リアルタイムプレイ日記 -装甲悪鬼村正


*本ページは、「装甲悪鬼村正」プレイ中の感想を、その都度都度でメモ書きしたものの集合です。
ネタバレは大前提ですので、未プレイの人の閲覧を推奨しません。



2023/08/04
「装甲悪鬼村正」始めました。
これはもう私のエロゲ友達四天王(注:もはや誰一人エロゲやってない)の陸自が激落ちくん・・・もとい激推しの一作で、恐らく陸自の中のベストかそれに次ぐくらい、間違いなく陸自的殿堂入り作品なのですよね。遥か昔からやれやれと言われ続けてきてのらりくらりと今に至ったのですが、ついにプレイ開始。
理由は2つ。まず1つ目はなんというか、きちんと面白いエロゲがやりたくなったから。
もう1つは、ヒロイン残り1人でしばらく放置していた「星空☆ぷらねっと」、久々にプレイしようとしたらライセンス認証求められて再認証しようとしたら「1ライセンスにつき1PCのみって言ったよなあ?」と威嚇され、いやいやこのPCこそがその1PCなんですけど!?って抗議することもできず突如プレイ不可と相成ったという。要はプレイするものがなくなった。
なんていうかなぁ、陸自が好きそうだなぁという印象。プロローグは正直「うーん」って感じだったけど、本編始まると「あれ?こういう感じ?」って意表突かれて、もうちょっと進めると村正の中の人っぽい湊斗さんというのが出てきて、この人が実に良い感じのキャラなので、私もやる気出てきたところです。でもこの人が「鬼に逢うては鬼を斬り仏に逢うては仏を斬り…」とか言い出しそうに見えないんですけどね。まぁ頑張ります。


2023/08/16
湊斗さん、普通に「鬼に逢うては鬼を斬り仏に逢うては仏を斬り…」って言ってましたね。はい。

他のプレイヤーにはどう映るか分からないのですが、雄飛達の会話(特に忠保)ってすごく寒々しいんですよね。15〜20年くらい前の陽キャ寄りオタク少年達が集団で群れてる時にこういう感じの喋り方してたなーって懐かしくなった。ただそれがある意味リアルで(まさに雄飛達の年齢と一致するという意味で)、ちょっと感心しながら読んでました。
小夏が、エロゲとしては何だろう、すごく特殊な存在なのですよ。こんなキャラ見たことないっていうか。立ち位置不明というか。エロゲのキャラって、だいたいは主人公・主人公の親友・メインヒロイン・サブヒロイン・脇役の5つに分類できるのですが、小夏は、ヒロインという感もなければ脇役という感もない。シナリオ的にはメインヒロインに近いのだけど、メインヒロインにしては存在感がなさすぎる。結果、カテゴリー不明の謎キャラのままシナリオが進行する。

で、ベタベタのお嬢様キャラ(「こんなうめぇもん初めて食いましたわ!」って言いそうな意味で)っぽいリツが普通に死んでた時点で、「あ、これ虚淵玄路線の救いが無い系シナリオだな」って悟らされて、けれどその下手人が担任の鈴川で、しかもその動機が「美しいものは美しいうちに私が壊さないといけないのだ」とかオーソドックスなラスボスみたいなこと言い出したのにはがっかり。鈴川、そんな、推定視野角10度前後キャラとして描かれてなかったでしょうに。情熱的かつ理知的な教師として世界設定の説明までさせておいて、それはないわー。これは私の主観ですが、こういう「美しいものは美しいうちに」とか言って弱者ばかり狙った連続殺人する人物は、もう少しこう・・・なんだろうね、もっと心が脆弱キャラでいてほしいですな。ジルドレとかそんな感じじゃないですか。そういう描写はなく理知的で頼れるナイスガイ教師キャラだったのは残念。普段の鈴川キャラなら普通に六波羅への秘めた闘志を切歯扼腕しながらも隠忍自重、雌伏しながら燃やし続けそう。
で、鈴川と村正の戦闘シーン。うーん、ガンダム。
でもまぁ、ハンターハンター的な異能と幾つかの独自ルール(装甲硬いから基本正面から、上を取ると強いとか)組み合わせて独自色出してるのですね。これは多分今後延々と見せられるだろうことはこちらも覚悟した。

で、事件解決後の夜に雄飛が飛び起きて庭の村正と対峙したところで、この後起きるであろう悲劇を完全察しした私。あ、なるほど、雄飛達は主人公・主人公の親友・ヒロインっぽく見せかけた使い捨て要員なのね。
案の定、村正が雄飛の首を撥ねて第一編 了。うーんこの。

なんでしょうね。
多分ですけど、ここまでで体験版なんじゃないですかね。
あと、太刀の部品が7つ?に分けられてるから、この手の戦闘があと最低6回、恐らく8回くらいあるんでしょうね。
感想はあれかな。ど真ん中ストレートに「いや、雄飛殺さなくてええやん?」でしょう。間違いなくその辺りの理論武装はしているでしょうしその辺りこそが本作の中心的要素として今後描かれるでしょうから、現時点ではこれ以上特に感想無し。「殺害理由は、現状だけ見ると口封じかな?」くらい。あるいは本作テーマに深く関わるのか。
主人公達も文字通り一掃されたし、また別の主人公に変わるのか、はたまた第二幕以降は真打ち主人公湊斗さんとなるのか。
今後が楽しみですね。


2023/08/19
あー真打ち主人公湊斗さんだった。
しかしこの湊斗さんと村正との会話。恐らくギャグパートなのでしょうが、ノリの薄ら寒さは序章の少年達と変わらない。無念無念、この薄ら寒さは少年達の少年らしさを敢えて描写したわけではなく、恐らく普通にライターの「こういうのが面白いんでしょ?」という趣向であったか。
なんかいかにも三下悪役っぽい長坂とかいうのをあっさり一刀両断するところから始まるのかと思ったら、普通に苦戦するし長坂は太刀の部品持ちだし、おまけにちょっと格好いいところ見せた上で逃げていくし。もっとこう、七本柱的な敵幹部を1章につき約一人のペースでもったりもったり倒す的な話かと思ってたんだけど。(こういうベタな予想が外れたことは嬉しい。)
で、大鳥さんとの会話で初選択肢。信用できるか分からないか。いや、GHQの犬でしょ?真意はさておき、現時点では「分からない」でしょ。普通のエロゲならハズレ選択肢っぽけど、救いなしの悪鬼村正、ここは疑い深いのが正解という可能性もある。
しかし続く一条さんとの出会い時の選択肢で「未熟だと思った」ではなく「率直だと思った」を選んだら露骨に好感ゲージっぽいのが上昇した(比喩ではなく本当に文字通りゲージが上昇した)上、一条さんゲージと謎の人物(多分まだ会っていない)ゲージの隣に大鳥さんゲージもあったので、「あ、さっきの大鳥さんの選択肢は間違えたんだな」と分かったのでありました。

続く、長坂の部下の風魔小太郎(?何代目だ)との闘いで、老人が開幕いかにもな仏教用語を連打してきてちょっと苦笑してたら湊斗さんは湊斗さんで「鬼に逢うては鬼を斬り・・・」って言い始めたので、あ、このフレーズ、戦隊モノやセーラームーンとかでおなじみ、変身の口上なんだって分かりました。納得ー。
別に心底本心から「仏に逢うては仏を斬り・・・」ってのを信条として生きているわけでもないのね。
湊斗さんのことはキャラといい声といい大変良い感じなので、できれば幻滅したくないんですよね。このまま衛宮切嗣みたくこじらせを見せてくれ!


