水月(プレイ後用レビュー)

水月

(2007/07/02 執筆)




リアルタイムプレイ日記書いてます。
過去のプレイ日記の中でも特に悲惨な出来(つまらない、考察できてない)になっているのでお勧めはできませんが、どういうプレイをしていたのか興味おありの方はどうぞ…。あと、どのキャラがヒットしたかも垣間見れると思います…。







ここでは、軽くだけ考察を。


聞いた話なので間違ってるかも知れませんが、量子力学の世界では「時間」というものは存在しないそうです。

私達が生きているこの日本なり地球なり宇宙なりは、全てX,Y、Z空間で表すことができますよね。Xが縦、Yが横、Zが奥行きだと思うと分かりがいいでしょうか。
私はこれまで時間と空間は全く別物だと思ってましたが、量子力学では、この3軸に加えてT(time)という軸を設けるそうです。それが私達の言う「時間」。
4次元になってしまい理解しにくいですが、パラパラ漫画を想像するといいかも知れませんね。「1枚目」(T軸の位置)ではこの人物はXYZそれぞれこういう座標に存在し、それが「2枚目」になるとXYZそれぞれ座標配置が若干変わる…みたいな。
パラパラ漫画ですと「n枚目」のnは自然数でしかありえませんが、t軸は言うまでもなく無限に分解できます。

何でこんな話をしたかというと、本作で「(過去も未来も現在も)全て同時に存在しています」と那波が言うんですね。これ、無限に分解できるパラパラ漫画の、無限にあるページを貼り合わせることでかりそめの「現実」が存在する、という解釈はできないでしょうか。
勿論、私達の日常で物体が瞬間移動したりしないように、有り得ないページ同士の貼り合わせはできません。しかし、「現在」という「瞬間」からすると有り得ない「1秒後の世界」でも、別の可能性である「現在」という「瞬間」からすると有り得ない「1秒後」の世界になりえます。
簡単に言うと、彼女がいるという設定の「私」なら、ホテルで和姦していてもおかしくない、みたいな。今これを書いている「私」が数刻後にホテルで和姦している可能性は0ですが。

ところで、私はここまで、自分達が「XYZTから成る、矛盾の起こらない世界」にいることを前提として話を進めましたが、この前提を証明できるものは何もないのですよね。
ここで、世界の中に私がいるという考えを捨てて、私が世界を見ることで初めて世界は存在する、という私中心主義で物事を見てみると。
自分という存在を確かにするのは、過去が存在するからですよね。現在何をしているかを認識するためには、現在にいたるまでの過去に何をしてきたかを思い出し(認識し)、それを元に現在することを認識するしか方法はありません。
では、その過去が、本当に現在の前に存在するということは証明できるのでしょうか。
那波が言った「可能性こそが月、現実とは水月に過ぎない」とはそういうことではないでしょうか。
仰ぎ見ない限り月は認識できません。先述のとおり無数の可能性が時系列関係なしに存在する中、常に下を向いて生きている私達は、現実しか観測することができません。

ここでさらに、「現実とは無数の可能性の一つである」という考えを捨てて、さらに私中心主義に。「現実(水月)を通して観測するその様によって、可能性(月)は姿を変える」。
波打った水に映る月は、波打った様であるでしょう。月の波の打ち方も、水の波打ち方次第で千変するでしょう。私達が強く「こういう月を観測したい(=認識する = その世界に生きる)」と願うことで、水は波打ち、水月は変化する。水月とは月を映し出したものであるのだから、それはすなわち月が変化したも同然。実際に月が変化しか否かは関係ない。私達が「月が変化した」と認識することこそが全てなのだから。

「水月」、ようやっと少々噛み砕けた気がします。
物語の伏線等は再プレイを重ねないと分かりませんが、根本的背景はこんなところにあるのではないかなぁと。

ある意味、伏線に次ぐ伏線という、ダイナミックなシナリオだったのかも知れない…。
「現実の見方」という、ゲーム内のみに留まらない「認識」のどんでん返し。

解釈が果てしなく的外れな可能性もあるのですが、そういうことにして、「水月」、完了ということにさせていただきます…。

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 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


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