魔王ト聖女 〜呪ワレシ淫辱ノ輪廻〜(プレイ前用)

魔王ト聖女 〜呪ワレシ淫辱ノ輪廻〜

(執筆:2009/05/24)



メーカー

BLACK LILITH
(低価格ブランドの大御所LILITHの中でも、陵辱系担当のBLACK。)



属性

発売時期:2009年5月
ジャンル:ADV
用途:実用
舞台:現代の学園
顕著な属性:催眠
プレイのきっかけ:BLACK LILITH新作だから。ブランド買い。(プレイ前の期待得点…6点)
プレイ進捗状況:コンプ



テキスト:3

あらすじ:主人公は、その声で相手の心を支配し操る力を持つ能力を持ち魔王を名乗る存在。聖女であるヒロインに殺されて以後、何度も転生し聖女への復讐を図っては、同じく転生した聖女に殺され続けている。舞台は現代。主人公の復讐がまた始まる。

実用ゲーのシナリオっていうのは言ってしまえば実用シーンに至るまでのお膳立てに過ぎないわけで、ここで無闇に凝ってもユーザーのフラストレーションを無駄に増大するだけに終わる可能性は高いし、かと言ってスカスカだと実用シーンに突入してもユーザーの気分がさっぱり盛り上がらず不発に終わるという、おまけのくせに実に按配の難しいポジションです。
この難題の解決策として考えられる手法は恐らく2つあって、ひとつは実用シーンの効用を最大限引き出すことに特化したシナリオ構成。たとえばヒロインのキャラを印象付けたり、陵辱ゲーでしたら敢えてヒロインへの反発を煽ってみたり、とかですね。
もうひとつが、思い切ってテキストゲー並のクオリティにテキストを向上させ、プレイヤーの注意・関心をテキストの方に惹くことで作品全体の評価底上げを狙う手法ですね。
で、たいてい大失敗に終わるのが後者で、本作の手法も後者です。残念。
大失敗に終わる理由は簡単で、ライターの力量不足ってのがほとんどでしょうね。そもそもそんな魅力的なテキスト書けるなら最初からテキストゲー作るわっていう。もうひとつ挙げられる理由が、おまけのはずのシナリオに引っ張られて実用シーンが機能不全起こすケース。本作はこれに該当します。詳しくは後述。

とまぁ、別にテキストにそう見るところはないのですが、序盤の一部シーンはなかなか雰囲気出ててカッコ良かったですね。あの、年代と地名が出るところ。エフェクトも効いてて、気合も感じられました。
ただ、いくらカッコいいからって、ほとんど同じテキストを2回も使うのは貧乏性です。



ゲーム性:4

今回は難易度も実に良い感じで、選択肢が多い(6回)割に快適なプレイができました。グッドですぞ。



実用性:6

恐ろしいことに、低価格実用ゲーのくせに、公式サイト等での予習推奨な本作。
どういうことかここで説明します。まず、物語は大きく前半と後半に分かれています。
前半は、聖女が転生した女生徒会長(優しく朗らかな秀才お嬢様キャラ)がターゲット。催眠状態にして主人公のことを恋人だと思わせた後、恋人としての立場を利用して徹底的に犯す。
後半は、前半と身体は同じヒロインなのですが、生徒会長の身に覚醒した聖女(攻撃的で猛々しく主人公の命を狙っている)がターゲットとなります。すでに聖女は不本意ながら主人公の言いなり状態ですので、いつものブラックリリス的Hシーン、陵辱Hが続きます。

つまり本作は、前半と後半でHシーンの属性ががらりと変わるということですね。その辺をしっかり頭に入れておかないと、コロコロとヒロインもHシーンタイプも変容して しまい思いっきりシナリオに振り回されてしまいます。Hシーンに気分が乗る以前のレベル。

シーン内容は、野外露出恥辱があったり催眠の一時解けがあったり首絞めがあったり蝕手攻めがあったり風俗プレイがあったりと色々あります。多彩ですね。ただし本作のもうひとつの特徴として、本番シーンが非常に多いというのがあげられますね。ほとんど本番。フェラとか調教とかほとんどない。アナルはある。輪姦も一応ある。が、とりあえず穴につっこんで、中で出す。それがほとんどです。それ以外のものにはあまり期待してはいけませんね。最後にはお腹膨らんだりもしますが、標準レベル。
よって、シチュエーション自体は多彩でもどこかマンネリ感が漂うかも。特に作品全体に注意が向いているとそう感じると思います。「それで、どうなる!?」みたいなのを期待するよりは、ひとつひとつのシーンを個別に堪能するようにする方が本作はトータルとして楽しめそうです。


以下、「それで、どうなる?」みたいな全体の展開に注目してしまった私の感想。
うーむ。
またもブラックりリスは空回りを起こしたか。
というのが、残念ながら正直な感想です。

ここでまずはっきりしておきたいのですが、Hシーン自体の過激さやCGのクオリティは、ブラックリリスは並み居る低価格ブランド(同人含)の中でも変わらずトップクラスです。特に、値段を加味すればその質は同人・低価格ブランド平均より遥かに高いと言えるでしょう。
この過激さや質が維持されているにも関わらず、本作が(またも)空回りとは、いったいどういうことなのか。

