でれスク まき編

(執筆:2010/10/05)



メーカー

みるくぱい
(廉価で実用性一辺倒の微妙なゲームばかり作ってるブランド。一応おっぱいブランド。)



属性

発売時期:2010年8月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の学園・家
顕著な属性:スク水
プレイのきっかけ:某キャラ酷似なキャラに釣られたのとブランド買いとスク水買い。(プレイ前の期待得点…5点)
プレイ進捗状況:全シーン解放



テキスト:3

あらすじ:幼馴染みのお姉さんだったが遠くに引越してしまった「まき姉」が、突然家政婦としてやってきた。始終主人公のことを思って接近してくるまき姉に、主人公は…

たま… …いえ…

序盤は簡単な設定紹介、エンディングはGoodとBadの2つですがそれ以外は小分岐しかなく、基本的に一本道のシナリオと言って良いかと。
シナリオといっても、ただHシーンを繋ぎ合わせただけ感が強く、強いてシナリオを語るなら大きく展開が2つに分かれることぐらいでしょうか。
すなわち、始終デレ状態なヒロインに対して戸惑い引き気味である前半と、デレ状態なヒロインに慣れて普通にHしてる後半。

本当、それだけです。

テキスト、まぁそうひどくはないのですが、素人臭が端々から漂うレベルです。ここで特に触れておきたいのはヒロインの口調。基本敬語なのですが、あのな、お金持ちのお嬢様って設定だからってとりあえず敬語でキャラ付けしてるんじゃないぞと。そういうのはもっとこなれた敬語を使えるようになってからやりなさいと。
どうにも、不気味で生気を感じさせない敬語口調が変な感じでした。




ゲーム性:3

シンプルでいいですね。中出し・外出しはお好みで選んで(CGコンプしないとすっきりしない人はクイックセーブ&ロードとかも使って)、選択肢は適当に選んでればいいのです。
で、1回最後までいったら、次は1回目に選んだ選択肢と逆の選択肢を選んでいけば、シーンコンプ。
なお、中出し外出しの選択に関係なくヒロインのお腹は膨らみます。



実用性:5

うーん…
これは…。

いやあのね、ちょっと、絵が崩れすぎではないでしょうか。元々上手くない絵だと思うのですが、それを踏まえた上で、CGではさらに酷くなる。実用云々以前に違和感バリバリだったり「これ誰?」ってなったりする。
あとこれだけヘタだったらそうあって然るべきですが、実用に適したアングルでの描写になってないですね。だいたいが「悪くはない」か「これ、もうちょっと何とかできたんじゃないかな」か。私は絵についてはとんと素人ですが、そんな私でさえ違和感感じるってまずいと思います。

シーン内容は、オーソドックスな和姦がほとんどですね。たまにパイズリがあったり手足でのコキがあったりフェラがあったりですが、基本合体。
そして触れざるを得ない、シーン数との各シーンの尺。シーン数は、値段の割にかなり多いのです。文句なしに豊富なシーン数と言って良いでしょう。しかしその分、尺が短い。かなり短い。安心して実用に耐える長さではないでしょう。溜め撃ち、あるいは早撃ちが 要求されます。5クリックくらいで終わるシーンがあった時はさすがに唖然としました。というかCGもったいないだろ。というかCGクオリティも低いんだから数減らして質高めろ。

あと、最後に、本作、一応スク水ゲーなのですよね…。
スク水、CGの塗りは及第点だと思うのです。(原画はおいといて)
独特の光沢と質感が、まずまず描けていると思います。
が、それを補って余りあるほど、テキストにスク水愛を感じない。ねちっこくスク水の魅力について書いてあるのもさすがにアレかも知れませんが、それにしてもスク水描写あっさりさせすぎだろうが。スク水ってのは、王道フェチなんだよ。フェチ心舐めんな。
もうね、全体的に、「とりあえずスク水着せてHしてます」しかしない。スク水スキーとしてはそれだけである意味十分っちゃ十分なのですが、最低限のフェチ心くらいはテキストで見せていただきたかったです。それすらもないもの。



音楽:4

日常曲は、まぁキラキラした感じでいいんじゃないですか。
エンディングも、まぁまぁです。

ボーカル曲:ED曲1曲



キャラ:3

主人公:「大地」(名前変更不可),2年生にして水泳部部長。(男女混合の水泳部らしい)オーソドックスな俺キャラ。
まき:あーそうか、「た」を取ったのか!

