暁の護衛

(執筆:2021/04/15)

プレイ当時に書いていた日記を転載しておきます。





2020/12/25
暁の護衛が起伏も無く全然面白くないんだけど、これもう少し進めたら盛り上がんのか?いつまで屋敷で尊(ライバル男キャラ)とイチャコラしてんだ?




2021/01/14
実は年末に陸自とこんなやりとりがありました。
陸自「暁の護衛、尊とのイチャコラが面白くないなら合わないから別のに移行した方がいいよ 村正とか」
晴鍋「じゃあそうすっか 実は村正はもう買ってある」

で、年明けた現在ですが、村正は未だインストール完了することなく、未だに暁の護衛をちまちまプレイしています。
なぜなのか?
ぶっちゃけつまんない・・・というか私が老害になってしまったせいで若者向けテキストが他人の黒歴史文章読んでるようでむず痒い)んですが、ともあれ1ルートだけ終わらせたのですよ。
その中で一つ、大事なことに気づきました。


「み・・・ 短い・・・・・・(歓喜)」


スマガの後プレイすると、1ルートめちゃくちゃ短い。
前回日記では「いつまでライバル男キャラとのイチャコラしてんだ?導入パートはもう良いよ早く本編入れよ」と思いながらプレイしていることを書きましたが、事実は違っていた。
あれ、導入パートどころか、普通にヒロインルートに分岐した後のメインシナリオだった!
それはそれでシナリオ展開の起伏の無さ的な意味でどうなんだと思わなくもないんですが、ともあれ短いは正義!いや決して短いは正義とは限らないどころかむしろ評価落ちるポイントなんですが、本作に限っては正義!良いよ―良いよ― サクサク終わって良いよー
ってことで、急遽、チキンレース「暁の護衛」杯が開催されることになりました。
私がこの半ば他人の黒歴史シナリオに嫌気が差してプレイ放棄するのと、この短いシナリオ群を終わらせるのと、どちらかが早いかという手に汗握る大レースです。一見、暁の護衛側の分が悪いようにも見えますが、途中から一気にシナリオが面白くなったり私の作品へののめり込みが急上昇する可能性も多分にあるわけで、勝敗の行方は全く見通せません。




2021/01/27
はい、前回に引き続き「暁の護衛」、少しずつ進めています。
前回私は、「暁の護衛」について重要なことを発見しました。それは、1ルートがめちゃくちゃ短いってこと。
ということで、チキンレース「暁の護衛」杯が開催されることになったわけですが、2人目のヒロイン攻略中にまたも発見したことがあります。


「な・・・ 長い・・・・・・(涙)」


おいどうなってんだよ「暁の護衛」。ヒロインによってルート長違いすぎないかこれ?私の体感時間がバグってるだけ?1ルート目の2倍くらいあった気するんだけど!?具体的には麗華ルートの2倍くらい萌ルートない!?
まぁ面白さも麗華ルートの2倍近くはあったからまだ救われますが。うちのサイトのテキスト項換算で言うと麗華ルート3点萌ルート4点ってとこか。麗華ルートって、抜きゲレベルの面白さですからね。下手したら「監獄アカデミー」の方が面白かったし。下手しなくても対魔忍アサギの方が面白いし。(個人の感想です)
ちなみに萌ルートで対魔忍アサギレベルかそれよりちょっと上くらいです。対魔忍アサギは舞台設定がかなりツボなので。私のお気に入りは八津九郎(アサギ2初出)。
なんていうか、サブキャラの佃吾郎じいさんのキャラに大幅に助けられてまぁシナリオとしては萌ルートの方が良かったですし、事前情報ほど竜頭蛇尾感はなくむしろきっちり終わってたけど(むしろ「竜頭」をまだ拝んでないんだが、どこだ?)、全体に漂うチープさはどうしようもないですからね。あと色々校正雑じゃない?モブキャラの名前が「男G」とか「男F」とかになってて(別に7人目、6人目というわけでもない)、これ割り当てる声優さん用の番号じゃねーのって勘ぐってしまうし、佃吾郎じいさんと別のキャラが屋敷の中で主人公について「あの小僧(主人公のこと)がそんなことを・・・」と言って話してるから主人公はその場にはいないと思って読んでたら佃吾郎じいさんの言葉に対しサブキャラだけでなく主人公も「な――!」とか言って驚いてるし、かと思ったら屋敷の外に出てきた佃吾郎じいさんが主人公に「待たせたの」とか語りかけるし。いやいや、今の今まで行動を共にしていたやん?一緒に屋敷に入って、肩を並べて屋敷から出てきたやん?