2023/09/04
第二編終わりました。
最後に蝦夷の娘2人を殺すのは、ある程度覚悟していたとは言えやはり大変後味の悪いものでした。
今思えば、この子(達?)の好感度が上がるたびに、きっちり好感度ゲージが上がっていたのも、この娘達に感情移入させつつプレイヤーの意表を突くための演出だったのですね。してやられたわ。
そして仏を斬る、つまりこの、何の咎もないこの娘達を惨殺する時、初めて湊斗さんが大きく動揺しました。動揺しながら、自責と、そして責任の所在を口にしました。
この感じ、予想以上に衛宮切嗣路線ですね。衛宮切嗣大好き人間としては悪くない、決して悪くないぞ!
けれどそれら込みで、やっぱり、後味は悪いのでした。
おそらく村正で「鬼を斬る」際にはこの「仏を斬る」がマスト、避けられないという制約がある故でしょうが、モヤモヤしないわけではない。このあたりはライターのまさに掌の上でしょうから、今はこれくらいにしておきます。

で、続く第三編の冒頭で六波羅の悪い奴ら全員集合、その次は大鳥中尉改め大鳥大尉が皇族のスパイをするのか?というミッション。資料収集を兼ねて?
で、皇弟殿下の前で皆勢ぞろい。今回は切った張った皆無でゆるゆるとスタートです。


2023/09/07
第三編の本編はレース場から始まりました。ライター、F1とか好きなんだろうなーと容易に想像される舞台。
関係者を装い本予選出場騎手達の調査をする湊斗さん一行。
最初に出会ったのは、皇路操。もう出会った瞬間にピンと来た。2章最後に首撥ねられるのはこの子です。
そして、その父にして元伝説の騎士、皇路卓。会話中にもうピンと来た。卵の寄生体はこの人(正確には、操の甲冑)。

で、操の好感度上げてもこの子の首が飛ぶだけなのでその場の会話は打ち切り、一条のところへ。(一条攻略予定)
警備員と喧嘩する一条を制し、警備員から暴力を振るわれながら場を収める湊斗さんは、その後で一条に語ります。

「お前が怒るのは何も不思議なことではない。
 弱者へ暴力は最も卑劣な行為だ。」

「殴り倒して頭を踏みつけて御免なさいもう
 しませんと謝らせるべきだった、か?」
「そうかもしれない。
 あるいはそれが正しいのかもしれない」
「だが、俺は嫌だ」
「いま言った筈だ。
 弱者への暴力は卑劣だと」 


本当、散々弱者を殺害しておいてどの口がっていう発言が続きますね。でもこれ、本人も重々承知しているんでしょうね。だからこそ、自分は決して正義ではない、むしろクズであると自己嫌悪に苛まれ続けているのがこの湊斗さんという人なのでしょう。
とか思っていたら、

――だから。
俺は俺を嫌悪している。


ですよね。


2023/09/08
皇路操ちゃんの機体とそのパパが寄生体だとは予想しましたが、皇路操ちゃんがパパ公認でスポンサー社長達の肉便器やってるのは全く予想できませんでしたわ・・・。





2023/09/11
レース決勝戦。
薄ら寒いギャグパートは雄飛達から大鳥大尉達、特に侍従の方に引き継がれたのを確認。(聡明で飄々としたお婆さんキャラなのに高校生みたいなノリで割とキツい)
レース後半、装甲達がタムラのアベンジの妨害に出ます。
・・・展開が「銀と金」の競馬編みたいだな。オチまで同じにならんことを祈る。
騎手達の妨害に対し、アベンジの援助をしようとする湊斗さん。

<<御堂。私達が誰かに好意を示すという事は>>
「――説明無用。
 承知している」

おおー、好意かー。好意を向けすぎると首斬りにつながるんですかね。
だとすると大鳥大尉とか、特に私の場合は一条とか、首斬り筆頭対象なわけなんだけど、どうするんだろう。メインヒロインが漏れなく主人公に首斬られるエロゲとか斬新すぎる。
・・・ただ、雄飛(達?)とか、蝦夷の姉妹とか、好意ゲージそこまで高まってなかったような気がするのですが。どういう基準なんだろう。

あと、蝦夷姉妹といえば少し戻りますが、第二編のタイトル「双老騎」、最初はぼんやり長坂と風魔小太郎かなと思っていたけど、後から思い返すと長坂と弥源太の方がメインのダブルミーニングなんでしょうね。あと弥源太が持っていた装甲の欠片、あれ絶対後々で一条が引き継ぐと思う。というかそうなってほしい。なんだっけあの口上、今わざわざロードしてスキップしてそのシーンまで戻して確認しましたが
「世に鬼あれば鬼を断つ。
 世に悪あれば悪を断つ」
「ツルギの理ここに在り」
これ。
村正の口上との対比が実に格好いいので、ぜひメインキャラ、特に一条に引き継いでいただきたい。
なんならラストは湊斗さんと斬り合いしてもいいかも知れない。

あとあれだ。雪車町(いつ見ても電車町に空目する)の声、私の耳が腐っているんでしょうが緑川さんに聴こえる。ためしに調べたら存外腐ってもなくて歓喜。


2023/09/13
レース決勝戦は終了。皇路操のファールプレイによりアベンジは勝利を手にします。
それを我らが湊斗さんは犯罪行為であると断罪しますが、うーん難しいなぁ。
湊斗さんの言い分はすこぶるよく分かるんですよ。特に、事故で観客が多く死傷している点は大きい。
ただ、翔京は金にものを言わせて多くの騎手達にタムラの妨害行為をし、対するタムラは一瞬のタイミングを狙い甲鉄の一部を鏡面化し日光を反射させウルティマの騎手の目を眩ませた・・・・・・だけ・・・のようにも、思うんですよねぇ・・・。
その点、「奴らと同じことをするだけ」という卓パパの言い分も分かるし、むしろ「同じ」どころか罪は軽い気すらする。
なんだろう、反射光で目が眩まされただけで派手にコースアウトして制御を失い観客席まで突っ込むってことにレーサーとしての技量を疑いたくなるのは、ドライビング中に本当に種々数々の反射光に照らされながらも問題なく運転をしている現代の私達の感覚なんですかね。(だからこそ運転中はサングラスをするドライバーやバイカー、自転車乗りも少なからずいるわけで。)
すみません、すごくつまらないところに引っかかってしまいました。
まぁいいんだよ。少なくともこの作品の世界では、反射光で意図的にレーサーの妨害をするのは、事故を誘発しかねない極めて悪辣な行為であるということであればそれはそれでまぁ納得できるので。

