(執筆:2008/08/28)
メーカー
lilith
(低価格エロゲーブランドの代表。)
属性
発売時期:2008年8月
ジャンル:ADV
用途:実用,FD
顕著な属性:中田氏
プレイのきっかけ:HB属性持ちなので。そしてなによりアサギシリーズファンなので。izm自体は多分ハズレなんだろうと思うし、もう一遍の「処女のシモベくん♪」はプレイ自体していないし、ということで、あまり期待せずにプレイ。(プレイ前の期待得点…5点)
プレイ進捗状況:シーンコンプ
テキスト:4
あらすじ:
アサギ:カオスアリーナ編追加 + アサギ、快楽に落ちて売春婦に落とされる
処女の…:学園に戻ってからの、遥歩との関係を巡って2人の先輩を巻き込んでのドタバタラブコメ
アサギの方から。
えーと、後半でアサギがまさかの売春婦堕ちで、短いながらも展開があって面白かったです。シナリオがいいというより、H企画とアサギのキャラを評価すべきなのでしょうが。
処女の…の方は、これはこれできちんと一つの小エピソードであり同時に完結編でもあり、良かったです。こちらの方は未プレイでしたが、比較的スムーズにキャラ達の理解もできましたし置いてけぼり感喰らうことはありませんでした。
どちらも、未プレイの人向けにコンパクトにあらすじがまとまってます。
シナリオは、どちらもオーソドックスながらまずまずではないでしょうか。詳しくはキャラ項で。
ゲーム性:3
いつものlilith。特に2編に分かれているので、選択肢も非常に少なく、コンプも容易です。処女の…の方なんか1回も選択肢無かったし。これくらい潔くてもいいですね。不必要なら選択肢なんか付けない。
実用性:7
まず言いたいのが、タイトルの「中出し/孕ませ編」通り、それ以上でも以下でもない、ということです。そう、"それ以下"ではないのです。確かに中にも頻繁に出しますし孕みもします。が、それ以上では、決して無い。孕み後は立ち絵でチラッとCGが出る程度で、「孕ませ」た後のHシーンはすがすがしいほどありません。0。皆無。少なからぬハードコアエロゲーマー達が想像する「その後H」、すなわち、腹ボテ描写だとか腹ボテHだとか母乳だとかましてや出産だとか、そういうのは一切無し。これはあくまで「中出し/孕ませ編」であって、「腹ボテ編」ではないのです……!!!
タイトルは全く嘘ついてないのに騙された気がする、損なソフトですね。でもやっぱり、客寄せのためにこういう名前付けたリリスに非があると思う。素直に「アサギ/処女のシモベ君 シナリオ追加ディスク」とか銘打っておけば、無駄に叩かれずに済んだのです。
そして、その名前ならば、決して満足できないような内容ではない。むしろ満足です。ええ、満足でした、アサギファンとしては!!
あぁ、アサギエロいよアサギ。
ということで、まずはアサギから。
前半は、カオスアリーナの観客に輪姦されたりオーガに後ろから挿れられたり、まぁいつものアサギです。(笑) 普段よりも少々「妊娠しちゃう!」系の孕ませ属性台詞は多かった気がします。 そして後半。色々あって完全に堕ちてしまったアサギ、売春婦にされてしまうのですが、何人目かの客で初めて子供を出産する許可を貰い、嬉々としてHして孕む、という展開。つまり前半は「中は駄目ぇ!」で後半は「中に出してぇ!」なわけですね。後半は「堕ちた、しおらしいアサギ」が見れる上、ラブラブな雰囲気すら出ているので、アサギ通としてもあまり見ないシチュでいい感じです。Hシーンですが、中田氏シーンは勿論多いですが、アサギファン感涙のフェラ、パイズリ、パイズリフェラ辺りまでも完備されてますし、なんだか製作者達もアサギのコスのエロさを把握してきたのか、着衣Hが多くて実に良い感じでした。シーン数自体は少ない(6シーンだったか?)のですが、内容はかなり満足のいくものでした。なんといっても、フェラシーンは、CGもテキストも強化されてて、これはもう凡百のフルプライスエロゲーを完全に超えてるレベル。
続いて「処女のシモベくん♪」。こちらは、遥歩を中心としたラブHの占める割合が大きかったですね。先輩2人とのHも勿論有り。Hシーンについてはあまり語ることはないです。フェラシーンが少ない、というかあるんだけどテキストでは咥えてるのにCGでは咥えてなくて私激怒、くらいのことしかないんですけど、一つだけ特筆すべき点というのが、ラブHが結構濃厚だっということ。「いちゃいちゃと快楽に溺れつつ愛を確かめ合う若い2人」ってやつです。
この「いちゃいちゃと快楽に溺れつつ愛を確かめ合う若い2人」というのは、リアルに未練があったり傷心のしこりがあったりする若きエロゲーマーにとってはあるいは悶絶・絶叫もののシーンなのかも知れませんが、主軸はいい感じにリアリティの崩壊したドタバタエロゲ的ラブコメディですので、そういう人にも大丈夫!安心して射精できます。ゆっくり出していってね!!!