ひとつには、ユーザーのブラックリリス慣れ、つまりブラックリリスに期待されているものがとても高いものになったというのもあるでしょう。他ブランドと違い、リリスは「質が一定以上で当たり前」、そういう認識がユーザー内で存在するように感じます。
しかしそれだけでは擁護し切れない部分が、本作にもある。
まず、テキスト項でも少し触れましたが、Hシーンの効用を高める努力が見受けられないことです。
まず、さまざまなシチュエーションがあると言いましたが、そのシチュエーションに至る描写は乏しいので読んでいても今ひとつのめり込めませんし、その陵辱方法を選んでいる理由も「色々シーン増やした方が売れるから」という製作サイドの都合しか感じられませんでした。Hシーンってのはそういう簡単なものじゃないんですよ。そのシーンに至るまでの、主人公の、ヒロインの思惑があり背景があり、そのシーンに対する両者の思い入れやこだわり、好悪があり、そしてそのシーンを経ることで予想されるヒロインの結末があり、そういうのを十全に感じられて初めて活きてくるものなんですよ。本作は「とりあえず復讐のため、(部下が孕ませとけって言うから)Hして中出しした。」以上の何も読み取れない。これが一点。
そしてもう一点。これもテキスト項で触れたのですが、Hシーンが完全にシナリオに流されている。
本作の場合、「宿敵の聖女を陵辱し堕とす」というのがメインでありますが、この聖女 の描写が少ない(&弱い)せいで「このキャラを陵辱したい!」というモチベーションが喚起されません。身体は同じヒロインなのに2つのキャラなもんだから、結果キャラの魅力も2分された感じ。某天津飯の四身の拳状態。せっかく生徒会長との和姦Hにプレイヤーがなじんできて、よしこれからだと思い始めたら生徒会長が突如聖女に変わってしまったり、聖女への陵辱に頭を切り替えてテキスト読んでたらまた生徒会長が復活したり。
なにより、サブヒロインのつばめ!あれはひどい。奴が出てくるHシーンはどれもひどい。もうちょっと、キャラ考えろよと強く言いたい。これは実用ゲーのキャラなんだぞと強く言いたい。テキスト的サプライズなんか誰一人望んでいないのに、シナリオ進行・完遂のためにつばめが行動した後は、どうしようもないHシーンしか残りません。
このキャラ設定でこういう行動を取ることが、ユーザーのHシーンに対する感情移入にどう影響を与えるか、そういうのが製作スタッフには全く見えていない!


各シーン内での質は、先述のとおりなかなかのものです。実用シーンのテキストは上々でしょう。ヒロインの台詞とかね。
しかし、テキストゲーならいざ知らず、実用ゲーとしてのシナリオとしては最低であると言わせていただく。

マンネリ回避のため、シナリオに凝らざるを得ない苦境は分かります。しかし、たとえ舞台設定やキャラ設定がどれだけマンネリであっても陳腐であってもいいから、Hシーンだけは満足のいくものであってほしい。少なくとも私はそう思います。他のブラックリリスファンも、多くはそうでないかと思います。



音楽:4

BGMに徹しています。
相変わらず、「最低限の労力で最大限の効用を」音楽だと思います。
今回はちょっと荘厳な感じですね。



キャラ:3

主人公:「諒」(名前変更不可)。表の顔は、温和で優秀な風紀委員長。裏の顔は、学園を裏から牛耳る魔王。二流キャラ。

キャラ萌えとかないです、もちろん。



声:

メインヒロインの声優さん、一人二役お疲れさまです。
ヒロインどちらも、特に評価できるというわけでもないけど特に不満もない声でした。



時間:2

平均的ブラックリリスの量、かそれより少し多いか、くらいだと思います。



その他

システム:いつもの標準レベルです。

演出:演出にも多少凝りが見受けられましたが、立ち絵の操作はまだまだですね。

CG:塗りはなかなか。表情も、いい感じですね。このように、パーツで見れば評価できるのに…



お勧め度:5

うーん、確かに廉価の割に質は高いのですが、「実用性」という意味では、もうひとつ物足りない。こんなもんじゃないはずだブラックリリス!

ただ、先ほども申しましたとおり、だいたいどんなシナリオ展開なのかを頭に入れた上で、各シーンそれぞれに没頭して楽しむようにプレイすれば、点数以上に堪能できると思います。




気に入り度:4

フェラスキーの私には不満足でも当然ですね。いつものブラックよりも口淫関係は物足りなかったです。なかなか良いシーンもあるのですが。
あの聖女のキャラの不安定性やシナリオのせいで、せっかくのシーンが殺されているのがもったいなかったです。



(この作品については、攻略ページでも扱っております。)



ギュッと!「魔王ト聖女〜呪ワレシ淫辱ノ輪廻〜」


web拍手
 一言メッセージ機能としてもご利用いただけます。
 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


  戻る  
  攻略     プレイ後用レビュー     日記過去ログ  
  Top Page