で、それを咎めた湊斗さんに対し、激昂する卓パパ。卵を手にし、湊斗さんに斬り伏せられながら、操に叫びます。

「いけぇ……操ぉぉ!!」
「勝つんだ!
 世界に勝つんだ!」
「操!
 僕はそこにいる!」
「そのアベンジが僕だ!
 お前の血肉が僕だ!
 忘れたのかッ!」

・・・この最後の「お前の血肉が僕」というフレーズ、気になるなぁ。どちらかというと良い意味で。
まず操について悪い意味で引っかかりがあるのですが、それはこのあとで描写される気配もあるので保留。
良い意味というのは、この娘(というか我が子)への感覚、パパ、特に毒親パパの内心描写として割と的確だなと思うのですよね。
つくづく思うのは、親にとって子は自分の分身に近い存在であるのに対し、子にとって親は、紛れもなく自分という体を形作る素とはなっているのだけど、親は自分の分身ではないし、自分は親の分身でもないのです。自我があるのだから、当然です。
そしてどちらの感覚が正しいかというと、子の感覚なのですよね。基本的人権というのはそういうものでしょう。子は決して親の所有物ではなく、一個の、人として尊重されるべき主体です。言い方を変えれば、親の感覚は、少し間違っているのです。
ただ、「お前の血肉が僕」という発言は、肉体に限っての話であり(それでも間違っていますけどね)、また人格面で言うなら操よりも「アベンジ」という製作物こそが自分の存在証明だというのは、クリエイターならずとも多くの共感を得るでしょう。
けれどまぁ、「お前の血肉が僕」という発想はやっぱり気色悪いし、しかもそれを当の娘に言っちゃうのも気色悪いし、そういうことを億面もなく言うようなマインドは、性的虐待とかしちゃうタイプの毒親のそれだよなと思うし、その毒親っぽさが、かつては真っ当な人格であったろうに、勝利を掴むために狂ってしまい実の娘さえ手段として使うようになった皇路卓というキャラととてもよくマッチしているなと思った次第です。

あと蛇足だけどタムラって名前もロゴも完全にタミヤで、ライターよっぽどタミヤ好きなんだろうなと思っていたらこの展開だから、本当にタミヤが好きなのかむしろ嫌いなのか分からなくなりました。


2023/09/14
いやいやいやいやいや! 父じゃなかったやないか! 兄やったやないか!!
昨日の私の渾身の考察、どうしてくれんの!?
ていうか生まれたての子を兄に残してバックレる母親とか!
いや待て落ち着け。実父ではなかったものの兄であるのだから血が繋がっていることには変わりない。加えて正真正銘の育ての親。しかも父として。
「お前の血肉が僕」は、言い換えれば「ワシが育てた」の意もあるという解釈もできる。
加えて濃厚な血縁関係ときたら、やはり昨日の考察で概ね許されるはず・・・!私は許されるはずだ・・・!違うかっ!?

加えて、私が「まず一巡目はこのルートで」といつものエロゲ気分でルンルン選択した一条が、おそらく現時点での好感度ゲージ最大という理由で湊斗さんに惨殺されるという超展開。
この「現時点で最も好感度キャラが惨殺対象(*メインヒロインか否かを問わない)」というルール、私ならば読めていた!!
読めていたはずなのに!!!
読めなかった!!!!
悔しい!!!!!


2023/09/18
毎回恒例、刑務所で筋トレする湊斗さん描写も、一条惨殺直後とあらば笑えなくなりました。私の湊斗さん好感度が急激に下落。

ということで第四編 震天騎。
村正に対する罠の話の直後の、表向きそれっぽいけど胡散臭すぎる江ノ島調査指令、さすがの湊斗さん陣営は罠であると的確に見抜きます。
しかし当の湊斗さんが「銀星号の関与が匂わされている ひょっとしたら銀星号が絡んでいるかも知れない」とかいうアホすぎる理由で江ノ島に行くと言い始めます。いやアホか?ライターの都合か?
例えば日本全国ダーツの旅ということで適当にダーツ投げて刺さった熊本県熊本市だって、銀星号が絡んでいるかも知れないし絡んでいないかも知れません。指令が罠であるなら、その条件は当の江ノ島と全く変わりません。罠でないという極めて薄い確率のため捕殺の罠が張られているであろう極めて危険な場所にわざわざ出向く時間と労力、他に費やせばいいのに。アホすぎる。さすが一条を惨殺した湊斗さん、アホすぎる。

場面は変わって六波羅中枢。
六波羅のスパイの親分的存在として、るろ剣の宇水さんみたいなの出てきた―ーーー!

そして湊斗さん一行は江ノ島行き。
いや、・・・その・・・
その前の会話からそうでしたが・・・
その・・・
一条の抜けた穴、露骨すぎない・・・・・・・?

大鳥大尉の小ボケに湊斗さんが沈黙のみで返す場面は本来一条と大鳥大尉の掛け合いが入っていたであろうことが容易に伝わってくるし、大鳥大尉のビーチでの水着CGは、右側の妙に広い謎空間スペースに本来頬を赤らめた水着一条がいただろうし、何かときつい。第三編最初からやり直したくなるくらいきつい。
もういっそ大鳥大尉の好感度もマックス上げてヒロイン0でラストまで突き走りたい。でもそれやるとバッドエンドになりそうなのがまた悩ましい。いや、普通のエロゲなら当然そうなるがこれは普通のエロゲじゃないからな・・・。

で、江ノ島近辺だけ季節外れの(夏のような)異様な熱気ということは分かり、情報収集をしようかという話がまとまりました。

「何かご質問、ご提案などは」
「……ひとつ、よろしいでしょうか?」
「はい。大尉殿」
「一条さんはどうなさいましたの?」


言った!言ってくれた!!さすが大尉!湊斗さんと入れ替わるように、私の好感度もグッとアップ!好感度ゲージも上げちゃう!

