(萌えゲー全然やらないのはそのせい)、なんか最近は、それはそれでありかなぁどうせ(広義の)ファンタジーだしって気もしてきています。
なんていうのかな、小賢しい媚び売りは嫌なんだけど、媚び売りも徹底してやられると圧倒されてしまって清々しさと神々しさを感じるというか、そこまでくると有りというか、なんか具体例あげられないのが残念なんですが、でも似たようなものを最近何かで感じたなと思ったら俺つばだった。あれー?なんか違うなー?
俺つばは、ちょっと別ベクトルで突き抜けてて圧倒されてヘタすると多幸感で満たされたりするんですけど、すみません全然違う話になってきましたね。
ともあれあかねさんのコメント、これはプレイ後に読み返すとうんうんとうなずけるようになりそうですね!グレーテル編は次回更新予定!

ではプレイ日記いってみましょう。今回はかぐや編後編。



かぐやが月の国の人だから帰るという夢を見て早朝に目が覚めてしまったという話をかぐやにした百合花に対し、かぐやはベッドでお詫びをするという。
ここで選択肢。
マッサージ or R18

まぁマッサージなんでしょうけど、R18を選択。かぐやさんも勃起するのよ〜 おかしなことじゃないのよ〜

結局どっちでもなくて髪を梳かす、でした。
で、なぜか膝と膝の間に座らせて百合花の髪を梳かし始めるかぐや。
はいダウト!無理でーす!かぐやが徳田貴弘キャプテン翼の人々並に足が長くないと無理でーす!!全国の乙女達が許しても、大人げない私は目をつぶらんぞ!こういう粗、ピシピシ探していきますからね!

とかやっていたら、百合花が子供の頃の話をし始めてびっくり。なんだ、子供の頃からの意識全部ある設定なのね。つまり、このかぐやルートも、リアルな世界ってことかね。
…ということは、あの序章のあれとか、他のルートの百合花とは、どういう整合性つけるんだろう…?
んで、目の色や髪の色が他の人と違うとか言い始めて、お、おう・・・となる私であった。この作品、こういうの多いな…。こういうのっていうのは、「ツッコむのは野暮な、二次元作品的特徴だと思ってたら、ガチでそういう設定だった」的な。例えるなら、セーラー戦士達が金髪だったり青髪だったり茶髪だったりカラフルなのもアニメだからと思っていたらセーラームーンが「私達はみんな地毛の色が他の人達と違うからね」とか言い始めた気分。これ、結構扱いに困るんですよねー…。これまで、世界(&時代)設定どうなってねんと思いながら読んでいましたがまぁツッコまぬが吉かと思い触れずに来ましたし、日本が舞台で人名「シンデレラ」ってどういうことやねんとか、この”日本”には現代日本での普通のシンデレラの話は無かったことにされているのかとか、色々と…
…うーん、やっぱり、全部幻想オチにもっていくしかないですよね…。
まぁ、今は黙って先を進めましょう。


おおっと!!かぐや、コイツ初キス(お面越し除)で舌入れてきやがったぞ!!なんという彼氏マシーンっぷり!なるほど嫉妬を誘うシチュエーションでは彼氏は舌を入れるような情熱的キスを半ば強引にしてくるのが乙女的には正解なんですね分かります!!!!(役に立たない知識)


あと、交換日記はかぐやの日記だけでなくて百合花の日記もちゃんと載せろや。こっちはそれを楽しみに日記見てるってのに。


んで、翌日はパーティ。女5人に囲まれて修羅場なところを、白雪が「うるさい」と一喝した後、珍しくあれこれ喋りました。曰く、お前らが本当にかぐやとの恋人だというなら証拠の品を持て。
ん?百合花除いて4人?あーなるほどね。これ、竹取物語の宝探しにかけてあるんですね。
それはさておき、なんだか分からなくなってきました。
・大量の女の子と同時に付き合う→記憶喪失→百合花と出会う
・記憶喪失→女の子Aと付き合う→記憶喪失→女の子Bと…  →記憶喪失→百合花と出会う
のどちらなのでしょう。最初、後者だと思ってて、「これは大変なことになるぞ」と思いながら読んでいたのですが、なんだか途中の記述から「あれ?前者か?」って思ったのですが、やっぱり後者な気がする。

って思ってたらあああああああまた魔法使い男が出てきたーーーー!!

 かぐや「僕は多くの人を殺してきた心の持ち主なんかもしれへんな」

を否定しただけですよ!めんどくせえ〜〜コイツ超めんどくせーー


上の発言に対し、正解選択肢である「肯定する」を選んだら
 かぐや「僕は多くの人を殺してきた心の持ち主なんかもしれへんな」
 百合花「そうですね……」
 百合花「でも、少し違う」


こんなんありかよ!!


そして4人の元カノがかぐやを取り戻すために想い出の品を持って来るんですが…
いや… この状況でかぐやの不平を堂々と言うのは、さすがにリアリティ的にどうなの。
逆でしょ。仮にどれだけ不満があっても、この場では綺麗さっぱりなかったことにして美しい想い出を語るもんだと思うのですけど。
…と思ったけど、3人目に対し白雪が最後に

 白雪「帰れ」

の一言と共に追い出したので分かった。この部分、乙女版無双ゲーだわ。並居るいけすかない恋敵達をバッサバッサと斬りまくる爽快アドベンチャーゲーム!なのですね。リアリティとか言ってすみませんでした。
そしてもう一つ分かった。次の

結局、彼女達はかぐやさんを見目麗しい便利なアクセサリーとしてしか見ていなかったのです。

とあるように、これ、恋人を、自分を飾るモノの一つとして見なすような現実世界の人々への皮肉なのですかね!?「こんな彼氏、恥ずかしくて友達に紹介できない」「こんなブスと一緒にデートとかできねぇ」みたいなこと言ったり、言わないにしても思ったりする、まぁいいやそんな深読みは。
追い打ちのようにかぐやが言います。

 かぐや「僕は何も持ってない。ちょっと物珍しいだけで大した器量でもないし、才能もない。召使いとしてしか役に立たん存在や」
 かぐや「……あの子らが僕に執着してたんも僕があの子らにとって都合が良いからであって、僕自身を必要としている訳やない」

来ましたね来ましたね、青春の悩み超王道。かぐやのケースはちょっと異例としても、そのまま恋愛に当てはめれば、実によく聞くケースになります。そしてかぐや君も、その日の日記は

 かぐや「なんで君は僕と付き合ってくれているのでしょう…?」

で締めておりました。うんうん、善哉善哉。


そして、また選択肢。かぐやが、自分は実は月の住人で、月に帰らないといけない、と言ったらどうするか?って聞いてきます。引き留めるか、引き留めないか。
ははーん、またこの選択肢か。もう効かないですよ。ここはあれでしょ、敢えての「引き留めない」からの、「私も一緒に行く!」的展開ですよね。はいはい、引き留めない引き留めない。

…なんか全然違う流れでしたけど、これ正解だったっぽいぞ。さすが私。そしていやらしいぞプリムラライター。(*追記:後で不正解選択肢だと知ることになります)

