Kanon Standard Edition(プレイ前用)

Kanon Standard Edition

(執筆:2006/11/04)



メーカー
Key
(言わずと知れた感動系テキストブランドの大御所。「Kanon」がKeyブランド処女作。)



属性
発売時期:2004年晩秋(無印版は1999年夏)
ジャンル:ADV
用途:物語・感動・萌え・和み
舞台:現代の雪国の街
顕著な属性:いたる絵
プレイのきっかけ:これまでにプレイしたAIR,CLANND,智代アフターのいずれもお気に入り。今回は、仮にも一つのサイトでレビューやってる者がこういう「一般教養」作品を未プレイというのもどうかと思い手を伸ばしました。(プレイ前の期待得点…7点)



テキスト:6
あらすじ:幼い頃住んでいた街の、従姉妹の家に居候することになった主人公。  雪降る街で出会う少女達との物語。

世紀末に、無数の大きなお友達を悶絶させた萌えワードがバシバシ出てきます。旧時代のネタだと思ってるとところがどっこい。ボディブローのようにじわじわと効いてきます。
シナリオ全体の構成ですが、一口に言うならばショートストーリー集。一応ひとつのメインシナリオというか他のシナリオ全てに影響を与えているシナリオがあるのですが、それを中心に短編が並んでいる感じです。
テキストの中身ですが、一言で言うなら、本当に独特のテンポで進んでいく、まさにKey世界。私がこれまでにプレイしたAIR, CLANNAD, 智代アフターの3作が、より洗練された作品だと感じさせられたテキストでした。ありていに言うと、それほど強い泣きがあるわけでも感動の嵐があるわけでもない。日常パートはともすれば冗長ともいえる平板なもので、ヒロイン達との掛け合いだけが魅力。そこで楽しめなければ救いようがありません。物語の展開や伏線も(Key作品未経験でない身としては)それほど意外ということもなく、感動的ではあるものの涙腺緩むこともなく。

が。

やっぱり、「良いお語」なんですね。プレイして心温まるというか。この点についてはAIRは勿論、CLANNADよりも強く感じた気がします。
私の中でAIRは泣きゲー、Kanonは感動ゲー、CLANNADはそれらのミックス(ややKanon寄り)という印象があるのですが、AIRやCLANNADのように強く心揺さぶってくるのではないけれど、なんだか根っこの部分がとても温かいような、そういう冬の作品です。



ゲーム性:3
典型的なADV。行動を選択したり行き先・予定を選択することで、各種ヒロインと仲良くなったり仲良くならなかったりします。
難易度はそう高いわけでもないですが、ちょっと難しいところもあったりと、そうプレイヤーフレンドリーというわけでもありません。



実用性:1
誰もが認める「Hシーンいらねー」ゲーの筆頭候補!何がすごいって、私達プレイヤーはもちろん、ライターも原画屋も「Hシーンいらねー」って思ってる雰囲気がビンビンに伝わってきます。まさに、「18禁ゲーム」枠で販売するためだけに作られたHシーン!(よってスルー可)
恐らく全プレイヤーの99%が「Hシーンいらねー」と思い、95%が「CG回収のため…」と心を鬼にして主人公にヒロインを襲わせ、90%が途中で挫折してCTLボタンを押したりマウス連打したりしていることでしょう。


残り1%は、いたる絵に開眼してしまった偉大な人達。



音楽:7
keyといえば、独特のテキスト(&絵)、そして業界トップ水準の音楽ですね!
本作も、なかなかの音楽。
とはいえ私自身の琴線に触れたのはボーカル曲込みで3曲だけなのですが。(うち2曲がボーカル曲、残り1曲はボーカル曲アレンジ)
いや、やっぱりKeyのボーカル曲はなかなか半端ないのですよ。ライター達自ら作詞していたりと、気合入ってますからね。

残りの曲も、Keyの看板音屋、折戸氏らしい曲が多いですね。



キャラ:8
 主人公:名前変更可,クールで少しだけ非道、けれど常識的で親しみやすい高校生。
 名雪:主人公の従姉妹。同い年。主人公が居候している家の一人娘。
    おっとりとした気のいい性格。寝起きが悪い。
    「朝ー、朝だよー。朝ごはん食べて学校行くよー」
 栞:一学年下の少女。病気でずっと学校を休んでいるが、こっそり学校に来るようになる。
   「そんなこと言う人嫌いです」
 真琴:記憶を失った少女。主人公と一緒に居候。何故か主人公にうらみがあり、数々の悪戯を仕掛けてくる。
 舞:夜の学校で一人、魔と戦う少女。無口で無愛想っぽい娘。
 あゆ:うぐぅ

などなど…
keyの真骨頂と言ってよいのか悪いのか、どれもこれも独特のキャラ達です。引いてしまったら駄目ですね。二次元少女にリアリティを求めるよりも、リアルに無い魅力を楽しむ方が生産的ではないでしょうか。(生産的… か… )
ともあれ、ある意味本作の一番の目玉、個性的で中毒性のある、ヘタしたら萌えてしまうキャラ達勢ぞろい。各ヒロイン紹介の際にかぎかっこで書いたのが、そのヒロインの口癖だったり決め台詞だったりします。こうやって見ると「萌えるわけねーよこんなもん」って感じですが、何度も何度も繰り返されていくうちに、いたる絵と合い重なって頭にしみこんでくるもんだから怖いですね。



声:無
久々にプレイした声無しゲー。昔はこれが当たり前だったのですがね。久々に経験すると、すごい違和感でした。慣れるまで結構時間かかった。



時間:4
普通のADV程度。10時間強くらいかな?



雑記
システム周りは、私の中で最強、Keyスタイルオートリード機能装備。その他、必要なものはあらかた揃っています。フォントからウィンドウ枠の柄までいじれるのに、イベント回想モードだけ無いのが笑える。
演出面では特に。敢えて言うならいたる絵自体が良くも悪くも最強の演出。
いたる絵ですが、これより後の作品をプレイした身としては、最初かなりとっつきにくかったです。素人の私が見ても明らかにデッサンおかしいし…(せっかくのOPムービーが台無しでした)
ところが、見慣れてくると何だか非常に良いのですよね。この絵。
気がつけばすっかりいたる絵の虜。(抜けませんが)
どうも「過去作品の方が持ち味が出ていて良い」という意見はファンの中でも結構強いようです。思わずうなずかされる、決して上手くはないけれど心に届く絵。



お勧め度:5
まぁプレイしたい人がすればいいのではないでしょうか。
5年前ならまだしも、今さらこれを人に強要しても、逆に反感を買うだけの結果に終わる気がします。




気に入り度:6
お話の展開等には正直それほど満足感もないのですが、初期のKeyが見れて楽しかったです。初期のKeyでしか見られないものも、感じさせていただきました。このブランドはやはり素敵ですね。



(この作品については、攻略にても触れております)

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