――――。
「……」
「……自分は」
「存じません」
「……苦しげなお顔をなさいますのね?」


なんか察したかも知れない程度で終わった。
そうかー。

んで、模型船のモーターを治したお礼に牡蠣を少年からもらう湊斗さん。湊斗さんは丁寧語で喋っているのが似合いますな。
にしても、牡蠣が今、旬・・・。これ多分伏線でしょうね。
今パッとネットで調べた限り、牡蠣は2種類あって、1種類は夏が旬、もう1種類は冬が旬。
これ、もう1種類の方なんじゃないかなぁ。
つまり、確かに江ノ島周辺は季節外れの熱気だが、実は海水は熱くない。あくまで気温のみ。それが第四編のボスを倒す鍵になると終盤の決闘で湊斗さんが序盤の牡蠣のエピソードから気づいて見事逆転勝利をするっていう展開でしょう。私のエロゲ歴を舐めてもらっちゃ困るぜ。

「確かにここんとこ景気は悪いね。
 江ノ島から来る時期はずれの暖流が、魚を
 みんな散らしちまうらしい」

違った。


2023/09/20
「景明さま、おなかすきません?」
「まだ、さほどには」
「じゃ、もう少ししたら集まってお昼にしま
しょう。
 わたくし、あの江ノ島丼というものを一度
食べてみたいんです」
「……サザエの卵綴じがどうして江ノ島なの
か、自分としては些か疑問ですが」


孤独のグルメで見た!孤独のグルメで見たぞ!
ゴローちゃん恒例、サザエがダブるんですよね。
それはさておき湊斗さんへの疑問に対しては
"その昔は、「サザエ」が江の島名物として有名であった。そこで、これを使った名物料理が作れないかと考案したのが、「江の島丼」のはじまりである。"引用元
だそうです。へぇーへぇー

海岸線を歩く。
 同道するのは香奈枝嬢だけだった。ほかは別行動を
とっている。

うっ(´;ω;`)
「他」って、1人しかおらんやん(´;ω;`)

ガキの使いの松本・邦正・田中・遠藤が罰ゲームだった「笑ってはいけない温泉旅館」で宿泊部屋の前に掲げられてる看板の「松本様 ココリコ様 他」ってのがすごく好きなんですよね。あの路線のギャグ、もっとやってほしかったな。

「景明さま」
「はい、大尉殿」
「また、戦いになりますね」
「……は。
 おそらくは」
「また、人が死にますね」
「……はい」
 軽い口調で投げられる、鋭い棘。


おぉ……?

「景明さまは……」
「……」
「人を殺すのが、お好きですか?」


大鳥大尉、最高じゃないか!!
言ってやって!もっと言ってやってよ!
これ絶対一条についても調べがついてるでしょう。何者かに惨殺されたって。しかもそれは単なる偶然かはたまた必然か、前回事件解決の直後だって。

「……好きでは、ありません」
「お嫌いですか?」
「……はい。
 嫌悪します」


良いっすねぇ湊斗さんも。なんで村正に乗ってるんでしょうね。ああそうか、妹を止めるためか。
しかしその後の大鳥大尉ご乱心っぷりは、月並みな悪役っぽくてちょっとがっかりでしたが、考えてみたらこの人(多分)悪役どころかメインヒロインですからね。メインヒロイン(?)が月並みな悪役っぽく振る舞うエロゲ、これもまた良しか。


2023/09/25
島での巨大な銀色の化物と闘う村正。
機体製造過程で大量の冷却液が必要で、そのため海水冷却をしていたがあまりにも巨大な機体のため周囲の海水温が急上昇し夏のような気温になった、また銀色の化物の"燃料"が生きた人間の熱量(まぁ命と言い換えてもいいですね)だった、島のあちこちの生物が枯渇していたのはこの銀色化物の攻撃的"燃料補給"の犠牲になったから、といった種明かしが次々とされていき、ちょっと物理的に無理筋理論な気もしますが、まぁ概ね楽しくはプレイしているのですが・・・
・・・なんていうかなぁ。奥の手のレールガン禍は敵の操縦士を殺すかも知れないから使わないという信念のもと戦って、その信念を最後まで貫いて勝つならご立派ですけど、それで窮地に立たされて「まさに死地」とか言われても「いや貴方が出し惜しみしていることでむざむざ招いた窮地やん?」とは思うし、しかもいざいよいよ絶対絶命の「俺は死ねることなど許されていない」と、その禁じ手を使ってしまうの、なんか釈然としないなぁ。
敵機を狙ってないから良しなんですかね。

「自分が死ぬのは許されていない」って理屈で押し通るなら、そもそも最初から自分の命を狙って敵からずっと致死の攻撃を仕掛けられてたじゃないですか。最初から使えよって・・・ 思っていたら、大鳥大尉が代弁してくれた!

「過信も妄信も個人の趣味でやる分には結構
ですけどね、景明さま。
 この場合、どなたがその負債を背負うので
しょうか?」

良いですねぇ。つい先刻、自分の信念で不殺戦法の燃料切れ作戦をやっていたら、その燃料である人間達が死んでしまっていたという現実を目の当たりにした景明さま。しかも既に満身創痍。
これはもう間違いなく、大鳥大尉が劔冑に乗りますね。


2023/09/27
乗らなかった。
いや、敢えてぼかした描写だったので確定ではないですが、乗ったら目立つし、多分違うんじゃないかな。
弥源太じいさんと同じく、生身の身体で太刀だかの武器のみを使用できるんじゃないかな。
(で、本当なら一条もそれをできるようになっていたはずなのにぃぃぃぃぃ・・・・!)
あと、大鳥家ってのがどういう家なのかはずっと気になっていましたが、固有名詞ばかりでよく分からんかった。天皇家かそれに近いような、やんごとなき家系の尊い御方だということだけ分かった。
しかし大鳥大尉、先日ビーチで「殺すの大好き」とか言ってた割に正義の徒を標榜しているとか、うーむ。
あーでもこれ、湊斗さんのジレンマ・弱みとの対比なのかー。つまり、正義であり悪を殺すし殺したい大鳥大尉、正義ではなく善を殺すし殺したくない湊斗さんという構図。いや適当ですけどね。

続いて、雪車町が戦闘に乱入。電車町とのやり取りはなかなか良いですね。面白い。湊斗さんが殺しをできないこと、電車町が見抜いている(だから敢えてそれを確認してきた)のが暗に伝わってきて面白い。加えて雪車町は、湊斗さんが弥源太じいさんの孫娘2人を惨殺する現場も見ているんですよね。きっとこの後でそれをいやらしく活かしてくるに違いない。楽しみ。

