メイドさんと大きな剣(プレイ前用)

メイドさんと大きな剣

(執筆:2006/07/30)



メーカー
May-Be Soft
(最近はドタバタ系ラブコメ路線重視?それがじわじわヒットしていってる感ある、私見では微上昇株ブランド。親会社のテックアーツ傘下ブランドはどこも実用メインで堅調に頑張ってます。)



属性
ジャンル:ADV
用途:実用,萌え,ラブコメ
舞台:現代のノーマルな学園、街、大豪邸
顕著な属性:メイド
プレイのきっかけ:ネットサーフィン中に偶然May-Be Softページにいき、この作品を知りました。何度か日記のネタにしてしまった手前買わざるをえないかと思い購入。(当時の日記)



テキスト:6
あらすじ:至って平凡な高校生活を送っていた主人公、ある日突然親父から「うちって実は日本屈指の財閥なんだ」と明かされる。「そろそろお前にも時期当主としての自覚が必要だ」という理由で、翌日から見知らぬ大豪邸に一人住むことに。「心配するな、メイドを何人か付けている。それも特別な、な…」
翌日その大豪邸に行ってみると、大きな剣しょったメイドさんがお迎えしてくれました。


一言で言うと、「着実に進歩してるな、May-Be Soft」。ドタバタコメディがよく書けています。最初は至って平凡人だった主人公が、あれよあれよという間に4人の美少女メイドの主人に。大豪邸で5人住まい。こんな、男なら誰もが妄想してしまうような(?)ベタな「こんなこといいなできたらいいな」がなかなかリアルに描かれています。前半は、庶民レベル丸出しの主人公とシンクロしつつ都合良すぎな展開を堪能し、後半は屋敷に慣れてきた主人公の欲望はみ出し行動とそれでてんやわんやするメイドさん達とのラブコメ&実用シーンが楽しめる趣向です。

こういう構成上の妙も評価できますが、もう一点評価できるのがギャグ。
当たり外れもそれなりにあるし、結構ベタなものが多いので(ベタな効果音が鳴ったり)合わない人には合わない可能性も高いですが、少なくとも私はまずまず満足です。ちょくちょく笑わせていただきましたし、あまり「退屈した」という覚えはありません。

一つ難を挙げるなら、もうあちこちで言われてますが、ゲームの雰囲気を引き締める「大剣による戦闘シーン」。
毎晩4人のメイドさんのうちいずれか2人が一対一の決闘をするのですが、それがなかなか退屈です。私個人としてはまぁ覚悟の上だったのでそれなりに好意的なのですが、やはりあまり楽しいものでもないです。というのも、4人とも主人公の味方なわけですから、あまりどちらを応援しようとかいう気が起こらないのですね。結果がどちらでもいい試合を見せられるのは退屈なもので…。戦闘シーン自体については、驚くほどよく描けており感心したのですが(4人が毎晩決闘し、4人のうちどのルートに行っても手に汗握らせるような展開に仕上げるのは大変だと思います)、肝心の「感情移入」という点であと一歩及ばなかったかと。
製作者としては、前半はその迫力を楽しんでもらい、後半はお目当ての女の子の成長ストーリーを堪能してくれたら御の字、というつもりだったのでしょうが、「迫力」という点であと一歩及びませんでしたね。これは、「メイド」というコンセプトを選択した時点で免れぬことです。これが例えば「お姉さま」とかなら、もっと「カッコよさ」を追求できたでしょうが、私達が「メイド」に期待するものは、カッコよさではないのです。



ゲーム性:3
2択を選ぶ典型的ADV形式。非常に快適にプレイ進めることができました。ナイス難易度。そうです、簡単すぎで良いのです。



実用性:6
シーンのうち1/3ほどは従来どおりの普通の紙芝居形式(2枚あって1枚は発射前、1枚は発射後、みたいな)。で、1/3には「ご奉仕ウィンドウ」なる小窓が画面1/5ほどのサイズで表示され、その窓の中で局部等のアニメーションが映ります。そして残り1/3は全画面アニメ。アニメといってもテレビアニメのような質ではなく、CGが動く感じです。
とはいえその動きは数秒間の動きのエンドレスリピートであり、その動きもたどたどしさが多分に残るものです。CGのアニメーションという点は非常に評価できますが、やはりさらなる品質向上を期待せずにはいられません。正直言うと私には不満足でした。今後に期待です。

で、シーン内容ですが、メイドものにしては奉仕シーンは控えめかと。各キャラ1,2回はあるのですが。シーンは結構バラエティに富んでおり、色々なシーンがあります。棒の出し入れ以外のことを結構色々やっているので、そういうのが好きな人にはお勧めです。
あくまで女の子合意のもとでのシーンばかりですので(ハプニング除)、そういう意味でも安心してプレイできますね。

