(執筆:2009/08/17)
Autobahn(同人)
(人妻、背徳、NTR、それかフェラ、だいたいこの辺のどれかで作品作ってる同人サークル。)
発売時期:2007年12月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の学園 のみ
顕著な属性:フェラ 玉フェラ Wフェラ
プレイのきっかけ:フェラゲーだから(プレイ前の期待得点…8点)
プレイ進捗状況:コンプ
あらすじ:主人公は一見しがない教師だが、極度のフェラスキーである自身の欲求を満たすために2人の女子高生を陥とす。最初は渋々だった女子高生達も、その負けん気ゆえにフェラにも気合が入っていき…
いや。
私、このライターさんが書くもの、もっと読んでみたいですわ。
なんというか、普通に感心してしまった。好みの問題もあるのかも知れませんが、ただの抜きゲーテキストだと思っていたら、読み物として押さえるツボはちゃんと押さえてあるし、独特の味わいがあるテキストだし、これには驚きました。妙に知性の感じられるこのテキストには、また方向性は違いますが、るーすぼーいに近いものを感じました。(アンチるーすの皆様、お疲れ様でしたー)
それと、間の取り方。ちょっと他に類を見ないものがあります。
お話自体は基本的に抜きゲーなのでたいしたものではありませんし他の実用ゲーよろしく超展開が当たり前のように起こるし(いやそこは普通拒否るだろう、とか)、褒められたもんではないのですが、そのくせ、「あれ、この後どうなるの?」とプレイヤーである私をして展開を楽しませたり、意外と笑わせてくれたり、まぁこれだけそんなに期待するようなもんでは決してないですが、あるいは本作の隠れた見所かも知れません。少なくとも私は大好き。
皆無と言ってよい感じです。なんか1巡するだけで9割以上のシーンは回収してしまった気がする。
全シーン、フェラシーンのみ。フェラが無い以外は一切ありません。本番など0です。例えば69はフェラも含むのでありますが、フェラ→本番などといった王道シーンは皆無。本番など蛇足。(明智)
さて。
上の穴と下の穴、この2つの穴の違いを語る上で、こんな切り口はどうでしょう。すなわち、下の穴はハード依存、しかるに上の穴はソフト依存。
どういうことかと申しますと、まず膣ってのは、膣そのものが持つ性能でその評価のほとんどが担われているのです。膣のバリエーションを想像して下さい。濡れる。よく締まる。処女膜がある。妊娠する。おおまかにはこんなもんでしょう。よって、下の穴中心のプレイというのも、基本的に本人の意思無関係で、その生物的特性に支配されているのですね。初めて突っ込まれたらとりあえず膜が破れ血が出る。卵子に受精すれば妊娠する。敏感なところを刺激されれば悔しいのに感じてしまう。どれも、まぁどちらかというと自動的・受動的に起こることです。もちろん中には自分で締め上げたりできる人もいるようですが、それだってそんな細かなことはできませんし(そんなきめ細かな職人的動きされても気持ち悪いし)、ソフトがいくら優秀だろうがハード制約の壁に阻まれてあまり多くは望めません。ハードを楽しんでこその代物といえるでしょう。
それに対して上の穴とは、まさにソフト依存。ハードなんて皆大体似たり寄ったりなのです。幼女だと口が小さくて云々、程度のものしかありません。(誰だ抜歯とか言った奴は)
そう、フェラとは、行為者のテク、経験、モチベーション、そういったソフト的要因によってこそ各シーンの味が出てくる、そういうものなのです。口に咥える、喉奥まで入れる、裏筋を舐める、玉を含む、などなど、どれもこれも、行為者が意図して行うものであり、女性が積極的に動いて、初めて成立するものなわけです!(そういう意味でもイラマチオというのはフェラに似てその性質はフェラとはかなり遠く、だからこそフェラとの対比が映えもするが、本質的に下の穴に突っ込むのと似たものであるわけですね)
女性が積極的に動いて初めて成立する。それはつまり、どういうことを意味するのか。分かりますか。
それはずばり、以下の2つのことを意味するのです。
まず、女性による「攻め」プレイの中心である、ということ。
もう一つは、女性が男性を一方的に気持ちよくさせるという、奉仕的プレイの中心である、ということです。
女性による「攻め」プレイの中心である、というのはつまり、女性は自身のフェラによって自分も絶頂するなんてことは(エロゲではしばしばあるけど)まず無いわけで、つまり精神的に余裕を持ってプレイにあたれる。男が精神的に余裕を無くす様子を、手に取るように見ていられる。そして熟練者であれば、男の余裕を自身の動きによって完全に制御できる。男性器というハードに直接干渉する、究極のツール、それがフェラなのです。
それに対して、女性が男性を一方的に気持ちよくさせる、というのは、先ほどの「女性は自身のフェラによって絶頂したりしない」の部分により焦点をあてたものですね。自分は気持ちよくないのに、男性ばかりを気持ちよくさせるために、敢えてする。その行為に至る理由はさまざまでしょうが、こと行為中に限って言えば、完全なる 女→男 の奉仕関係が成立します。