<<だって、ねぇ……
 あたしを殺したら、もう一人、罪も無い人
 を殺さにゃならんもの、>>


ああああーなるほどぉーーーー!!!善悪相殺かー!
(一見罪がないだけで善というのもよく分からんですがまぁおいとこう)
なるほどなー、そういう縛りかー村正は。あと多分好感度・・・好感度・・・かな?で決まるのでしょうか。
つまり、悪を1人斬るたび、その時点で好感度(?)が高く、かつ罪もない者を1人斬らないといけない。
だから先生斬った後は雄飛を、双老騎斬った後は姉妹を殺したわけですね。
で、この縛り、またその縛りを甘んじて受け入れる自分を心底嫌いな湊斗さんは、絶対に斬らないといけない卵寄生者以外は一切斬らないと決めているわけですね。
多分だけど、銀色のデカブツの中の人を殺さないのも、同じ理屈なんでしょうね。

<<何故、お前がそれを!>>
<<見たんだよ>>
<<あの夜。
 あの村。
 あの山の一軒家で。>>


意外と早かった。


2023/09/30
いや、真面目に書きすぎですよね、これ。何がメモだ。普通に丁寧なプレイ日記ではないか。(*本プレイ日記書き始めの頃は「プレイメモ」と呼んでおりましたが後日「プレイ日記」に修正しました。この文は当時の名残。)
今銀星号が出てきて色々と思わせぶりな台詞を残しているんですけど、これ書いてたらキリないわ。
とりあえず光が銀星号に「村正」と呼びかけたので、真正の村正はこの銀星号の方なのでしょう。湊斗さんの村正が銀星号を母様って呼ぶから、まぁ鍛冶師の親子なのでしょうね。単純に考えて。
で、光は倫理を取り払い人の社会を滅ぼすことを信念としているっぽい。
・・・いきなり陳腐なラスボスっぽいこと言い始めるし・・・。なんなの?
だいたい、人の社会を滅ぼすのが目標なら、結果が全く伴っていないし、それってつまりオツムの露骨な弱さが露呈してない?
実際、銀星号との会話もアホっぽいし・・・。銀星号の桁外れに強い描写も、それを駆る操縦士がアホだと迫力がどうもね・・・。
あと江ノ島を動かした理屈も、それで地震も津波も生じない理屈もさっぱり分からんなぁ。もういいけど。

あ、震天騎、終わりました。

そっかー、少年はああやって使うのかーとここは素直に感心。引っ張って引っ張って、こう使うとはねぇー。
ライターの手腕お見事。鮮やかでした。

ちなみに、卵から孵化したやつは、「娘だ」ではなく「違う」を選択。だってシナリオ的には実は娘という解釈でも割と合っているってのが後々分かるんでしょうけど、ネタバレのない今現段階では到底「娘」だなんて受け容れられませんよね。ここは素直に回答。そしたらますます湊斗さん絶体絶命じゃないと思ったけど、銀星号が殺した。そうかい。
んで、大鳥大尉は絶命。これはしゃーない。予定調和だった。だってこの章、一回も好感度ゲージ上がる選択肢なかったから。

・・・ということは、最善の選択肢を選び続けてもここでヒロイン1人は死ぬってことか。
私、第二編で姉妹の好感度が一番上がったけど、あれ下手したらあの章で一条と大鳥大尉のどちらかが死んでて、結果この第四編到達前にバッドエンドだったかも知れませんね。
ははぁ、となると、続く第五編はすでにバッドエンド確定しているんだろうな。まぁしゃーない。とりあえず頑張ろう。


2023/10/1
悪態ばっかりついていますが、まぁまぁ楽しんでいるのですよ。
第五編 宿星騎。
まずいきなりドッグファイトから始まり、統という女性(母親)が湊斗さんの安らぎであることまで描写された後、光の原風景回想(第一人称が「おれ」だから最初は湊斗さんの回想かと思い混乱した)、そして湊斗さんの過去回想編。
あれ、結構シナリオ本格化してきた?いやでも分かるぞ。なにせ主人公の湊斗さんの銀星号を追い戦う動機がいつまでも判然としないから、ぼちぼちプレイヤーもシナリオに身を乗り出しにくくなってくる頃合いですよね。ここで回想編はさすがプロ。
で、統(母親)も登場しましたが、確か湊斗さん、この人を殺害したんですよね。それでいて安らぎ対象かー。
あと、光ともかなりベタベタしてて、お前ら血繋がっているんちゃうんかい(いや繋がっていないのか?)とか色々と・・・ まぁプレイ続けましょう。
そしたらもう次のクリックで、統を指して「この義母」と出てきた。やはりかー!
これは光が第三ヒロインである路線、あるわー。大いにあるわー。というかド本命だわ。

光は金属中毒の公害患者ですかー・・・。症状がカドミウム中毒のイタイイタイ病に似ていますね。

回想編がつまらない作品はその時点で作品として終わっていると言えるでしょうが、さすが天下の装甲悪鬼村正、回想編面白いわ。


2023/10/2
なるほどぉーー!山賊の跋扈に伴う本家・分家の対立と、光の病状の快復手立て、そこを繋げるのかーー!
種明かしされてみれば構図はあからさまでしたが、全然予想できなかったくらいにはぐいぐい引き込まれております。
しかし、過去編なのにどんどん回想挟んでくるなぁ。
過去の過去。
明かされる湊斗さんの過去・・・のはずなのに、さらにそのさらに過去の謎が匂わされていくという。

盗賊団の女頭領を、一騎打ちに持ち込み策略使って油断させて一騎打ちで勝って約束に、町での略奪をやめさせた湊斗さん。
しかし翌日、女頭領は頭領の座を弟に譲るという策略で、約束は守りつつ盗賊団としての略奪は続けるという手に出ました。
激怒・面罵する湊斗さんですが、いやいや、これ若干五十歩百歩じゃね・・・?湊斗さんの勝ちを「結果は結果です」という理屈で通すなら、家督相続による略奪続行も、約束自体は守っているのだから「結果は結果です」という理屈で認めないといかんでしょ。
そしてその夜の光の一層の衰弱を理由にしても、「最早殺すしかない」は、一歩進みすぎな気がするんですよね。「正々堂々とした決闘で勝つ」というステップを飛ばしている。またシナリオの都合上の一時的に主人公バカになる問題かー
と思っていたら、なんと統の台詞で湊斗さん思い直した!いやぁすごいな。早合点、誠に申し訳ないですライター様。


2023/10/4
なるほどぉーー!山賊の頭領がなぜかお嬢様笑いするタカビー(死語)姉ちゃんなのは、決闘で湊斗さんに敗けた後にデレるためかーーーー!!!

いやもう感心するわ。
最初から違和感すごかったんですよ。なんで頭領を無駄に見栄えの良い姉ちゃんにするかなって。ムサい男ばっかじゃ画にならないのかしらんが、なぜか痛い「ホッホッホッ」笑いするし、ギャグ要員としてもここにギャグ入れる意味が分からん(これは本当本作最初から最後まで一貫して分からん、いや分かるんだけどあまり分かりたくない)なと思っていたんですが、そっかー、王道ツンデレだったのかー!!!

