Phantom INTEGRATION(プレイ後用レビュー)

Phantom INTEGRATION




(2009/01/09-2009/01/12執筆)


私にとってはほぼキャルゲーでした。
キャル可愛かったよ、キャル(涙)

正直、2章までは基本的に退屈でした。
心に残ってるシーンは、演劇"オペラ座の怪人"のファントム役がファントム(主人公)にすり替わってたシーンですね。…これ、虚淵やりたかったんだろうなぁと思いながら苦笑してました。怪人のことをファントムと呼ぶのです。ご存知ない方のため。

などなど、それなりに面白かったとは言え、友人に「最高傑作の一つ」とまで言わせた作品としては、どうも期待はずれな…。
私とは趣味が合わなかったのかと半ば落胆しながらプレイ。
友人にとって最高のエンドであるらしいクロウディアエンド、私にとっては、もちろん決して悪いわけではないのだけど、"最高"の称号からは遠いものであったため、「あーこれは私と友人との趣味の差かなぁ…。私ニトロ合わないんだろうか…。」と半ば絶望しながらプレイしていました。ちなみに、他にニトロでプレイしたのは私にとってのクソゲー(←悪い意味でも良い意味でも)デモンベイン。あと、ニトロではないですが虚淵執筆のFATEゼロはかなり面白かったです。切嗣好きとしては。ただ、「最高でした!」って言えるほどでもなく。
そんな、いわゆる肩透かしが続く中、唯一私が没頭して読みふけっていたシーン。それがキャルとの交流です。

私「キャル最高や! 最初っからアインなんか要らんかったんや!」



事態が急変したのが、最初に攻略したクロウディアルートでポカーンとなり、次に本命のつもりで攻略したキャルルートも何だか「俺たちの戦いはこれからだ」的中途半端な幕切れとなり、何だかなあと思いながら本命次点のアインルートをプレイしていた時。
この時既に自力での攻略は面倒なので放棄し、愚者さんとこにくびったけでプレイ。「あーなるほどなぁ。組織から逃げるのな~…。」とか思いながら指示されたとおりの選択肢を選択。
そして2章のラスト。
外出中にアパートを爆破され、爆破跡で3日間主人公の帰りを待ち続けたキャル。
この辺は、キャルルートBADエンドでも既出のシーンだったのですが

キャル「…嘘つき」
サイス「そう、彼は嘘つきなんだ」

いやぁ、絶叫ものでしたね。
よりによってサイス登場。
ここにきて、私、キャルに与えられたキャラ設定をようやく理解。
私、キャルは主人公に匹敵する凄腕のパートナーになるに違いないと思ってたんです。というかもうちょっと言うと、そういうルートもありつつも、正ルートでは結局主人公がそういう血なまぐさい世界からは遠ざけるのかなぁ、とか。才能はあれど、あえて開花はさせない、みたいな。というか、そうなってほしい。願わくばキャルには人並みの幸せを。んなことを思ってたのですが。
そしたらどうだい。
よりによって、主人公の宿敵じゃない。よく考えればいかにもありそうな展開の一つではあるのですが、私にとっては完全に晴天の霹靂でした。


もうね、涙涙ですよ。泣いてないけど。あの純真無垢で将来が楽しみなキャルが、よりによって外道サイスの手に落ちるなんて。暗殺者になるのも勿論無念ですが、何と言っても、主人公との殺し合いは不可避と確信したからです。
なぜなら、これ、絶対に虚淵が強く"やりたかった"展開だと思うのですよ。この作品の執筆動機の半分近くはキャルにあるんじゃないかとすら思う。それくらい、キャルに対する描写には力入ってたと思います。2章であんなに可愛かったのは、3章のドラマティック展開のためだなんて、あんまりですが。

