「星空☆ぷらねっと ~夢箱~」

(執筆:2023/01/05-2024/2/14)

攻略順に感想を書いていきます。


恭子
私にとっては宮本ルート。宮本狙いで選び、実際楽しめた。
いや、宮本良い奴で好きなんですよ。ルート分岐入る前から、何だろうな、体育会系なんだけどどちらかというとスポ根とか武道漫画的な爽やかさ、人格の良さ。
典型的なエロゲ親友ボジション(それは慎太郎ですね)とは違うけど、それに近いものがある良い奴キャラですね。
最初から最後まで、良い奴でした。これだけ剣道部に深入りしてるんだから親密度も跳ね上がっているはずなのに恭子シナリオの深い部分には全然絡んでこなかったあたり、実にエロゲ。
で、恭子ちゃんですが、まぁおっぱいがね。存在感がね。目がいくよね。
その割にようやく訪れたHシーンでおっぱいに全然私の意識がいかなかったのは今思い返しても不思議だ。Hシーン自体をパッパと飛ばした記憶しかない。
Hシーンといえば、ライター山田一(田中ロミオ)について、このルートは終始「うーんこれかなり若い頃の作品なせいか、田中ロミオにしては随分パンチが弱いな…」と思いながら読んでいたんですが、このルートで「っっぱ田中ロミオ、非凡だわ」と感じさせられたのが、恭子が普通に非処女だったところ。
本作が出た当時は多分処女信仰ってのが本当に濃くて、少し後だと思いますが下級生2のディスク割事件だとか、色々あった頃のはずなんですよね。
本ルート、シナリオ上、どうしても恭子が非処女でないといけないってわけでもないじゃないですか。それでも、恭子は主人公と別の男に既に遥か昔に体を許している。しかも理由は、主人公に対する接し方と重なり、庇護対象を求めるエゴに端を発しているし、有り体に言えば「流されたから」。
エロゲのヒロインが、過去に、流されて処女喪失しているんですよ!?何気にすごくない!?
ここ、私すごくリアルで好きなんですよね。
なんだろう、恭子って、まぁ絵に描いたようなエロゲヒロインなんですよ。お人形さんのようと言っても良い。おっとりマイペースなちょっと不思議ちゃんで、美少女で巨乳なのに全然男っ気もなければ本人も男に関心なく、そのくせ主人公とは幼馴染でお姉さんポジションで主人公べったりで、ただし主人公との間に秘された嫌な過去がある。定番すぎて反吐が出るレベル。
そこに、この非処女設定ですよ。この取り合わせが、恭子というヒロインに生を与えると私は思いますね。いきなり、恭子の内に性欲が見えるようになる。主人公へのキスが妙に濃厚なのも、納得。この子、むっつりすけべなんですよ。でもやっぱり、体を許してしまったことには強い後悔と自己嫌悪がある。「どうかしていたんだ」という言葉は、そんなスケベな自分への強い嫌悪と後悔、そしてそれを認めたくない(&雅紀にそう思われたくない)気持ちの表れでしょう。
ただ単に非処女なのではなくて、このルートでの主人公のライバル(ついでに婚約者でもある)に奪われているのが、説得力がありますね。たしかに恭子なら、この相手になら、普通はそんなことはなくても条件次第ではつい体を許しかねないなと思わされる。
まぁこの非処女設定は別に本シナリオ上重要ではないのだけど、私の予想では主人公に恋のライバルキャラが存在するのはこのルートだけだと思うんですよね。そのライバルキャラのライバル感を高める上でも有効かなと思います。

本ルート、前半は宮本ルートで、後半が怒涛の展開ですね。恭子との仲を深めつつ恭子の暴力沙汰からの謹慎生活で一気に距離が縮まり、婚約破棄の話が絡まり、過去も明かされ… 振り返れば割と盛りだくさんなのに、そこまで面白かった感もない(まぁまぁ面白かったですが)のは、やっぱり、恭子と主人公の心の距離が元々近すぎて、「あの頃はあんなに近かったのに、どうしてこうも遠くなってしまったのか」といった悲壮感や切迫感といったものに欠けるからでしょう。これは他のルートも同じだと思うし、だからこそ本作の評価がそこまで高くない理由だと思います。つまり、いかにもくっつきそうなヒロイン達と、予定調和的にくっつくシナリオばかりということ。
あと、本ルートクリア後は、他ヒロインルートに行った時の恭子の孤独に意識が向いてしまいますね。

