くのいち・咲夜「忍びし想いは恥辱に濡れて……」

(執筆:2006/07/29 修正:2006/10/30)



メーカー
ルネ
(「もみじ」シリーズで人気。大きな声では言えないけれど「戦乙女ヴァルキリー」が超人気。)



属性
ジャンル:調教ADV
用途:実用
舞台:ファンタジックな戦国時代っぽいところの忍者の隠れ里
顕著な属性:くのいち,「誰かに似てる…」
プレイのきっかけ:久々に本格的"エロ"ゲーがやりたくなり「淫辱人妻女教師」を新品で購入するも、その駄目っぷりに業を煮やして翌日にはこのソフト(というか「ヴァルキリー」で大変お世話になった老舗「ルネ」ブランド)を求めてS○mapに走ったという…



テキスト:3
あらすじ:天才忍者であったが思うところあって故郷の忍の里を出奔し、ライバルの里「おぼろ谷」で手腕を振るっていた主人公。ある日、かつての愛弟子であるくのいち咲夜および蛍と再会。2人はかつての師にして現在の仇敵である主人公に挑みかかるが、返り討ちにあいおぼろ谷に囚われの身となる。主人公は、おぼろ谷の長の命令により2人を主人公に従順になるよう調教することになる。

なんだか「ヴァルキリー」よりも物語性がやや高めです。本編が始まるまでに決闘シーンが2,3あったり、本編始まっても調教の仕方によってはヒロイン達や主人公が歩んできた経緯が少しずつ明らかになったりと、結構どうでもいい物語に力入っています。
とはいえ、まぁベタなシナリオですし、なんでしょうか、2人とのハッピーエンドの質をより向上させる狙いなのでしょうけど、そういうのを望む人はあまりこんな作品買ったりしないと思うのですが…。
私はルネの人気作「もみじ」シリーズを一切プレイしていませんので、ルネのシナリオ面における真の実力は知らないのですが、まぁ少なくとも今回その「真の実力」はさっぱり確認できませんでした。



ゲーム性:4
調教の楽しみはそれなりにあるのではないでしょうか。
自分が望むとおりのヒロインになっていくので、その辺はまぁよく出来ているところですよね。なんといっても七面倒なパラメーター調節ゲームではなく、単に選択肢選んでいくだけで調教が進むのですから、ラクなものです。その辺の配慮はお見事です。
まぁ、蓋を開ければ「次、どのHシーン見ます?」なのですが、それを「調教レベル」など設定してじわじわと堕ちていく演出にしているのは、(ヴァルキリーの時から何ら進歩してませんが)相変わらずよくできた、無駄のない絶妙なシステムだと思います。

ちなみに、本格的に調教ゲームを楽しみたいのなら古いですが「虜2」あたりをお勧めします。



実用性:7
「虜2」はゲームとしては非常に難しくも面白く、リアリティたっぷりに女子高生を調教していくゲームなのですが、いかんせんゲーム性に力入れすぎて実用性がイマイチなのです。
それに比べ、この辺りはさすがルネ。あくまで実用ゲームですので、この辺りはシステム回りも完備されていますし、よく出来ています。

攻略可能なヒロインは3人で、3人とも性格が違いますし(そりゃそうか)、三者三様の反応が見れます。また箸休めとして他の脇役のHシーンも7シーンほどあり。
上述した咲夜、蛍の調教は、「初めいやがるだけ→段々といやがりの中に快感が&頭弱く→堕ちる(最終段階)」となっており、蛍で4段階、咲夜は5段階の変化を見ることができます。
またそれに加え、おぼろ谷でのくのいち「朱火(あけび)」が序盤から完全に淫乱なので、それはそれで楽しめることでしょう。

プレイ内容は、基本的にオーソドックスなものばかりですが中には触手めいたものや縛り、精神退化などそれなりにはバラエティに富んでいます。ボテ腹Hも2シーンあり。蛍のみアナルセックスが結構豊富です。
戦乙女ヴァルキリーとの大きな違いとして、複数Hシーンが結構多めである点です。通常の調教シーンに加え、個別Hシーンが各キャラ10シーン弱あるのですが、複数Hシーンも10シーン弱ほどあり。

で、出来なのですが。
声優さんは、まぁ普通によく頑張ってるなと。良くも悪くもなかったです。気になるのは朱火。これ、どの辺をターゲットにキャラ設定したのでしょう。口調は完全に「悪系の姉御」です。「あたしゃ何々だよぉ」とか「何々しておくれ」みたいな。「カルタグラ」の雨雀みたいな感じと言えば、何分の一かの人は分かるかな。まぁともあれ、この人の絵を見て想像しちゃうキャラとは似ても似つかないキャラです。少なくとも私には完全に興奮の対象外。
そして何より、全然構図がなってない。カメラ位置といえばいいのでしょうか、視点といえばいいのでしょうか。不満足でした。
例えばフェラシーンなら、「主人公を見上げる顔を正面から」が王道でしょう。何で横顔にするかな。パイズリシーンで胸が画面からはみ出てどうするのですか。などなど。とてもユーザー(プレイヤーとは言わない)の視点に立った作りとは思えず、がっかりでした。

くのいちものということで、着衣Hも豊富ですので、その方面属性がある方には結構満足いただけるかも知れません。3人とも良くも悪くも体が日本人離れした豊満さです。忍装束も、清純というより「むっちり」という感じが出てますね。



音楽:5
全体的に和風テイストな曲。意外と悪くないです。作品の雰囲気作りに一役かってるなと。

ボーカル曲:無



キャラ:5
 主人公:名前変更可,冷静で凄腕の忍者。
 咲夜:谷一番のくのいち。真面目な性格。
 蛍:咲夜をライバル視。ちょっと不良っぽい性格。
 朱火:先述のとおり。

あー。えー。その。 
各キャラ、絵についてはメーカーHPでご確認下さい。
けど、何も知らないor忘れておく方が吉な気がします。

前2人については、堕ちていくとともに心開いていく姿が見れます。朱火については語ることはありません。



声:女
先述のとおり、可もなく不可もなく。
やはりヴァルキリー演じた島香れいこさんは天才でしたね。(2ちゃんのヴァルキリースレ、存続しておりましたらご参照下さい。自己責任で。)



時間:4
結構ボリュームあります。しかもほとんどが実用シーン。



雑記
システムとして、シーン回想で「調教モード」というのが登場。(ネルの「姫辱」でもありましたけど)
流れのある調教シーンを何度でも再生できます。



お勧め度:6
それほど悪い作品でもないはずだし、ボリュームはあるし、エロの集合ではあるのだけど、どうももう一つ…。どの属性の人にも、それなりにはヒットすると思われますし、人によっては結構気に入るかも。当たりになる可能性は低めだけど、はずれな可能性はもっと低いという意味で、無気力に6点。
多分、エロゲー初心者にはお釣りが来るほどの出来でしょうが、作品数を多くこなしていると不満足になるのだと思います。低価格エロゲーの寄せ集めみたいな印象を受けます。




気に入り度:5
「奉仕」シーンがさっぱり満足できない出来なのが大きく減点対象。劣化和風ヴァルキリーとの呼び名が相応しい、「戦乙女ヴァルキリー」の後続作品にして戦乙女ヴァルキリー以下の凡作だと思います。
特に、構図についてはもう少し頭ひねっていただけなかったものか。
ネルさま、どうせ実用ゲーです。ベタな構図でいいですから…。
例えばせっかくのダブルフェラ、何で「2人を見下ろす」構図にしないんですか…勿体無い…。
フェラチオも、舐めるなとは言わないけれどロクに咥えないんじゃなぁ…。




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