触区 -学園妖触譚-

(執筆:2007/10/27)



メーカー
Lusterise
(マイナーなブランド。)



属性
発売時期:2007/05/25
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の学園・妖魔の棲家
顕著な属性:触手・出産・学園内和姦
プレイのきっかけ:触手に気合いを感じた。あと、パッケージに書かれたキャッチコピーの駄洒落が背中を押した。
(プレイ前の期待得点…6点)



テキスト:3
あらすじ:「学園を舞台に繰り広げられる妖魔による凌辱劇!少女達はその快楽にSHOCKする!!」(パッケージ裏の説明文抜粋)。

ふつーの実用系シナリオです。捻りも何もありませんが、敢えて言うなら、大好きな彼氏が実は宿敵の妖魔だったというSHOCK展開があります。
それ以外、ギャグの一つもありません。多分パケ裏もギャグではなく何かの高尚な言葉遊びなのでしょう。



ゲーム性:3
選択肢とその後の展開に整合性があまり感じられない、ルート分岐以上でも以下でもない選択肢を総当たり式に選ぶ、これまた実用ゲーお決まりのゲーム展開です。



実用性:7
公式サイトを見る限り、触手にも色々な種類がいて、触手スキーの血がざわざわと騒ぐ素敵作品っぽいのですが、実際にゲーム内で登場する触手は、それぞれが今ひとつ「キャラの書き分け」ができておらず、なし崩し的にステレオタイプ的触手がウネウネと出てきては女の子がウネウネと色々やられちゃう、という、ちょっと勿体無いテキストかと。テックアーツとかでよくある、全く無駄な手帳モードみたいな機能は、こういう作品にこそ付けるべきですね。まぁこの辺は、公式サイトを参照しながらプレイするのをお勧め、ということで。

で、やられる内容ですが、このゲーム、触手と孕ませが売りだと思うのですが、触手はまぁOKです。書き分け云々も、良くはないですが悪くもないですし、CGが頑張ってると思います。ただ、孕ませの方は、あっという間に孕んであっという間に出てくるので、今ひとつ盛り上がりません。孕ませスキーとして言わせていただくと、こういうのは、お腹に子種が着床し、ゆっくり段々とお腹が膨らんでくるからこそその間のヒロインの心境を慮っては背徳感・限界感もにじみ出てくるわけで、ポコッと入ってポコッと産まれたんじゃインスタントすぎて孕ませの良さが激減していると言わざるを得ない。ボテ腹さえ作ればいいってもんじゃないんです!
(妖魔を、ですが)出産シーンまであるのはかなり評価したいところなのですが、肝心の孕みの部分でライターがフェチ心ちっとも発揮しないので、この作品を非常に勿体無いものにしています。
その分フェチ心が発揮されてるなぁ、丁寧に描写されているなぁと思うのがアナル系のプレイ。アナル好きにはお勧めでしょう。これはアナルだけでなく、全体的にH描写テキストは丁寧に描かれていると思います。女の子の妙に説明チックな喘ぎ声だけで場面が展開していく方式も、まぁそれはそれでいいのでしょうが、やっぱり地の文で何がどうなっているのか詳しく解説してくれている作品は、特にこういう触手など人外ものでは高評価ですね。非常に良いというわけではないですが確実に平均以上の出来です。

