飼育白書 〜鎖に繋がれた同級生〜

(執筆:2008/11/12)



メーカー
Delta
(1作目からガチ獣姦、本作は2作目で獣姦、3作目はふたなり、4作目は多分また獣姦。今のところ全てミドルプライス。)



属性
発売時期:2008年7月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の街、お金持ちの家の地下室、畜産関連施設
顕著な属性:獣姦
プレイのきっかけ:絵が好みだったのでウェブサイト見てたら属性に目覚めた… んだったと思う… すみませんよく覚えてないわ。(プレイ前の期待得点…6点)
プレイ進捗状況:コンプ



テキスト:4
あらすじ:人格破綻している大金持ちのボンボンが、転校先で見つけた同級生を調教する。

こういう調教ものとしては実にオーソドックスな要素で成り立っています。すなわち、
・性癖も性格も破綻している主人公(ただし社会生活は人並み以上)
・主人公は大金持ちのボンボン(地下室完備)
・メインヒロインを助けようとして主人公を疑ってくるサブヒロイン(もちろん強気キャラ→追加調教対象)
などなど。
そしてこれらの要素からプレイヤーが薄ぼんやりと期待するシナリオ展開から、基本的に微塵も逸れません。
調教ものとしては特に序盤はヒロインが日常生活からいきなり調教状態に叩き落された時の戸惑い等が分かりやすく描かれていた点や、調教ものとしてお約束の犬食い強要があったり、結構いい感じでした。ただし本作の主眼は調教とは別のところにあるので、あまりこの辺に期待してはいけませんね。副菜として楽しめる、程度で。
あと、いわゆるハッピーエンドと思われるようなエンド(特にヒロインにとっての)は無かったのもポイントか。主人公がご満悦で終わるか苦い顔で終わるかの違いはありますが。

オーソドックスながらも粗のない、良いテキストだったのではないでしょうか。作品世界に引き込むには十分でしょう。



ゲーム性:2
選択肢が無駄に多いです。
しかし、(私も攻略サイト見て攻略しただけなので断定はできませんが)その中でクリティカルにルート分岐に影響するのは2つだけだと思います。
では残りの選択肢は何かというと、恐らく正解と不正解の2択なのだと思います。正解選択肢を選べば調教成功エンドにいける可能性が高くなり、不正解の方を選べばバッドエンドにいく可能性が高くなるんではないかと思います。

つまり。
例えば、次の調教メニューを主人公が考えている時に2択で選択肢が出る、というのが基本なのですが、
A:よし、Aにしよう
B:いや、ここはBだ
みたいなのが出て、Aが正解、Bが不正解だとするじゃないですか。
で、Bを選んだ場合どうなるかというと、
主人公
「ククク… Bにするか。
 いや待てよ。Bにしても●●だし、ここはAにしておくか」
みたいな流れになって、それなら最初から選択させんなよとツッコみたくなることしばしばです。笑えると言えば笑えるのですけどね。
一緒に買い物に行った時に「これとこれ、どっちがいいと思う?」と聞かれて考えた末に「こっち」と答えると「う〜んそうか〜 でもまぁこっちにしておくね」みたいな感じで反対選ばれるのと同じ気分というか。気持ちは分からんでもないが、最初から聞くなよと。

一言でまとめると、無駄な選択肢が多く攻略難易度が上がっているので、もうちょっと削って欲しかった。



実用性:7
私はこの作品で初めて獣姦特化エロゲの扉を叩いた、言うなれば獣姦一年生なのですが、うん、素晴らしい。そんな私でもばっちり使えます。

この作品を満足に楽しむためには、大きく2点でしょうね。まずなんと言っても、ヒロインが人以外の動物に犯されるというシチュエーションに、背徳感やら屈辱感やらグチョグチョ感やらを感じて興奮できるか否か。これ最重要。続いて、意外に大事なのは絵が気に入るか否かなんだと思います。結構、綺麗な感じというか、典型的ギャルゲーキャラっぽいというか、まさかこんな、結構清純な感じのキャラなのに獣に犯されるなんてー、みたいなギャップに興奮できるか否か。この2点が押さえられていれば、本作はまずハズれないでしょう。最初の一点が押さえられたら一応OKでしょうが、そもそもそっちの属性皆無な人は多分この記事を読んでないと思うので、敢えてもう一歩踏み込んだ2点目にも踏み込ませていただきました。
多分世の中には、お姉さんタイプというかマダムタイプというか、貴婦人が獣姦で悦に浸っているような、甘美かつ背徳的でありながらどこか高貴な獣姦が好きなタイプと、「清楚系ヒロインVS獣」という取り合わせのギャップや貶め感が好きなタイプとの2タイプに分けられるのではないかなと思います。例えば、同じ清楚系ヒロインでも、調教の最終段階やエンディングで獣と戯れているのは、どちらかというと前者なのです。見た目はともかく心は既に獣を受け容れるまでに爛熟しているわけですから。それに対し、受け容れ体勢0な状態で獣姦に持ち込まれるのが後者。本作は、もちろん前者もきっちり押さえられていますが、後者好きな人にもお勧めできる。獣姦特化作品としての貫禄を感じさせます。

