ひぐらしのなく頃に解 リアルタイムプレイ日記 2






5 皆殺し編序盤

2007-11-02 23:08:00

 

 

ご無沙汰してます、恐らく異例の長さでチンタラとひぐらしを進めています晴鍋です。


さてさて、今回遅くなったのは、これ。

私にひぐらしを激押ししてくれた、私の数少ない、本当に少ない、一人いるかいないかというエロゲー友達に、「罪滅ぼし編まで終わった」とメールしてみたのですね。
ちなみにその友達は、昔はただの仲の良いクラスメートでして、高3の時はセンター試験現代文の問題なんぞで熱く議論を交わしていた仲であります。私が頑張って頑張って、自分なりに理論立てて選んだ選択肢と違うものを「・・・何となく正解の匂いがする」という意味不明の根拠で選択し、しかも10回あれば9回彼の選択の方が正解だったりし、センター試験本番も、河合塾をして「悪問である」と言わせた現代文の小説、全国的にも私的にも壊滅した問題群をやはり難なくほぼ全問正解していったという偉業を持つかつての「国語の鬼」は、現在すっかり月厨もといType-Moonをこよなく愛す一介の地方公務員になってまして、月日の流れるのは恐ろしいと別の意味で思い知らされ

ってまぁそんな話はおいといて。(彼にFateを激押ししたのは私だと告白しておきます)


ともあれ、メールしてみたのですね。


返信がこんな感じでした。



<罪滅ぼしまで行ったという事は次はいよいよ真犯人が分かる皆殺し編
<真犯人と言っても全ての殺人の犯人が全部同じではないけど、「ひぐらし」で犯人と言えば一人の人物を指す
<オヤシロ様でも鬼でもなく、一人の「人間」
<ファイナルアンサーの用意ができたらいよいよ惨劇の解体に挑んで欲しい。








推理を完全に諦めて、死んだ魚の目をしていた私に、再び生気が・・・・・・・!


何、一人?
マジで?
それならあてずっぽうでも当たるかも 推理できるかも・・・!!





1週間ほど、考えました。

ここで、その際作った私のメモを披露。
題して、「未だ未解決の謎」。



・鬼隠し
a富竹の殺害理由
b斧
c悟史のバット(?)
dダム現場の男2人
e圭一宅に来た白ワゴン、男達
f圭一の死因
g遺書・注射器(?)の行方

・綿流し
h鷹野の死亡日時
i富竹の殺害理由
j梨花の注射器

・祟殺し
k圭一が聞いた足音
l鷹野の車にある富竹号
m叔父の死体無し・死んでいない(?)沙都子叔父
n圭一の祭りでの登場
o梨花殺害理由
p雛見沢全滅
q圭一がガスの通り道で生きてた理由

・目明かし
r詩音と富竹が祭具殿で聞いた足音
s詩音狂いの理由
t連続殺人の黒幕(遺体の見つからない主犯,沙都子母,梨花母,悟史・十数年前の骨)

・罪滅し
u雛見沢全滅
v聞こえない足音
w自衛隊の鬼ヶ淵沼埋立、血液検査、長すぎる封鎖









(ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、チーン)



やはり、犯人は、あの人しかいない・・・! 真実はいつも一つ!!





結論から言うと、鷹野でFA。

以下でそう思った理由と、謎それぞれについての推理。興味あるところだけお読み下されば・・・。




まず鬼隠し編ですが、
a富竹の殺害理由
これがキーですね。祟殺し編で鷹野の不審な行為が気になります。毎回殺されるのは、それだけ近しい人間が犯人だからでは、という推測。

b斧 
レナが持っていたのは本当に斧だったのでしょうか?罪滅ぼし編のネタバレを見る限り、これも圭一の妄想だった可能性も考えられますが、私は、やはり斧を持っていたのではないかと思います。レナは、鬼隠し編でもリナ達を殺害していたのではないでしょうか。 斧 = 身を守る道具 兼 事態を解決してくれる道具 という感じで。

c悟史のバット(?)
1年前に悟史の敵だったのは、叔母一人だったのか、雛見沢全員だったのか。 目明かし編より、悟史失踪の直前、悟史は「自分が消される」のをほぼ確信していた節があります。魅音関係は実のところ無害だった(園崎家にそこまで権力はないし悟史を襲うつもりは無かった)わけですから、これは明らかに、何らかの別の要因があるのではないかと。