接吻キター!!!
(まぁ、乙女の皆さんと違って、こちとら百合花絡みしか潤いが無いもんでね)


さて、いつまでも埒が明かないかぐやに業を煮やしたのか何なのか、百合花はここにきて「他の男達に愛想振りまいてかぐやとはちょっと距離を取る」作戦に出てきました。いわゆる、「押して駄目なら引いてみる」作戦。
そしたら、数日でみるみる成果が上がり、かぐやに壁際に詰め寄られ

 かぐや「何で他の奴見るんっ!? 僕以外に笑いかけんなや!!」

百合花「計画通り」(ニヤリ)
といったところでしょうか。悪女だなぁ。でもその後、

 かぐや「はは……こう言えば、ええんか? これが、ひぃさんの欲しかった言葉なん?」

 かぐや「何で、僕を試すようなことをするん……?」

 かぐや「……なあ、何でそんな酷いことが出来るん?」

 かぐや「……なあ、何でさっきから何も喋ってくれへんの……?」
 かぐや「なあ、何かゆーてやっ!!」
 百合花「…………」
 かぐや「……僕のことが嫌いになったんなら、僕のことをいらんくなったんなら……僕を振ってくれ……ひぃさん……」

ここにきて、完全に百合花に反旗を翻す私。つまり、完全にかぐやの肩を持つ私。そうだそうだ!もっと言ってやれ!この性悪女に言ってやれ!
なんかね、すっごいかぐやに感情移入。分かるわー、こういう感じ。だいたいぶっちゃけ似てるというかシンクロするんですよ、かぐやのいじけた感じが私と。おいカメラ止めろ。

(深呼吸)

なんかね、すっごいかぐやに感情移入。分かるわー。お年頃の男性心理をなかなか的確に描写出来ている気がしますわー。彼氏マシーンかぐやではなく、一個の、自分にとても自信がなくて臆病だけど一人の女性に恋い焦がれている、若い男がここにいるわー。

シーンはちょっと移って、白雪が追い打ちをかけます。

 白雪「結局、君は彼女に追いかけて欲しかったんだろう?」
 白雪「自分を好きだというのなら、その志が並大抵ではないことを証明してみせろと君は彼女に暗黙のうちに命じていたんだ」
 白雪「そして、君の出した難題をこなせたなら、その思いは真実の愛だとようやく信じてもらえる」
 白雪「なんで、傲慢なんだろうね」


おおお〜〜〜。竹取物語とも絡ませた、見事な記述。素晴らしい。何が素晴らしいって、この思考回路、完全に非モテ童貞のソレだと思うのですよ!こじらせたタイプの!だから、「3次女はクソ!」とか言って2次元にハマるのは、まだ現実を直視できているというか(いやできていないんですけど)少なくとも「そんな都合のいい女はどこにもいない」ということは分かっているわけなんですよね。でも、ちょっと容姿等がそこまで絶望的でなかったりしたら、こういう臆病な傲慢さを発揮するわけですよ。「僕のことが本当に好きなのであれば、難関も乗り越えようとしてくれるはずだ」的な。つまり、竹取物語のかぐや姫は非モテ童貞だったんだよ!!
…はおいといて、この青い感じ、生々しくて実にいいです。


とか思って、気分良くかぐやの胸糞過去語りを読んでいましたが、ここで唐突に魔法使い男(=ゲームオーバー)登場。てめぇ(ライター)いい加減にしろよ。


その後、幾度もの試行錯誤(ただしR18かマッサージかの2択はR18しか選ばなかった)の末、初回には選ばなかった
4人の女に言い返さず「我慢する」、「かぐやのことが好きだから」「月の世界には行ってほしくない」、そしてかぐやではなく「シンデレラの手をとる」
を選択したらうまくいった。

最初の3つはまぁいいですよ(特に「我慢する」以外の2つは、選択肢どっちでも正解かも知れない)。しかし最後の1個、腹立つわー・・・!
でもまぁ、攻略サイト頼らずに自力攻略できるレベルなので許しますけどね。(昔のエロゲでは普通に攻略サイト必須のアドベンチャーゲームとかあった)

貴方が手に持つそれは?
日記帳に見せかけて包丁でしょうこれはー。エロゲーマーを舐めてはいけない。
自分の腹を刺すか?
おおっと、これはちっと難問。しかしかぐやが止めてくれるはず!!いくぞ、うおおおおおおおおおおお!!

あ、刺さった。。。。


…なんか、エンディングテロップ始まったんですけど………。うーーーーーん………?多分これ間違いですよね…?エンディング曲がオフ・ボーカルだから。(エロゲ脳)
と思ってたら魔法使い男が出てきた。はいはい。詰めを誤ったか。
…刺さないを選んだら、ある意味最も悲惨なエンドになった(百合花ざまぁ的な意味で)。……え、普通に日記帳なの…?と思って日記帳選んだら完全に予想どおりのバッドエンドになった。
えええええええ、まだ選択肢がベストではない!?マジで!?きっつーーー・・・。





むーーーーりーーーーーーーーーーー


20分くらい?最初から最後まで延々と選択肢行き来しましたが、どう選ぼうと攻略できない!断腸の思いでR18ではなくマッサージまで選んだのに無理!!
私が操る百合花、100%正解選んでいるとまでは言いませんが、ほぼ完璧に立ち回ってるはずですよ!?健気すぎる!!ここまで来るとかぐやに怒りの感情が湧いてくる!というかライター、ちょっとさすがにやりすぎじゃね!?即死選択肢多数に加えて、好感度アップダウン選択肢で一定以上好感度高くないと先に進めないようにしているでしょうこれ!というか一定以上ってレベルじゃねーぞ!!パーフェクト以外許さないって設定でしょうこれ!
もう堪忍しないぞ、カンニングする!(華麗な洒落)
私の、ほぼ隙の無い選択の、一体どこが間違いなのか、教えてもらおうじゃないですか。いでよ、攻略サイト!!

・・・・



はぁ〜あ・・・?

どうやら、2箇所間違ってたらしいです。
まず、これは確かに悩みどころでしたが、白雪に、自分はかぐやに記憶を取り戻してほしい、なぜなら「かぐやのことが好きだから」ではなく「かぐやの為」と答えないといけない点。
そしてもう一つが、夢の内容を正直に答えてはいけなくて、嘘を吐かないといけない点。
念のため確認してみましたが、ここで正直に答えるだけで、他の”全ての”選択肢が正解でもハッピーエンドに到達できません。
もうちょっと言うと、ここで仮に嘘を吐いていても、白雪に

 百合花「かぐやさんのことが好きだから、彼の為にしてあげらえることはしてあげたいんだ」

ではなく

 百合花「それが、かぐやさんの為になるから」

って答えないといけないっていう。んなアホな。同じこと言っとるやないか。
もうちょっと言うと、ここが一番大事なんですが、よしんば偶然&気の迷いで上の2つでいずれも正解選べたとしても、いいですか? 「マッサージ」じゃなくて「R18」選ぶだけで、ハッピーエンド到達できないんですよ!!!?!?!?(ちゃんと検証した)

こんなクソゲーがあるか!!!!!!許さねーぞプリムラ!私の些細な遊び心ですら否定するようなその所業!!!許さない、絶対にだ!!!(バッドエンディングテロップBGM聴きながら)


最後のは半ば冗談としても(確かに、R18選ぶとちょっとかぐやが戸惑う展開になる)、上2つは納得いかねー。1つ目の夢の内容のウソホントなんて、どっちが正解か全く分からんし、この選択肢出て来るの割と早い(その分総当り式に正解手繰り寄せる苦労が指数関数的に増大する)し、2つ目なんてどっちも同じこと言っとるやないか!むしろ不正解の方が正解の内容含有する分正解に見えるやないか!!



