CARNIVAL(プレイ後用レビュー)

CARNIVAL

(2006/05/15執筆)




あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ…



まんまと釣られた~……




いやね、Scenario1ですよ。
あの文体が、ライターの文体だと思ったからね。あの学主人公文章。
あれがいいって人がいるのも分かるが、正直あれには、二流の匂いをプンプン感じた。高学歴文学部卒無職系の匂いを感じた!
まぁそこはいいのです。あのテイスト、そうそう嫌いでもなかった。ちょっと好きだとも思えた。
けど、主人公の行動をさっぱり理解できなかったのです。
なぜ、お前は、そこで、そういう無茶な行為に、出るかなぁ…。みたいな。

たとえば、お祭りの林で先輩を強姦するシーン、必要だったの?
(エロゲー的に必要とかいうのは勘弁してください)

そんな感じで、どうしても主人公の行動が悪い風にキレてて、とても楽しめたもんじゃなかった。何で主人公の行為に、理紗と一緒にプレイヤーの私がオロオロしなきゃいかんのだ。

あ、これはScenario2でもそうでしたね。
謎は明らかになっても、やっぱり武君メチャクチャ。
やめて!理紗をレイプしないで!てかお前、主人公失格やぁーーーー!!!


と思ったら、どうだい。
真の主人公、理紗じゃねぇか。
「マルチ主人公」とか、認めません。一応マルチ視点だけど、最初の2人なんか、完全に理紗視点のためのつなぎでしょう。このゲームは、確実に理紗が主人公。
(あ、泉ルート除く。)


3者で文体を完全に変えていたのは、見事でした。
正直、最初の和風建築の欄干の話云々あたりまでは、ライター臭が出てるなぁと思ってましたが、そこから後は完全に、理紗という一個の人間の目を通した文章でした。これはお見事。感動的に良く出来ていた。
(思想、宗教あたりはちょっとライターの方に私の注意が移りましたが。)


まぁともあれ。
Scenario3は、反吐が出るほど面白かった。
キャラ設定、非常に良く出来ていますね。それが綺麗に文章化できていたと思います。
こういう生い立ちでこういう心根を持った子は、確かにこういう風に考えるんだろうなぁ、みたいな。


けど、その辺り、理紗だけなんだよな。
脇役の扱い、酷すぎると思う。
この辺が、作品の評価を下げた理由の一つ。
例えばあの婦警さん。
ヤラれた後どうなったのか、いまだに分からないんですけど。いや物語に関係ないかもしれないけど、それならいなくてもいいじゃない。
それに、あの炉利キャラ、彼女も哀れでならん。姉が姉でボコボコにされながら妹のことを思い涙流して、妹は妹で姉が帰ってくるまで父親に冷遇されるわけでしょ?この辺、救いはゼロ?
それに、いくら嫌な奴だからって、三沢先輩は殺されっぱなしですか。この辺、一応人一人殺しているわけで、それは学母親と同じわけで、その辺に全然焦点あてなくていいの?二人で高台から街を見つめつつ、「一生背負っていかなければいけないけど、頑張ろうね」でいいの?

どうも、全体的に、罪に対しての扱いが、好きになれないのです。
「罪を犯した者には、それ相応の傷があるのだ。罪が罪を作り、世の中はなかなか哀しい」ってのがテーマだと思うのですが。
正直、学が脇役達にやったことには(武がやった行為は全て除外しても)、辟易した。非常に頭がキレるという設定なら、もっとクールに立ち回ってほしかったです。精神的に弱いという設定なら、もっと自重して大人しめに動いてほしかったな。
私自身は、あまり「主人公とシンクロできないと楽しめない!」タイプの人間ではないと思ってたのですが、これプレイして初めて「楽しめない!」と思いました。悪いことするならするだけの背景が欲しかった。いや、あったのでしょうけど、私には説得力が…。


まぁそんな中、泉ルートは良かったですね。学にもシンクロできたし、お話としても面白かったし、最後の方は感動的でした。「逃避行」は、泉ルートで全て書き切ったということなのでしょうね。だからことさら理紗との逃避行は描かなかったのでしょう。


最後に理紗なのですが、この子の「仮面」の作り方、真に迫っていて、グッときました。
可愛い女の子って、結構こんな風に顔を作ってるんじゃないかなぁと思います。男よりずっと意識的に、意図的に。
そんな自分を汚いと恥じる理紗。それだけではいかにも男性好みのギャルゲー的キャラですが、幼少時の祖母からの躾の話などがあるから、グッとリアリティ出てくるのですよね…。


まぁ結局、私自身は最後まで、この作品の楽しみ方誤っていたなと思います。
その辺は、当サイトの日記にてリアルタイム攻略日記書いてますので、ご奇特な方はどうぞ。


もう一度やり直したら、もっとずっと楽しめそうだなぁ…。




この作品の続編である「CARNIVAL 小説版」を読みつつ、読書日記書きました。こちらは一応ゲーム版での失敗を踏まえて読みましたので、まだファンの方も納得していただけるかと。
ただし小説版も読んだ方以外の閲覧はお控え下さい。
こちらです

ある程度時間もたち、「SWAN SONG」プレイを間に挟んでいるため、この時の私は既に瀬戸口信者です。

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