dダム現場の男2人
これ、多分ですが、圭一がおかしくなったことを受けて誰かが監督に確保・保護を依頼したんじゃないでしょうか。で、病院スタッフが確保。ひょっとすると、レナが斧持ってダムの方に誘導した、なんて可能性も・・・考えすぎ?
というのも、

e圭一宅に来た白ワゴン、男達
これ、白ワゴンでこのタイミングで登場するって、レナが呼んだ監督の関係者と考えるのが一番自然でしょう。白ワゴンだし。鬼隠し編後期は、圭一という錯乱状態の患者を保護するため診療所が動いていたのではないかなと。


f圭一の死因
これが不明。かなり不明。
ヒントとなるのが、罪滅ぼし編で、レナの隠れ家でレナと梨花が会話した「注射器」についての会話。これも確認すべきなのでしょうが、確か梨花は「体内の寄生虫を活性化する」みたいなレナの発言を肯定していたはず。
体内の寄生虫説は罪滅ぼし編では鷹野のガセネタということになってましたが、ここで、何度も1983年を繰り返している梨花がこれを肯定したというのは大きい。(すみません実は皆殺し編冒頭だけプレイしてます)
ということは、鷹野の説は意外とガセでもないんじゃないか、と・・・。
雛見沢住人ではない圭一が、雛見沢住人と同じ末路を辿ったというのは、ひょっとすると遺伝的なものではなく、環境的な何かかも知れない。wが怪しいです。鬼ヶ淵沼を埋めた理由は。
もしくは圭一の極度の思い込みか。




g遺書・注射器(?)の行方
これも謎ですね。圭一の妄想説が正しいのなら、注射器ではなくマジックだったはず。それをわざわざ外した理由、そもそもそれの存在に気づいた理由がさっぱり分からん。第一発見者の大石が怪しいのですが、連続殺人事件があると確信している大石としては、圭一は殺害されたのであって、精神状態が不安定だったことによる自爆であるという事実は不都合だった?



続いて綿流し編。
h鷹野の死亡日時
これ、結局ミスだったのでしょうか。綿流し編で大石が「これはかなり信頼できるデータ」とまで言っておきながら罪滅ぼし編ではあっさり「鑑識のミス」とのたまったのはさすがにどうかと思いましたが。不明。
あと、岐阜で焼殺されたのが本当に鷹野だったのかも正直不明。というか、鷹野だと疑われた主な理由は、富竹が変死したからでしょう。富竹が死ぬと、最も身近な鷹野が、もう一つの死体の候補として最有力になりますよね。これは怪しい。鷹野に見せかけた別人ではないか。鷹野怪しい説の根拠の一つです。何と言っても、祟殺し編の鷹野が怪しすぎたからというのが最大の理由ですが。


i富竹の殺害理由
上述。


j梨花の注射器
梨花は、どこまで分かっていたのでしょう。目明かし編で対決した詩音を、魅音ではないと見破っていたかのような言動もありますし。「拷問魔なんかに云々かんぬん」発言とか。



続いて祟殺し編。

k圭一が聞いた足音
これ、悟史と同じ現象かも知れませんね。場合によっては詩音とも同じかも。現段階ではスルー。


l鷹野の車にある富竹号
怪しい。


m叔父の死体無し・死んでいない(?)沙都子叔父
何者かが死体を発見・撤去し、沙都子を脅迫し嘘の証言(叔父は生きてる)をさせた・・・
というのが、苦しいけど最も考えられる可能性・・・。
ちょっとよく覚えてないのですが、圭一による叔父殺害の晩に圭一が遭遇した鷹野が、それが可能な唯一の人物ではないか、と。


n圭一の祭りでの登場
すみません、ギブ。梨花の相棒みたいなのの特殊能力か何かでしょう多分。(投げやり)


o梨花殺害理由
理由は不明なのですが、気になるのは、何百回もやり直し可能にも関わらず、必ずBADENDになる理由。その辺の理由については、雛見沢という地の特異性ということでこれまで言われてきましたが、どうも釈然としませんね。やはり梨花有利な気がするのですが。自分を解体する相手について目星はついてないのでしょうか。ついてないのなら、なぜ?それとも、非常に攻略困難な相手・もしくは組織なのでしょうか。(こういった理由から、沙都子など未成年は容疑者から外しました)


p雛見沢全滅
鷹野じゃ!鷹野のしわざじゃ!!