そして、重体の百合花を抱え夜道を走りながら、段々とさっき飲んだ安定剤の効果が効いてきたかぐや。かぐやに自分の痛みを分かってもらうために自分の腹に包丁を刺した百合花もですが、太ももに枝を刺してまで走るかぐやのガッツもすごい。私にはとてもできん。
…それはいいのだけど、そこまでして走ってるのに、人一人抱き抱えて走りながら普通にしゃべらないでもらえますかね……。ほら、あるじゃない、大きな声では言えないけど、最低限のリ○リティとかさ…

なんとか一命を取り留めた百合花。5日後、病院のベッドで目を覚ました彼女に、かぐやが語ります。

 かぐや「僕は我が儘で、自分勝手で、狡くて……嫉妬深い、穢れた人間や」

いやいや、穢れた人間どころか、相当な彼氏マシーンですよ、大丈夫。(一応褒めてる)

 かぐや「僕は君の想いを得る為に、出来る限りの努力をする」
 かぐや「それが例え、どんな無理難題だとしても、僕は応えてみせる」


かぐや(姫)がこれを言ってるというのが、良いですね。


後日談。百合花が眠っている間に、かぐやが全身拭いていたことが発覚。あ、病院のセキュリティ的に云々とかは触れちゃいけないんですよね。
この作品、リアリティの振り幅が安定しないから疲れるな。


最後のナレーション。かぐやは5つ目の家で、月の都の人の話をされて、

月に憧れたかぐやは月の世界に帰る為に、自分を傷つけました。
そして、その度に失敗し、自分を守る為に名前以外の記憶をなくしてしまいました。


……………?
やっぱおかしくね?私こういうの考えるの得意じゃないんですけど、だいぶ上でも言及しちゃったし言いますが、記憶をなくし始めたのは5つ目の家以降(何回も)なんですよね。じゃあ何で記憶が無いのに「月の都の人は、云々…」って情報は覚えていたんですかね。名前以外の記憶、残ってるじゃない。
あと、「自傷行為→記憶を失う」っていう、その、自己防衛行動がちぐはぐな感…。現実には自傷行為だけしか起こらないだろうし、記憶失うレベルの強いストレスを毎回受けていたというのもなんか無理あるし、うーんここも触れちゃいかん部分か?

あと、このナレーション、百合花がわざと他の男と仲良くしてかぐやを嫉妬させた部分については全く触れないのね。ナレーションでは、百合花が包丁で自分を刺すところでかぐやがありのままの自分をさらけ出した、という解説になるのですが、その前の嫉妬させ作戦こそが、かぐやの本音を引きずり出す部分だと思うのですが。
あ、かぐや編終わった。


ふむーーー?

いや、なんかもう、ファンの人が読んでて辛い・余裕で不快なプレイ日記になっているのは自分でも多少は分かるのですが、実は、ツッコミどころを余さず記録しているからこんな感じなのであって、そこまで楽しんでないわけでもないのですよ。(評価ポイントも書いてある通り。)触れてない部分は、特に感想ないか、普通に楽しんでいるかの部分です。たとえば終盤の包丁シーンあたりとか。ただ・・・
おっと、エピローグ始まった。総括はその後で。

 百合花「私に何かして欲しいこととかありますか?」
 かぐや「……そりゃあ、いーっぱいあるで? ひぃさんが入院している間、淋しくて淋しくて死にそうやったわ」
(中略)
 かぐや「……今、ようやく君と触れ合うことが出来て、確かにそれだけでも十分幸せやけど……」
 百合花「だけど?」
 かぐや「もっと、触れたいなぁ……なんて」
 百合花「………ぎゅーっと抱きしめたい?」
 かぐや「うん。ぎゅーっと抱きしめたい」
 百合花「……かぐやさんだったら良いですよ」
 かぐや「もしかして、壊してしまうかもしれへんで?」
 百合花「大丈夫ですよ……」
 かぐや「『私は貴方が思っているより頑丈です。貴方が少しくらい乱暴に扱ったとしても壊れはしません』……やろ?」  百合花「……その通りです。よく分かりましたね?」


うひょーー水面下は性的な会話にしか聴こえねーーー!っていうかそう書いてますよね。かぐやが乱暴に"抱いて"くるシーンを乙女に妄想させるような周到な言葉運び!(注:ここでの”抱いて”とは「ぎゅーっと−いる」の方ではなく「素敵!−!」の方です(下衆))


あ、終わった。うん。
じゃあ総括。
いやこれは、もう、ライター出てこいやっていう感。まず何と言っても、超高難易度で「(不可能な)難問」演出も良いが、やりすぎは命に関わるぞ。(作品の面白さ的意味で)
巷には攻略サイトというのが溢れているわけで、こういう超高難易度って、無駄にプレイヤーにストレス与えるだけだと思うのですよね。適度なストレスはゲーム演出上重要ですが、これはあかんやつだと思う。まぁこういうのは別に本作に限らず、昔のエロゲでも大量にあったのですが。(その後、逆に超低難易度に振れて、それはそれでストレスは無いものの無味乾燥感があった)
んで2つ目。いやね、色々と総合的に判断した上でのご採用なのでしょうが、やっぱり、声優さんはネイティブ関西弁スピーカーにしてほしかった。他の地方の人にはどうでもいいでしょうが、関西人としては、結局最初から最後まで違和感感じ続けましたから。
いや、「こういうやつ」と割り切ることはできますよ。でも、「あー今の部分のイントネーション、本当はこうなんだけどな…」とかは、やっぱり思っちゃうのですよ。
そして3つ目。ムッツリずきん編もそうだけど、キャラの設定割と破綻してない? いや、性格面は全然問題ないですよ。良い彼氏マシーンだったし、彼氏マシーンから人間への成長を遂げるという、かぐやの成長物語というのも分かります。ただその、記憶がどうとかの辺りは、雑だなぁという。私一応この作品を始めたきっかけとなる某エロゲがあって、多分終盤までにはそっちらへんの話も出てくるんだろうなと思っているのですよ。もしそっちらへんが出てくるのであれば、この雑な部分、こんな雑でいいのかと思うわけです。まぁ私の理解が足りてないだけかも知れないですが。

