W触区 −新・学園妖触譚−

(執筆:2008/08/19)



メーカー
Lusterise
(最近触手ブランドに移行中?)



属性
発売時期:2008年7月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の学園
顕著な属性:触手、快楽落ち、母乳、異種出産
執筆者のクリア状況:コンプ
プレイのきっかけ:異種出産シーンがあるので。前作パケ裏のファンだから。(プレイ前の期待得点…6点)
備考…前作パケ裏の紹介文抜粋:「学園を舞台に繰り広げられる妖魔による凌辱劇!少女達はその快楽にSHOCKする!!」



テキスト:5
あらすじ:古き世に退魔師によって封印された妖魔「新魔鬼」は、自身の復讐と欲望のため、退魔師の子孫の姉妹に闘いを挑む。

シナリオですが、一応、主人公たる新魔鬼とヒロインたる退魔師の少女達の熱い戦いが繰り広げられるのですが、基本的に少女達がヤラれること前提の戦闘ですから、ちょっと人質とられると即座に屈服し、予定調和的にヤラれます。ちょっと、知能レベルを実用ゲーレベルにまで下げられた少女達に同情したりも。真剣に妖魔を追跡しているシーンなのにブルマ姿だったり、スク水姿のまま戦闘シーンになだれ込んだり、明らかにその後に控えるHシーンへの布石になっているのが見てとれて何とも微笑ましいです。
結構分岐は多いです。エンディングは8ほどあり、それぞれのルートが同じくらいの長さです。が、展開はまぁ似たり寄ったり… というか、同じような台詞も何回も出てきます。大事な台詞なので2回言おうが3回言おうが不快ではないのですが。

で、テキストですが…
私、原作 「らき☆すた」についてはほとんど知識がないのであまり詳しいことは分かりませんが、大体が、あれに登場する主要4キャラに酷似している、のでしょう、多分。詳しくはキャラ項で記しますので、各自ご判断下さい。
で、テキスト自体は、はっきり言って酷いです。まともに読んでられないレベル。声優さんに少々同情しました。何が酷いって、多分上述のキャラ同士のほのぼのした日常を描きたいんでしょうが、寒々しくてとても…
しかしそれも、肝心のHシーンになると少々状況が変わってきます。
前作の問題点と思われた、各種触手の描き分けも結構丁寧になさっていますし、触手もの・異種姦ものの肝と言える状況描写がちゃんとされているので、一定の評価はできます。定番とオリジナリティが程よく混じった、まぁまぁのテキスト。
が、本作のテキスト項で最も評価したいのは、日常、Hシーン、いずれでもありません。詳しく書くのは自粛しますが、とりあえず私は何度か噴き出したり笑い転げたりしました。

まとめると、日常シーンは三流、Hシーンもせいぜい二流、なのに○○シーンだけ一流。
ただの汎用実用ゲー用テキストかと侮ってたら、意外と善戦してました。



ゲーム性:3
選択肢は多いですが実にシンプルな樹形図になっているので、攻略も簡単。まぁ作業ですな。



実用性:7
学園を舞台に繰り広げられる妖魔による凌辱劇であり、少女達がその快楽にSHOCKするという前作の流れは、基本的にそのまま踏襲されています。
前作で私が余分だと強く主張した謎のノーマル和姦パートはカットされ、その代わりに「快楽落ち」という要素が強化された作品です。
強化というか、特化と言っていいかも知れない。ほとんどのシーンに「快楽落ち」の要素があります。快楽落ちにも2パターンあり、「でも感じちゃう(ビクッビクッ)」という肉体的快楽落ちと、「何でもしますから○○して下さいぃぃ!」という精神的快楽落ち。どちらもしっかり、十分に、カバーされてますので、ご安心下さい。

特化タイプの作品という意味ではほかに、「触手」「妊娠・母乳」「異種出産」の3つに特化していると言えます。先述の通り、触手は形も機能もバリエーションがあり、様々な方法でヒロイン達を攻め立てます。そして、多くの場合ヒロイン達は妖魔の子を妊娠し、母乳も噴きます。その後、妖魔の子を出産するのもデフォルトです。この辺になると、全て快楽落ち状態です。

