リトルバスターズ!(プレイ前用)

リトルバスターズ!

(執筆:2008/04/20 修正:2008/06/23)



メーカー
KEY
(一世を風靡した、感動系ブランドの大御所。)



属性
発売時期:2007年7月
ジャンル:ADV+ミニバッティングゲーム
用途:読み物
舞台:現代の学園・街
顕著な属性:いたる絵
プレイのきっかけ:KEYだから。KANONアニメ版で麻枝氏(メインライター)が「これまでで一番面白い」って言ったから。とは言え、私が積んでる間に評判は大方分かってしまっていたのですが。(プレイ前の期待得点…8→6点)



テキスト:6
あらすじ:「野球チームを作る。チーム名は…リトルバスターズだ。」
僕達はもうすぐ進路が決まり離れ離れになる。けれど、恭介が「今がずっと続けばいい」と願うなら、本当にそうなるような気がした。

歴代KEY作品で最低得点を付けざるを得ないです。新人ライターの実力試しも兼ねていたのでしょうが、これはいくらなんでもひどい。ライターは全員で4名。ヒロインは全員で6人。うち、ライター2人・ヒロイン3人の出来栄えが、残念ながら及第点にすら届かなかった。駄目なところばかりじゃないけれど、明らかに力量不足。この作品のおかげで、「ヒット作」と「ライターのオナニー」の間である「空振り」という領域を発見しました。
オナニー作品 < 空振り < ヒット
ですね。読んでて不快とまではいかないし、何がしたいかは分かるのだけど、ちっともライターの狙い通りに気持ちが動かない。冷めたドラえもんとのび太のAAみたいな感じでした。
結果として、テキストが実質死に体なのにその他の感動装置だけは正常に駆動しているものだから、想像以上のちぐはぐ感、おいてけぼり感。KEYの舞台裏が露出しちまって、なんだかいたたまれない気分にすらなりました。
本当に、KEY作品で及第点以下のシナリオがこうもゴロゴロしていると、正直がっかりです。残りが面白ければそれもかなり帳消しになるのですが、残念ながら残りのお話も、特に感動部分についてはかなり微妙な出来栄えでした。
一部シナリオで若干心動かされたものの、KEYらしい感動ではありませんでした。ということで、はっきり言って、感動を期待してプレイすると大層肩透かしだと思います。

しかし、面白い。笑えるし、ワクワクもする。ヒロイン個別ルートは先述のとおりですが、共通ルートはなかなかの出来。その部分については、さすがの麻枝氏(企画・メインライター)。

最後に、ライターが4人もいながらキャラ崩壊などは全く起こってなかったのは、地味ながらも評価して良いところなのでしょう。けれどこれは、減点にならないだけで加点ではないのですよね…。



ゲーム性:5
基本はADVですね。ヒロインは多いものの、難易度はCLANNADに比べると随分平易に。何回もBadEndにはなりましたが、ヒントもくれるので、全体としてそれほど苦労することもなく、自力で最後までいけました。良いバランスだと思います。

で。ミニゲーム。
リトルバスターズは野球チームです。リーダー恭介の指示により、主人公理樹が四番になります。
ということで、ミニゲームとして「試合に向けての練習」と称したバッティングゲーム がついてます。シナリオに影響ないのでプレイしなくても良いのですが、これが意外と楽しい。打つだけなのに楽しい。ヘタすると何百回と怒られるのに楽しい。細かいところに遊び心詰めてあって、実に良いです。育成要素があるのでちょっと燃えます。
もう一つ、仲間同士のバトルゲームがあって、これはミニゲームに見えてゲーム性はほとんど無いのですが、これもまぁ楽しいっちゃ楽しいです。
その他にもまだあります。いろいろと楽しめました。



実用性:2
まぁ非18禁版ですからね。
いたる絵を脱がせるなんてとんでもない!

とは言え、極一部CGでは不覚にもちょっと劣情を喚起させられたりもしました。塗りの力です、多分。
エク(ry



音楽:7
今回は折戸氏達だけでなく新しい人(外注か?)が参加。戸越まごめさんの曲がほとんど無かったです。今回も麻枝氏参戦。
全体としては、「まぁなかなかいいんじゃない?」という感じ。感動ポイントで流れるBGMが結構ジンとくる感じだったのは覚えているのですが、いかんせん肝心のテキストがテキストなので、なんだかNG集のような仕上がりで至極残念。
ちなみに、「なかなかいいんじゃない?」などと上から目線で評価している割に、しっかりサントラ買ったのですが。しかもこれが初のエロゲーサントラ購入だというからびっくり。(結構初回版についてますものね。「うたわれ」と「fate」のサントラは過去にT○UTAYAで借りました。レンタルのコツは胸を張って心頭滅却することです。)
7点の割に、購買意欲をそそるBGMでした。特にOP曲。
いやマジでこのOP曲は好き。ヒロイン4人クリアした辺りから何故かじわじわきました。イントロが特に好き。あとOPムービー。私の好きなOPで5本の指に入りそうです。KEYで「カッコいい」なんて感想抱くとは思わなんだ。

ボーカル曲:5曲かな?



