SWAN SONG

(2006/12/03執筆)




…まぁ、蛇足なんですけどね。

その後、思ったことを少しだけ。


あろえが、社会的知性の低い子が、物語最後まで生き残ったこと。この事を見逃すと、作品をミスリードしてしまうじゃないかって、思いました。
勿論自分の解釈こそがトンチンカンである可能性もありますが、今のところ自分の解釈で概ね満足です。


実はさっきから、もう一度はじめからプレイしているのですが。
あろえ、両親にさえも逃げ出された少女なんですね。そんなあろえを、「お姉さん」は「殺して下さい」と司に頼みます。受け容れられないと、ごめんなさいと謝りながら逝くんですね。
彼女は、最期まであろえの不幸な最期を疑わなかったでしょう。
ところが、物語においてあろえは終盤まで生き延びます。元々寒さには強いようですが、彼女を生かしたのが他でもない学校組だということに、私は意味を見出してしまいます。


ラストの向日葵エンドですが、あのプレイ後レビューを書いてしばらくしてから思い返すに、やっぱり良いエンドだなぁと。
思想云々についてはさておき、プレイ後の後味を大変良くしてくれる。喉の奥から声を搾り出すかのような教会エンドの後、妙に麗らかな雰囲気のまま締め括られる向日葵エンド。ED曲。
最後に、冷たい清涼飲料で喉を潤すような、そんな印象。
こう言って良いでしょうか。レビューサイトでこの言葉を安易に使うのはいけないとは思いつつも、「芸術的」。


まぁ、そんなことを思いました。



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 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


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