より具体的な話に。
本作で顕著な属性は、基本獣姦です。よって基本的に後背位です。ただし獣姦なのに一部正常位もあってグッドでした。あとはこれらの派生みたいなの。さすがに騎乗位は無かったけど。
本作は、基本中出しです。子宮にビシバシ出されます。
本作は、基本的にヒロイン受けです。嫌がりながらも、何度も絶頂します。
本作のCGは、差分多めです。プレイが進むことでヒロインの顔が崩れ(半白目)、絶頂の際はほぼ白目状態になります。白目と言っても、黒目部分が小さくなって上を向く程度なので、エロゲ的白目ですね。口元が緩んでないアへ顔、というとご想像しやすいかも。これは極めて強固で、特にメインヒロインでこの流れは鉄板です。
シーン数は、結構多い気がします。さすがの(廉価版ではなく)ミドルプライス。そして何より、一つ一つのシーンが長い。十分な尺でしょう。
獣姦好きとしては楽しみであったり不安だったりする最大のポイント、「どんな動物に犯されるのか」ですが、ネタバレ防止のため以下でフォント反転させてご確認下さい。サブヒロイン込みです。
登場する動物:人間、犬、チンパンジー、豚、ポニー、馬、ロバ
獣姦の内容ですが、私は全然詳しくないので真偽は分かりませんが、恐らく、かなりリアリティある性描写なのだと思います。Hシーンの時の中出しの仕方や性器の描写が、動物ごとにえらく書き分けされており、舌を巻きました。これはマジで凄い。繰り返しますがどれだけ正確かは知りませんが、とにかくその克明な行動(習性)描写は半端なかったです。獣姦ブランドとしての真摯な姿勢に心打たれた。自分達こそがこのジャンルでのNo.1 であると、彼らは語らないが私には彼ら以外にNo.1がいるとは思えない。

一方で、エロゲにありがちな適度なフィクションも入っているのがまた心憎い。例えば、(内緒)の成体とかあんなサイズじゃないと思うのですが調整されていたり、あと何より、エロゲだと人間以外でもオスは基本的に絶倫なんですね(笑)とか。

また、失禁シーンが多いですね。私そっちの方は基本的にあまり興味ないので「あー出た出た」くらいの感想しかないのですが、好きな人にはたまらないかも。ワンちゃん舐めますからね。出たものを。
その他、後半は野外プレイが多くなります。見られているのに絶頂を迎えてしまう私…みたいな。

結構Hシーンは多いですが、基本的に「嫌がっているけど結局絶頂」みたいなのが多いですね。一部、獣とHすることを受け容れているシーンもあり。淫乱(壊れ)堕ちもあり。とある主人公の飼い犬が特別扱いで、その犬に対し段々と心許していく描写とかもあって、まぁ後はご想像にお任せします。

個人的には、獣へのフェラシーンが良かったです。イラマチオじゃなくて。
Deltaすげぇ!



音楽:4
基本的にBGMに徹していた無難な鬼畜系実用ゲー的BGM。

ボーカル曲:無



キャラ:4
 主人公:名前変更不可,金持ちのボンボンで一応イケメン(らしい)、
     目をつけたヒロインを調教するのに何故か獣姦ばかりさせるという謎の思考回路を持つ。
 メインヒロイン:明るくて成績も良い、クラスのアイドル的少女。
 サブヒロイン:メインヒロインのお姉さん的存在の女教師。
 レオ:犬。ヒロインを優しく気遣いつつそのままHに持ち込む。世のプレイボーイも真っ青。

ヒロインも可愛いですが、キャラ萌えとかは無いです。ひたすらいじめられるだけだし。



声:女
メインヒロインは、この業界では有名なベテランのあの御方。実に良かったです。というかお疲れさまでした。
サブヒロインも頑張っていたと思います。



時間:3
フルプライスエロゲーと廉価エロゲーの中間くらいのボリューム、でしょうか。少ないという印象は無かったですし、お値打ちだった気分。



雑記
システムまわりは若干癖がある気もしますがそれほど不自由もなく使えました。欲しい機能はだいたいあったかと。難点はスキップするのに2アクション必要だった点くらいかな。
Hシーンの流れ(特にCG)が結構ワンパターンといえばワンパターンなのが少々減点ポイント。ただ、これは仕方ないかという気もします。表情バリエーションでもう1つくらいあるとさらに良かったかなと思います。
CGといえば、何故か主人公の立ち絵完備だったのが少し笑える。



お勧め度:6
どんな属性であれ、プレイヤーの属性を開花させた作品というのはそれだけで評価できると思うのです。その属性がマニアックならば尚のこと。
本作は、人姦と獣姦との狭間を彷徨うエロゲーマーの背中を力強く押してくれる逸品です。最近エロゲのHシーンにも飽きてきたなぁという方、普通の陵辱シーンじゃ満足感が薄れてきた方、陵辱ゲー買ったはずなのに普通の快楽落ちばかりでうんざりしてきた方(本作も快楽落ち多いですけど)、異種姦好きだけど触手はそろそろ見慣れてきたという方、などなど、潜在的需要は意外とありそうな気がします。
ヒロインが痛がったり泣き叫んだりといった系の鬼畜系ではない、純粋な獣姦調教ものなので、間口は割と広めなのでは ない… かな…。




気に入り度:6
本作プレイ前の時点で4分咲きくらいだった私の獣姦属性がこれによって8分咲きくらいまで開きました。
こういう、ブランドとしてのポリシーに対して真面目な作品はいいですね。
ディレクターさんが優秀なのではないでしょうか。公式サイトで掲載されているヒロイン絵の変遷とか見てるとそう感じました。
何か、自分達の中での目指す作品像がしっかりとあって、それをきっちりと体現するにまで至った作品というのは、プレイしている方としても大変快いものですね。たとえそれが獣姦ものでも。




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