q圭一がガスの通り道で生きてた理由
ガスじゃなかった、でFA。



まだまだいくよーっ



・目明かし
r詩音と富竹が祭具殿で聞いた足音
これね、圭一が聞いてない理由は不明ですが、鷹野は聞こえてない感じだったじゃないですか。これが怪しくて、ひょっとしたら聞こえてたのかも。
足音は、あの、なんだっけ、羽入?梨花の相棒みたいな、ああいうよく分からないのが何者かと闘っていたのではないでしょうか。我ながらすげー適当。


s詩音狂いの理由
思い込みの激しい人だったのでしょう。あるいは、事件の真相に近い伏線が絡んでいるのかも知れない。


t連続殺人の黒幕(遺体の見つからない主犯,沙都子母,梨花母,悟史・十数年前の骨)

う~ん。悟史以外は偶然か?
十数年前の骨が出てきたってのは、鷹野がコナンに証拠出された後、涙ながらになぜか聞かれてもいないのに自主的に犯行動機を語る際に出てくるかも知れません。


・罪滅ぼし
u雛見沢全滅
鷹野じゃ!鷹野n


v聞こえない足音
皆殺し編冒頭で登場した関係だと思ふ。


w自衛隊の鬼ヶ淵沼埋立、血液検査、長すぎる封鎖 寄生虫もしくは細菌、そういったもの。





ということで!



推理完了! (推理か?これ)



さぁて皆殺し編やるかっ!











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6 皆殺し編後半
2007-11-07 00:38:11


すみません、だいぶ進めました。


現在までの経緯をまとめますと。



まず、序盤は非常に良いスタート。

圭一が玩具屋で運命をぶち壊したのがきっかけで、人形クリア、詩音クリア、レナクリア。

さらに沙都子がピンチになりますが、圭一クリア。


けど、沙都子救出にここまでてこずるとは、予想外でしたねー。

相談所に行くというルールに則った解決法を考えた時点で半分以上終わりだと思っていたら。


追い返されて、次はもっと人数を!って話になって。

そこで、圭一があの変態野球部の亀田君(全国の亀田さんと私の友人亀田君ごめんなさい)にまたも怒涛の説得をしたわけですが。


いや、あれは正直どうかと思いました。

「XBOX2じゃプレステ3に負けてるみたいだからXBOX360」て。

昭和58年ちゃうんかい。



…まぁ冷静に考えれば、昭和58年にしては妙にポップでディープなヲタクもいっぱい登場しますし、一度本編中にも関わらずカメラを意識した発言も出てますし、(そういやお疲れさま会で「次のシナリオの台本」とか言ってたっけ) ひぐらしというのは、物語ではなく、壮大な活劇なのでしょうねー。まぁどうでもいいですそんなこと。


で。

それでも歯が立たず、とうとうおりょう婆に説得に行く圭一。結果、おりょう婆が見事なツンデレだったりして、竜騎士07は本当に変態です。

でもそんな竜騎士さんが大好き。



と、燃えたところで、「で。梨花殺害の話はどうなるの?」と、何だか一件落着みたいなムードになってるのを若干さめた目で眺めていたのですが。


























鷹野きたぁーーーーーーー!!!!!



















よっしゃぁぁああ、百年目!!やっぱりコイツ犯人だった!!!コイツだけは一度も下の名前で呼ばなくて正解だった!!!この極悪人めが!

(あれだけヒント出されてあそこまで読み進めてようやくあてずっぽうで正解した自分を恥じる気持ちもないわけではないです)









で、で。


この作品、主人公になると情けなくなるバイアスでもはたらくのでしょうか。

主人公枠を外れた途端、目覚しい活躍を何度も披露する圭一。

主人公になった途端、百年も生きてるくせに一人でうじうじと非生産的なことを考えてる梨花。



(どうでもいいけど、「みんなの力を合わせれば」「誰一人欠けていても」みたいに言ってますが、活躍はほとんど圭一がもっていってますし、特に詩音、要らないんじゃない?と思うくらい役立たず・・・。「遊戯王」で言うと本田君とか御伽君の位置です。 まぁ邪な発想なんで流して下さい。 何らかの活躍はしているはずです。)





で、そんな梨花を尻目に、ついに自分が死ぬ日。


夕方。


部活メンバー全員集合。


ついに真相を語る梨花。


百難をも払う勢いで、盛り上がるメンバー。こちらに向かっている大石。(大石好きな私としては、大石が味方になってくれるこのルートはいい気分です)




きた。


きた。




み な ぎ っ て き た 。           ←今ここ。 これからは実況です。




































大石が死んだ。















ちょぉぉぉぉぉおおーーーーーーーー!!!