とまぁ、色々挙げましたが、ムッツリずきん編よりは良かったと思います。かぐやの、彼氏マシーンっぷりと、人間らしさと、それぞれが良い塩梅で描かれていたと思います。ちょっとまだ自分で「穢れている」というには綺麗過ぎですけど、その辺はまぁそういう作品なのでしょうから、ガチで「穢れている」人間とか描いていたら全く別作品になりますからね。
そして上述したように、原作竹取物語との対比も面白かったです。かぐやが難題を出す動機とか、原作と違って実に人間臭くて(&童貞臭くて)良い。原作に忠実に、4人の貴公子(少女)が全員撃沈していて百合花が5人目だというのも良い。これは大した意味もないと思いますが、母を亡くしてからたらい回しにされるのも4つの家(5つ目が施設)なのですね。4つの家と4人の少女とは、無関係でしたよね…?(ちょっと曖昧だけど多分そう。)
うーん?てことは、5つ目の家(施設)で無理心中から脱出→施設を出る→少女Aに囲われる→自傷→初記憶喪失 って流れ?うーむ…

あと、これはかぐや編に限ったことではないですが、世界設定とか時代設定とかあやふやすぎて辛い。読んでいくうちに、少なくとも文明レベルは高度経済成長以降の日本レベルだろうというのは分かるのですが、日本にしては奇妙な奴が多すぎるしフワフワと夢みたいな世界がずっと続くし、この辺読んでいてしんどいですね。ざっくりと「こんなもん」と思おうとしながらここまで来ましたが、上述したように「髪や目の色が人と違う」とか言い始めた辺りから、「あ、この作品は能動的に向き合ってたら駄目なんだな」と思うようになりました。今後そうします。
ただそれやると私なんかはプレイ日記で書くことなくなるのですが、こんなプレイ日記なんかやってるから気がつくと粗探しみたいな日記になるのもある(別に粗探ししたくてやってるのではないのですが)。

あ、最後に、書く場所なかったのでここに書きますが、私が「記憶は何度でも」から予想した展開は、今度の彼女でもある百合花との記憶も忘れてしまい「えと…誰やろ…?」って困った顔で百合花を見るかぐやの図!あるいは、満月の日の夜、満月が上空に上がるに連れ少しずつ百合花との記憶を忘れていき、「ひぃさんのこと、忘れたないんや!」などと頭を抱えながらも月は無情にも上空へ… …からの、想い出のアイテムとか行為とかで一発逆転、後日見事記憶を取り戻す(百合花がピンチのところでタイミング良く)みたいな。まぁこの辺が定番の泣きゲーメソッド(*最後だけ少年漫画メソッド)です、覚えておきましょうね。男女入れ替えるとよく分かると思います。
もうちょっと言うと、百合花との記憶を忘れても、また百合花の献身的な愛によりまた一から百合花との想い出を育む。しかしまた記憶は喪失され、また百合花と一から… がエンドレスリピートされて…みたいな展開も、ありです(というか過去に実際にそういう作品もありました)。


ともあれ、かぐや編はここまで。続いてグレーテル編ですね。






日記更新6日目、グレーテル編冒頭から。

グレーテル君と言えば、一見良識ある良い人に見えて実は菓子作りしか出来ない無能の割に態度だけはでかい、アリス君の微修正版みたいなキャラですが、さてさてこのシナリオではどう「ヘンゼルとグレーテル」にかけてくるのか…
と思ってたらおおっと初っ端から拉致監禁事件キター

姉を監禁するだなんて頭おかしいんじゃない? とか何とか言いたいのは山々ですが、実際に監禁している以上、確実に頭のネジが二三本抜けているので、そんな相手に挑発なんて怖いことはしません。

ここで俄然テンション上がってきた私。
良いじゃない良いじゃない、実にリアリティある内面描写じゃない。そうですよね、暴漢に対して好き勝手喚き散らしたりこれ見よがしな挑発したりなんてこと、普通はしませんよね。
いやー普段私が棲息しているフィールドでのいわゆる陵辱系というジャンルでは、この辺ヒロインの反応が全然リアルじゃないので、別にそれで萎えたりするわけでなく「ああはいはいそうですよねこういうのはファンタジーですからね、『クッ…殺せ』をはじめとして『早くこの縄を解いてちょうだい!』だとか『誰か!?誰かいないの!?』だとか『こんなことして…ただじゃ済まないわよ…。覚えてなさい』だとか、まぁ陵辱ゲー文法のお約束みたいなもんですよね」とか頭の片隅でぼんやり考えながら若干の諦観と共に読み流しているもんだから、百合花の反応に私の陵辱ゲーマーモードが不意に起動したっていう。本当場違いですみません。ていうか当サイト的にはこっちの作品の方が場違いなんで、「てめー(対アリ)の方が場違いなんだよ!」と一瞬思いましたが、そんなものをこんなサイトに持ち込んだのは私なのでやっぱり謝るべきは私だった、ごめんなさい。


んで、前回のかぐやルートで懲りたので今回は日記書くのは要所要所にとどめようと思いますが、最初に一つだけ。
これ、今回のヒロイン(じゃなかった、男)は”ヤンデレ”で来たか??


せめて足の紐だけでも解いてほしいと頼む百合花に、渋々ながら了承するグレーテル。

 百合花「ありがとう!」
人の自由を奪った相手に言うべき台詞じゃありませんが、もうこの際何でも良いです。


いかん、今度は私の調教ゲーモードが……。

それはそうと、キッチン・バス・トイレ・ベッド・薪ストーブ完備のLOHASな山小屋でヤンデレで自分を溺愛する弟に手だけ縛られたまま監禁されるとか、もうこの時点で垂涎の乙女も少なからずいそうですね。なんだろうこの感じ。自分に都合良い世界だけ引っ張ってきてそこに浸るようなこの感じ、腐った女子達のホモォな作品を彷彿とさせたのですが、もっとよく考えたら既視感の正体はマイホームグラウンドであるエロゲだった。(同じ穴の狢状態)


過去回想でオオカミ君キター
って、グレーテルの声があからさまに冷たい。百合花は「仲の良い同級生にしか見えない」とか述懐していますけど、同級生かはさておき仲の良い関係には全く見えない。むしろオオカミ君が一方的に嫌われててかわいそう的な?まぁ今度のヒロイン(男)はヤンデレだからねしょうがないね。
それはそうと、残り3つだっけ?のお弁当の宛は誰でしょうね。最初は、シンデレラ・白雪・百合花かと思いましたが、オオカミ君、猟師、百合花か?


