STEINS;GATE(プレイ前用)

STEINS;GATE

(執筆:2010/11/06)



メーカー

NitroPlus
(クオリティの高い正統派シナリオゲーを作ると評判のブランド)



属性

発売時期:2010年8月(XBOX版は2009年9月)
ジャンル:ADV
用途:読み物
舞台:現代の秋葉原
顕著な属性:ツンデレ
プレイのきっかけ:超高評価作品だから気になってて(プレイ前の期待得点…8点)
プレイ進捗状況:全シナリオ解放



テキスト:7

あらすじ:秋葉原にある雑居ビル2階にて(間借りさせてもらい)鳳凰院凶真(を自称する厨二病大学生の岡部倫太郎)を中心に活動する「未来ガジェット研究所」。"機関"の追跡をかい潜り(という設定で)世界に混沌をもたらすことを目的として日々活動している(仲間わずか3人でたまり、たまにガラクタを発明する)。
ある日、ひょんなことから、改造を施した電子レンジに特別な操作を行うと、その中に入れたバナナが一瞬にしてゲル状になることが発見された。しかしそれこそが、後に奇跡の発明へと繋がる世紀の発見だったのだ。(



現代の秋葉原を部隊にしたタイムトラベルSF物語です。タイムトラベルと言っても、恐竜の卵を拾ってきたり戦車で戦国時代に行ったりする系ではなく、物語はあくまで現代の秋葉原を中心に展開されます。
一見地味な舞台設定に、地味な主人公達の行動・活動。そして大量に盛り込まれた、私達にも親しみのあるネットスラング。それらによってリアリティが高い水準で保たれており、その肌で感じるような現実感が本作の隠れた特徴と言えるでしょう。
そしてそれらがそのまま保持されたまま、中盤以降は怒涛の展開へと突入します。興奮・恐怖・悲しみ・絶望と希望…。シナリオの求心力がとても高い作品です。また、中盤以降は主人公が本領発揮し始めるのも、プレイヤーには美味しいところですね。
つまり本作は、ただの空想物とは思わせないような現実感あるSFものであり、アクション性などほぼ皆無ながらもプレイヤーをして手に汗握らざるを得ないようなシナリオ展開で魅了するエンターテイメントものであります。本作にはアナザーエンドとも呼べるエンディングが作品各所に散りばめられていますが、それはどれも大なり小なり哀愁を感じさせるものです。プレイすることで感じる「切なさ」もまた、本作を構成する重要な要素と言えるでしょう。

しかしだからこそ、少なからずの人が「期待はずれ」という感想を抱くのも分かります。上述した「現実感あるSFもの」の部分なのですが、難しい専門用語を使ってSF要素の理論説明をしているのですが、人によってはその時点でつっこみを入れたくなるようですね。私にもそういうのがありました。ファンタジーものなら、どんな超展開でも「ファンタジー」の一言で斬って捨てられるのですが、こういう、なまじリアリティを売りにしているSF物では、そういうところにツッコミが入ると作品としての楽しさに致命的影響が出ます。ですので、SF要素は、あるいは引っかかりを覚えるかも知れませんが、そこはさらっと流してあげるスキルが必要です。そしてもう一つ、いわゆる「ご都合主義」が要所要所で見え隠れします。ほとんど無いのですが、たまに、ね…。結構致命的な、ね…。そういうのも、あまり気にしないであげた方がいいかと…。
あとシナリオで残念な点としては、どうも伏線が見え見えで…。先の展開はさっぱり予想つかないものの、色々想像しながらプレイしてしまうと伏線が見え見えというのは、 ちょっと…。
あと、物語が本格的に展開を見せるまでの序盤が長くタルいということですか。その辺は後半で帳消しだと思いますが、一応。

エンターテイメントものとはしては、高い水準。SFものとしては注意マークが入るのと、あと私としては、本作は「切なさ」こそふんだんに盛り込まれてて好評だったものの、特に何らプレイヤーに訴えかけるようなものが見受けられなかった点も、少しだけ残念でした。



ゲーム性:2

選択肢は一切出てきません。主人公の行動によってシナリオが変わります。
具体的に言うと、主人公が所持している携帯。色々な人物から送られてくるメール、電話、また主人公からのメールや電話。メールにどんな返信をしたか(これが選択肢と言えます)、電話をかけたかかけなかったか、かかってきた電話に出たか出なかったか、そういうのでシナリオが変わるという仕組みです。

…ギミックはとても面白いと思うのです。素晴らしいと言ってもいい。が、難易度高すぎ。私には自力攻略無理でした。自力攻略が困難なADVはエンターテイメント性がそれだけで損なわれるので出来が悪いと思うのです。




実用性:2

PC移植版でもHシーンひとつもなかった!唯一にして最大のHシーンはお風呂シーンではないか。「キャー、のび太さんのエッチ!」的レベルのエロスです。…あれ、そう書くと結構高いような…。