あぁそうそう、全員結構巨乳です。



音楽:5
曲数は少ないですが場の雰囲気に合った曲ばかりです。基本的にあまり印象に残るような曲はないのですが、私個人としてはゲーム起動時のタイトル画面の曲がバカっぽくて好きです。(ヒュンヒュンとか効果音鳴りながら剣アイコンが飛んでくるし)
ボーカル曲1曲。最初聞いた時は歌わされる方も気の毒だと思いましたが、まぁ本人が作詞しているしいいか…。(タイトル「Maid in Blade」)

ボーカル曲:OP曲



キャラ:6
 主人公:名前変更可,基本的に一般高校生。軽い感じでスケベ。
     プレイヤーの代わりに色々と妄想を具現化してくれる、便利主人公です。
 咲耶:主人公のクラスメイトにして学園のアイドル。おしとやか。
    しかしそれは表の顔で、本性は負けず嫌いで怒りっぽいツンデレキャラ。
    しかしメイドの仕事には誰よりも真剣で、主人公に対しても屋敷ではきちんと「ご主人様」。
 理緒:主人公のクラス担任。若きベテランメイド。
    可愛い子は男女問わず好きなので、主人公の欲望を叶えてくれたりする。
    屋敷では主人公のことを「旦那様」。
 棗:同じ学園の後輩。クリクリおどおどとした小動物っぽい性格。
   明るい性格で頑張り屋。屋敷では主人公のことを「ご主人様」。
 零那:ライバル財閥が生み出した人工暗殺メイド。基本的に冷静沈着。
    人間的な感情も結構見せ、主人公に興味を持ち、仕えることに。
    主人公の呼び方は「マスター」。

まぁよく出来ていました。4人それぞれのキャラも楽しいですがそれぞれ同士の絡みもなかなかで、まぁ人によっては軽く萌えることもありそうです。



声:女
はい、かわしまりのさん演じる咲耶に萌えかけた私です。
彼女だけでなく、4人とも声はなかなか良いと思いますよ。私としては特に咲耶と零那。それぞれ、キャラにぴったりの声でした。まぁ、演技に不安も残る部分もありましたが…。(咲耶除く)

一点残念だったのは、台詞の使いまわしが結構目についた点。同じ台詞をかなりの数使いまわしていた気がします。この辺りのやっつけ仕事というか経費削減は、まぁ仕方ないのかも知れませんが、丁寧にやってほしかったところです。使いまわしが逆に面白いときもありますが、同じような台詞だからこそ、場面によって微秒にトーンなどが違っていた方が盛り上がるのです。ということを、これと平行してプレイしていた「車輪の国、向日葵の少女」でまざまざと実感しました。



時間:4
全部でゲーム内時間で11日ほど。8日目辺りから大きく2ルートに分かれ、10日目辺りから個別ルートに分かれます。プレイ時間の印象として、長くはないが短くもない、程度です。ADVとしては短い。実用ゲーとしては少し長め。



雑記
システムまわり、まぁ標準装備といったところでしょうか。
専門的なことは分からないのでなんともいえませんが、マウスホイールで文章進んでいくのは嬉しいのですが、結構しばしば誤作動がおこっていたのが気になりました。私だけか?

演出として、戦闘シーンにアニメーションがそれなりにあります。技術云々はともかく、ちょっと恥ずかしくて見てられない感じです。
日常シーンでの立ち絵も結構色々と動いたり効果音がしょっちゅう鳴ったりするのですが、その辺はまぁ、無いよりマシかな、くらいです。



お勧め度:6
難も結構ありますが、高確率でそれなりに楽しんでいただけるのではないかと。パッケージの絵でくらっときたなら、買って損はないのでは?逆に言うと、ここでくらっとこない場合、ちょっとヤバいです。あまりお勧めしません。ベタなギャグ、寒系のノリを毛嫌いするタイプの方、プレイしないことをお勧めします。身内だけの無駄に熱い戦闘シーンも暖かい目で見守れる心の広い方、心頭滅却して読み進められう方、超お勧め。
なにぶん粗も多い作品ですので、あまり期待しすぎずにプレイするが吉ですね。
あくまで、気晴らしに気楽に読む系です。まず製作者さん達のやりたいことがあって、それに対して背景を後から必死に固めたという感じですので、細かいところツッコんでいたらえらいことになります。頭をアホにしてプレイしましょう。




気に入り度:6
なんというか。May-Be Softがようやく芽吹いた感じです。コンセプトの時点で軽く失敗しているので、発売前から地雷臭プンプンなこの作品にはヒヤヒヤさせられていたものですが、蓋を開けてみればライターさんの見事な手腕によって結構素敵な作品になっていました。お色気シーンの多彩さもお見事ですし、戦闘シーンも(感情移入さえ出来ていれば)手に汗握ること必至でしたし、日常シーンの愉快なテンポも素敵でした。主人公、ヒロイン達、脇役、それぞれが笑いをおこしていたのもお見事。
ただ…
やっぱり、まだまだ粗はあります。システム回り、まだまだ使いにくいですし、細かいところの詰めが非常に甘いです。次回作ではそういうところも埋めていって、より洗練されたゲームが出されることを期待しています。



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