帰り道、突然「姉さんの馬鹿!」と言い出すグレーテル。状況的に、「他の男のことを考えていた」からでしょうか。
そして帰宅後、つい

 グレーテル「……まったく。姉さんも女性だという自覚を持って下さい」

と言ってしまい、

 百合花「え?」
 聞き返すとグレーテル君は珍しく、しまったという顔をします。


などというやりとりもあり。あー、グレーテルは、ツンデレでヤンデレなのか。これはまた、盛り込んだなー。
とか思ってると、まさかの自宅に猟師さんキター
ていうか猟師さんバッシバシにイケメンキャラ設定で、往年のキムタクと言いますか、そうかー、これで攻略キャラじゃないのかー。

そして案の定というか、猟師さんに対してもあからさまに空気を凍らせるグレーテル君に、それに堂々と受けて立つ猟師さん。
グレーテルが席を外した後、

 猟師「両親とお前はあいつを信用してるが、俺は基本的にあいつを信用していない」

いやーいいですね、このここだけサスペンスっぽい感じ。まぁ蓋を開ければ、「なぜならあいつは本当の兄弟じゃないからだ」的な、ちっともサスペンスっぽくないただのヒューマンドラマの序盤みたいなやりとりだったんですが。(この後グレーテルと猟師さんが幾多の困難を渋々協力しながら乗り越えることでお互いのことを見直すようになり終盤になってグレーテルの心のわだかまりを全て知り自らの過去の言動を悔いた猟師さんがグレーテルの絶体絶命のピンチに身を挺してかばったりして、特にクライマックスの猟師さんが親指立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しには見られなかった)


 グレーテル「……今日、僕、クラスメイトの女の子に告白されたんです」

だと思った!!!!(恋愛相談を受けているノリの良い親友女子のノリで)
ていうかあれですよね、グレーテルが現れる直前に頭下げてきた子でしょう。
あー、あの時の姉さんの馬鹿ってのは、そっちか。シスコンすぎて他の女の子がちっとも魅力的に見えなくなってしまったぞどうしてくれる的な。あーはいはい。あーはいはいはい。へえーそうなんだー。


翌朝。
学校に行くとか言い出すグレーテル。そして外出前に、百合花の手をきっちり縛っていきます。足は縛らないのがグレーテルの優しさなのでしょうか。あるいはヤンデレでありアホの子なのでしょうか。あるいは、ヤンデレであり、策士なのでしょうか。
だって、ねぇ・・・。

なんで、ずっっと背景画像の中央にデカデカと鎮座している、人間が入れられるサイズの鳥籠状の檻を使わないんですかねぇ・・・・・・?
なにこれ、オブジェ?TSUTAYA図書館の洋書本棚的なもん?(執筆時点でもやや古い時事ネタ)


魔法使い男キター(しかも百合花死なない)
そしてまさかの、魔法使い男にあーんされる図。ちょっと早くね?貴方、Espisode3でしょ攻略されるのは。
そしていきなり今更ながら気づいてしまった。魔法使い男が百合花を「ヒロインちゃん」と呼ぶのに違和感覚えたからですが、シンデレラが百合花を「アンタ」と呼ぶのも、そしてそうだ、かぐやが百合花を「ひぃさん」と呼ぶのも、これあれね、ヒロインネーム変更可能にしているからなのね!ようやく分かったわ。最近この手のオールドタイプエロゲやってなかったから忘れてたわ。ちなみにオールドタイプエロゲでは、主人公名のところで露骨に言葉がなくなるという演出で対応されておりました(「まったく、n・・・ったら、だらしないわね!」的な感じ)。違和感すごいと思ってましたが、世間的にも不評だったのか、もう10年以上前には、主人公名は変更不可というスタイル以外見なくなりましたとさ。

さて、魔法使い男に餌付けされた百合花ですが、魔法使い男はグレーテルの帰宅をすばやく察知して家を出ていきます。百合花は

百合花「鍵は閉めてって下さいね!」
(中略)
魔法使いさんは私の要望通り、外側から鍵を掛けてくれました。
(中略)
彼の素性は全くの謎ですが、敵意は感じられませんでした。
とはいえど、外側から鍵を掛けられるということは、私をここに閉じ込めたグレーテル君とやはり何らかの協力下にあると考えた方が良さそうです。


なんでやねん。
お前が閉めろって言ったから閉めたんだし、だいたい閉めないとグレーテルにめちゃくちゃ怪しまれるだろうが。
もちろんあらゆる可能性は考えられますが、この百合花の発想は意味不明。ちょっとライター、しっかりしてよ!百合花がアホの子になってるぞ!

グレーテルには、「誰も来ていない」と嘘を吐くことにした私。多分不正解選択肢でしょうが、いやー、バレないでしょさすがに。

 グレーテル「でも、見たかったなー。姉さんが猫みたいに食べてる恥ずかしい姿」

確かにー。

・・・ん?私ひょっとして、グレーテルと利害関係割と一致してるんですかね?少なくとも現状のグレーテルとは。
グレーテルが百合花に迫ってくるたび、「いけー!そこだー!!良心やら世間からの風当たりに負けずにグッといけグッとー!」と声援を送るべきなのでしょうか。そんな気もしてきた。
うん、私どうやらグレーテル君のことを誤解していたようだよ。もっとこう、思うがままにやってくれたまえ。

とか思ってると、本当に百合花に甘い言葉で迫ってきて、百合花の首筋を甘噛みまでするグレーテル君。いけー!そこだー!
しかしグレーテル君、肩をプルプル震わせ始めたと思ったら大笑い。

 グレーテル「ワザとです。あははははは! す、すみません!」


私にも謝れや!

 百合花「……毎度毎度毎度、私を辱めて楽しいですか……?」

百合花も、この手のノリが良くて助かるなぁ。ナチュラルに誘ってますよねこれ。

 グレーテル「楽しいですよ!」

お前はもうちょっと方向性をなんとかしろ。もっと拉致監禁犯罪者らしくしろ。
とか思ってると、あろうことか、これまでのこの手の言動は全て百合花の部屋にあったちょっとエッチな少女漫画から引用・アレンジしたものだとかのたまい出しました。

 グレーテル「大体、よく考えて下さいよ。あんな台詞とシチュエーション、本気でやってたら寒いだけでしょ?」

お前は私を怒らせた。


ってちょっと待て、コイツ今「百合花」って言ったぞ!ボイス有りで!!!言うんだ!あっそっか言うんだ!
多分ヒロイン名を別の名前にしていたらここはボイス無しなのでしょうが、なかなかやってくれますな。


鳥籠と百合花の足を繋いでやるぜグフフと迫ってくるグレーテル君。おお、ようやく鳥籠本領発揮かと期待する私。

 百合花「止めて! 本気で止めて!」
私はいつになく真剣な口調で言いました。
 グレーテル「大丈夫です。解けやすいようにリボン結びにしますから」


おまえは何を言っているんだ。








日記更新7日目、グレーテル編中盤から。
と、その前に、ちょっとレスを後回しにしておいた、おなじみ中嶋あかねさんからのweb拍手コメント。

こんにちはです。いまさらですが「対アリ」買った時、奥様に何か突っ込まれたのでしょうか?(「あれ?エロゲじゃない」とか)

>これ、今日なった!!(どこまでプレイしたか丸バレ)
EP3(ですよね?)到達おめでとうございます。そしてご苦労様です。
魔法使い編への解放条件が『白雪編BadEND"魔法使いの役割1〜6"を見る』だったはず。…負けないで下さい(いろいろと)