まとめると、アサギの方を見ればH度そのままで普段よりも鬼畜度(アサギの不本意度)が控え目ですし、処女のの方を見ればキャラゲーにしてはHシーンが濃厚ですし、black lilith派、無印lilith派、どちらもそれなりに楽しめるなかなかの出来ではないでしょうか。
ただ、シーンそれぞれはいいのだけど、企画自体はやはりどうかと思うものがあるので、そういうので割を食ってるのは否めない。詳細は「お勧め度」項で。
音楽:3
相変わらず使い回しで、恐らく新曲なんか1曲たりともないです。「処女の」は未プレイだけどこれは断言してもいい。
ボーカル曲:無
キャラ:6
アサギ:クールで実力派の退魔忍。
遥歩:美乳幼馴染。
優那:おっとりマイペース陥没乳首巨乳先輩。
七々緒:スポーティながさつ系巨乳先輩。
アサギの魅力は、一つはこれがシリーズものだっていうところにあるんじゃないかなぁと思いました。つまり、他の単発使い捨てエロゲーヒロインと違い、アサギの物語は一つの作品内で完結しないのですね。だからHシーンで陵辱されたりしても、「あぁ、"あの"アサギがこんな目に…!」などと、陵辱がより身近に感じられるというか、何言ってんだ私、とにかく陵辱一つ一つに生気を感じる!とりあえず孕ませてポコポコ出産させてポイってわけにはいかないのです。今後も(というか次回作でも)活躍して華麗な強さとクールさと陵辱されっぷりを見ないといけないのですから、あんまり全力でグチョングチョンになられると困るのです、何がどう困るかよく分からないのですが!それが結構全力でグチョングチョンになるもんだから、アサギシリーズはエロくていいんですけどね。完全主観ですみません。
続いて処女の…ですが、無印リリスは年々良くなっているんだなと感心しました。ブラックばっか買ってる場合じゃねーぞ!安定した声優陣、抱負なデフォルメ絵にカットイン、アイキャッチ等を駆使し、インスタントながらも一つのエロいラブコメ作品を完成させているのは立派です。私はこのアフターシナリオから入ったからよく分かりませんしぶっちゃけスキップ多用でしたが、スキップしててもシナリオも見所もだいたい分かるし、もっとヒロイン達や主人公に感情移入できてたらさらに楽しめたんだろうなと思いました。遥歩いいですね。
声:女
女性のみフルボイス。
プレイしてつくづく思ったのが、「やっぱりアサギ+中瀬ひなは良い!」ということですね。なんだかプレイしてて懐かしいというか、帰ってきたというか、自分で言っててちょっとどうかと思うのですが、なんだか心がポカポカと暖かくなってきた。(画面ではアサギが陵辱されてました)
いつもどおり、クールさとエロさのギャップが素敵でした。
処女のの方は特に何も。個人的に遥歩が良かったです。
時間:2
低価格の実用ゲーということでボリュームは少ないですが、「少なっ!」と感じるほどではなかったです。
雑記
システム・演出、その他いつものリリス、特に問題ありません。
演出といえばやはり無印リリスがブラックよりも一歩抜きん出てる気がしますね。
CGなんですが、私あまり業界の裏事情知りませんが、ついに、アナルのモザイクが消えた! 最近見たほかの作品もそうでしたから、業界全体の動きなのかなぁと思ってます。違ってたらすみません。 あと、CG、アサギの方ですが唇までしっかり描いてあってこういうのはもう馬鹿みたいに評価してあげたい。
お勧め度:6