弾幕薄いよ!何やってんの!

じゃなくて、何やってんの!熊ちゃん即死だし! うぁぁああーー!!!












その報告を聞く鷹野。

テメー、メーテルみたいな格好してんじゃねーよ!







で。

時刻は早くも11時。7時頃には到着予定の大石は、当然のごとく来ず。


圭一が主人公の時もイライラしたものですが、あれだ。

気づけよバカヤロウ!!

どうもこの梨花ってのは自分のピンチに鈍感です。死ぬ日ばかり嗅ぎ取っちゃって、肝心な部分はざるで困ります。 (真性炉利じゃないと分かった途端てのひらを返す私)




え?


うそ。

部活メンバー、帰宅しちゃうの?マジで?


ていうか、羽入使えよ!有効に使えよ!






警官2人死亡。


逃げる梨花達。


土壇場に追い詰められ、出てくる2択。沙都子を見捨てるか見捨てないか。(ダミーでした)



そこへ、まさかの登場部活メンバー。(暇潰し編の大石登場と同じですね!)

カッコいいぜ部活メンバー。

詩音のスタンガンが火を噴いた!(すみません役立たずとか言ってすみません)




決闘。

やたら強いメンバー。





ハッピーエンドはまさに目前!


と思ってたら





圭一




魅音




詩音




レナ




沙都子





殺害。










梨花


解体


それを見守る「皆」に、思わず涙腺緩む私。




この辺りで、ようやく、今プレイしているルートの名前が何故「皆殺し編」なのかわかってきました。



全員が虫けらのように殺され。


雛見沢住人が、組織的に殺害され。




最後は、何言ってるか理解不能の、鷹野の高々と謳い上げるような演説。




ほんの少し前、圭一の前方15cmのところで弾丸が止まるまで。


いえ、圭一が倒れ、ピクリとも動かなくなり、音楽が荘厳なレクイエム調に変わるまで。


私は、ハッピーエンドを信じて疑っていませんでした。

































































ひぐらしのく頃に解




























断言しますが、過去最悪のエンド。感動なんてない、悔しさあるのみです。
















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7 祭囃し編
2007-11-12 23:55:41


ちょっと前のことですが、サブライターの彼女とサブライターと、初めて3人で会いました。


その彼女さんは、こう言ってはなんですが、少々、ほんの少々、うっかりなところがあるお方です。

そしてエロゲーマーです。サブライターはエロゲを卒業したようですが、彼女は重度のエロゲーマー。おかしなカップルです。


で。


そんな彼女さんに、自分が今ひぐらし解をプレイ中だと話をしたんです。


私「今、罪滅し編まで終わったところなんです。」


彼女「祭囃し編はまだ?」


私「・・・。はい。」  (最終ルートはそんな名前なんだ…。)


彼女「そうですかー。沙都子が幸せになるエンドはまだ見てないんですね~。」


(無言で彼女の頭をはたくサブライター)























うっかりってレベルじゃねーぞ!!!



















そんなこんなで、祭囃し編です。


あの日の硬直が忘れられない。



ちなみに、サブライターは彼女が重度のエロゲーマーだということを私には教えてくれてませんでしたが、そんな彼女さんと過日のように初対面することになった経緯というのが、また言うも涙な話なんですが、それはまたいつか。


けれどですね、その涙展開をきっかけに、一人の人間と交友関係が生まれたわけです。

仲間って素晴らしい。一人では起こせない奇跡も、皆で集まればと「皆殺し編」でも繰り返し言ってます。

そう、友達って素晴らしい。


そんなこんなで、祭囃し編です。(2回目)








まず冒頭で整理しておきたいのが、少し残った謎。

監督、何故死んだのでしょう。なんかきなくさいような気も。

あと、沙都子が末期段階まで言ってしまった事件。

私はてっきり、1年前の叔母絡みだと思ってたのですが、梨花が皆に伏せてたのを見ると、もうちょっと何かあるような感じ。

あとですね、鷹野は偽名。本名は高野。雛見沢を軍事利用できないかと考えた、高野式リラックス法だか何だかを考えた、高野一二。こいつの親族。(名前が決定的でしたね。三四て。親父はニ三か。)