難点を書くと、まずなんといっても、BGVって言うのでしょうか、バックグラウンドボイスを略したのですが、台詞以外の部分で聴こえるヒロインの喘ぎ声。これが酷い。このBGVってのは実は結構難しくて、多くのシーンで登場するから、できる限り個性を消して単調なものにしておかないと、作品に物凄い違和感を与えるんですね。本作はまさに、その一例。しかもOFFにできない。これは痛い。頑張って無視するか慣れるかする必要があるでしょう。
続いて、触手の挿入の絵が今ひとつ躍動感に欠けるというか、「入っている」という感じがしないんですね…。穴から出てくるCGと入っていくCGが全く同じだったり、穴の先端にしか入ってないCGと奥まで入ったCGとで違うのは破瓜の血が出てるか出てないかだけだったりと、手抜き(というか低コスト作業)も散見されました。ただ、これは本作に限らず、多くのエロゲーに言えることですので、ここを責めるのは気の毒か。逆にこういうところを差分多くきっちりやってる作品は、実にエロいんですけどね。 まぁ、触手の質感やぬめりっぷりは良く描けていると思います。
続いて妊娠シーンですが、これは前作からそうなのですが、種が入ってから大きくなって出てくるまでが早すぎる。長くても1日、短いと数分です。ボテCGはエロいですし、それでもいいという人はいいのでしょうが、「妊娠」という属性のエロさは半減してるんじゃないかと思う。ワインもボテ腹も、じっくり時間がかかるほど深みが出るんですよ! それと、妊娠というか仮り腹に近いものが多いです。妊娠とは言ってますが、まず妖魔が卵を子宮内に産みつけ、その後妖魔が子宮内に精子を発射することで、妖魔の幼生が俄然成長を始め、一気にお腹がボテってそのまま出産になだれこむ、という…。 う〜ん…。やはり、なんか違うなぁ…という印象もありました。ただ、数少ない真性妊娠の方は妊娠ワードがこれでもかというくらい打ち込まれていて微笑ましかったです。なんとも、ユーザーの要望に忠実なライターさんですね。
で、最後の異種出産。私待望の、「産みたくないぃぃぃ」的ヒロイン非合意出産シーンも一応ありましたが、全出産シーンに共通しているのが、産みながらヒロインが絶頂しまくることです。つまり、「産みたくないぃぃぃ」→「いぐぅぅぅぅぅ」の流れになってしまうわけで、非同意出産ファンとしては、これまた、コメントに窮する気分でした。

その他の要素として、私にとって大事な2点を挙げておきます。服装とフェラ。
私、前作「触区」のレビューの時に、こんなこと書いたんですよね。↓
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触手って、気持ち悪いものが女の子の体を侵食するところが醍醐味じゃないですか。それが、膣やアナルにしか入ってないのは個人的に非常に納得いかない。前後だけでなく、上も下も攻めてこそ、触手ゲー!それがなんですか、本作は。ほとんど咥えないじゃない。咥えてもあまりしゃぶらないじゃない。
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…本作、なんだかやたらフェラシーンが多くて、しかもなんかこちらの要望どおり、頑張って「気持ち悪いものをいやいや咥えているヒロイン」描写をしていて、うちのサイトなんか見てないと思うのですが、万一見ていたとしたら何だか申し訳ないようなありがたいような…。いや、ありがとうございます。(射精しながら)

あと、着衣プレイですが、タイトルに学園と入ってるだけあって、制服、私服、ブルマにスク水、一通り揃っててグッドです。巫女服も2シーンのみ有。
しかも、塗りが良くて、これらの衣装の魅力がちゃんと出ていたのは高評価ですね。Hシーン自体にはあまり活用されてませんでしたが。

で、結局どのくらい使えるのか、という話ですが、失点もあれば加点もありで、総合すると、まぁ少なくとも普通の実用ゲー並には使えると思います。シーン数は68シーンと、結構多いですね。各種触手が出てくるため、CG差分も結構ありました。



音楽:4
基本的に、語ることは何も無いのですが。

なぜか癖になる妖魔ノリノリ時のBGM。
単調なリズムが病みつきに。

ボーカル曲:無



キャラ:2
 主人公:名前変更不可,現代に蘇り、教師に身をやつし退魔師へ復讐する機会を伺う妖魔。基本的に、グラフィックからの期待を裏切らない性格と強さ。
 琴乃:短身のオタク少女で、お調子者。父と二人暮し。
 弓菜:ツンデレ(?)ポニーテール少女。神社に住む、退魔師姉妹の姉。
 小詠:小動物的性格で明るく優しい、退魔師姉妹の妹。勉強よくできる。
 小百合:おっとり巨乳。委員長。
 マルグリッド:プライドの高い強きお嬢様キャラにして西洋の退魔師。


いかにも、オタクが描いた少女達、という会話をするので、読んでられません。



声:男女
たしか、一度、エキストラの「男子生徒」が喋ったときに声があったような…。
だとすると男女フルボイスのようです。

声優さんですが、う〜ん、まぁ頑張ってはいるのでしょうが…
そう悪くも、良くもないです。



時間:3
実用ゲーとしては十分なボリューム。



雑記
システムですが、最低限という感じ。特に、BGVをOFFにできないのは痛い。
さらに、前作のように音声全部再生機能(台詞の途中でクリックしても、次の文章に声有の台詞がなければ、直前の台詞が引き続き再生される)が無い。
何で前作より劣化してるんですか?

演出ですが、戦闘シーンで無駄に触手や弓や薙刀がアニメーションで飛び交います。fateみたいな感じで。

あとCGですが、口の中の粘質感が出ているのは非常に評価できます。全体的に、質感の表現はかなり良いレベルなのではないでしょうか。



お勧め度:6
「快楽落ち」「触手」「異種出産」という単語にピンと来るなら、とりあえずやっとけ、と。




気に入り度:6
まずヒロイン達が快楽にSHOCKし、またとあるシーンでは私自身SHOCKするという超仕様。
ヒロインとプレイヤーがそれぞれSHOCKするという、作品タイトルを微塵も裏切らないダブルSHOCK展開に萌えました。

触手の描き分け云々発言については、詳しくは公式サイトをご覧下さい。



(この作品については、プレイ後レビューでも触れております。)




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