>猟師さん
(グレーテル編の後半あたり)猟師さんが着ていた、丈の長い白い上着から推測すると?…そうです。だから「お菓子」を与えたり「小部屋」に措置することが出来るんです。

>「俺たちに翼はない」と同じやつを扱っている。

ではこのことも大丈夫だと思いますので言います。

シンデレラ、白雪、かぐや、魔法使い、グレーテル達の(赤ずきん、アリスは除く)毛先部分をよく見るとうっすら同じ色が見えます(一番わかりやすいのはかぐや。白雪は分かりづらい)これは「彼」本来の髪の色を指している…かと。

>夢の中の過去
うーん…世界観とか「百合花」だから、これしか方法がない…んだと思います。まぁ、便利ですからね。夢って。

あ、すみません。ちょっとごはん作ってきます。
ではでは。面白かった by 中嶋あかね

マイワイフは何一つツッコんで来ないんですよね。不気味。
そういえばEpisode1の冒頭だけスピーカーでマイワイフのそばでプレイしていたんですが、なんかもう露骨に警戒体勢に入られて。「(アリスやシンデレラだったかの)声が気持ち悪い」とかまぁ散々ですよ。そもそもマイワイフは乙女ゲーよりは腐女子寄りの人間なので(もっと言うと多分男達が男達だけでキャッキャしてたら別に性的描写は必要ないんだと思う)、リアルな私が無遠慮に持ち込んできたことに心理的壁を作ってしまったんだろうとここでまさかのドシリアス分析。マイワイフはいいよマイワイフは。

魔法使い編解放条件、そんなに込み入ってるの!?グレーテル編終わったら即解放だと思ってたし、なんか今でも(少なくともPC版は)それが正解だと思うのですが、どうなのでしょうね。

猟師さんの正体、はい、ということですか。なるほど。私の推測は、方向性だけはまぁまぁ合ってたっぽいんですかね?
そして髪の色、いやわかんねーよ!そう言われてもやっぱりわかんねーよ!
…いやぁ、芸が細かいというかなんというか…。

なんかよく分からないレスになりましたが、あかねさんもご飯作りに行ってしまったし、とりあえずプレイ日記本編開始しますか。



この後3つ出てきた選択肢とそれに対する私の解答を順に列挙。
押し倒されたけど、「抵抗しない」。(いいぞグレーテル、やっちまえ的な意味で)
こんな人と一緒に暮らすのは「嫌」。(拉致監禁はごっこや遊びじゃねぇんだよ)
家族は百合花達を捨てたというグレーテルの言うことは「信じない」。(常識的に考えて、おかしいのは明らかにグレーテルなので)

どれもあまり自信ない上に、選択肢として一貫もしていないので(ある意味一貫しているんですが)、これBadEndいっちゃうかなーと思っていますが、なんかうまく(?)続きのシナリオが展開してくれました。
なるほど、半年前にグレーテル君が”何か”が原因で喧嘩して、喧嘩相手を大怪我させて、”何かの精神疾患”の恐れがあるということで1週間、現在百合花が監禁されている山小屋に猟師さんによって監禁されて、それから百合花に甘えなくなった、と。ふむ。
そんな回想シーンから目覚めるや否や、あーんしてくるグレーテル君のパンケーキを、食べるか食べないかの2択。
これ、流れに乗るなら食べるんですが、ここで安易に「食べる」選んだりしたらBadEndいく気がする…。(かぐやシナリオの罪は重い)
うーん………
ようやく分かってきましたけど、魔女のお菓子の家に行き、その後監禁される「ヘンゼルとグレーテル」ならぬ、「グレーテルがヘンゼルを監禁しちゃった♪」物語なのですかね。んで、魔女はヘンゼルを太らせて食うためにグレーテルに料理を作らせてヘンゼルに食べさせるわけですが、…
はい、やっぱり何のヒントにもならん。
ここは初志貫徹でいきますかね。「食べない」。理由は、拉致監禁はごっこや遊びじゃないから。

・・・あ、グレーテル君しょんぼりしてお皿引いちゃった・・・。
違うんだよなー・・・。そういうのじゃないんだよなー・・・。もっとこう・・・ 犬用の餌皿に盛ったご飯を地面に置いて「這いつくばって食べな」的な・・・(ごめんなさい)


なんか悪い気がしたというか、やっちまった気もするので、続く「抱きしめられて嫌じゃないか」の選択肢については「嫌じゃない」。ツンデレでヤンデレとの純愛逃避行ですからね。
その後の展開も、まぁ良い感じですかね。グレーテル君は自分と百合花が血がつながっていないことも、百合花が自分を恋愛対象として見ていることもお見通し。もちろん自分も姉さん大好き。でも、姉さんにだけは捨てられたくない。だから、一線を、いくら超えたくても超えられない。

また回想シーン。グレーテルに、瞼?をキスされた後、オオカミ君に相談。

百合花「……ねえ、男の子って好きでもない女の子にキスできる?」
オオカミ「出来る!」

オオカミ君の良い笑顔&良い声に、さすがの私もほっこり。この声優さん、なんかやっぱ男性な気がしてきましたが、良いですね。

その後、少年たちに拉致される百合花(よく拉致される人だな)、ヘンゼルによろしく少しずつ所持品を地面に落としていきます。
んで、少年たちにボコられる百合花。助けに来たのは、声でなんとなくわかりましたが、案の定、ムッツリずきん。ていうか状況が状況とは言えまだ警察を詐称しててわろた。


グレーテルが少年たちをボコボコにして色々あってそのまま百合花がグレーテルと森に逃げてお菓子の家っぽいのを見つけて回想終了。
回想から覚めると、グレーテル君は限界寸前でした。百合花を食べたくて食べたくてしょうがない。でも姉だから食べられない。
いいですねぇ。思春期ですねぇ。
ここで選択肢。そんなグレーテルに対し、「私をお食べ」(別作品だこれ)と言うか「食べちゃ駄目」と言うか。
エロゲ的には前者なんでしょうけど、これ全年齢でしょ。どうせ食べられないだろうしなぁ…。でもまぁ前者を選びましょうかねぇ…。

魔法使い男出てきた。

魔法使い「彼は食べたくないと言ったのに、お前は自分が気持ち良くなりたいが為に彼を食べてしまった」

うるせえ百合花ごしに私を見据えたようなこと言ってくんなwwww
ていうか食べたいとも言ってただろうが!
まぁいいですわ、そういう方向性で行くのね。純愛貫くのね。

その後の回想シーン――今度はグレーテル視点の回想シーンですが――…回想多いなこのエピソードは…――で、ようやくだいたいのことが判明してきた感。なるほどー。グレーテルというキャラはなかなかよく出来ているというか、そりゃリアリティ絶無な設定もあれこれありますが、でも、キャラとして全然死んでない。家族の、良かれと思いした行動から逆にグレーテルの家族へのなけなしの愛情が死んでいくところも、さりげなく選民的思想で(自分がどうでもいい)他人の痛みに無頓着なところも、姉への極度の依存と愛情と不安から、結論として「自分が思う存分姉に依存するためには、姉が自分に依存するように仕向ければいい」というところに落ち着くのも、実に良い。


…んで、グレーテルの性格、割と作られたものであるという事実発覚。つまり、このツンデレ風味なのは、この方が優位に立ちやすいというか、より姉を自分に甘えさせるのに好都合というか、そういう理由だそうです。なんだ、地はヤンデレだけか。ヤンデレの上に薬物投与で、ダブルでヤンデレ!
そんなヤク中が、クスリが切れたからといって猟師さんのところにいこうとします。あれ?なんか魔法使いが「クスリと交換条件で何か頂戴」とか言ってきてた気がしますが、そういえばあれどうなったんだっけ。途切れ途切れなプレイなせいで忘れた。どうなったか明かされないままフェードアウトしたような…?