しかし相変わらず私の鈍いオツムではこの後の展開が全然想像つかんから楽しい。
とりあえず、何らかの理由で湊斗さんが統さんを殺す、あるいは間接的に殺すことになるのは確定しているんです。一番ありそうなのはお頭を殺されたと勘違いした山賊一味が徒党を組んで屋敷に攻め入って来て統が足利義輝ばりの切った張ったの末壮絶な討ち死にする展開ですけど、ちょっと違う気もするんですよね。この女頭領、多分この回想編のうちに命を落とす気がしているので。改心した山賊は皆で仲良く他所に引っ越し・・・みたいな甘い展開、このライターはしないと思うし、それだと統さんを湊斗さんが殺さないし。


「いいかわかっているな景明。
 まず重要なのは食事の温度だ。これは必ず
 熱めにしておくこと。でないとふーふーして
 やる理由がなくなって本末転倒だぞ」

不意打ちでワロタ
しかし入植の提案とはー。やるなぁ。
それを断る頭領、しかし頭領を翻意させる光の切迫した様態。そして念願の治療、そしてそこで告げられる絶望的な展望。
いやぁ面白いわー。
ここで話すことでもないのですが、とにかく湊斗さんという主人公が素晴らしいですよね。諧謔パートは微妙なのだけど(特に村正との諧謔パートは、なんか違う感が強い)、とにかく礼節を弁えた常識人、そして大変悪い言い方を敢えてするなら「凡人」なのが良い。
正直、「善悪相殺」というフレーズから、なんであれ超人的な精神、迷いの無い境地に立った主人公を予想していたのですよね。
けれど、湊斗さんは、行動こそ村正の呪いにより善悪相殺を強いられているけど、それを人並み以上に苦悩する。それでいて、雪車町が見事看破したように、罪もない人間をきっちり殺すという下劣・非道な行為には手を染める。行動が伴っているし、行動を見るならばやはり悪鬼なのです。それでいて、本人は人並み以上に道徳心が高い。
これは、醜いですよ。雪車町がそう見たように「見苦しい」とも言える。「汚い」と言っても良い。
プレイヤーが主人公に対しそう感じるように、ライターは徹頭徹尾気を配ってシナリオを進めている。好感度が高いヒロインから主人公の惨殺対象となるのは、今思えばまさにそれが第一の理由とすら見える。
しかし、湊斗さんの苦悩、光を止めねばという信念にも、やはりプレイヤーは共感するのです。共感するよう、描かれているのです。
このダークヒーロー、本当に秀逸ですね。しつこいですけど、衛宮切嗣を超えてる気もする。衛宮切嗣は、私の中で士郎とセットでの高評価なので。「ああ・・・安心した」まであって初めて評価が天井に達するので。

湊斗さんに今後失望しないことを、切に願いますね。しかし、ライターのこの手腕ならまぁ大丈夫じゃなかろうか。そんな気がしてきました。

とか思いながらプレイしていたら、またもギャグパート。(落ち込む湊斗さんに統さんが喝入れたら湊斗さんが愉快に大惨事になって統さん絶叫)
・・・
エロゲ向けに、普段重くて硬い文章を読み慣れてない軟弱なエロゲーマー達のために、ギャグパートを随所・ふんだんに混ぜ込むというのがライターの配慮であることには漸く思い至りましたが、個人的には、重くて硬い作品は重くて硬いままでの方が良いと思うんですよね・・・。
本作の評判を見る限り、この個人的好みはマイノリティにすぎず、ライターの判断が大正解のようですが・・・。
(間口が狭いとおまんま食い上げる問題、ファンの意見だけ聞いてたら潰れる問題だなぁ)


2023/10/5
いや・・・
光が村正で暴れまわる理由、しょぼすぎない・・・?
生まれながらに父を母から奪われ、それを取り戻すことが人の法だとできないから、全て殺し尽くして神とでも呼ぶ存在になれば、人の法は無効だし、それなら父の心も手に入るから暴れまわるぞって。
いやいやいやいや。

まぁいいや・・・


で、光が村正に乗り頭領の御舎弟をボコった後、多分湊斗さんも村正に乗せるため、敢えて湊斗さんの近くに蹴飛ばしたんでしょうね。
おかしくなった御舎弟に殺されかける湊斗さんは、傍らの統さんを救うため、禍々しいことこの上ないもう片方の村正に・・・
あー分かった。ようやく繋がったわ。これ湊斗さんが御舎弟を殺した後、村正の呪いで統さんも殺して湊斗さん絶叫、光高笑いで回想編終了でしょ。間違いない。

<<御堂。
 貴方は悪と見做して一人を斬った>>
<<だから――貴方は善と見做す一人をも斬ら
 なくてはならない>>

<<貴方は一人の敵を斬った。
 だから、一人の味方も斬らねばならない>>
<<貴方は憎んで一人を斬った。
 だから、愛する一人も斬らねばならない>> 


そういう理屈かー
(本作結末まで見えた気がする)

ていうか、光は多分逆なんじゃないかな。善悪関係なく、敵でもなく憎しみの対象でもなく悪でもない相手を殺しまくるんじゃないかな。

とか思っていたら、案の定の展開で回想編、幕(光高笑いはなかったけど)。
光の村正は二世だそうです。じゃあ湊斗さんの村正は村正三世か。一世の話は回想編で二世が少しだけ喋ってたな。
恐らくバッドエンド直行の現代編に戻ったので今日はここまで。次回更新は多分一週間後くらい。


2023/10/6
あーそっかー。バッドエンドは予想していたものの、その理由は予想できてなかったなー。
正しく、「悪を殺すために殺す必要がある善が、自分達以外にもう誰も残っていない」からなのですね。なるほどー・・・。

ということで2巡目。(スキップ遅ぇぇぇ!!)
第二編でひょっとしたらヒロインどっちか殺れるかと思いながらプレイしていましたが、姉妹の好感度ゲージ上がる速度が早すぎて無理。
なるほど、普通にプレイしていたら私と同じく回想編直後で最初のバッドエンド直行になるように作られているのですね。
あと私ふと思ったんですけど、湊斗さん、各地の後期高齢者達と親交を深めておけば良くない?そしたら年端も行かぬ少年少女達ではなく老い先短い善人達を斬るだけで済むじゃない。(下衆顔)
老人ストックで残機大幅アップ!村正と湊斗さんの目的を達成する上でも、また湊斗さんの信条的にもこれしかないし、むしろなぜ最初からこうしないのか(下衆顔)

