キラークイーン

(執筆:2008/02/07)



メーカー
FLAT
(色々作ってる同人ブランド)



属性
発売時期:2006年8月
ジャンル:ADV
用途:読み物
舞台:現代・どこかの施設
顕著な属性:ロリ
プレイのきっかけ:友人のお勧め(プレイ前の期待得点…6点)



テキスト:6
あらすじ:主人公達13人は、突然謎の巨大施設に誘拐され、生き残る「ゲーム」に参加させられる。13人それぞれには首に爆弾を仕掛けられ、それを解除する条件はそれぞれ違うのだが…。
13人の一般人による死闘が開始される。

「今日は皆さんに、ちょっと人殺しをしてもらいます。」(ビートたけし)
的展開ですね。(2:00 続きはちゃんとレンタルショップ行って観ましょう)
(首の爆弾についてはさっきのURLの5:02をどうぞ。)
ただ、あれよりも色々と設定が凝っていて、色々と推理要素もあったりします。まぁこちらがどうこう推理するより前に主人公達が推理展開してくれるのですが。(私はあまり何も考えずプレイしましたからね。)
設定としては、ベタながらも面白いですし凝ってますし、あまり設定の粗や矛盾は感じませんでした。

ストーリー展開は、うーん、ライター(健速)さんらしい感じですね…。
主人公が極限状態でありながら「不殺」を貫きます。
彼のテキストが好きならば多分満足できるでしょうし、未経験の方は、どんなものか味わうのにちょうど良いのではないでしょうか。廉価だし。
「人殺しゲームの中で不殺を貫く」と聞いて虫唾が走るようならやめておいた方がいいです。
私としては、この作品の魅せ場というか描きたいものが今ひとつだった(「これ、前も見たよな…」みたいな。予想できてしまうのもマイナス。)ので評価も低めです。しかしストーリー展開自体はハラハラと楽しめたので、テキストゲーとして及第点の6点とさせていただきます。
少なくとも某ビートたけし出演の映画よりは良かった。



ゲーム性:2
まぁ読みながら各自色々推理すりゃいいんじゃね?
程度のゲーム性でしょうか。
選択肢はただの一つも出てきません。完全一本道です。
しかも、正直な話、推理もお勧めできません。あまり何も考えず読んだ方が楽しいです。

この作品、ADVじゃなく別ジャンルでプレイしてみたいと思ったのは私だけではないはず。



実用性:4
それなりの尺の長さのシーンが、数回あります。
どうでもいいけどこのライター、フェラとか全然興味ないのでしょうか。全く持って愛着とか拘りを感じない。(本作ではそんなシーン0です。)



音楽:5
同人ゲーでありながら、なかなかの楽曲ではないでしょうか。曲数こそそう多くないものの、特に不満感じませんでした。
OP曲は正直な話ロクに印象残ってないのですが(曲よりもムービーに注目していた)、ED曲は好きですね。

ボーカル曲:2曲



キャラ:6
 主人公:名前変更不可,先月彼女と死に別れて以来、生きる意味を見失っている。
     頭は良い。(という設定。)
 メインヒロイン:死んだ彼女とそっくりの容姿。おとなしい性格。

キャラ、なかなか良かった気がします。メインヒロインよりも、サブヒロイン的な女の子達がどの子も個性的で可愛かったですね。



声:男女
男女フルボイス。廉価にしては凄い。
実際、フルボイスで正解だったと思います。これは、無声かフルボイスじゃないとね。



時間:3
全部で10時間弱といったところでしょうか。
この価格としては十分の長さだと思います。
ストーリー展開も引き締まっているし、短すぎるとも感じなかったし。




雑記
システムとして、修正パッチをあてないとバックログで不自由します。
演出として、この「ゲーム」のルールをプレイヤーが常に確認できるのは評価したい。
プレイ後のお楽しみもあって、「打ち上げ」とこのジャンルとしては実に珍しい「NG集」。どちらも評価したいですね。

あと、ここまで書きませんでしたが、1巡すると新ルートが登場します。上の「10時間弱」ってのは、両ルート合わせての長さです。



お勧め度:6
お値段分以上は楽しめると思います。ましてや、同人として見るとそのクオリティは破格。素晴らしい。ボリュームと細かい演出こそフルプライスに負けますが、それ以外の面では一歩も引けを取らない。これは良い同人ゲーム。
けれどどうやらPS2でシナリオ追加されて発売されるそうなので、PS2お持ちの方はそちらを待った方がいいと思いますよ。Hシーン見たいなら別ですが、パケ絵の女の子は脱ぎませんし。
よく出来た殺し合い物だと思います。まぁこの設定とこのライターは、相性いいですね。それぞれの悪い点が程よく中和される。

上で何回か触れてた「不殺」と言えば彼ですが、本作のテーマは殺さないとかどうとかとはまた違うものなので、誤解のないよう追記しておきます。




気に入り度:6
このライターが(半分)書いた「かにしの」が、私の中で地雷寸前の出来だったことから、「果たして、健速っちゅうのは本当に凄いライターなのか。私と相性合わんのか。」という問いに答えを出すため、この作品をプレイしてみました。
結果として。確かに、設定とシナリオは悪くなかった。力量はある程度認める。けれどやっぱり描きたいものに薄っぺらさを感じてしまうので、私はもうこのライター作品に触れない方が良さそう。そういう結論を下せました。
何だかんだ言って、楽しかったですからね。FLATのお力のお陰で、健速とは笑顔でお別れですよ。
そういう、アンチ生産防止に一役買った一作でした。





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