キャラ:5
 主人公:理樹(名前変更不可)。なよなよっとした童顔の少年。ツッコミ役。
 恭介:理樹の幼馴染。何でも出来るパーフェクトなリーダー。遊びの天才。
 謙吾:理樹の幼馴染。クールな剣道部期待のエース。
 真人:理樹の幼馴染。憎めない筋肉馬鹿。
 鈴:理樹の幼馴染。恭介の妹。人見知りが激しく上4人と猫以外に心を開かない。
 小毬:ほわほわとした天然っぽい子。絵本を書く。
 葉留佳:元気なトラブルメーカー。
 クドリャフカ:クォーターの帰国子女。日本通。見た目に反して英語が苦手。
 来ヶ谷:天才肌で何でもできるがすこし変人っぽいお姉さんタイプ。
 美魚:いつも日傘を差して読書をしている寡黙な少女。

KEYらしくもなく、キャラ萌えはしにくいです。一応どのキャラもそれなりに可愛くはあるのですが。多少当たり外れもありますが。
それよりも、男性陣の魅力が凄い。こうやって10人並んでいてうち4人が男性でも全然問題ないくらい、3人が強烈。作品の質はこの3人によって随分底上げされたと思います。

絵ですが、KEY初かな?2人原画。
NA-GAさんが鈴・クドリャフカ・美魚の原画担当、いたる先生が残りのヒロインの原画担当です。男性陣はNA-GAさんかな?
NA-GAさん絵は実に安心できる感じ。表情の変化も良いのですが、絵に色気があります。特に立ち絵でなく一枚絵のCG。良いです。
いたる先生の絵はいたる絵です。



声:男女
ほぼフルボイス。チョイ役以外は声あり。
声ですが、相変わらず良いですね。特に小毬の中の人は凄く良い。実に良い。男性陣も、実に良い。



時間:5
結構長かった気がしますね。野球してたからってのもあるでしょうが。



雑記
システムとしては、音楽モードをもう少しユーザーフレンドリーにしてくれたら私もサントラ購入を見送っ …いえ、何でもないです。相変わらず、業界最高レベルのオートモード搭載。

演出ですが、細かなやりとりがゲームを進めていくうちにコロコロと変わっていったりするので楽しいですね。

CGは相変わらず綺麗ですね。



お勧め度:6
これはお勧めしにくい…。 ヒロイン個別ルートがかなり難有なので…。
正直、時間が無い人は一部ヒロインはCTL押しっぱなしで飛ばしてもいいかとさえ思います。
ただ、共通ルートがまぁ良い仕上がりなので、これは一見の価値ありかなぁと思います。男キャラとのやりとりが実に熱く楽しく、また終盤は感動的。
ただ、感動以外のものを期待する人にとっては、肩透かし。基本的に考察の価値は無し。そう判断させていただきます。

総評で、ギリギリ合格の6点。けれどどうせやるならぜひエクスタシーの方をやりましょう。いたる絵も脱ぐよ!




気に入り度:5
プレイ後、日がたつにつれその不足っぷりが目についてきた作品。
プレイ直後は迷った末に気に入り度7点つけていたのですが、色々と考えて結局、最大の評価ポイントが逆に減点ポイントへと転じ、2点減点の5点へと落ち着きました。
減点ポイントとは、ずばり、「物語の根幹」「メインメッセージ」という部分です。ここがもう、駄目。CLANNADのラストで激昂した人は、多分私と同じ感想を持つんじゃないだろうか。逆にあれで感動した人は、本作も鉄板だと思います。詳しくはプレイ後レビューの最後の方に追記しておきましたが、ネタバレ有りなのでプレイ前の人はご遠慮下さい。

しかし麻枝氏は、「楽しさ」という点では作品を重ねるごとに上手くなっていきますね。本作も、実に「楽しかった」という印象です。CLANNAD、智代アフターで上り詰めた感がありましたが、今回はそれをさらに昇華させた感じ。ただ笑えるだけではない。この辺は、素直にお見事。
結局彼は、名エンターテイナーとして上り詰めたんですかね。
それを是とする人もいれば、私のように寂寥感にかられる人もいるということです。もっと別の方向で上り詰めてほしかった、と。



(この作品については、攻略・プレイ後レビューにても触れております。)



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