2021/02/25
なんかご無沙汰してしまっていますが、暁の護衛は順調です。
まず彩ルートですが、これ半分尊ルートだろ。というか前半尊ルート、後半彩ルートだろ。なんでずっと尊と二人で手錠で繋がれた共同生活を眺めてないといけないんだ。
これ私の怪しい記憶がうっすら蘇ってきたのか新たに生成されたのか知りませんが、暁の護衛の体験版ってこの尊と手錠繋がれたところだけじゃなかったっけ?違う?なんかそんな怪しい記憶がある。怪しすぎる。そんな体験版あったら一般には見てみたいだろうし私は絶対話に聞くだけでいい。そんなクソゲープレイしたくもない。
そんなわけで彩ルートもシナリオ得点3点のまま終わりました。唯一爆笑したのが彩が源造に誕生日プレゼントとしてお手製の料理を食べさせるところ。料理下手的なネタは「また手垢に塗れた陳腐なネタを…」と半ば呆れながら読んでいたのですが、まさか誕生日エピソード最後の感動シーンにまでしつこく引っ張ってくるとは思わなんだ。彩については特に言うこともないです。
続いて妙ルート。←今ここ。
これがまた、いやね、麗華、萌、妙と同じ主人公出生の秘密ネタを3回もやるのはさすがにどうかと思う。妙というのは超アホでポンコツな子という設定なわけで、こんなアホの子(まぁ容姿だけは良い。美少女ゲームですので。)、さすがに主人公が惚れてしまうというシナリオは強引にならざるを得ないのでは?と思いながらプレイしていたのですが、妙から主人公にキスして主人公を意識させてキスしてもおかしくない場所に主人公を連れて行ってなし崩し的に主人公からもキスさせてその晩即主人公の部屋にやってきて一線を越えて既成事実をガチガチに作っておいてからの晴れて恋人関係成立、(しかも二人の関係を周りに言いふらす)という流れはよく見たら鮮やかすぎて正直舌を巻いています。これすげーぞ。リアル淑女の皆さんが現実にも応用できるぞ。すごいので4点にしちゃう。

で、この2人のルートプレイしながら感じたのは、チープといえばどうしようもないくらいチープな作品なんですが、これをチープだチープだというのは自称グルメな人間がマクドナルドのポテトを食べて味がチープだジャンキーだと騒いでいるのと変わらんなぁということです。こちとら期待していた作風と全然違ったわけなのですが、まぁこっちの勝手な期待ですし、デモも体験版も無しにプレイしたのはこちらですから。あ、このあたり今度レビューに転載しますので、ここ読んだ人はレビューがアップされても読まないように。
というわけで、取り急ぎ暁の護衛プレイ日記でした。この分だと多分最後のツキまでいく。というかツキのあともうひとりくらい出てこないか?これ。個人的には雷太のプリンシパルの縦ロールお嬢様ルートに行きたいんだが?




2021/03/28
暁の護衛、クリアしたんですよ。
ええ、麗華→萌→彩→妙→ツキの順に、5人全員攻略終えたんですよ。(縦ロールお嬢様ルートはなかった)
で、なんか隠しヒロインいるような情報があったようななかったようなだし、微妙にCGに取り漏れがあったので、本当に軽く、攻略サイトで確認してみたんですよね。そしたら薫(主人公と同じボディガード訓練生で女のような見た目と声だけど割と巨根だという男キャラ)の名前が書いてあって、私は何も見なかった、隠しヒロインはいなかったという結論で無事クリアと相成ったわけです。
で、ここからが昨今の私にしてはすごいことなんだけど、数日後にはファンディスク「暁の護衛 プリンシパルたちの休日」をプレイ開始したっていうね。(あかべぇそふと10本1万円セールで陸自助言のもと買ったのであった。なおさらなる続編「暁の護衛~罪深き終末論」は微妙な出来というので買っておりません。)
んで、「暁の護衛 プリンシパルたちの休日」なんですが、全部で5ルートあって(プレイ直後に選択できる)、なぜか麗華と縦ロールお嬢様がセットにされてて、残るは萌、彩、妙、ツキ。
攻略順を「彩→萌→妙→ツキ→縦ロール」と定めた私、実はもう彩ルートも終えたっていうね。
で、続く萌ルート(*萌は薫の護衛対象)で、いなくなった薫についての話題が出ていて、主人公が薫について「本当は女であることを隠してまでなろうとしたボディガード云々」って考えてて、もうね、パーンってなりましたね頭が。この薫ルートプレイしたら、絶対女になりますかー!?ってすごい勢いで聞いたらしいんですけど。何言ってるか分からないと思いますが、とにかくその時点で即セーブしてゲーム終了して、もう一度暁の護衛無印を立ち上げて萌ルートやり直して、無事薫ルートに分岐して薫ルートもクリアして、本日のタイトルに戻るっていうね。むしろ最初から薫ルートが最終ルートになるように作ってあったような感じでしたね。