前述の通り、「中出し・孕ませ」以上はほとんどないと思って間違いないので(孕ませた状態までは見れます)、このフレーズに甘美な妄想を抱く気持ちは一人のHB好きとしてよく分かるのですが、こちらには期待しては駄目です。他の実用ゲー並でしかない。
じゃあ何を期待してプレイするのか、というと、正直な話、「アサギ」もしくは「処女のシモベくん♪」いずれかをプレイ済みの人以外にはあまりお勧めできません。決して内容が薄いわけでもつまらないわけでもないのですが、同じ金額をわざわざアナザー/アフタ−シナリオである本作に充てなくてもいいんじゃないかと。それなら上述の2作品のうち、趣味の合う方を買うなり他のリリスの単体作品を買うなり、わるきゅ〜れを買うなりじぃすぽっとを買うなりした方がいいんじゃないかと。
本作は、「アサギ」「処女の」をプレイした人には満足のいく内容であり、どちらも未プレイである「中出し孕ませ」を目的とした人には(期待はずれで)地雷になってしまう作品です。
孕ませとか関係なく、低価格実用ゲーブランドの大御所であるリリス、無印リリスとブラックリリスを一度に味わいたい!という人にはお勧めなんですが、そんな人は稀なんじゃないか、と思います。
本作が企画の段階で駄目だと書きましたが、つまりそういうことで、陵辱ゲーとラブHゲーとをセットにしても、陵辱ゲー気分の時はラブHゲーなんて眼中にないしラブHゲー気分の時に陵辱ゲー出されても不愉快なだけだと思うのです。2作のうち一方しかプレイしていない人に、もう一方、しいてはもう一方のブランドの良さも知ってもらおう、というのが本作を出した狙いなのかなぁと思うのですが、それならせめてこのタイトルだけはやめておくべきだっただろうな、と。そんな感想です。
気に入り度:7
アサギたん妊娠すると知ってから購入ボタンクリック余裕でした。
という感じで購入してみましたが、蓋を開けてみれば見所は従属したアサギたんのねちっこいHシーンと幼馴染とのねちっこいHシーンでした。特に前者は素晴らしかった。
あと、ラブラブHシーン自体も、これくらいねちっこいと結構好きなんですよね。単に愛を確かめあってるだけのHシーンとか、「こんな2Dキャラでも愛をはぐくんでるのに、3Dの私ときたら・・・・・・!」みたいに鬱になってCTLボタン小刻みに連打して飛ばすのですが。
適度にリアリティのない、それでいて濃厚なラブラブH。本作が私にヒットした、隠れた大きな理由かも知れません。
表立った大きな理由は、もう散々書いてきましたが、アサギたんハァハァってやつです。原画家さん、ほんといい仕事してます。まずあのピチピチでテカテカのコスチュームが実にいい。それを本作ではCGできっちり描かれていたのには感心しました。アサギシリーズは、外伝のカオスアリーナ編だけは(シナリオが)舐めてんのかって出来でしたが、それ以外は常に高水準で満足です。今回はアサギたんだけで、妹のさくらたんが出なかったのは少々残念ですが、この辺は2作で1セットですし仕方ないですね。アサギ3に期待。
「たん」とか付けて私きめぇ、と自虐遊びをしてみる。
まぁこのサイトの実用ゲーレビュー全般が自虐みたいなもんですが。
お前ら、余裕ぶっこいてシナリオゲーばっかレビューしてんじゃねーよ!!
どうもすみませんでした。
ギュッと! 「LILITH-IZM02〜中出し/孕ませ編〜」
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