音楽:7

BGMは、それほど熱い曲やノリのいい曲というのは見受けられず、あくまで雰囲気作りに徹したBGMという印象。
ボーカル曲は一応数多く収録されていますが、それらも挿入歌として登場するものではなく、おまけ要素として存在するという扱い。これちょっと勿体無くないか。
OP曲はムービーと合わせて本当にカッコよくて、私は大好きです。

ボーカル曲:6曲



キャラ:7

主人公:岡部倫太郎(名前変更不可),厨二的な妄想炸裂の痛い発言が多い普通の大学生。
まゆり:自称まゆしー。岡部倫太郎を「オカリン」と呼び慕う、妹的存在の幼なじみ。ほのぼのとしたお花畑系の女子高生。
紅莉栖:齢18にして「サイエンス」誌に論文が掲載された天才物理学少女。好奇心が強いツンデレにして隠れ○ちゃねらー。
ダル:ヲタク用語リアルでも全開な、主人公の数少ない仲間。ハッキングテク所持。語尾は「だお」「常考」「ですね分かります」等。

他にも登場人物やヒロイン(?)は複数いますが、省略。
こうやって書くと、やはりどう見ても紅莉栖が最強すぎる。私の胸にはあまり刺さりませんでしたが、ハマる人には最強のヒロインではないでしょうか。私も、あのツンデレにはやられましたね…。
まゆしーはですね、好きなのですが、大学時代の知り合い(女)にキャラというか口調が結構似てて、微妙な気分になりました。ちなみにその知り合いとは不倶戴天の仲でした。私事失礼。
とりあえず紅莉栖がやばい。あと男の娘もいますが、それについての私の意見は作中で男Aさんが見事に代弁してくれてるので、それを紹介するに止めます。

男A「っていうか、男なのに巫女服着てるとか、マジキチだろ…」




声:男女

さすが全年齢版というべきか… 声優さん達のクオリティの安定度が半端ない。文句なしです。作品の出来の底上げ度も半端ない。
個人的に特に評価したいのは主人公ですね。声うますぎる。

敢えて言えばダルの声が序盤と終盤で違うのだけど、そんなものは普通気づかないので大丈夫。罪はシステムにある。後述。


時間:4

標準的なADVくらいの容量かな、と思ったのですが、どうでしょう。
ぶっちゃけ、攻略に時間かかりすぎてよく分かりません。



その他

システム:重い。とにかく重い。ノートPCでのプレイも可能ですがお勧めしません。(一度旅先に持って行ってプレイしたのだけど、大変でした…)
修正パッチは必ずプレイ前にあてましょう。
あとシナリオスキップ遅いよ何やってんの

演出:いや…いわゆる演出は、まぁ良かったと思うのですよ。シーンの見せ方というか。しかし、作品構成、これもうちょっと考えろと思いました。冗長すぎる。プレイヤーに(この遅スキップ大量選択肢ゲーを)何往復させるというのか。攻略サイト必携ゲーとか最悪です。終盤のエンドのつなぎ方も、もっと綺麗にやれよと思います。全然神演出じゃない。スクリプト班というのですか?もうちょっと想像力働かせろと思いました。



お勧め度:8

XBOX版が発売された時は、批評空間でのそのあまりの高評価っぷりにクラクラ来たものです。PC版でもやはり評価高いですね。というわけで、それだけ評価されてるんだし、実際エンターテイメントものとしては"シナリオは"とても面白かったし"キャラも"良かったし、プレイして損したということはないと思います。
気に入り度に続く。




気に入り度:6

が、システム周りというか構成というか、はっきり言って最悪です。
重いシステム、遅いスキップ、そして無駄な高難易度。これらのもたらす地獄。私、何時間PCの前で無為な時間を過ごしたか分かりません。普通に自力クリアを志すプレイヤーにこういうことを強いてくる作品ってのはそれだけで印象悪いです。おかげで、作品にもちっとも没頭できない。多くのエンドはすんなり見つかるのですが、大きなエンドがさっぱり見つからない。そしてずっと探索作業。そりゃ感動も興奮も霧散するわっていう。
本当にもったいない。
攻略サイト見て一気にプレイすることをお勧めします。

作品自体の感想に移ると、私も他の皆さんと同じく展開には没頭させられたのですが、色々と隠し設定やら伏線やらが見え見えだったのが、どうもなぁ…という印象。
こんなこと言うと本当に申し訳ないのですが、余計なこと考えずに作品に熱中してればとても楽しめるのでしょうが、私みたいに余計なこと考えたり想像しまくってたら全然 楽しめない作品ではないかと。もうちょっと言うと、そういう余計なこと考えないためにも、ぜひ攻略サイト使ってスムーズな攻略を心がけて下さい…。



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