ともあれ選択肢。まず、クスリを取りに行くヤク中(グレーテル)を笑顔で見送るか、引き止めるか、ヤク中と一緒に行くか。
悩みましたが、一緒に行くを選択。ヘタに引き止めてクスリが切れて暴れられてもつまらん。
んで続く選択。結局一人で行くヤク中にかける言葉は?

A. もう誰も傷つけないで
B. もう傷つけないで
C. 私の為に自分を傷つけないで
D. 絶対に帰ってきてね


記号は私が振りました。
うーん、これでエンディング変わる重要な選択だろうなぁ・・・。
Dは、なんか違うっぽい。大穴狙いなら有りでしょうが。Aは確かにこのヤク中ときたら他人の痛みが分からないサイコパスなので説教かますのも有りっちゃ有りなんですが、なんか物語の本題と違う気もする。(サイコパスなのは良いのかっていうと微妙ですが)
んで、BとCがほぼ同じこと言ってるのでクサい。
受動的に傷つくのか、能動的に自分を傷つけているのか。
うーん・・・・・・でもまぁCかなぁ。
私5,6年くらい某ネトゲをやってるんですけど、味方同士でのチャットが荒れたりすることもちょくちょくお目にかかるのですよ。
そういう時に、たまに全く関係ない第三者が「私のために争わないで!」ってチャットに乱入してくるのが好きなので、やっぱりCで。


さて、グレーテルがいなくなった後、飲んだふりしたクスリを吐き出した百合花。自分の手首の拘束を解くか解かないか選択肢。
ちょっと考えて、解くを選択。いざということが起きると読んで、その時棒立ちでバッドエンドにいかないように。
無事解けて、ここで視点がグレーテルにチェンジ。

 グレーテル「はあ…………っ」
姉さんをおかしな家に残し、真っ暗な森の中を一人彷徨っていた。


そういう小ネタ挟んでくるのやめろ。


森の中を彷徨っていると、グレーテルの中の悪いグレーテルが、あの家に引き返そうと誘惑してきます。まぁ私から見たらどっちも悪いグレーテルですけど。

 グレーテル『大丈夫だって。そんなおかしなお菓子(もの)に手を出さなくたって、
       愛しい姉さんは迎えてくれる』
 グレーテル『縛ったり、からかったり、光を奪ったり、しまいには鳥籠に入れて
       みたり? どんな酷いプレイも優しい姉さんは受け入れてくれた。お
       前を嫌ったりはしなかっただろ?』
 グレーテル『だからさ、お前が姉さんを食べてしまっても、姉さんは赦してくれる』
 グレーテル『お前の性的欲望(リビドー)ってやつもあの身体で受け止めてくれる
       んじゃないの?』

…。
良いこと言うなぁ…。ちょっと姉属性目覚めそうになったわ。確かに百合花、敢えて属性を割り振るなら姉属性かも知れん。
まぁライターとしてはこういう性的欲望を悪としてそれに打ち勝つシナリオにしたいんでしょうけど。
不思議なものですね。真っ当な恋愛感情を抱けばいいのに、恋愛感情を抱くと自分が優秀じゃなくなるからそれは無理。
で、頑張ってピュアな…というと聴こえはいいですが、姉と弟の関係を維持しようとする。
うーん、やっちまった方がいいんじゃないかなぁ。(既に魔法使い男にその展開は却下され済ですけど)

その後も闇グレーテル(遊戯王風)はあれやこれやとグレーテルを挑発してきますが、
やばいどうしよう。
闇グレーテルが言ってること、全部滅茶苦茶共感するわ。
別にいいじゃない。姉をおかずに自慰したって。男の子だもん。ましてや、自分のことを異性として意識してくる姉ですよ?エロゲではごまんといますわ。

 グレーテル『姉さんがレイプされかけたって知った時も、本当は羨ましいとか思
       ったんだろ? あの身体を自分も貪りたいってさ』
 グレーテル『悔しかったんだろ? 自分はお預けをくらった犬みたいに我慢して
       るのに、そこら辺の野良犬に食われそうになったのがさぁ』 


素晴らしいな、闇グレーテルは。


さて、そのままグレーテルは謎の妄想世界に突入して、視点は再び百合花に。ムッツリずきんが来訪。大声を出すか出さないか選択肢。
うーん、まぁ出しますかね。


おっと、また視点はグレーテルに。謎の妄想世界かと思ったら、アリス登場。続いて猟師さん登場。

 グレーテル「貴方は猟師なんですから、獲物を仕留めるのが仕事でしょう」
 猟師「俺は猟師に向いてないんだよ」


一体全体、何の猟師なんだ…。


 猟師「グレーテル。お前の意思はどこにある?」
 グレーテル「僕の意思はありますよ、ここに」
 猟師「本当にそうか? お前がどう思っているかは分からんが、お前のそ
    の人格は姉さんに甘えに甘えた結果作り出されたものだぞ」


おおおー!なるほどー!確かになー。
いちいち全部書きませんが、次々明かされていく真実。

 猟師「お前は……いや、周囲はあいつのことを優秀だと言うが、俺に言わ
    せればあいつは大馬鹿娘だよ。あいつは、基本的に好きな男のことし
    か考えていない」
 猟師「あいつにとってそれ以外はチェスの駒の様に利用するものでしかない。
    兄(おれ)も、両親も、友人もな」

ななななるほどー。
って、ここでゲームオーバー。ヘンゼルとみせかけて魔女な百合花とグレーテル、めでたくおかしの(な)家で焼死。
・・・まぁ、選択肢適当に選んでましたからね・・・。やむを得ない。
とは言え、今回は私の理解度が足りてないせいか正解が分かりにくいぞ。


学校は → つまらない(グレーテルがいないし、コイツも窓ガラス割って周りからドン引き事件後だから)
拉致監禁後、留守番して → 分かったと答える(グレーテル好感度上げとく)
              …って、どっちでもリアクション一緒かい
留守中誰か来なかったかという問いかけに → 正直に答える(そもそも魔法使い男自体がグレーテルの差し金)
                      …って、結局嘘吐くんかい
押し倒されて → 暴れない(好感度のため)
ここで暮らすの嫌? → 嫌じゃない(好感度のためぇ〜〜)
            あと確かここに来たのはそもそもはむしろ百合花主導だったはず
家族が自分たちを捨てたという言葉を → 信じる(私は好感度様の奴隷です)

っと、おおお!?ここで未知のエピソード突入した。百合花がグレーテルに相も変わらず色仕掛けするという。

 百合花「ねえ、私に構って?」
 グレーテル「………」


既に私には分かります。グレーテル、お前今、欲望と必死に戦っているなあ・・・?

