車輪の国、悠久の少年少女




ちょっとプレイ前レビューが勇み足だったんで、こちらでは大して言うことはないんですけどね。

最初に、最後のおまけコンテンツについて。
あの、えりちゃんと賢一のHシーンがあるあれです。
ああいうコンテンツはいかにもファンディスクという感じで、舞台裏的な砕けた雰囲気が好きですね。本編での未消化部分にも触れてますし。
えりちゃんが完全にお姉ちゃんとキャラ被ってるのは、えりちゃんキャラというよりあの場でのえりちゃんがちょっとテンションおかしかっただけでしょう。まぁ設定が設定だけに、ああいう「傍目明らかに変なんだけど本人は平然」キャラじゃないと登場しにくかったのでしょうが。これまでのCGに合成(?)されて登場ってのは、私見る限り初めてなんですが、面白かったですね。
最後の最後は、えりちゃんの眠る町の入り口の向日葵畑で心霊写真になって登場という、何だか油断してるとジーンとしてしまうようなラスト。私、あれも気に入りました。シリアスな本編を最後に法月先生で締めてるので、エキストラストーリーのラストは意表ついてえりちゃんで締めてもいいですよね。全員登場してますし。

とまぁ、たいそうお気に入りのおまけコンテンツだったわけですが。

全体として今ひとつ点数が伸びなかったのは、私が車輪を評価した最大のポイント「社会と人と」の部分が描かれてなかったからですね。法月編は面白いのだけど、泣けるのだけど、メッセージ性という観点から見ると、車輪の二番煎じでしかない。というかむしろ私は車輪の問題提起に心打たれたのであって、答えだけ繰り返されても、勿論良いには良いのですが、感動薄味。そういう印象です。ファンディスクなので、それで十分といえば十分なのですが。まぁ車輪が優秀すぎでしたね。名言飛び交いまくりですし。
悠久の方の名言候補といえば、「Vである。」(健一 対なっちゃん)と「そんなことはなかった!」(灯花)と、SF小説初見の将臣心の叫びくらいでしょう。心の叫び以外駄目駄目ですね。あとは、綺麗に「向日葵の少女」をトレースしてる感じ。いや、褒めてるんですよ。ファンディスクなんだから。
つまり、ファンディスクとしては素晴らしい。あくまで条件付きですね。

あと、ちょっと評価したいのが、視点というか見る「構え」が変わることで、みぃなの獄中での行動が全く意味が変わってくるのは、うまいこと描けてるなぁと感心しました。もう一つ、まぁ泣きポイントなのですが、過去編の最後、将臣が山越えを諦める時の心情描写が秀逸すぎる。頭がキレるばかりに先の不幸な展開までも予想はつくが、それでも今ここでみぃなが死ぬことだけは絶対に我慢できない、あの葛藤にこちらまで心揺さぶられまくり、涙腺決壊しまくり。


ただ、さち編、あれはないわ。私の、車輪でのさちエンドの感動を返せという気分です。あのエンド、全エンドの中で一番好きなのに。全編通しての屈指の感動ポイントなのに。 結末の分かりきった同じシナリオもう一回見せられて満足するはずがない。過程も見所ないし。まなと再会後、をお話にした方が良かったんじゃないかなぁと。
なっちゃん編、お姉ちゃん編は、それぞれ笑えるところもありました。けれど特にお姉ちゃん編、これ、ファンは喜ぶのかな…。よく分からないテンションはいいのだけど、少々子供っぽすぎるような。

灯花編は、いやあれですね。妙な生々しさと、これぞエロゲーと言える都合のいい台詞と、その合わせ技で、なんともエロティックでしたね。るーすも凄いけど特に声優さんが素晴らしいと思った。これぞプロの仕事だと思った。




最後に、プレイ中の、極めて具体的な感想。











将臣(お おもしろいではないかーーーーーーーっ!)

爆笑した。





デレ灯花「健一は……あ、と……そのぉ……、た、体操服って、好き?」

るーすぼーい神!!ビバるーすぼーい!!









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