で、この「暁の護衛」について触れた前回日記について、この方からweb拍手コメントを頂戴しました!

妙ルートの感想がとても面白かった(笑)
使えると言うか…実際にいますよーこういう女性。
これはシナリオライターさんの体験なのか、身近にあった体験談なのか…。妙にここだけ生々しいなぁ…と感想を読んでいて思いました(笑)面白かった by 中嶋あかね


実際にいますよーとのこと、そうですよね、全体的に絵に描いたような二次元ヒロインばかりなんですが、なぜかこのキャラだけは生々しくてびっくりしました。しかも別に生々しい感じで描かれていないんですよ。軽妙に、ぽんぽんぽんと進むんですが、それだけに、すごさに気づくと面白かったです。




以上です。
うーん、読み返してみても自分の記憶力の怪しさが怖い。
「暁の護衛~罪深き終末論」も、確認してみたら普通に買ってありましたからね。なんなんだ自分。

そして、突発開催チキンレース「暁の護衛杯」、終わってみれば私が「暁の護衛」に手も足も出ぬまま危なげなく寄り切られてて、いっそ清々しいレベルでしたね。序盤の合わなさは何だったんだっていう。
序盤と言えば、色々間違えまくりのプレイスタイルだった私が最初にプレイした麗華ルート、クソ父親だったはずなのに実は…という事実を最初のルートで知ってしまったが良かったのかどうかは、未だによく分かりません。この作品、推奨プレイ順が微妙にあるようなやっぱり無いような、よく分からないんですよね…。
ただまぁ、上の日記でも書いていますが同じようなネタを複数ルートで繰り返しやってるようなシナリオレベルなので、まぁ「やっぱり無い」んでしょう。本作の見どころはシナリオよりキャラとの掛け合いってことなんでしょうね。
ではシナリオには見どころが無いかっていうと、別にそうでもなかったから、私の本作への評価が妙に高い(これでも高いんです)んでしょう。
麗華ルートが3点なのは、今プレイし直したら評価上がるような気がするのですがとりあえず3点として、萌ルートの「対魔忍アサギレベルかそれよりちょっと上くらい」で4点という評価は今思い返しても妥当だと思う。というかこれ半分佃吾郎ルートだろ。
続く彩ルートは上述のとおりこれまた半分尊ルートで、好みの分かれるところで、もっともっと高評価の人も少なからずいそうですが、まぁ私の場合は甘めにつけて4点という感。エロゲをプレイしているはずなのにひたすら男キャラと二人手錠に繋がれた共同生活を見させられているという別の意味の面白さはあるんですけどね。
ただ後半がこれまた彩ルートといえば彩ルートですがある意味源造ルートだし、こちらはこちらでまぁサクサクとは読めた。
対魔忍アサギより僅かに落ちる4ということで。
で、妙ですよ。妙ルート、これは文句なしに4点以上でしょう。いやしかし、終盤が、作中で主人公も半ば明言していましたけど完全に同人ドラえもん最終回だったのはさすがに・・・これはどうなのか、良いような悪いような、判断つきかねるって感じでした。終盤で侑祈が故障するあたりの空気、すごく好きなんですよね。まさにシナリオゲーという感。で、妙の誓いで締め、じゃないですか。この面白さって、完全に同人ドラえもん最終回をなぞらえたからこそ得られる面白さなわけです。でも、そのこと自体が作中で半ば明言されているという。なんだこれ。こんなん有りか?禁じ手2歩手前くらいじゃないか?
そして侑祈はおいといても、妙は妙で、なんだろう、100%純粋に気持ち悪いこと言いますけど処女っぽいんですよ。キャラが。しかも、自分の足りない部分を処女喪失で補える、極めて強かな処女。処女でありながら、勉強面ではバカでありながら、男を手玉に取る術を分かっている、ずる賢さを持つやつなんですよ。これが、なんかすごくリアリティあるんですよね。
本作全体の雰囲気ってのがあるから、あまりその生々しさは感じ取れないのかも知れないけど、感じ取らせるようには描写されていないのかも知れないけど、でもなんかすごい。この感じ、私には新鮮なんですよ。こんなキャラも描けるんだっていう。