佳多奈
このルート・・・というか、自閉症の扱いについて、ずっと強い関心を持ちながらプレイしていましたが、私は専門知識が乏しくて何も言えない。
まず、自閉症児の基本的な描写について、そこまで外れてはいないと思います。自閉症という障害についての説明には、一部不正確な記述があったように思いますが。(情報の統合ができないのが自閉症だと所長が断言していましたが、自閉症の説明としては単純化しすぎかつ不十分ではないでしょうか。)
本ルートヒロインの佳多奈は、元々自閉症の上に、事故により脳の何箇所かに破片が刺さり物理的脳損傷まで併発しているという実に重く、また極めてレアな症例です。なので、佳多奈が花火の音で覚え過去のショッキングな体験を思い出したことを理由にこれまでの発達が(少なくとも表面上)完全にご破産になったり、それでもまた何ヶ月かしたら主人公のことを認識し発話できるようになったり、どうも「いや・・・そうはならんだろ・・・」と個人的には思ってしまうのですが、レアな症例だし専門家でもない私には何も言えない。そういうこともあるかも知れないので。
花火の後、佳多奈が何ヶ月もずっとほぼ意識がない状態で、主人公による日々の’教育’にも何の成果も見られない辺りは、鬱ゲーっぽいですね。そしてこの「いくら手を尽くしても現実は残酷」という辺りがリアリティあって良いと思いました。だからこそ、ある日突然奇跡のように佳多奈がまた知性を取り戻す辺りは、いかにもご都合主義感あってどうかと思うのですが、かといって、じゃあどうしたら良いのかというと確かにこういう展開しか選択の余地はないように思うのです。
どういうことかというと、本作って、別に自閉症のドキュメンタリーでも啓発ムービーもなくて、エ ロ ゲ なんですよね。エロゲって、エンタメなんですよ。楽しくてなんぼなんですよ。鬱々と、回復の見込みのない看病だけで終わるのは、この上もなくリアルかも知れないけど、微塵もエンタメではないですよね。
だからこそ、本ルートは悩ましい。
本当に、チャレンジングだと思うし、またこういうエンタメを通して自閉症という障害についてアウトリーチするというのは、社会的にも意義のある試みだと思うのです。その点、絶賛したい。
ただし、自閉症という現実の障害を扱う以上、「自閉症だった佳多奈が健常者になってハッピーエンド」なんて展開は絶対に許されないと思うし、「ふと知性を取り戻して」の評価も難しいなと思うわけです。
知性を取り戻した後の佳多奈は、その常人離れした知性を大いに発揮しますが、うーん、やっぱりこれくらいが絶妙かつギリギリのバランスなのかなぁ…。たしかになぁ…。

シナリオ進めていくと、やっぱり「自閉症だった佳多奈が健常者に近づいてハッピー」な展開になってきて、今振り返ると「うーん」と思うんですが、でもこの辺りは巧みですね。佳多奈が星を見て何かを計算していた理由、佳多奈の体の異変と、佳多奈のあまりの高能力への主人公の劣等感とコンプレックス、居場所の無さといったものが描かれ、そういうところに気が向かなくなる。普通に話に引き込まれる。特に、文化祭で佳多奈司会での天体ショーをジョンと二人で見ている時にジョンが感極まって泣き出すところはこちらも貰い泣きしそうになった。佳多奈に対する劣等感から佳多奈に距離を取る主人公にはイライラさせられるし佳多奈に同情するし一方で主人公の気持ちも分かるし。
で、佳多奈の寿命が長くないことが観測所所長とジャンの口から匂わされ、しかもそのことについて特に何も解決しないままFIN。
良い。
繰り返しになりますが自閉症関連の描写は正直手放しに称賛し辛いものがある一方、恐らくライターも悩み抜いた末のこの着地点なのだと思います。着地点までこれでは佳多奈は本当に幸薄い少女ですが、でも、希望も残された状態での幕引き。バランス絶妙でしょう。
関係ないですが途中で出てくる非常に難しい専門知識。ポアソン分布だの最小二乗法によるフィッティングだの、私もよく分かりませんがライターは本当によく勉強されたなと舌を巻きました。
やっぱりクリア後には他ヒロインルートに行った時の佳多奈の薄幸っぷりに意識が向かざるを得ませんが、でも、本当に良いシナリオでした。素晴らしい。

