(執筆:2010/01/27)
LILITH
(No.1廉価専門エロゲブランド。実用系メイン。)
発売時期:2010年1月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:砂浜・海辺の洞窟
顕著な属性:褐色,HB
プレイのきっかけ:アサギおよび魔法少女シリーズのファンだから(プレイ前の期待得点…7点)
プレイ進捗状況:コンプ
あらすじ:「対魔忍アサギ2」&「対魔忍ムラサキ」,「Teantacle&Witches」(以下T&W),「魔法少女イスカ」,「魔法少女スバル」、それぞれより時系列に後の4つの物語。
ざっとそれぞれの寸評を書くとこうです。
アサギ:信頼のアサギクオリティ!
T&W:無きに等しい
イスカ:最低限はなんとか…
スバル:なめてんのか
以下、もうちょっと詳しく触れていきます。
アサギ:アサギ&サクラに加えムラサキ参入で、これといって見所もないが手堅い作りになってます。冒頭でアサギワールドについて軽く紹介が入っているので、未プレイの方にも親しみやすいです。
T&W:T&Wのリリィルートの後日談。T&W自体についての説明がほとんどないのだけど、未プレイでも気にならずプレイできます。リリィがツンデレ痴女でも実は魔女でコスチュームがエロすぎでも「…ああ、そうなの。」くらいに軽く流せるかと。シナリオと言ってもほとんどHしてるだけですから。ただ、ちょっと笑えるやりとりがあったり、ライターの頑張りが見受けられます。
イスカ:イスカ一見さんお断りシナリオ。シナリオというようなたいそうなものはありませんが、イスカ知らないとシナリオとしては全く楽しめないでしょう。ただしもちろんHシーンに関しては別問題です。既プレイ者が「相変わらずのイスカだね」とうんうん頷くシナリオ。
スバル:スバル一見さんお断りシナリオ。しかも軽く思い出ブレイカー。Hシーンが全てを優先した結果がこれだよなシナリオです。ライターの腕が悪いのではなく、シナリオに対する気合が無さすぎる。ただこれはライターだけの問題というわけでもなさそう。シナリオ面に関してはやっつけ仕事をせざるを得なかったのだと推測します。とは言えこれが一番ひどかったです。
スバル3D:時系列不明、スバルとの二人の時間を楽しむだけのシナリオ。でも和む。少なくとも上のスバル外伝よりはマイナス面がないだけマシです。
まとめると、Hシーンに特化したシナリオ空気な物語ばかり。期待は禁物ですね。
アサギは選択肢にも多少の凝りが見られました。残りは、普通。Hシーンいくかエンディングいくか、みたいな。あるいはどのコスチュームにするか選んでね的な。
あ、3Dスバルだけは攻略に少々手こずります。難易度はちょうどいいくらいではないでしょうか。存在する選択肢に気付けず、適度に難しかったです。あと、視点移動は及第点あげていいかなと思います。
アサギ:信頼のアサギクオリティ!褐色特性が薄れるほどの対魔忍達のエロさは相変わらず。しかもIZM褐色編だというのに褐色の魅力についてテキストで言及していたのはほぼこのアサギシナリオだけだというのだからもうね…。ライターの栗栖さんの丁寧なお仕事ぶりには頭が下がります。
今回も、気高い対魔忍達が触手による攻めの果てに屈服、受け容れ(洗脳に近い)堕ち。妊娠もあるよ!やってることは毎回そう違いはないはずなのにマンネリさが全く出ないのが素晴らしい。私がアサギファンなだけ?
