ひぐらしのなく頃に 礼

(執筆:2008/01/30)



メーカー
07th Expansion
(「ひぐらし」で一躍名が広まった同人サークル。兄弟がメインスタッフ)



当レビューは「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に解」をプレイ済みの方向けに書いております。上記2作品のネタバレを含みますので、ご注意下さい。





属性
発売時期:2006年12月
ジャンル:サウンドノベル
用途:読み物
舞台:「ひぐらしのなく頃に」に順ずる舞台
顕著な属性:無
プレイのきっかけ:いや、やるでしょ「解」まで楽しんだなら…(プレイ前の期待得点…6点)



テキスト:6
あらすじ:梨花が漸く迎えた昭和58年の夏。幸せに溢れた毎日だったはずが、梨花の油断で…

お話は3本。まず、解「祭囃し編」の続編となる、ひぐらしシリーズEXTRAシナリオ。お蔵入りになった「目明し編」お疲れさま会。そして、ひぐらしデイブレイク(同人アクションゲーム)の世界観を混ぜた小シナリオ。

まずお疲れさま会ですが、正直、過去4つのお疲れさま会とはやっていること自体が随分と違います。これはこれで一つの小シナリオ…かも。ドタバタナンセンスコメディという感じ。単体評価ならテキスト5点がせいぜいです。
続いてデイブレイク風小シナリオ。私はひぐらしデイブレイクは未プレイなのでさっぱり分かりませんが、そんなこと言われないと分からない、至って「ひぐらし」世界との乖離や違和もない、「ひぐらし」シナリオです。これは、「ひぐらし」序盤の、部活やら日常生活のノリが好きな方、キャラ達に愛がある方は楽しめるんじゃないでしょうか。私は好きですね〜、こういう小エピソード。6点。
最後に、この「礼」の半分以上を占める、EXTRAシナリオ。
「祭囃し編」をプレイ終了後「こんな締めがあるかいーー!!!」とディスプレイに正拳突きを放ったくらい(一部誇張)祭囃し編に納得がいかない身としては、これをプレイした感想は一言、「これがひぐらしのラストシナリオ。これで〆。」
私内評価としまして、過去8作のうち祭囃し編だけ飛びぬけて低い、残り7編のためにもあの編だけは許せないというか書き直しを要求したいというか、そういう鬱憤に満ち溢れていた「ひぐらし」プレイ後の3ヶ月ですが、これでようやく、その鬱憤に終止符を打つことができました。これは有りだわ。
ずば抜けて良いシナリオというわけではないです。既に祭囃し編で色々なものが崩壊しているので、その追加シナリオである本作でも、目を瞑らないといけない点が幾つもあります。けれど、「ミステリー」でも「ホラー」でもない「ひぐらし」の世界、キャラ、あるいは竜騎士07氏の主張に、尚惹かれるものがあるのなら。本作は、過去の消化不良点を解消し、「ひぐらし」過去8作に欠けていたものを補完してくれる、「完結編」と呼ぶにふさわしい出来かも知れません。
7点。
(ちなみに「祭囃し編」で大満足だった友人には、今ひとつ不評だったようです)



ゲーム性:3
ゲーム性など全く無いです。謎解きも、ほぼ無いと考えてよいでしょう。



実用性:2
いつものです。



音楽:6
「解」+デイブレイクの曲を数曲。

ボーカル曲:ED1曲(解のラスト曲)



キャラ:7
いつものキャラ達です。
「萌え」じゃないですが、私はひぐらしのキャラ達大好きですね。そう、改めて思わせるキャラ達でした。



声:無
無いです。



時間:2
かなり短いです。ようやく値段相応になった、とも言えるかな。
内容は、なかなか濃かったと思います。



雑記
システムは過去8作と同じ。
演出は、これまでと違い(シナリオの展開上)その存在感はすっかり影を潜めましたが、私としては某一部演出があったので満足です。



お勧め度:6
これぞ「ファイディスク」。ファンには結構楽しめるでしょうし、ファンでない(単に謎解きだけ興味あった等)ならプレイする価値は無いと言っても過言ではない。




気に入り度:7
私は大満足ですね。EXTRAシナリオだけで満足ですが、デイブレイクの方のお話も、キャラゲーとして実に楽しめました。
「祭囃し編」だけ何故あんな息切れ状態だったのか不明ですが、疲れてたのでしょう多分。ネットゲーとかで。
詳しく書くと例によってネタバレになるので、詳細は「プレイ後レビュー」で。




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