ゆかり
「雫」のさおりんなど、脈々と受け継がれる定番の元気系ヒロインであるゆかり。私この元気系好きなんですよね。実際このタイプが一番モテるよね。多分。
ましてやオリジナルユニフォームを着て看板娘なんかやってるなら尚の事。今ひとつモテてる描写に乏しいけど。(たまに挟まれるけどたますぎて逆に不自然。)
ゆかりルートは、本当にオーソドックスに美少女恋愛ゲーって感じですね。ゆかりは好きですが、特に語ることもない。
関係ない話で恐縮ですが、宝くじネタは、やっぱり大悪司の某ルートが史上最強だと思いますわ。あれを超える宝くじネタの有効活用、無いでしょ。
ゆかりルートでは、まぁ当てて宇宙に行くってのも別にいいんですが、どちらかというと外してほしかったなーと思います。ゆかりって、「負けたら相手のこと何でも聞く」とかいうベタなルールで挑んでくる割に、どっちが負けてもその「何でも」の内容が現実的かつ可愛いんですよね。あそこでゆかりが勝ってゆかりが提示した条件が実質ゆかりからの告白になってしまっていてそのまま一気に初Hシーン突入という打ち切り漫画の最終回みたいな駆け足進行でしたが、これ正直ライターもやる気なかったでしょ。
あそこで中途半端に2等とか当ててしまってシナリオのリアリティを損なわせるより、ゆかりルートらしく、地に足つけて当たり出ずに…の方が私は好きですね。
あとこれも余計なお世話なんですが、あのシチュエーション(1年下の出来立ての恋人と「一緒に同じ難関校に行こうね」って約束)で男がすんなりストレートで合格(むしろ女が落ちる)って展開には、あまりならんよね、とも思いました。まぁゆかりは勉強してなさそうなので落ちるのは普通ですが、主人公も大して勉強してないでしょ。夢は腰砕けになってしまっているんだから。あそこでゆかりみたいな恋人出来て、しかも1浪すれば恋人と一緒に大学…もといSASに行けるみたいなシチュエーション、普通は勉強に身が入らないよね。とか考えながらエンディング見てました。


・・・・・・。
つまらない・・・・・・・・・・・。
いやぁきつかったな、このルート。完璧に、凡百エロゲシナリオ。ダラダラと美少女との日常ライフ・お決まりの学園生活・季節イベントが引き延ばされていくこの感じ・・・。
終盤に一気に盛り上げてきたのはよく分かりますが、最初にこのルート選んでいたらプレイ自体投げていたかも知れん。
どうでもいいけど天文部部長が色盲情報とか、回想でサラッと出てきてびっくりした。前から語られてたような感じで語られてたけど、多分初出ですよね・・??いや、いいんですけど・・・。
あと「オトコオンナになるなよ」とか「女々しい」とかで奮い立つ姿には、やっぱり時代を感じますねぇ。この手のフレーズ、昨今もうNG感がすごいですよね。なんだろうな、私も昔はそんなに気にならなかったけど、最近は、「今どきこんなフレーズ使ってる人間は古臭いステレオタイプに縛られた視野の狭い人間ですってアピールしているようなもんだよな」と思い始めるようになってしまって、昔の作品に対して断罪する気は毛頭無いんですが(映画「男はつらいよ」とか大好きですし)、やっぱり時代を感じるなぁとか。
そうそう、時代を感じるといえば、修学旅行の後に、旅行中に撮った写真を"現像"してコンテストを開催するのがお楽しみ、みたいなシーンが出てきて、これまた時代を感じてほっこりしました。手紙(文通)もそうですが、時代を遡るほど、こういうタイムラグが生活の随所に出てくるようになるんだよなぁとしみじみ。あと瞳が写真をビリビリに破り捨てても「ネガがあるから意味ないけど」みたいなのも、懐かしいなぁと思いました。私の子供の時代には恐らくどんな町にも必ずあった「写真屋」ってのが無くなって久しいですね。(よく思うんだけど、恥ずかしい写真撮ったりしたら、あれ全部写真屋さんに見られてますよね。プライバシー保護とかうるさくなった現代では、どのみち成立しづらい職業ですね…。)
で、終盤の盛り上がりは、まぁ完全に本作メインテーマど真ん中でしたね。だからこそ今更あまり語ることもないというか。瞳の病気は伏線として悪くなかったんですが、まぁその・・・。ちょうど最近flutter of birdsっていう名作(これは本当に名作!!!)での某ヒロインルートでも同様の伏線の張り方を見たばっかりで、「うーん定番・・・」と思ってしまったのがね・・・。あとあれかな。結局、幼い頃の瞳がなぜまーくんに心開いて、まーくんには笑顔を見せるようになったのか、そこが全然なかったんですけど、これもなんか・・・これでいいのか?と思う。ライター、設定だけ作ってシナリオに入れるの忘れたんじゃ?
そしてそして、これも本当にどうでもいいんですけど、ゆかりルートではゆかりの夢に引っ張られるような形でSAS目指しはじめてきっちり現役合格してるのに、瞳に勉強教えられて瞳のことを思い夢を取り戻して猛勉強して浪人してるの、本当にどうなの。(勉強の開始時期か?時期がこっちのルートの方が遅いからか?それはそれで分かるが・・・)