よろしいでしょうか。
女性による「攻め」プレイの中心である、ということ。女性が男性を一方的に気持ちよくさせるという、奉仕的プレイの中心である、ということ。
この両者のうち、前者に焦点をあてた作品がこのサークル前作の「パーフェクトホール」であり、後者に焦点をあてた作品が本作「SAMEN TOILET ANGELS 01 〜ナマイキ女子高生は精液便所編〜」なわけです。
Autobahnはフェラゲーを2作出していますが、そのツボはこの2作で全く異なります。「女性(お姉さん)に責められたい」というM的願望を思うがままに満たしてくれる前作に対し、本作は「女性(女子高生)を奉仕させたい」というS的願望を満足させる作品であるわけです。よって、各フェラスキーの同志諸兄においては、自身の性癖をもう一度じっくり見つめなおしていただいた上で、どちらが自分が本当に望むフェラの姿なのか、はっきりさせた上で本作(あるいは前作)に挑んでいただきたいと思うわけです。一方で大満足だったからと言って、同じ柳の下のドジョウ、もう一方に手を出しても、恐らくはそう芳しい恍惚は得られぬことでしょう。
前置きが長くなりましたが、すなわち本作とはそういう作品です。
奉仕と申しましても調教系の従順奉仕とは少しだけ毛色が違います。従順奉仕とは、男性に気持ちよくなってもらうためにするまさに奉仕精神の権化でありますが、本作の奉仕は、主に自身の技術を主人公たる男性に認めてもらう、そのための奉仕です。
生意気だった女子高生を貶めるのには違いありませんが、その貶め方は精神的に隷属させるというより、親鳥を知らぬ雛のような無知な女子高生を自分色に染める、背徳の育成を愉しむ作品であります。
結果、女子高生はどんどん淫乱となりますが、世間一般の淫乱のように自分の欲望にばかり固執するような精神的に錬度の足りない淫乱ではなく、処女の癖にフェラばかりが上手い高次淫乱へと上り詰めるわけです。
そこに至るまでの過程については、もはや私が語るまでもないでしょう。諸兄がなんとなく想像した、だいたいその全てがシーンとして登場すると思われます。
素敵なS系フェラをご堪能下さい。
記憶に残ってません。
ボーカル曲:無
主人公:「目黒先生」(名前変更不可),「先生」と呼ばれる、飄々とした邪悪で堅実な教師。興奮すると本性が出る。
夕美:やや落ちこぼれ気味のギャル系女子高生だが、明るくおしゃべり好きなのでクラスの人気者でもある。15歳。(作中で頻繁に明記)
怜:典型的お嬢様タイプだが、それゆえにクラスでは浮いて孤立している。夕美と間逆のタイプであり、全く馬が合わない。15歳。
2人のヒロインキャラの対比がなかなかうまいです。シナリオ進行も、それを用いて
進んでいきます。
ヒロイン2人のみフルボイス。
頭悪そうな方はやっぱり芹園みやさんでした。しかしなかなかキャラにぴったりだった。
フェラゲーでありフェラシーンばかりなので体感時間は凄く長いような気もしますが、まぁ短いですね。それでも、「短すぎる!」とは決して思いませんでした。ファイル要領800MB越え、そのほとんどがCG差分と音声。
システム:フェラゲーの必須装備「クリックしても音声再生続く」機能完備。(音声聞きながら地の文のシーン描写を堪能するのが通)
おちんちんをモザイクにするか半透明シルエットにするか選択できる機能付。
演出:差分が多いです。無駄な差分が多いような気もしますが、それだけ動きがダイナミックだということで。
癖の強めな絵柄ですので、公式サイトのチェックはお忘れなく。
全てのフェラスキーに捧ぐ…
と言いたいところですが、「実用」項で述べたように、M系フェラスキーにはお勧めしません。底の見えない主人公キャラで女子高生を手篭めにする、その優越と悦楽をご堪能ください。
テキスト自体もなかなか良いのですが、それゆえにプレイヤー無視で進行することも何回かあるので、その辺は我慢ですね。ヒロインと一緒にまさかの展開に驚くも良し、思考を先回りさせてその驚くヒロインを横目に何かに浸るも良し、です。
とりあえず、フェラスキーならば同人サークルとしては、ここと「こ〜じょく淫魔フェラチュパス」辺りは最低限押さえておくべきでしょう。
実は私このサークルの前作を存じておらず、本作は期待半分駄目元半分で購入したのですが、期待通りの出来をありがとう。何一つ裏切られることはありませんでした。
ぜひST2も作って下さい!
ギュッと!「SAMEN TOILET ANGELS 01 〜ナマイキ女子高生は精液便所編」
(1995円也。まぁ妥当なところだと思いますよ。)
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いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。