姫騎士リリア 〜魔触の王城に堕つ〜

(執筆:2006/09/04)



メーカー
BlackLilith
(低価格18禁ゲーム2006年現在最大手のLilithの中でも陵辱系メインなBlack。)



属性
ジャンル:簡易調教SLG
用途:実用
舞台:若干ファンタジー有の中世欧州風
顕著な属性:調教
プレイのきっかけ:当サイトサブライターの犬ノ幼君が妙に高評価付けていたのが気になっており、一度見てみたかったので。



テキスト:3
あらすじ:才色兼備で非の打ち所のない義妹リリアと違い、娼館に通うくらいしか趣味の無い典型的駄目人間の主人公。王位継承権を得るため魔族の力を借り、その報酬として穢れなきリリアの魂を堕とすことが求められる。
当然、嬉々としてリリアの性奴隷化調教に乗り出す主人公。

ベタな設定、ベタな展開。特に見所もありません。良く言うなら、無難に書けております。
この辺はブラックリリスの巧みなところで、テキストは実用パートで効果的に実用性が増すための下準備でしかありません。よって笑いどころも無ければ盛り上がりもないのですが、まぁプレイヤーが望むとおりにお話が進んでくれるので、爽快といえば爽快です。
ただ、この作品のテキストの特徴として、主人公が近年稀に見る駄目男だという点。
ベタなライトノベルに出てくる悪役貴族キャラと表現すると分かっていただけるでしょうか。実力0なのにプライドと支配欲と野心のみ強。近い身分にいる優秀な主人公的キャラを一方的に妬み憎んでいたりする。で、そういうキャラってのは得てして知謀悪役キャラ にうまい具合に操られていたりするのですが、本作品の主人公もその例に漏れず、どう見ても魔族にうまい具合に利用されてます。
とても感情移入できたもんではないので、その辺だけ割り切ってプレイする必要はあります。割り切るとアホすぎて見てて楽しくなります。「人が話してる最中に陰茎をいじるなよ主人公」とか。



ゲーム性:4
思いの他、SLG風に仕立ててあり好印象。
毎日、何種類かあるメニューの中から1つ選択し、それによって欲望・従順という2つのパラメーターが上昇していく形式。(パラメーターの上昇によって、選択できるメニューが増えます)
調教SLG系の基本型といえます。
週1回、魔族に借りを返すために、通常のメニューとは別に特別な"儀式"をおこないます。そのときに貰える値が最終的に100を越えればゲームクリア。当然、選択可能な儀式はパラメーターが高いほど多くなります。
難易度は、CG回収などに没頭しているとクリアできませんが、CG回収はCG回収、クリアはクリアと割り切ってプレイすれば、非常に簡単です。攻略サイトやSAGAO先生も必要ないでしょう。




実用性:7
プロローグのシーン、10種類強の通常メニュー、6種類ほどの儀式メニューに加え、調教が完了したエンディングのシーン、以上がおおまかなシーンです。また、同じ調教メニューでも、パラメーターによって反応が2種類に分かれます。

内容は、まぁパッケージや公式サイト見ていただければ、だいたいそんな感じ…。リリアも嫌がりはしますがいざ行為となると比較的素直なものです。行為を積極的に楽しむような淫乱ぶりは、調教途中は見れないのも個人的にはGood。一応ライトファンタジーという感じで、特別調教の際に触手や魔物との絡みシーンもありますが、通常は結構標準的な調教という感じ。結構、"堕としている""穢している"感があり、悪くありません。
ブラックリリスの中でも、"調教"という色が強いなと思いました。



音楽:3
無音シーンも多いです(笑)
リリスおなじみの、末端にお金かけないっぷりがうかがえて良。

ボーカル曲:無し



キャラ:5
 主人公:名前変更不可,典型的三流悪役王子
 主人公の参謀:各面において非常に優秀な参謀。彼女のお陰で物語は非常に円滑に進む。
        どう見ても主人公傀儡です。
 リリア:主人公の義妹にして文武に秀でた優れた姫騎士。
     自分の騎士としての実力に自信もあり、明朗な感じ。
     親衛隊の部下達にも慕われている。
       何事をも為さず娼館にばかり通っている主人公を密かに蔑んでいる。(当然ですね)
  王姫:リリアの実母。リリアとは別に、参謀に調教されてはたまに登場する。 

参謀である、娼館の女主人が非常に優秀で素敵です。面倒ごとは全部彼女がこなしてくれます。おまけキャラである王姫の調教は彼女が勝手にやってくれたのは感心した。優秀すぎて主人公がますますバカにしか見えないです。
リリアもベタながら「自分が嫌っている主人公に屈していく」という過程が(駆け足ながら)描かれているので、まぁなかなかツボを押さえているといえるでしょう。



声:女
リリアの声は無難でなかなか良かったですね。濡れ音も良。



時間:3
かなりサクサク進みます。ボリュームも少ない。3点の中でも特に低い部類に入るでしょう。
まぁ大半が実用シーンなので当然なのですが。



雑記
システム周りは、はっきり言ってかなり駄目。初期リリスといった感じです。
人物立ち絵が表示される際、若干のエフェクト呈示時間があるのですが、それがスキップできないので、思いの他ストレスがたまります。
また、セーブポイントも限定的。シーンプレイ中にセーブできません。

目だった演出等は特に無し。回想モードは全シーン回想できます。

絵ですが、まぁちょっととっつきにくい絵な気はしますね。CGも立ち絵などはあまり綺麗 という印象は受けませんでした。ただ、シーンCGとなるとなかなか悪くないです。近年のブラックリリスに多い安易なアクメ顔も少なめで、私個人としてはこれくらいの味付けが好みですね。



お勧め度:7
リリアの嫌がってる感じがすごくリアルで(プレイヤーである私もこんな主人公嫌ですから)、けれどそれに屈指せざるを得ないあたり良いですね。他にも色々と、きちんと丁寧にプレイヤーのツボを押さえている感がありました。
パッケージ見て気に入った、また調教ものは結構好きという方なら、プレイして損はしないと思います。
逆に、そう得したという感もないでしょうが。
というのも、先述のとおりライト調教ものという感じで綺麗に仕上げてあるので、ぶっ飛んだメニュー・滅茶苦茶にしてる、という感は、どうしても近年のブラックリリスに比べると控えめです。オーソドックスな秀才作品といったところでしょうか。




気に入り度:6
なかなか良かったと思います。当サイトでは全体的に点数は低めにつけているので6点止まりですが、十分「合格」と言えるレベルだと思います。
ただ、システム面でストレスを感じたのと、王姫は全然要らないと思った点(好みじゃなかったです)、本当に実用に使えるシーンは私には少なめだったあたりで、お勧めよりも1点マイナスさせていただいてます。



(この作品については、犬ノ幼もレビューしております)

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