 グレーテル「暇なら今からひとっ風呂浴びてくれば良いじゃないですか。半身浴でデトックスですよ」
 百合花「……それって私に痩せろって言ってます?」
私は口をとがらせて言いました。
 グレーテル「まさか! 姉さんのいいところの一つはおっぱいなんですから、痩せたらむしろマイナスですよ」


うおおおおお!!そうかー、大きそうだとは思ってましたが、そうですかー。百合花は同性から見たらキモい主人公でしょうが、いや異性から見てもなかなか個性的でパンチは利いてますが、エロゲとかなら一見ゆるふわで積極的で母性的なキャラだと見せかけてあるところから笑顔のまま全く噛み合わない会話しかしなくなって自分の世界に入ったまま主人公を束縛し始めて思い通りにいかないとやはり笑顔のまま物理的に拘束し始めて………的なヤンデレホラー展開がチラ見えするキャラですかね。少なくともこのルートの百合花は。でも一方で、普通にお姉ちゃん系エロゲでメインヒロイン張っててもおかしくないキャラであります(ちなみにプレイヤー人気投票とかやったら一番人気は一見ツンツンしているけどデレたらデレデレな姉、次点は普段はボーイッシュで男勝りだけどデレて二人だけになったら主人公にしか見せない女性らしさを見せる姉、百合花は最下位争いをする感じの順位になります。すみません全部妄想です。)
えっと何の話してましたっけ。そう、おっぱい、おっぱい。

お、さらに新選択肢まで出てきた。
安心してお入り下さいという彼に対し → 一緒にお風呂に入ろうと返す(エロゲ!エロゲ!)
                    …やっぱり18禁な展開にはならなかったよ…。

さてまた選択肢。
お風呂に入ったグレーテルに対し → 悪戯をする(フラグ着々)
…え、まだ選択肢出るの?
やはり初旬の監禁系陵辱エロゲ選択はダメダメだったようですね…。

どこを調べるか →クローゼット
         …って、結局4択の全部選ばせるのか。まぁ1個だけ正解とかよりいいわ。

差し出されたパンケーキを → 食べない(これ薬物入りだろ?)
彼に抱き締められて嬉しいか → 嬉しい
苦しむグレーテルに → 食べちゃ駄目(BadEnd直行回避)
グレーテルの言う通り大人しく待つか → グレーテルを止める(ここが分からん。けどこれ確か薬物取りに行くシーンよね)
貴方はグレーテルに何をお願いするか → 私の為に自分を傷つけないで(「絶対に帰ってきてね」でも良い気がしてきた)
手首の拘束 → 解く
突然の来訪者に → 大声を出す

おおっと燃えるおかしな家で土壇場の新選択肢!
貴方は貴方の宝物を捨てますか? →捨てる(宝物って何だよ でも何かアクションすべきなはず)
あれ、死んだ。やり直し。

結局、姉としての、家族としての絆という大事な宝を捨て、一人の女性として百合花を見ると決めたグレーテル。

 グレーテル「可愛い弟でいるには貴方は魅力的過ぎた」
 グレーテル「ずっと、貴方に欲情してた……。キスだってしたい、セックスだってしたい」
 百合花「……今も思ってる?」
 グレーテル「思ってますよ。いつだって思ってますよ。十代の少年の性欲なめんなって感じです」
 グレーテル「でも、キスもセックスも……全部生きてなきゃ出来ないことだ……」
 グレーテル「姉さん。どうせ、燃やすなら生命の火を燃やして下さいよ」
 百合花「……燃やしても良いの?」
 グレーテル「良いですよ。その代わり、思う存分貪りますから」
 グレーテル「今まで、溜めに溜めた分、全部受け止めてもらいます。覚悟して下さいよ……」
 百合花「……私は貴方を食べても良いの?」
 グレーテル「飢え死にするよりはマシですからね……」
 百合花「私は貴方の姉さんじゃなくなっちゃうよ?」
 グレーテル「いいですよ」
 百合花「……キラキラとした宝石じゃなくなっても良いの?」
 グレーテル「……良いですよ。例え、無価値な石ころだとしても、僕にとっては帰り道を教えてくれる大事な道しるべですから」

 グレーテル「あの時から、僕は貴方を甘やかすって決めたんです」
 グレーテル「貴方がいれば甘いお菓子なんてなくても構わない。どんな苦い物も我慢出来る」
 グレーテル「だから、一緒に帰りましょう?」

あー甘いものが大好きなグレーテル、なんか途中から甘いものってのが薬物になってしまってましたけど、まぁそれも込みで、断つという宣言ですね。
先程の選択肢の「宝物」ってのは、弟ではなく、男性としてのグレーテルってことでしょうかね。
そして、最後には二人助かり、ふたりとも両親・猟師さんと和解したのでした。


 魔法使い「彼は家族を、唯一の絆を失ってしまったかもしれない」
 魔法使い「けれど、その代わり姉が持っていた宝物が新たな絆を作るだろう」


…あの、それって、つまりセックス………。

 魔法使い「そして、二人はおかしな家から持って帰ってきた宝物で幸せに暮らしましたとさ」

ズッコンバッコンして幸せに…………。
十代の性欲モンスターが、義理の姉とズッコンバッコンしてハッピーエンド……。


……………エロゲじゃねーか………。


シンデレラ → シンデレラ
赤ずきん → ムッツリずきん
かぐや → 彼氏マシーン
ときて、グレーテルは特にあだ名もなかったわけですが、エンディングを迎えたここに来て彼のあだ名はエロゲボーイに決まりました。
同性している義理の姉に欲情して止まらなくなったけどそこは二次元姉、まさかのOKでハッピーエンドというミラクル展開なんだから、どこからどう見てもエロゲ主人公だからね…。
大好きな姉のことで軽口を叩かれて逆上して殴りかかるとか、完全にエロゲ主人公過去テンプレだからね…。
終盤の、「これまでは貴方(姉)に甘やかされてきたけど、これからは僕が貴方を甘やかす」とか、シスコン主人公そのものだからね…。


…お、エンディングだ…。

うーむ。

グレーテル編、徹頭徹尾、エロゲだったなぁ。

あと、百合花が段々ぶっ飛んできたなぁ。
あと細かいこと言いますけど百合花英語口癖キャラならもっと英語使わせろよと思います。「そこ日本語かよ」って何回か思いました。
あ、最後のエピローグも、ちょっと主人公の口説き文句が多いけど、エロゲエピローグやなって思いました。
でもまぁ、攻略も苦労せず自力攻略できたし、良かったんじゃないでしょうか。とりあえずここまでのところ、意表つく展開・設定は安定していますね。


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