ということで開始。
















いくらどんな不幸な生い立ちで同情せざるを得ないような生涯だろうと、皆殺し編ラストの鷹野は許すまじという気持ちが私の中で強くあるので、せっかくの良音楽も今回に限っては空回りしまくり、ちっとも鷹野に感情移入などできないのですが。

施設から追われるシーンだけ、シンクロ。


というか施設、怖すぎです。

刑罰の名前、よくこんな不気味な名前つけれますね・・・。

簀巻きのマット、シャワー室までは、理解できましたが、恵美子がいたという中庭はもう理解不能。鷹野が連れて行かれた便所も理解不能。

理解不能でよかった。



ひぐらしのなく頃に、最終章になったのにちっとも手を緩めてくれません。これってびっくりですよね。

どうなってんねん。









ただ、最終章だけ、ちょっと雰囲気が違いますね。書き口に若干の、ほんの若干の乱れを感じるというか。

かなり色々と勉強し、それを構築した上でお話してるのはよく分かりますし、すごいなと思います。ただ、やはり気合入った文章というのは大変なのでしょうね、どこか疲れを感じるものでした。


まぁそんなことはいいんです。





とか思ってたら、ついに、羽入が鷹野に宣戦布告!カッコいい!BGMもカッコいい!



で、何々、カケラを集める?

すげー、最後の最後でこんな演出とは!






ということで集め始めましたが。

結構大変ですね、これ。

途中行き詰ったりしました。



そんな中、段々とカケラがそろい、レナが雛見沢に転校。

悟史が足音を聞く。

それをポロリとレナに話すと、レナは意外にも仰天し、

(画面暗転)

「・・・・・・・私、・・・・・・その足音、知ってる。」

(ひぐらしアイキャッチ)


こういう細かな演出が、本当に丁寧ですよね。こうやって文字情報に落としてしまうと何だかよく分かりませんが、プレイしていると非常に効果的にはたらく。

もともとこのアイキャッチは実にいい味出してるというか、具体的に言うと様々な感情に余韻を持たせる実に良い演出だと思うのですが、いや、毎回毎回、実に良いところで使われる。




そして、カケラが揃っていくことで、背景およびBGMも変化していきます。これもいい演出ですね。









鬼隠し編のかけら。


え。何。


圭一が発症したのは、親類の葬式のために数日間雛見沢を出たから?

そんな描写あったっけ??




まさか。










急いで、鬼隠し編冒頭、ひぐらしのなく頃にの本当のスタートを再確認。


実は、このシーン、前に推理に躍起になってた頃大事そうなシーンを全て読み返していたとき、まず確認したんですよね。

けど、何が何やらよく分からなかったんです。確か。

正確に言うと、どのシーンかだけは分かってました。圭一の部屋で、圭一が魅音とレナを殺すシーン。

そりゃそうだ。何が何やらわからなくて当然です。

あの時は、おかしいのは圭一ではなくレナ達だと思ってましたから。


で、そのシーンが終わり、次が、親戚の葬式で1ヶ月ぶりに都会に・・・



うわー…。



出てるよ圭一・・・。

しかも耳元で羽入が謝ってるよ・・・。


私、初プレイ時、殴られていた誰かがごめんなさいって言ってたんだと思ってました。













そして揃った50のカケラ。


暇潰し編にカケラの屑を繋ぎ合わせて…




何この曲・・・

何この戦闘シーン・・・。





戦闘シーンにはあまり向いてないです、竜騎士さん。






気を取り直して。


ようやく全てのカケラをつなぎ、祭囃し編へ。







まさかの羽入登場。(いいんかい、それ…。)


そして部活。

懐かしいなぁこの雰囲気・・・。私部活大好きです。




そして、続々揃ってくる、駒もとい仲間達。


奇跡の展開連発。


それも、奇跡と気楽に言いましたが、数え切れぬほどの、梨花と羽入の積み重ねで、一つ一つ起こしてきた、必然の奇跡。


入江


富竹


赤阪


大石




沙都子



魅音



レナ・圭一




・・・






今度こそ













み な ぎ っ て き た













早朝、作戦開始。




計画通り、鷹野達を大混乱に陥らせる、梨花死亡48時間後計画。


死体の確認に来た大高は大石さんに突き返された後、園崎2人に剣道の稽古をつけてもらうことに。


しかし鷹野達も黙ってはいない、富竹の居場所を突き止め、襲撃!

