月姫

(2005/11/09執筆)




注:主観全開ですので、ファンの方の閲覧はお勧めしません。



あぁ…
うすうす予想はついていたのものの…
Fateで感動した後にプレイすると、全然駄目…。
「勿体無い」とかは別に思いません。なぜなら、おそらく月姫を先にプレイしてからFateをやっていれば、Fateへの感動(色々な意味で)もかなり落ちたでしょうし。
月姫、最後までずっと評価高かったのは、結局音楽でした。
これは、Fateを越えていたと思う。(Fateは音楽に限り、十人並でしかなかったと思います)
曲で言うなら、まず、プロローグが終わった後のタイトル画面「月姫」でやられました。
さらに、性交渉シーンの「訣別」。これがすごかった。月姫の世界にとっぷり浸かりつつもこの曲をバックに性交渉シーンを実用できる人、それは月姫ファンを越えた「超(スーパー)月姫ファン」だと思う。とりあえず、私にはとても無理。音楽+これまでの流れで、雄としての本能など忘れて熟読(もしくは流し読み)。
関係ないけど、
秋葉「私、初めてだから…」
志貴「オレも似たようなもんだから」
    似たようなもんってなんだ。

ともあれ、音楽はヤバかった。エンディング曲(前半)もしんみりしててよかったが、後から見直したらこれ、性交渉シーンと同じ曲なのな!いやびっくり。エンディングテロップで、那須きのことかの名前が出ているときの曲と、Hシーンの曲、同じ。
これはすごい。
何がすごいのか自分で言っててよく分からないけど、すごい。
ともあれ、楽曲屋さんに乾杯。このライターさんの世界に見事にマッチした、儚さと物悲しさと強さとを兼ね合わせた曲の数々。


で、シナリオなんですが。(すでに気が抜けてきた)

全体的にあまり世界に入り込めなかった感が非常に強い。「次はどうなる!?」って感じに乏しく、どれも「ふ~ん…」の域を越えなかったからだろうか。ともあれ、提示される物語になんとなく乗っている感が強かった。
笑いか?笑いに乏しかったからか?キャラの魅力が今ひとつだったからか?
月姫とFATEを比べると、FATEの方が圧倒的にサブキャラが多い。主役級キャラとしての魅力はどちらもそう変わらないと思うので、多分、サブキャラとして機能するキャラが、魅力に乏しかったのでは…。
言うならば月姫は、メインキャラが他のキャラのシナリオではサブキャラを相互に兼任するというスタンスをとっている。アルクェイドとシエル・秋葉と翡翠と琥珀。これらの4人は、それぞれ、メインキャラとしては魅力十分だったが、サブキャラとしては役者不足だった…?
思うに、ヒロインが多すぎたのも、今ひとつシナリオに乗り切れなかった理由の一つであろう。「あぁ、次はこのキャラがヒロインな、」みたいな、言い方は悪いがベルトコンベアー式流れ作業のような、そんな感じがあった。シナリオのかぶっているところも結構多かったし、一度見たシナリオは全く説明も無しに飛ばせるし(これではプレイヤーは話が今どういう感じに進んでいるのか分からず、いきなり通常シナリオに戻っても置いてきぼり感を感じる)。で、感情移入し始めた辺りでクライマックス。作業的にグッドエンド確認。次のヒロイン。…これでは、ちょっと物語についていくのは苦しい。
恐らく、このライターさんの文章読むのが初めてなら、ドキドキワクワク感と新鮮さで、今挙げたようなことも起こらずしっかり話についていけるのだろう。しかし、絵やシステム・演出・ボリュームなどほとんどの点においてFATEに劣っている(これは物理的問題であり、しかたないこと。そもそも同人と商業との違いが。)ので、FATE既プレイ者にはつらかったのかも。

アルクェイドトゥルーのクライマックスは、涙腺緩みかけた。あれはよかった。
秋葉のクライマックスもかなりよかった。
それ以外は、それなりに。翡翠のトゥルーとか好きかな。

けど…
髪赤秋葉は鬼千鶴さんとイメージかぶるし、翡翠琥珀の入れ替わりといい、アルクェイド以外、どこかで見た感がどうも強かったなぁ…。


ひょっとしたら、志貴よりも士郎の方が、主人公として個人的に好きなのも大きいのかも…

とまぁ、こんな感じです。

プラスディスクとかプレイする前に、ホロウやってる感じです。

(翡翠「私、天下一品ラーメンがいい。」
 は噴き出しました。先にあぁいうのを見ていれば、キャラへの思い入れも、
 また少し変わっていたかも知れませんね。)










Amazon 空の境界
きのこワールドファンなら誰もが通る道…かな。
けどここで貼っておいてなんですが、お勧めはしません。
Amazonレビューで皆さん色々書いてらっしゃるので、迷ってる方はご参考にどうぞ。

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