ここまで書いてようやく気づきました。
そういやHシーン見てないわ。=TRUEエンド迎えてないわ。

あーーーだから思い出の場所まで駆け抜けても誰もいないで終わるのか。回想編が不十分なのもこれかー!!
いやしかし、選択肢はどれも間違っていないはず・・・。瞳ベタ付けで選んだぞ・・・。わざといじわるするのが正解の可能性もあるけど・・・・。

ということでプレイし直すこと、何回か。
うおーーー、これ結構シビアだな!完璧に選択肢選ばないといかんぽい!例えば上述の写真コンクールで瞳の寝顔(涎有)をピックアップしてもアウト!少しでも瞳の機嫌損ねたらダメ!
なるほどなー。瞳を元気づけるのがまーくんだから、それに反したことしたらいかんのか。厳しい。
ということで、無事TRUEエンドまで確認してきました。回想補完は特になかった。上で「浪人」って言ってたのがストレート合格になって苦笑。早とちり、すみませんでした。その他感想は特に無し。普通でした。本作全体に言えるのだけど、ライターがしっかり勉強・取材した上で作られてるってのが伝わってきて、そこはとても良いです。

蘭子
ヒロインの中では、トラディショナルツンデレの蘭子が一番好きですね。ツンツン相馬さんも良いしデレデレになった後の人間臭い駄目蘭子も良い。
正直CG1枚未開放なのでこれで正真正銘の真エンドなのかは少し心許ないですが、まぁ良いでしょう。
「夢のため、二人して素敵な失恋をした」ってのがライターがこのルートで描きたかったものだと思いますが、うーん、なんだかなぁ。シナリオの作り方に時代を感じるというか、作為が匂うというか…。
この手のシナリオって割とありきたりだと思うのですが(恋愛ものでありきたりでないものを作る方が遥かに難しい)、こういうシナリオを読んだ側の多くが感じるのが「いや、別れなくていいじゃない」だと思うんですよね。二人して仲良く支え合いながら、二人それぞれの夢に向かって走れよと。
だから、「そうはできないんですよ、別れるしかないんですよ」ってのをいかに描くかがライターの手腕の問われるところなんですが、正直微妙でしたね。器用なまーくんなら蘭子と恋人関係を維持しながらいくらでも蘭子の走りを応援できたんじゃないかなと思います。
加えて、あの終盤の、蘭子を振るシーンの突然の鬼畜振れも、嫌われるためとは言えこちらが引いてしまった。自分の未来を応援するためとは言え、あのように一方的で強引な別れ方(罵倒)をしてくる奴、リアルだったら普通に嫌われてもおかしくないと思うのですが、蘭子もその辺はきれいにスルーするし、また「お世話になりました」の一言で別れを了承するし、まーくんのことが好きなら尚の事「いや、別れなくていいじゃない?」となると思うんですよね。だって別れるってことは、まーくんがいると自分が駄目になるってこと認めるようなもんじゃない。
みたいな。
物語は色々解釈ができるものですから、好意的に受け取ることももちろんできるのですが、私はあまり納得できなかったっていうことです。
繰り返しになりますが蘭子はかわいい。ヘタレヒロインはリアリティあって良い。全ヒロインで一番良い。次点先輩。大穴が↓  