…おっ、タムラのところに留まっていたら意外な人物と思いの外話が弾んだ。(初巡は一条のところ行っちゃったんだよなー)
しかもナンチャラライガーさん、えらくかわいい。
あ、ちなみに奈良には「Yamato超人ナライガー」っていうヒーローがいます。「ポイ捨てする奴ぁ許さねぇ!」

タムラのところに留まっていたら翌日湊斗さんがレース観戦中に尿意催すシナリオに変わったのは草
そして大鳥大尉との親交イベント勃発。何がすごいって、きっちり大鳥大尉の好感度上がっている系のシナリオなのに、好感度ゲージはピクリともしない。
いや、厳密に言うと大鳥大尉たるもの、表面上は好感度マックスのように振る舞いますが内心は恐らく湊斗さんへの警戒も抜かりないでしょうから真の意味の好感度アップであるかは甚だ疑わしいのですが、
・・・
ん?なんか変だな。
例の「好感度ゲージ」、あれが一番高い者が斬られるってことは、あれ、ヒロインから湊斗さんへの好感度ゲージというより、実は逆で、湊斗さんからヒロインへの「善人認定ゲージ」ないし「味方認定ゲージ」的なものなのではないか。
つまり、各選択肢で例えば@湊斗さんが「むふぅ、一条最高である」と思い、Aその心情に従って何らかの行動(例えば一条の頭なでなで)をし、Bそれに対して一条がデレデレになり、結果として「好感度ゲージ」が上がるというのは、実はBの時点で上がっているのではなく@の時点で上がっているのではないかということです。我ながら全く無駄のない無駄な考察。

2巡目での新展開は続き、大鳥大尉と親交を深めた後は、ライガーさんとも再会。ポイ捨てする奴ぁ許さねぇ!
いやぁいいですね。サクサク進んで楽しいです。(しかしスキップは超遅ぇぇぇ!!スキップ中YouTobe観てるわ)


2023/10/17
ちょっと間が空きましたが別にプレイのモチベーション急降下したわけではない。
というわけで、第三編 逆襲騎まで終わりました!
途中でライガーさんといちゃこらするからひょっとして操さんじゃなくてライガーさん殺ってしまう展開もあるのか?(それが大鳥大尉関連のシナリオを動かしたり)
と少し期待しましたが、普通に操さんを殺った。
ただ今回のケースは、治療を急げば助かったかも知れないとは言え、介錯に近い殺害でしたね。私の「老人大量ストック」案に近いものがある。そうか…病人でも良いのか……(下衆顔)

いやでも実際、私ももし末期がんとかになったら、一刻も早く死なせてほしいと思いますよ。痛みが微量のまま死ねるならその限りではないですけど、緩和ケアったって、意識しゃっきりで痛み微量の末期がんとか、少なくとも現代の医療技術では到底無理でしょう。私が末期がんなら、私の首を撥ねて湊斗さんの罪悪感が少しでも軽減されるなら、喜んでこの細首差し出しますわ。ていうか殺して!

…で、第四編。 冒頭、「悪を憎め」という父の教えについての謎の回想。
背景真っ暗だけどこれはもう間違いない。これは大尉の回想ですな。
しかし内容が割と本作の真髄に触れている気がするので抜粋。

 徳川時代に細井平州なる儒学者が現れ、本当の信愛
とは幼子が母を信ずるように、母が子を愛するように、
何それという理由の無いものだと云った。
 まさにその通りだと私は思う。
 同じ事ではないのか?
 悪を憎むのはそれが人として嫌悪されるからであり、
他に理由を求めるべきではない。あえて理屈立てをし
拘泥すれば、かえって本質から離れる結果を招こう。


恥を晒すのを覚悟で自分語りさせていただきますが、実は私、高校時代に、「善とは何か」ってのを真剣に考え続けたんですよね。これを解くことを自分に課して、来る日も来る日も、暇な時に思いだした時だけという極めて短い時間ですが、しつこくしつこく考えたんですよね。
今振り返れば、当時の私がすべきことは、無知蒙昧のまま徒手空拳でそのお題だけ考えるより、もっと先人の蓄積に頼り見識を広げることだったのでしょうが…。(「巨人の肩に立つ」!)
で、これまた本当にお恥ずかしながら、この、私にとっての最初の問い「善とは何か」について、それから30年以上経った今も、朧気に断片的な手がかりは見えてきたものの、未だに明快な解を得ていないのです。
上の抜粋内容を読んで、ふとそういうことを思い出しました。
「善悪相殺」という本作の(少なくとも表向きの)メインテーマも、実はかつての私にとって最大に近い関心事だったし、今の私にとっても興味惹かれるテーマです。
善悪に理由はない。
これには全く賛同しませんが、後半の「あえて理屈立てすればかえって本質から離れる」は真理を突いているよう、今の私は感じます。

 何となれば理屈によって悪の否定を説明する場合、
それを覆す理論が生まれた時、悪は認められるという
ことにもなり得る。
”必要悪”という考え方だ。


興味深いなぁ。

理屈による悪の否定は理屈による悪の肯定を生む。
それは違う、と私は思うのだ――思いたいのだ。
 それでは悪は決して滅びないから。
誰もが悪を否定しながら肯定し、悪を生き延びさせ
続ける。世の中とはそうしたもの、と諦観する。
人として正しく在る――それは叶わない願いだと、
認める考え方だ。
 私は認めたくはない。否、認めてはならないとも思う
のだ。例え結果は、そうなってしまうとしても……。


なるほどなぁ。この潔癖な感じ、大鳥大尉の父は、これだけでエロゲ主人公張れますね。
あと、やっぱり本作の焦点は「善」よりも「悪」にあるのだなと改めて感じました。

 ……父のその話は、理解できたとは言いかねた。
 今もって尚。そもそも、理解を求めるような話では
なかったのだろうけれども。
 だが、そう語る父の正しさを信じた。
 信じている――今も。
 綾弥一条は命をかけて悪を憎む。


大鳥大尉じゃなくて一条だった。(おま、おばあちゃん子じゃなかったのかよ!)

ただ・・・ あーこれ・・・
湊斗さんの行為を一条を知ってからが、真骨頂ですね。
楽しみ。


2023/10/18
一条、案の定、弥源太じいさんの形見持ってたーーー!

