(2005/11/04執筆)
メーカー
TYPE-MOON
(数多の同人サークルの中でも、知名度はトップ。一作品で18禁業界トップクラスに上り詰めた化け物サークル。現在商業サークルに転向。)
属性
ジャンル:VN
用途:物語
舞台:現代の街・学校・洋館
顕著な属性:伝奇・ミステリー・ファンタジー
テキスト:8
あらすじ:子供の頃の事故以来、あらゆるものに「死」の線が見えてしまう目を持ってしまった主人公。
前当主の死をきっかけに、新しく当主となった妹に招かれ前住んでいた屋敷に戻ることになる主人公だが、その頃から身の回りに異変が起こり始める。
この作品一本で、同人にして業界トップクラスに上り詰めただけあって、テキストは安心してオススメできるはずです。
基本展開としては、事件に対する主人公の奮闘とともに、事件の背後の謎や舞台裏がゆっくりと解き明かされていく形式です。
TYPE-MOONの作品未プレイの方には、ぜひともお勧めしたい面白さ。
ゲーム性:3
普通のADV形式です。時として選択肢一つで主人公が即死したりするので、緊張感を持った選択ができます。
攻略キャラが複数いますが、公式サイトにてお勧め攻略順も載ってますので安心。
実用性:2
他の読み物系シリアスADVと同じく、無理。
音楽:7
決していい音源ではありません。素人にはよく分かりませんが、MIDIよりはマシかな程度。
しかし、楽曲自体はどれも個性的でかなりの高水準だと思います。
事実、ゲームの雰囲気を盛り上げるのに十二分の活躍をしていますし、単体でも聴きたい曲もあり。
ボーカル曲:無
キャラ:6
主人公:名前変更不可,体は弱くてもまっすぐに生きていこうとする高校生。
瀕死の重傷を負った事故以来、物の「死の線」が見える。
正ヒロイン:明るく純粋な吸血鬼。
妹:主人公の代わりに名家の当主となった妹。別居していた主人公を
再び屋敷に呼び寄せる。
そのまま、名家のご令嬢といった感じ。
使用人達:いつも笑顔の琥珀と、いつも静かな翡翠、双子の姉妹。
このライターならではの、他の作品ではそうそう味わえないような、主人公をはじめとするキャラクターの数々。
恐らく、特に主人公が逸品。また、他のキャラクターも善戦。ただ、主人公には意見が分かれるようです。ひたすら心が綺麗だから、感情移入できないという意見も多い模様。
声:無
読み物ですし…
時間:4
長かったようなそうでもないような…。
けれど、決してボリューム不足は感じなかったので、多分それなりに長かったのでしょう。
あくまでVNとして、ですが。
雑記
システムは最低限といった感じ。
演出も同様。
お勧め度:8
微資金にも関わらずのその圧倒的オリジナリティに、8点。
ただし、TYPE-MOONの作品未経験の方に限ります。
FATEをプレイしているなら、この下の「お気に入り度」をご参照下さい。
気に入り度:5
正直、やってて苦痛な時も多かったです。
特に序盤は、タルくて。盛り上がりも、クライマックスを除き、小ぶりな盛り上がりである気がしますし、どこか話にのめりこめない。
また、あまりここでは話しませんが、いくつか、「これ、どこかで見たことある」みたいに感じるときがありました。
何より、Fateに虜にされた身としては、どうしてもそっちとの比較をしてしまい、「あぁ、この辺がFateで改良されたんだなぁ」みたいな感想も多く持ちました。
Fateと比較して、秀逸なのが音楽。音源は多分しょぼいのでしょうが、楽曲は大変いい。というか、Fateでこの質は出せなかったのでしょうか。
とまぁ、ここまで罵りながらも、途中からの盛り上がりには一気にテキストを進めてしまうこともあり、なかなか楽しめました。
最初にこちらをやっていれば、また全然違った感想になったのでしょうね。
。)
Amazon 空の境界
きのこワールドファンなら誰もが通る道…かな。
けどここで貼っておいてなんですが、お勧めはしません。
Amazonレビューで皆さん色々書いてらっしゃるので、迷ってる方はご参考にどうぞ。
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