しかし強い富竹、行く手を遮る山狗を蹴散らす!


富竹「うぉぉぉぉぉどけぇぇぇぇぇ!!!」


と、富竹さん、カメラカメラ!















あ、確保された。


てか、このネタは失敗でしたね。

「機関車にまで例えておいてあっさり確保」がネタだったのに、その前の立ち絵でカメラ持ってるという伏兵ギャグ。




しっかし・・・



さっきも書きましたが、アクションシーンに本当に向いてませんね・・・。劣化きのこ文だ・・・。





その後、最も危険な地点が園崎家の地下祭殿での攻防。

詩音達が死に掛けた時は本当にどうなることかと気を揉みましたが。

赤阪が登場してからは、戦況は完全に逆転。

飛び交う、非昭和58年ネタ。








メイド イン ヘブン (節子、それメイドちゃう!エロゲーや!)





スプーだー (子供泣)






などなど。





そして、フィナーレ。ひぐらしのなく頃に、ついにエンド。ハッピーエンド。














あれ。









何だか物足りなかったのは私だけではないはず。


最後、なんというか、収束していくというか、竜頭蛇尾というか、なんとなく「終わったー!」という気がしなかったのは、確実に私だけではないはず。


確かに、特にこの祭囃し編は、他のシナリオと比べて結構粗が目立ちました。

未読TIPSが無いのにTIPS選択画面が出てきたり、富竹の渋い登場シーンでやはり右手にカメラ持ってたり。

テキストも、臭い表現というからしからぬ表現というか、どうもどこか精彩を欠いていたような。


しかし、それだけではないと思います。





ここで、最後ということなので少々考察をば。


スタッフルームが結構好きです。

解になってからお疲れさま会がなくなったのは本当に残念で仕方ないのですが、スタッフルームは普段聞けないライターの声が聞けるということで、より作品に近づけて楽しいものでした。


そこでも触れられていますが。

「ひぐらしのなく頃に」を通して、竜騎士07さんのした主張はおそらくこの2つ。

・皆で協力しよう 力を合わせよう 誰かを頼ろう

・協力して敵を倒すのではない 敵(穢れ)を押し付けそれを祓おうとすることこそが人の業であり、鬼である


祭囃し編の最後がどこか煮え切らなかったのは、一つは、魅音が大将戦で勝った時にすっきりしない表情をしていた点です。

魅音は言います。

罰ゲームが好きだと。敗戦の将の責任を、それでチャラにできるから、と。

誰も傷つかない。みんなで楽しく笑って、おしまいにできる。

これは翻せば、現実はそうではないことに対する言いようの無い不満を感じたからではないでしょうか。

この問いについて「ひぐらし」の中では、最後は、羽入が「神である羽入が人である鷹野を赦す」ことで罪を赦し、梨花が奇跡を行使し「誰一人欠けない未来」を実現するので、ひぐらし内においては、一応の解決を迎えているようです。

しかし、これでもなお祭囃し編のラストとして言及しないといけないのが、竜騎士07自身も、この祭囃し編のラストを完璧だとは言っていない点です。


なぜなら、(既にスタッフルームで語られていますが)祭囃し編のラストも、結局、鷹野という敵を祭り上げ、それを排除することで迎えたハッピーエンドでしかないからです。

竜騎士07さんの主張はそうではありません。罪を誰かに擦り付ける問題解決方策の根本を否定しているのです。


ひぐらしのラスト、スタッフルームにて、彼は私達に宿題というか卒業問題を投げ掛けます。

「『ひぐらしのなく頃に』の物語に沿った、最高の結末とは、果たしてどのようなもなのか。」

これまでのストーリーで、散々竜騎士07さんに振り回されてきた私達にしてみれば、一言、

「先生が模範回答を」

と答えるしかありません。

その模範解答、既に竜騎士07さんが示していますよね。この祭囃し編です。

祭囃し編は、これまでの7ストーリーの鬱憤を晴らすように、雛見沢という遊び場を部員達が縦横無尽に駆け回り、これまで登場した全ての場所・キャラ・設定などを全て汲み取り、過去のシナリオで犯した過ちを全て乗り越えてフィナーレを迎えるという、快い最高級エンターテイメント物語です。エンターテイメントとしての質は、他7作と同じく十分なものでしょう。その一方で、何か煮え切らないエンドを迎えるという、全8作のフィナーレとしてはどこかしっくりこないものが残る物語でもあります。