というわけで3章。
もう、ここからはプレイも止まることを知らず。果たして、2年後のキャル、登場。

成長したキャルは、完全に狂犬でした。

そして2章から個人的に結構気に入ってたリズィが、相変わらずの義理堅い姉御キャラ。

私「リズィ最高や! 最初っからキャルなんか要らんかったんや!」



ゴメンなさい後半は嘘です。
頭の中キャルでいっぱい。キャルには幸せになって欲しかったです。本当に、本当に。


で、アイン(エレン)ルートなので、とりあえずキャルよりエレンを優先。キャルが救われなさすぎて泣けます。エレンも健気でカッコいい。
主人公、キャルと決闘し、あっけなく死亡。その後キャルも、数年後にエレンに復讐され死亡。エレンも、空っぽの心で絶望。はぁ…。次いくか。


美味しいもの(キャル)は後においといて、次は美緒を攻略。
友人には「美緒は要らない子」と聞かされていたので期待はしてなかったのですが、どっこい、なかなか良いじゃないこの娘。主人公に惚れた理由もなかなかいいし、3章を十全に描くためには、美緒という比較的一般人キャラは不可欠だと感じました。それくらい効果的に機能してます。主人公にとっての、すぐ近くにある"日常"という彼岸を象徴する素材として、美緒は実に良いパーツでした。
で、これはちょっと本編と外れるのですが、なにげに本作で最も私の心を打ったのは、美緒のセリフだったのですね。

美緒「たった一人で幸せになるなら、誰かと不幸になった方がいい」

一人でエロゲーばかりやってる私には、心に突き刺さりました。こういうのに弱いのです。

で、美緒ルートは最初のエレンルートよりもバトルシーンが面白かったです。校舎でのファントム量産型達との対決とか。
あと、志賀。志賀がカッコ良かったですね。3章辺りから悪くなかったのですが、ラスト辺りの志賀は良い。ベタなのですが。撃たれつつも平然と車を走らせ、安全地帯まで美緒を運んだ後は静かに絶命という。最期のやりとりも良かったですし。
ということで、美緒編にもなかなか満足。
続いてキャル。既にどうしようもないほど歪んでしまったキャルですが、キャルはキャルですからね。
でもこのルートは少々微妙だったかな。エレンが雑魚によって命を落とし(このルートでは不要だから意図的に退場させられたってのが露骨すぎ)、キャルもエレンとの対決で普通に負けるし、何より2年間憎しみ続けてきた相手との和解が急ピッチすぎる。虚淵さん、いくらエレンTRUE以外はおまけだからと言っても、これはちょっと…。
ラストも、結局お前ら人殺しかよっていう、できればキャルには堅気に戻ってほしかった私としては少々不満なエンドでした。

で、ラスト、エレンTRUE。 惜しげもなくCG連発で、なかなか良かったです。
ラストシーンは結構平凡なものでしたが、まぁこんなものでしょう。3章、もう少し煮詰めることができたんじゃないかなと思わんでもないですが、2章までに比べて段違いに面白かったのは確かです。2章までのやり取りは全て3章のために存在したような気さえしました。


以上、私のプレイ日記、のようなものでした。


終わってみれば、余韻に浸ってしまいます。
で、終わった今、改めてOPムービー見て鳥肌。キャルとマリア像との描写で鳥肌。完全に不意打ちでした。 プレイ後見ると、まさに名ムービー。最高です。すばらしい。何度見てもすばらしい。

そうそう、演出が非常に良かったですね、本作は。
個人的に気に入ってるシーンが2つあって、一つは、言わずと知れたエレンとキャルとの、礼拝堂での対決CG。あのCGがベタながら本当にカッコいい。
もう一つは、キャル登場によって確実に終わってしまったささやかな日常描写。テキストで「いつもと同じ日常風景なのに、全く違う世界云々」というところがあるのですが、その日常風景でさりげなくミラーを中心においてあったのは、わざとなのかたまたまなのか、心境の投影として実に上手かったなぁと思いました。
OPムービーの話に戻りますが、明らかに3章限定なのですね、このムービー。虚淵にとって3章こそが真打だったという私の思い、さらに強固になりました。
本当に3章は面白かったです。泣きそうでもありましたが。

というくらいでしょうか。感想は。

お気に入りは、勿論キャル。独走です。続いてエレン・美緒・リズィ辺りがだんごになってます。


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