本シリーズはタイトルにもありますように「スク水」と「デレ」が売りだと思うのですよね。
で、四大デレ属性「ツンデレ」「ヤンデレ」「クーデレ」「デレデレ」の本作は「デレデレ」担当という。まぁそういうコンセプトですよ。
プレイしてて感じるのは、「いや、これ、デレデレじゃなくてヤンデレじゃないっすか…?」
デレと言えばデレなんだけど、なんか違うだろうこれは…。ちょっとだけ狂気感じるし。
あくまで私の主観ですが、「スク水」だけでなく「デレデレ」という点でも落第。やる気あるのかというか、ライターなりのデレデレ像が描かれた気がしないというか。



声:女

まき姉のみフルボイス。一応モブ女子にも声あるようですが覚えてません。多分この「まき編」では出なかった。

で、まき姉。安心と信頼のCV:芹園みやさんということで、私から言うことは何もございません。





時間:2

廉価商品(正確にはフルプライスものの分割商品)実用ゲーだけあって、短いです。
が、この価格帯にしてはボリュームあるように感じました。



その他

システム:これまでのみるくぱい作品より若干使いやすくなった気がせんでもないです。まぁ普通。
演出:これまでのみるくぱい作品より結構よくなりました。主にコンフィグ画面に切替時の演出とか。小細工がいい感じ。けれどHシーン関係の小細工はパッとしないので本編で演出ついて誉めるところは特に思いつきません。



お勧め度:4

実用ゲーって、シナリオゲー以上に絵の質が問われると思うのですよ。ヘタでもいい、実用性が高い絵であって欲しい。
本作…CGの塗り以外、全然ダメ。
実用ゲーって、シナリオやテキストは期待されてない分、その分実用性という点で突き抜けた何かを持っていてほしい。エロさでも淫語でもねちっこさでも拘りの属性でも何らかのフェチ心でもいい。
本作…全然ダメ。

もうほんと、声優さんにおんぶに抱っこな作品ですね…。みやさんファンと重度のスク水作品コレクター以外はスルーしていいんじゃないでしょうか。
一応、和姦セックスシーンは大量にあるので、値段も考慮に入れて「全くダメダメというわけでもない、使える人には使えるかも」程度の評価とさせてはいただきますが、うーん…。




気に入り度:3

みるくぱい、値段があれな割に質がアレで、いつも視覚的な魅力での一本釣りしかしてないという印象なのですが、私はこれまで割と好きだったのです。視覚的な魅力の一本釣り、上等じゃない、という感じで。もちろんそれだけではアレですが、最低限のエロさというものは保たれていたので、実用性は「この値段ならいいかな」と思えるだけのものを持ちあわせていたと思います。
が、ここに来て本作。
他人のふんどしで勝負している(キャラ造型的な意味で)時点で「おいおいみるくぱいどうしちゃったよ」という感じでしたが、蓋を開けてみるとどこからどう見てもクズブランドに成り下がってる。これでエロさがアップしてたら、「おいたしちゃった分頑張ったのね」と私も少しばかりあたたかい目で見守ったものですが、おいたしちゃってる上に頑張れてないってどういうことよ!?

それでも残る「かなめ編」と「とも編」だけは付き合おうかと思ってる私みたいなのがいるからこんなブランドになったのだと思うのですが、せめてこのレビューでは酷評させていただきます。

最後、前々シリーズである「女神陵辱」シリーズではエンディング時のスタッフロールに爆笑させてもらいましたが、本作くらいになると怒りを覚えます。スタッフロールで名前を出すということがどういうことか分かってるのかと。いや、重々分かっているからこそ、この内容にはあのようなネーミングなのかも知れませんが…。
最後の最後まで私をして「なめてんのか」の感想を抱かせたみるくぱい、ちょっとこれはこれですごいです。




gyutto.com「でれスク まき編」
(一応アフィリンク貼っておきますけどね!
 何がびっくりって、DL版で2作このシリーズ買うより、アマゾンでフルプライス版新品買った方が安いの!64%OFFって!
このレビュー見てる人の大半がワゴンセールツアー中なんじゃないかと思いますよね!)


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