ゴア・スクリーミング・ショウ(プレイ後用レビュー)

ゴア・スクリーミング・ショウ

(2007/02/18 執筆)




今回はちょっと実験的に、プレイ前レビューと同じく要素別にコメントを。


テキスト:6
感動、期待していたほどじゃなかったな…。
まぁなかなか良かったのですが。
特に、ユカとの逃亡辺りからの閉塞感漂う展開は大好きですね。ラストも良かった。
もうちょっと言うと、ユカを庇う恭司に対して由規が激昂する辺りも、好きです。皆、それぞれの正義を持ってますものね。
ただ、この辺りはもっと効果的に見せることができたんじゃないかなと。具体的に言うと、もっとルート分岐を明瞭・固定的にしてほしかった。もっと具体的に言うと、「復讐者のリクイエム」エンドを先に見せてから、最後のユカエンドに繋がるようにしてほしかったなぁと、ユカエンド終えてから5つほど回収できていなかったエンド回収しつつ思いました。
それと関係するのが、プレイ前レビューで結構こきおろした「ホラー」要素。
もう、全然なってません。
素材は良いと思うのです。
井戸とか、不気味な仮面の怪人とか、血の呪詛文とか、冒頭の女(真白さん)、不気味な洋館・不気味な老女、町で起こる怪奇事件。きっと、さっちゃんを迎えに来たんだろうねぇ。
けど、これらは単体としては良いのですが、その中核となるゴアが駄目。
こいつ、喋ってる口調は言うまでも無く私も結構好きなのですが(ちょっと耳キンキンしてうざかったときもありますが)、この時点でホラーとしては減点かなと。
どこぞやの赤い魔導師も言ってますが、ホラーってのは、人語を話したら駄目だと思います。意思疎通できる存在になってしまう。不気味さ・怪異さが大幅ダウン。さらに、このゴアが力を振るいすぎなのも問題ですね。真面目に逃亡なり行動しているのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。どうもホラーってのを分かってないなぁと。怖いのは、真っ暗じゃないのです。わずかに何か見える程度の闇が、一番怖いんです。希望がある限り、人は逃げようとする。ゴアくらい何でもしたい放題されると、窮鼠猫を噛むというか、心情的に開き直ってしまうのですよね。「あぁ、まだ死なないってことは殺されないんだな」とかも分かってしまうし。
とはいえ、話さないゴアというのはシナリオ上かなり難しくなるし、オリジナリティもふんだんに出ていたし、「喋る」という点は目瞑るしかないのかな…。

あとは、ゴアという存在が比較的早い段階でプレイヤーに分かってしまうのもどうかと。せっかく伝承やら怪異や人喰い事件など不気味要素を盛り込んでいるのに、それがあまり生かされてなかった気が。
「ホラー違うし。オカルティック恋愛ADVだし。」と言われればそれまでなのですけどね。エンターテイメントとして、ねぇ…。



ゲーム性:4
全然ハラハラしません。勿体無い。ハート出たら正解って即分かりですし。バッドエンド回収とか面倒なだけですし。その点、Fateはうまかったなぁと思います。
確かに、「○○という条件を満たすと○○というエンド」という条件設定は、比較的簡単に抽象化・ルール化できるものですけど、ゲームとしては構成で失敗してると思います。



実用性:6
これは、プレイ前の方で十分語らせていただいたので…。

実用とは少し違いますが、私、プレイ順が
黄→赤→青
だったのですよね。
で、あかねに感情移入十分できた後で、自分が進んでいるルートが正解か否かも分からないまま葵の「あかね輪姦強姦シーン」に突入してしまい…

うん、絶叫しましたね。
超ショッキング。超スクリーミング。
あそこだけヒロイン視点なのが、もう……。(涙)

いや、凄かったっス…。
これも、「正ルートなのかどうか分からない」不安とともにプレイしているから得られる絶叫であって、「はいはいバッドエンドバッドエンド。」と思いながらシーン回収しながら観る凌辱シーンとはこちらの感動も全然違いますよ。
そういう意味でも、ほんとうに、あと一歩のところが非常にもったいない作品で、惜しいです。



音楽:7
「BLUE SKY」と「FROZEN」、そして「紫 rebirth」が好きなのです。
あと、OPムービーはセンス感じますね!グルグル回るのが。



キャラ:5
主人公は、いかにも10代という感じで悪くなかったです。というか、よく描けてるなと。
ゴアは、思わず口調が伝染りそうになりますね(笑)。ちょっとツボります。
「そうだよネ、そうトモ!」とか。
「ゴア!ゴアゴアゴアゴアゴアゴア、ゴア・スクリーミング・ショウ!!」とか。
あと、ユカルートのユカは可愛かった。恭司ベッタリなのが、なんともね…。
あと、ユカといえば、テキスト項で述べ忘れてましたが、井戸の中で血が出て、虫が…あたりの描写は、グッときました。いや下半身じゃなくて。チラッと「そりゃあの3人殺しても仕方ないわ…」と思ってしまったくらい。



声:男女
貞島さんも良かったし真太はさりげにかなり良かった。もちろんゴアも由規も良かった。(この2人が同じ人だって最初のEDテロップで分かってしまいちょっとがっかりしたものですが、それから後もこの2人が同じ人だってのは全然感じませんでした。)
あとですね、ゴアに操られた地理の先生だかの口調、大好き。ゴアの人かと思うくらい上手かった。

女性陣は、男性陣に比べるといまいち評価もぱっとしないのですよね…。ユカくらいかな…。
ただ、そんな中、一つだけ何故か萌えかけてしまった声が。
希衣香のドッペルゲンガーの
「そうサ、そうトモ!淫乱雌豚ちゃんなのサ!」
って台詞。何故か非常に可愛いのです。



総評
とまぁ、色々と不満はあるものの、色々と楽しめたのも事実。
このブランドが人気高いのもうなずけます。思わず新作に期待したくなりますね。

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