永遠のアセリア The spirit of eternity sword




なんだか、他所を見ていると「妹がキモい」「絵がキモい」などという感想が非常に高確率で見られますね。別に気になりませんでしたけど。無関心だったので、何かぶってようがどんな発言があろうが「そういう話なんだなぁ」と。
けど、気になってもう一度注意して見てびっくり。うん、分かる気するかも。スピリット達にあのぎゅるんぎゅるん目は有りでしょうけど、一般ピープルの妹があれはマズいかも…。今日子とかは結構普通なのに。
ま、それだけ私が絵には無関心だったということでしょうか…。
もしくは、2つのこと同時にできないのかも知れない。初めて読む文章見ながらでは、絵まで注意が十分に行き渡らないみたいな。表情の変化は見てるのですが。

アセリアの話に戻ります。
SLGパート、冷静に考えてみると現実感無さ過ぎなのですが(そもそも、味方の軍だけ敵編成が確認でき、それに合わせて部隊操作できるという時点でおかしいです)、その辺、舞台を異世界にして正解でしたね。一見何の違和感も感じない。スピリットという存在の戦いというと、そのような特異な闘い方も不思議と味が出てくるもので。
実際、CGの美しさもあるのでしょうが、戦闘シーンは非常に好きでした。音楽といい、アクションといい、熱い台詞といい。
と、ここで一つ強く言いたい。スピリットの中で出てくる、フワフワ属性の奴!「あれ~戦闘ですかあ~?」みたいなの。正直、非常に興醒めでした。味方で言うならハリオンです。お互い命を賭けて必死に戦闘しようっていうシーンで、何をどう間違ったらあんなガス抜けのような奴が出現するのかと製作者に問い詰めたい。お前、こういうキャラ登場させればプレイヤーが萌える(もしくは和む)とでも思ってるのかと。一人二人なら許しますよ。たまにはそういうのがいても、まぁなんとか。(例えば、敵中ボスキャラで、ホワホワした喋り口の割りに攻撃は凶悪とかね。ベタですけど。) あんまり熱いセリフばかりじゃ疲れるかも知れません。極微量のホワホワなら歓迎します。 けどね、比率が高すぎる。和み系をここまで高確率で出現させた意図だけは、やはり理解に苦しみます。ストーリーがそういう和みムードなストーリーならそれもありでしょうが、そうじゃないじゃないですか。主人公達が、本当は望まぬ戦地に行き、恐怖と戦いながら何かのために闘う、スピリット達は人間の奴隷であり駒であり、ただただ目前の敵と命の奪い合いをする、そういう話じゃないですか。 ムードメーカーにはオルファみたいなのが味方でちょこっといればいいじゃないか!雑魚敵には不要!(逆に、雑魚敵でも赤や黒スピリットは熱いのが多くて好きでした)
勿体無い、と思うのです。

ストーリーで言うと、まず、聖ヨト語。これが非常に良かった。特にエスペリアの聖ヨト語は大変リアリティがあり、主人公が言葉を習って段々と話せるようになっていくシーン、好きです。オルファなんか、聖ヨト語で喋っている方が可愛いと思うし。
こういう、手の抜かない演出、熱意が感じられて大変好印象です。

中盤、話がダレてくる(今日子・光陰との戦いより少し前とか。サルドバルト進行とか、結構どうでもいい気がします。サルドバルトって言われてどこの国か分かりますか?)のはまぁ仕方のないとこでしょうか。少し努力が足りない気もしますが、許容範囲内でしょう。
ゲームとしては良い出来だと思います。18禁業界では破格のゲーム性(バランスなど総合的に)、コンシュマーで見ても並レベルはあるのでは。
ただ、バランスとして欠点をあげるなら、マインド値が全体的に高くなりすぎるのはまずいんじゃないかと。普通にやってたら、主要キャラはすぐに100近くまで上がるわけで。それではオルファやウルカは技が使えず困るわけで。(難易度SUPERでのオルファなんぞ悲惨です。最強魔法覚えていてもマインド値高すぎて全く使えない。できるのは貧弱な攻撃のみ。)この辺、もうちょっとなんとかできればよかったのになぁと。マインド値下げるためにがんばって敵を倒すにも、倒しすぎると撃墜王としてマインド値ボーナスで上がりますし。
とはいえ、後はなかなかよかったと思います。

もう一つ私の心を掴んだのが、エターナル化です。これは熱かった。帝国進攻あたりはかなりゲームもダレムードが出てきていたと思いますが、ここで最後にグッと締めなおしてくれた。
主人公の決意、それに伴うヒロインスピリットの決意、新たなる武器、新たなる必殺技、断ち切った迷い。物語もゲームも大変面白いと思う。(ウルカの扱いがひどいと思いますけど。)
私は、4人のスピリットのエターナル技見たいがために、(Evelルート入れて)5巡しましたからね、このゲーム。総プレイ時間とか見て泣きそうになった。
で、どのキャラもエターナル技、激烈に強くまたカッコいいです。満足。ストーリーも満足。それぞれ満足のいくエンディングでした。(つまりレスティーナだけ攻略してないのですが。)
レスティーナルートも、ストーリーはなかなか捨てがたかったのですが、肝心のエターナル化がなしじゃなぁ…。(オイ

ここから先、気に入ったキャラを、気に入らなかった順にそれぞれコメントしていくのが本来の「プレイ後」なのですが、割愛。
スピリット達は4人とも甲乙つけがたいです。敢えて言うなら、こう。
オルファ≧アセリア≧エスペリア≧ウルカ>>時深≧光陰>レスティーナ>味方スピリット達(特にヘリオン。ハリオン除く)>今日子>小鳥>>瞬

光陰は少しカッコよかった。どこまでも少しカッコよかった。今日子の気持ちに気づきながらも、いつか主人公を越えてやると思いつつ今日子と付き合っているのが良かった。逆に今日子はアウツ。光陰可哀相だろうが。そもそも、あのハリセン時のCGは非常に萌えなかった。ちょっと寒気がした。
主人公に対する好印象度は、光陰とレスティーナの間くらいだろうか。

これくらいにしておきます。
あ、音楽かなりよかったと思う。オープニングと戦闘BGM。

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