「世に鬼あれば鬼を断つ。
 世に悪あれば悪を断つ」
「ツルギの理ここに在り」

これの一条版見れるとか胸熱。
そして案の定、大鳥大尉のビーチでの水着CGは、右側の妙に広い謎空間スペースに頬を赤らめた水着一条がいた!
その後は… …やっぱり、一人増えると既読スキップがしょっちゅう止まって似たような文章読まされるなぁ…。
已む無し、とは言え、スキップ遅いのなんとかならんかったのか。
・・・と、ちまちまプレイ進めていたのですが、銀星号により狂った軍隊が街を襲うのを止めるため走る一条に、あの雪車町が劔冑を渡すという展開に再度胸熱。いや個人的嗜好で言えば一条は生身のままで闘ってほしかったですけど、まぁいい。
それにしても、電車町が初めから一条のことを、必要とあらば進んで善人をも斬る「正義の味方」にカテゴライズしており、その一条が間違いなくゆくゆくは「半端もの」である湊斗さんと闘うことになることを予測して劔冑を渡している(単純に下卑た趣味でもあるでしょうし、湊斗さんという気に食わない奴を殺るためでもある)というのが分かるのも面白いですね。
そして一条の劔冑、

<<我が御堂!
 綾弥一条殿!!>>
<<御身は問われた。
 この世に正義は有りや否や―ー>>
<<お答え仕る!
 我らがこの世の正義とならん!!>>


単細胞バカじゃねーか!
いやいや良いんですよ、正義なんてそんなものでしょうよ。昨日、善悪の話をしましたが、私正義には興味ないんですよね。いや、善との対比という意味では面白いのですが。悪の対は、善か、あるいは正義かっていうね。
にしても、一条に託された"正義"観は浅そうなので、少しだけ残念。まぁ良い。劔冑を駆って、飛べ!綾弥!


2023/10/19
一条が雪車町から譲り受けた劔冑は、こともあろうに正宗。ええんかこんなビッグタイトル。
まぁヒロインにはふさわしいか。
で、その後すぐに大鳥大尉がまた惨殺されたので、
「ビーチで大鳥大尉の水着をガン見した時に好感度ゲージが2上がったからなー あれもしかして一条見てれば釣り合い取れる?」
とかも試してみたのですが、ふと、
「そもそもあの卵から孵化した奴を『娘だ』認定して好感度上げれば良くね?(下衆顔)」
というところに思い至りまして、ロードして試してみたらドンピシャ!やったぜ!

ということで・・・
ヒロイン2人共存命の状態で回想編、そしてその次編まで進行。しかも一条は正宗騎乗状態。

装 甲 悪 鬼 村 正

ここからが本番だ。


俺は綾弥一条を殺した。

なんでや・・・・・・。



2023/10/21
はい。好感度ゲージ0、正宗騎乗でこの世の春状態だったはずの一条があっけなく湊斗さんに惨殺されるという衝撃展開を迎えたわけですが。
この場で言う事でもないんですけど、本作、BGM良いですね。私は好き。前面に出て盛り上げるタイプじゃなく、裏方に徹するタイプのBGMですね。(現実逃避)

・・・

許されねぇだろこの展開はよお!?
なんで一条を殺った! ライター!出てこいっ!!

とか思っていたら、本当に「ここからが本番」というか「真章開幕」というか、復讐編が始まった。

これ私の予想なんですけど、大鳥大尉は、湊斗さんを、自分の大事な人を殺した下手人と疑っており、復讐のため湊斗さんの傍にいるのではないかなと。
そしてその大事な人というのの筆頭候補が、雄飛なんですよね。雄飛は孤児だって言ってたけど、大鳥中尉(当時)とどこか運命的な出会いをしていましたし、単に第一編で惨殺される似非主人公という役割だけでなく、もう一つ、ヒロインの片割れ(大鳥大尉)が主人公(湊斗さん)と闘う重要な動機の役回りでもあるんじゃないかな。
復讐編ロゴの直前の大鳥大尉らしき人物の苦悩からも、まさにそのような並々ならぬ悲痛が感じられましたし。

続く宮殿下との謁見。
権威と権力の分離の話は、無見識の私には面白いですね。確かに、鎌倉幕府以降、朝廷や天皇がこの国最高の権力を持ったのは、明治維新から終戦にかけての期間を除けば殆どありません。そして、権威と権力の集合させ中央集権を推し進めるための手段として選ばれたのが、天皇=現人神とする国家神道であり、その国家が辿った顛末、迎えた結末、そして現代の体制は語るまでもないでしょう。
軍部という部下達の暴走を、現人神であり最高権力者であったはずの昭和天皇が実質全く止められなかったのですから、これは些か乱暴な議論かも知れませんが、最高権力者が世代を経るなどすることにより半ば傀儡化していき、真に国を動かすのはその周囲に蠢く者達、という構図は古今東西枚挙に暇がないかと思います。すみませんどうでもいい浅い話を。

「既に支配を確立した政権にとって、朝廷は
用の済んだ神輿に過ぎない。」

「だが、これから支配を確立する政権は神輿
を蔵へ眠らせておくわけにはいかん。
 神輿を担ぎ出して練り歩き、その威光で、
人々の頭を下げさせなくてはならない」


あ、これ村正ワールドで明治維新やる展開だわ。(上のグダグダ話、割と関連するんじゃない!?)
てことは、これはもしや・・・
もう一度、今度は湊斗さんが駆る村正が、何だっけ、血みどろの南北朝戦だっけ、あれを再現するオチになるのでは。
と思ったけど、どうも少し違うな。正史で喩えるなら、徳川幕府の将軍を暗殺して跡継ぎ騒動で揉めているところでうまいこと一方の勢力に接近して朝廷の力を貸してその勢力をもり立てることで朝廷の発言力、つまりは権力も高めようっていう作戦ですな。

てな感じで、宮殿下プレゼンツの権謀術数トークを楽しんでいたのですが、
・・・
え?
署長ってもしや・・・
統の旦那で、しかも光の父・・・・・・・?

「俺は断罪が欲しいのだ!
 俺の犯した罪悪に相応しい報いが!」
「誰でもいい。俺以外の人間なら誰でも。
 厳正で無慈悲な誰かが……俺の罪を列挙し、
一つ一つ弾劾し、刑を量り執行してくれれば
それでいい」


うーん…
宮殿下の「過去も未来も、罪は一切問わない」っていう発言に対する湊斗さんの激高、叫び。良いですねぇ…。
そうなんですよね。湊斗さんは、とにかく「銀星号という人災を世に放ってしまった」という自分(達一族)の責任を果たしたくて動き始めたし、その過程で否応なく生じた自身の罪(卵寄生体を一人殺すには、必ず一人罪なき者を殺さなければならない)の重圧でパンパンになってて、その責任を断罪してほしくて仕方ないんですよね。
しかも、私刑じゃ困るのですよ。それじゃ自分と変わらないから。

その後、大鳥主従がひとしきり湊斗さんをいたぶったと思ったら、足利なんちゃらという将軍っぽいのが死んだ。(間違いなく、湊斗さんが翻意して殺ったのでしょうが、そこはばっさりカット。)
この急展開、間違いなくバッドエンドの速度・・・
・・・いや、でも大鳥大尉編はここからはじまるのでは・・・?もう少し頑張るか。


 続く 


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