暁の護衛

(執筆:2021/05/19)

製作

しゃんぐりら
(あかべぇそふとの下位ブランド。解散済)

属性

発売時期:2008年12月
ジャンル:ADV
用途:読み物
舞台:近未来の日本の一都市・学園
顕著な性属性:ゲイセックス
プレイのきっかけ:有名だから セールで買ったから(プレイ前の期待得点…6点)
プレイ進捗状況:コンプ

テキスト:7

あらすじ:彩、萌、妙、ツキエンドそれぞれのアフターストーリー、麗華&鏡花ルート、EXTRAシナリオ。

「暁の護衛」ファンディスクです。「暁の護衛」各ルートのアフターストーリーがメインです。
また、これ以外にも、短いものから長いものまで、幾つかEXTRAシナリオがあります。
で、各ルート、実に安定感ある。「暁の護衛」が気に入ったなら、これらメインシナリオはほぼ確実に及第点でしょう。及第点を遥かに超えることは難しそうですが。
ツキアフターだけは、ツンデレキャラの宿命というか、ツキがデレ後なのか前なのか些か安定しない感じになっていますが、エンタメ重視なのでやむを得ないという判断でしょう。

圧巻だったのはEXTRAシナリオ。もはや別作品じゃねーかっていうくらいシビア&シリアス。私こういうのが好みなので高評価です。このライターさんは、十徳ナイフのようにあの手この手でエンタメが実現しますね。

ゲーム性:3

ルート分岐がファンディスクレベルの易しさ……のように見せかけて、難しい…。
…いや、そこはもうちょっと易しくていいから…。

実用性:3

特に言うことないです。「暁の護衛」レベル。

音楽:4

ボーカル曲を除き、BGMは「暁の護衛」の曲使いまわしなので、特に感想はないです。
…で終わるかと思ったら、終盤の特に盛り上がるところで良い感じに新曲追加されてた。

ボーカル曲:2曲(OP, ED)

キャラ:6

前回掘り下げきれなかった何人かのキャラがもう少し掘り下げられています。具体的には鏡花と杏子。

声:男女

モブキャラまで含めフルボイス。
どのキャラも声優さん達の声はかなりしっくり来ました。あと大波こなみさんは私の中ではなぜか「おまえの夏休み」の印象強くて、良いキャラに巡り会えた感があった。

時間:4

短くもなく、長くもなく、という分量。

その他

システム:前作同様、私の環境がおかしいだけかも知れませんが、オートモードにしてると高頻度でゲームの方がフリーズ起こしました。
あと今作プレイしていて気づきましたが、選択肢後のスキップ継続が自動的にOFFになる(スキップ自動継続ができない)んですね。なんで気づいたかっていうと上の「ゲーム性」項で書いたように攻略難易度が妙に上げてあるせいで同じ選択肢を何度も選択することになり、その度に選択肢直後の音声を聞く羽目に遭ったからです。大抵気に入らないんですけど、雷太が早口で「僕は処女にこだわっている。処女以外はビ○チだと思っているし、まして結婚となったら論外だ」とアクの強い主張をアクの強いボイスでまくり立ててくるせいで「ビ○チ」辺りまで何度も何度も聞かされたせいですね。おかげで、「本作で一番印象に残った台詞は?」と聞かれたら「雷太『僕は処女にこだわっている。』」を筆頭に挙げざるを得なくなった。ちなみに次点は「雷太『ないっ、その選択肢はないっ!』」。耳に焼き付くんですよこの声。

その他:前作で気になった背景CGの乏しさですが、大部分を前作の使いまわしでいける上に今回新たに少しだけ背景CGが足されたおかげか、それとも単に私の感覚が麻痺しただけなのか、特に何も感じなくなりました。

お勧め度:7

「暁の護衛」を気に入った人なら、8点。
基本的には前作同様「頭空っぽで気持ち良くサクサク進められる作品」であり、引き続きチューハイでも飲みながら「ガハハ!」って言いながらプレイするのにちょうどいい作品なのですが、一部シビア&シリアスなシナリオがあるので、そこは好みが分かれる。温くなった缶チューハイ握りしめたまま画面に釘付けになるか、ムカつきに耐えきれずプレイ中断したりスキップしたりするか、そこはお好みとその日の気分によるでしょう。
あと、麗華ルートアフターを期待している人には全然駄目。内容が悪いのではなく、内容自体がほぼ無い。よって、「暁の護衛」ファンに対しても9点以上は付けられないという感です。


気に入り度:7

いや、確実に前作より一段高評価ですわ。
こんなことある!?ファンディスクの方が本編より高評価なんですよ!?そういう驚きとライターへの敬意も含めて。


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