サーシャ
・・・サーシャルートを10月までプレイしていたのが2023年6月で、そこでいきなりセキュリティサービス?のBuddy?が誤作動起こして、ゲーム起動できなくなったんですよね。
もうどうしようもない。いや、今から思い返せばBuddyだかにクレーム入れたりすれば良かったのかも知れませんが。
で、プレイ諦めたのが6月。その後他の作品やって、2024年2月に、「家族計画」プレイしたくなって、積んであった「プレミアムアーカイブス 山田 一」を開封(解凍)したのです。
そしたら入ってるじゃない、「星ぷら」。
ためしに、その「プレミアムアーカイブス 山田 一」版の星ぷらを起動して、製品版「星ぷら」のセーブデータで上書きしたら、プレイできた。

というわけで、作中10月以前の記憶がほぼない。サーシャとまー・・・くん・・・さん、でしたっけ?がどんなふうに親睦を深めたのか、さっぱり覚えてない。思い出すためにこのプレイ後レビューを全部読み返してみたけど、このルートについてプレイ途中は何も書いてなかったんですね。仕方ない、10月時点から頑張る。ということで6ヶ月ぶりに始めました。

・・・6ヶ月ぶりの星ぷらですが(間に「装甲悪鬼村正」とか挟まっています)、相変わらず、毎週行く場所を選択させるシステムの意義を考えさせられます。これ要らんだろって。(今週はヒロインA、翌週はヒロインB、その次はC・・みたいにとっかえひっかえするプレイヤーは限りなく0%に近いだろうから。それではクリアできないだろうし。結局毎週同じヒロイン選ぶなら、選ばせる意味は?って思うのです。)
でも、これのおかげで何エピソード作ればいいか明確になってかえって作りやすいかもしれんなって気もします。見通しがはっきり持てるというか。

というわけでプレイ開始したわけですが、あ、今ED迎えました。
・・・感想は、特に、無い。
真冬の12月にセキセイインコを屋外に放したりビーチで海に足浸けたり、主人公達の街は南国だったのか。
宝くじじゃないけどサーシャという宝くじ級の引き上げで無事宇宙飛行士になれたまーくん。うーむ・・・。

強いて挙げるなら、サーシャを連れて実家に駆け落ちしてきたまーくんに、父親がした説教「相手のご家族をも悲しませる行為だ」的な内容が、なんだろうな、地に足ついていて、山田一氏は当時まだ20代だったんじゃないかと想像しますが、流石だなと感服。なんだろうな、恭子ルートもそうでしたけど、山田一というライターは、ラブコメ・エンタメは描けるものの、きっちり勉強した上で創作活動をするし、基本的に、趣味なりアマチュアなりで物書きをしているライターと違って、ふわふわしていないというか、基本的な部分できっちり地に足ついているという印象。プロだなぁと。
別に、地に足ついていればプロだというつもりはないのです。ここを敢えて地に足つけず突っ走ったのが瀬戸口廉也「カーニバル」だと思うし、それを踏まえて地に足つけて突っ走り直したのが「キラ☆キラ」だと思うし。
ただ、本作を通して、山田一(あるいは田中ロミオ)というライターについて、その若き頃の作家性が垣間見れた気がしました。
・・・にしても、このライターが後にあの名作「クロスチャネル」を執筆するとは、やっぱりちょっと想像つかないんですけどね・・・。
難解と名高い上に評判も微妙だから敬遠していますが、「最果てのイマ」もちょっと気になってきましたね。


終わるか。
お付き合いありがとうございました。



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