T&W:前作にも増して、ひたすらリリィと中出しセックスしているだけです。途中でリリィのコスチュームを4種類(全裸・白スク水・魔女装束・エロ水着)から選べたのは良ポイント。しかもずっとそのコスチュームが維持されたのはさらに良。和姦淫乱ツンデレHと聞いて喜ぶ人は多いでしょうし、これはウケもいいでしょうね。
イスカ:イスカが捕らえられてふたなりに改造。つみきも一緒に捕らえられてるから、あとは分かるな。
最初に林間シーンが入るので「これは」と思いましたが、どうも不完全燃焼で終わってしまった感が。後半はふたなりに興味ない私は淡々とテンポよくクリックする作業に従事してました。
スバル:「思っていることと逆に動いてしまう」呪いにかけられたスバル達が…というシナリオ。いやそれでスバルが処女喪失を大好きなお兄ちゃんにねだるのはちょっとおかしいだろうが。スバルら陵辱に期待する人達も、スバルとお兄ちゃんとの念願の初Hに期待
する人達も、誰も得をしない謎Hシーンだと思うのですが。「こんな形でお兄ちゃんとHしたくなかったのに…」というスバルの内心を行間から慮り興奮するという上級紳士仕様なのでしょうか。
一応セッカが触手に襲われたりセッカとスバルのダブルフェラがあったりと申し訳程度のお楽しみもありますが、うーん…。
スバル3D:おまけ扱いなのは分かったけどこれを実用に使うのはあまりに原始的すぎて無理です。いくらなんでもカクカクしすぎではないか。あと、せめてお兄ちゃん消せる(or薄くできる)ようにしとけよっていう。
まとめると、当たり外れが激しい印象。褐色編とは銘打っていますし、実際にCGは美しい褐色ですが、どうもテキストがそれをほとんど活かしてないような気が…。
そしてHシーンも、4つ+αもあるだけあって、少々小粒に過ぎるような。威力に乏しいです。当たり外れが激しく、前2つは結構なクオリティですが、残り3つが、どうもなぁという感想でした。
個別に点数つけるなら順に
6 6 5 4 3
ですね。(当サイト実用系作品の実用得点が3点とか4点とか、異例ですよと参考までに)
アサギBGMは、なんかこれまでのアサギ曲にアレンジが入っていたような。結構好きです。
その他については一切何も思いませんでした。
ボーカル曲:無
未プレイでもとっつきやすいキャラは、サクラ・ムラサキ・リリィ辺りではないでしょうか。
リリィは、本作ではわかりやすい焼きもちツンデレ系なので説明不要ですね。
ムラサキは、クールに見えてアサギお姉さまにハァハァする変態なので、そんなムラサキを見てハァハァする方もおられるでしょうし、温かな声援を送るもよし。
サクラはあれだ「サクラたん私も義妹にほしいよハァハァ」 (今思ったけどキャラ的に少しだけ「君望」の茜に似てるのですね)
女性フルボイス。皆さん相変わらず。ただアサギの序盤にだけ違和感覚えました。もう少しアサギボイスは高音じゃないかな…?
けれどHシーンになると相変わらずで、本当にもう、中瀬ひなさんいつもお世話になってます…。
短すぎるということはないですが、リリスのいつもの作品程度のボリュームではないでしょうか。トータル2〜3時間くらいでコンプではないでしょうか。
システム:いつものリリス。けれどギャラリーモードで選んだシーンの確認機能(視聴or戻るボタン)追加は蛇足。
演出:早くもリリスお家芸となりつつある美麗背景、今回アサギ編でも1枚使われてました。他の背景からと比べ抜きん出てるっぷりがすごい。
うーん… 褐色フェチならこれまで書いてきたようなウンチク無視で突撃したらいいと思います。もちろん、公式サイトのCGにビビッときたらですが。
ただ、それ以外の層には… たとえば、BlackLilithは好きだけどそれ以外はあまり… という方、T&Wの体験版と思って購入してみるのはありかなと。他、BlackLilithは好きだけどアサギシリーズは購入したことないしかし興味はあるという方、本作のアサギ外伝が合わないようなら多分アサギシリーズはどれも駄目です。見極めに使えると思います。
イスカ&スバル未プレイの方、単体のイスカ&スバルはこんなひどい出来じゃないから安心して下さい!!
…とまぁ、褐色がお好きなら購入してみてもいいでしょうが、期待は禁物。
そしてそれほど褐色好きというわけでもないという場合、本作を買って色々見極めてみるならそれはそれでいいでしょうが、始めから4作いずれかの単体を購入した方が満足度は高いように思います。完全主観ですが、リリスの中でもこれら4作はジャンルは違えど、どれもクオリティ高い部類だと思いますので。私がお勧めするならアサギシリーズ、T&W、イスカですね。
ちなみに、当サイトには4作ともレビューあるんだぜ…?という謎の自己PRを。
期待値が高すぎた…。アサギファン、イスカ&スバルファンの私には「リリスは何で私への接待を始めてるの?」という感じでしたが、蓋を開けてみれば相変わらずのクオリティだったのはアサギとT&Wのみという…。特にスバルに至っては3Dスバルの頭撫でてた時が一番楽しかったって、どういうことやねん!!
…イスカ&スバルは、数合わせに使われたのでしょうね。この二つは、製作陣の褐色への情熱もさっぱり感じられなかったですし。
4作いずれも、ポテンシャルは十分に高いのだから、お値段上げて、開発期間も長くしてでも(特に後半2作について)もっと作りこんでほしかったというのが本音です。
逆に、アサギスタッフの仕事ぶりは相変わらずの貫禄で、アサギシリーズへの信頼を新たなものにさせていただきました。スピンオフでサクラ主役とかも面白いかも知れませんね。
gyutto.com「LILITH-IZM 04〜褐色編〜」(美少女ゲーム枠)
gyutto.com「LILITH-IZM 04〜褐色編〜」(同人枠)
どちらも中身は全く同じものです。同人枠だからといってメディ倫通してないということもありません。なのに上は15%OFF(予約なら16%OFF)で下は5%OFFなんだぜ。
DL版を先行販売するには、同人枠にしないといけないのですかね。(上は発売日1/29、下は1/22) 発売日以降なら、上の一択でしょう。
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