以上が、メインであろう触手・ボテ腹についてですが、もう一つ言及しておかなければならないのが、製作陣が何を考えているのかよく分からない和姦シーン。多すぎ。というかほぼ要らないでしょうこんなもの。どの購買層が触手鬼畜孕ませゲーを買う際に和姦も求めていると思ったのか製作陣に問うてみたい。
一応学園ものなのでヒロインが色々なコスチュームで和姦してくれるのですが、これはどうなのでしょう。ヒロインは主人公の本当の姿を知らず、上っ面の仮面だけ見て彼氏だと思っているわけで、その彼氏とラブラブしているのをプレイするのって、陵辱ゲーとしても和姦ゲーとしても今ひとつではあるまいか。陵辱ゲーマーとしては、見たいとしても「彼氏だと思ってたのに実は」みたいな展開でしょうしそもそもそんなの結構どうでもいいでしょうし実際その辺の描写はさらっと流れるし、和姦ゲーマーとしては主人公が妖魔な時点でアウトでしょう。
というわけで、ブルマ・スク水・制服、一通りの衣装でのHシーンありますので、Hシーンがあれば細かい設定などどうでもいいという方にはお勧め。
触手好きなら、悪くないと思います。フルプライスとしては(中途半端に和姦なんか入れるから)あと一歩満足できないかも知れませんが、まぁまぁ…。
孕ませ・ボテ腹・出産スキーの方、おまけ程度に思っておくが吉です。

あ、最後に、ヒロイン達は欲望に負けて屈服します。そういうの好きな人にはお勧めです。あまり痛い描写などない、行為はそれなりに激しい感じですがグロくはないですし、標準陵辱ゲーといったところですかね。
私としては、腹八分目くらいでいつもシーンが終わるのが残念でした。グチョグチョにはなるのだけど、ほどほどで止まってる感があります。「触手・孕ませ」と聞いて飛んでくるような購買層ターゲットなのだから、もっと容赦無い方がよかったのになぁと思います。(大抵、女の子が絶頂迎えたあたりで1シーン終わるのです)



音楽:3
ステレオタイプ的陵辱ゲー音楽、といった感じでしたので途中からほぼ音量0でプレイしていました。

ボーカル曲:無し



キャラ:4
 主人公:名前変更不可,強めの妖魔。サタン系の性格。
 明日香:有名な退魔師の家系の跡継ぎ。明るく文武両道、学園のアイドルで、
     主人公が初の彼氏。
 希美:明日香を慕っている気の弱い後輩。
 早苗:既に主人公が篭絡し、現在は主人公に服従を誓ってる元退魔師。
 梓:早苗を助けるために主人公を追っているツンツン少女。

キャラ萌え等は無いでしょう。
特筆することはありません。



声:女
女性フルボイス。
ちょっと喘ぐ台詞が多すぎてうんざりしてくる面もありますが、悪くないです。



時間:3
フルプライス実用ゲーとして標準的な量です。



雑記
ディスクレス不可なのにディスク入れるたびインストールウィザードが立ち上がるのは仕様ですかそうですか。



お勧め度:6
点数は今ひとつですが、悪くはないです。絵にピンと来たなら買って損はないと思います。
至ってノーマルなギャグ0の実用ゲーなのにパッケージにさりげなく「SHOCKする」って書いてあるのが見所で、キャッチコピーを決める時「触区だけにSHOCK。」などと無表情で決定したのかと想像するだけで笑えます。




気に入り度:6
もっとグチョグチョになった方が良かったのにな、ということで、6点止まりです。
テキストのH描写が比較的丁寧だったのでプラスですが、マイナスの点が1点。
パケ絵見ると、女の子が触手咥えてるんですよね。触手って、気持ち悪いものが女の子の体を侵食するところが醍醐味じゃないですか。それが、膣やアナルにしか入ってないのは個人的に非常に納得いかない。前後だけでなく、上も下も攻めてこそ、触手ゲー!それがなんですか、本作は。ほとんど咥えないじゃない。咥えてもあまりしゃぶらないじゃない。そんなに咥えないなら、パケ絵も咥えてるなって話ですよ。現実を直視しない主張なのは百も承知でしょうが、口淫スキーとしてその1点は大きかったです。それさえしっかりしていれば、多少ぬるかろうと何の問題もなかったのに。口ももっと使えば、ちょっと食傷気味の喘ぎシーンも分散されて、より引き締まっただろうに。いや勿体無い。
凡作以上のスペックを持ちながら良作になれなかった残念な作品です。





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