で、ちょっとネタバレになりますけど、ファンディスク「プリンシパル達の休日」の妙は、これまた大変生々しい、バカだけど自分の体を売りにできる恋人(肉体関係有)なんですよ。いや本当生々しい。こいつすげーぞ。あ、全部リアル私には無縁だったんですけど。そんな人生はついぞ歩めなかったんですけど。なのになんで生々しいとかリアルとか言えるのか自分でもよく分からないんですが、でも生々しい。魅力的かと言われると首を傾げるが、すごいキャラです。
長くなったけど、そう、妙ルートって半分侑祈ルートなんですよね。侑祈がこれまたいいキャラで私も好きなんですが、なんだろう、確か主人公が妙に少し触れそうになった時に侑祈がいきなり冷静になって警告したシーンあったじゃないですか、割と冒頭で。あの二面性が私には印象深くて、侑祈って、バカキャラなんですけど実は滅茶苦茶強いし冷血にもなれる怖いキャラっていう印象あるんですよ。あの二面性を押すシナリオ展開を期待していたんですが、そっちじゃなくてまさかの同人ドラえもんパロディでしたね。がっかりしたわけではないけど、なかなか評価に困る。でもこのルートの個性の強さ、6点で良いのではないか。
で、ほぼ最後がツキ。
ツキは、主人公に対する毒舌はどうでもいいんですが、私ツキの独特な口調(「何をするか」みたいな)が割とツボなんですよね。実は他のメイド達にいじめられていたというダーク展開はちょっと強引すぎると思うんですが(他のメイド達も、あんな絵に描いたような悪役なのがね。もうちょっとリアルにできなかったのかと思わなくもないし、リアルにするともはや別ゲーになるし、結局あのダーク展開自体いらないだろうってのが私の感想)、このルートの肝は、山田くんの深堀りから尊が出てくるあたりですね。尊がツキの婚約者だっていうのには、完全に騙されました。あのあたりの尊はマジ格好良かった。殴られるところまでも含め。ツキルートがある無しで尊の印象、そして私の作品(というかライター)に対する印象が大きく変わるんですよ。
正直、尊ってちょっとかませ役すぎて、見ていてかわいそうにもなるんですよね。ライターにとって尊というのは高慢なかませ役兼いじられキャラにしか過ぎないのかと思っていたのですが、ちゃんと尊が輝くルートもあるじゃない。手塚治虫先生じゃないですが(本当にない)、「ライターくん・・・見直したぞ」。5点です。
で、マジの最後が薫。
男の娘を性的嗜好として全く受け付けない私にとって薫というのは半ば忌避する存在だったのですが、まさかの「お前・・・女だったのか・・・」。そうかそうか、そういうことなら話は違う。ここに並んだ薫シーンがすべておかずとして立ち上がってくる(性的な意味で)。ということで薫ルートに飛び込んだ私、まさかのHシーン無し!キスのみ!!純愛!!!エロゲプレイしてるのにプラトニック!!!!
でも、短いながらも良いルートでした。面白かった。ラストシーンの主人公格好いい。いつもやる気なく自分を弱く偽っている主人公ですが、最後に本音むき出しでやる気に満ち満ちた主人公でフィニッシュ。これは良いエンド。短いから4点。

と、こういう評価でした。トータル6点。シナリオゲーとしてはちょっと物足りないけど、シナリオゲーとしても及第点。こんなもんでしょう。ひたすら上から目線で偉そうで何様ですが、もうずっとそういういけ好かないサイトですので。
ベッタベタのベタなエロゲかと思ったら基本を外して来たり、ヒット率は人それぞれとして作品をキャラ同士の掛け合いで盛り上げたり、それでいてシナリオもきっちりまとめてあるし、うまいことサブキャラに主人公上げをさせてプレイヤーを良い気分にさせたりというプレイヤーサービスが実は行き届いていたり、比較的低予算で仕上げられる作りだったり、ライターの手腕はさすがプロだと尊敬しています。



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 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


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