その理由は恐らく簡単で、竜騎士07氏をもってしても、鷹野に罪を被せて鷹野以外がハッピーエンドを迎えるという以上のエンディングを描けなかったからでしょう。彼をもってしても、2つ目の主張は実現できなかったのです。

最後にスタッフルームで卒業問題と仰いましたが、これは卒業問題であり、私達への問題提起であり、そして、彼の、私達へ救いを求める声ではないでしょうか。

もっと良い回答があるかも知れない。しかし自分でも分からない。それはひょっとしたら、自分の主張を超える何かかも知れない。それは、結束することで奇跡が起こる舞台、「ひぐらしのなく頃に」の舞台のみならず、私達の現実世界にだって奇跡を呼び起こせるものかも知れない。そんな回答があるなら、教えてほしい。いえ、きっとあるはずだ。皆で結束すれば、一人では到底思いつかなかったことも、意外と簡単に思いついたりするものだから・・・。奇跡は、信じないと起こらない。


彼の考える「もっと良い」とは、具体的には、梨花が目指したものと同じだと思われます。

「敗者の出ない、完全な世界。仲間はずれの出ない、完全な世界。誰一人、罪を背負い込んで泣かなくていい。全員が手を取り、罪を許せる世界。大切なのは、罪を沸かせないことではない。罪を赦すことだ。罪を受け入れよう。皆で赦そう。・・・それは、一人を敗者にしなくてはいけない、人の世の罪からの解放。」

彼の主張の面白い点は、「協力しよう」と唱えつつ、「協力して敵を倒してはいけない」と釘を差す点です。敵、敵と軽く言っていますが、敵もまた私達と同じ人間であり、私達が個という単位で事態を見るのではなく人という単位で現象を見た時、人間が人間に罪を押し付け合い、それを討ち合うという現実の姿に気づくことでしょう。

そうではなく、彼が説いたのは一つの「世界人類が幸せになり」えるための一方略だと思います。


では、この2つを忠実に守れば、世界人類は幸せになりうる?まさか。足りません。こんなものでは全然足りません。よしんば足るとしても、それを世界中の人が実践することなど、それこそ絵空事でしょう。では、この主張は、つまらない、取るに足らないものなのでしょうか。私達を魅了し続けたライターが、4年もかけて導き出した結論は、それほど価値のないものなのでしょうか。




人間は、戦いが大好きです。戦いに血が騒ぎます。 残虐に涙しつつも、一方で愉悦を感じます。


人は生まれながらにして善。いけないのはその後の人生で、様々な穢れに晒されることだ。性善説。

性善説も性悪説も、今の時代からすると滑稽な説だと思いますが、私は特に性善説には否定的です。

人は、そんなに綺麗な動物ではない。そんなに綺麗なら、ここまで繁栄したりしなかった。

けれど、現代に生きる私達が本当に求めているのは、繁栄なのでしょうか。そうではなく、もっと別の何かではないのでしょうか。

自分の思い描く最高の世界は、自分が繁栄している世界なのでしょうか。他人を押しのけて得た繁栄を、「それが摂理である」と疑問すら感じない世界なのでしょうか。

そんな世界を実現するため、私達はそれぞれ生きているのでしょうか。

「世界人類が」なんて偽善めいたことは考えない。けれど、自分と、自分が知る身近な人達と。そしてできれば、自分が与り知らない人達も。明日が、幸せであれば、それに喜びを感じるのではないでしょうか。

人は残虐に愉悦すら感じます。それは恐らく、人という動物が持つ性質です。

けれど、残虐に涙し、憤る。それも恐らく、人という動物が持つ性質です。


「ひぐらし」の舞台で、何度も主人公達が苦しんで。その中でようやく解決法を見つけ出し。「you -destructive」がBGMで流れる中、彼らが運命を否定し、奇跡を誓った時、私達は共にたぎり、彼らと共に奇跡を実現させようと思ったのではないでしょうか。

しかし忘れてはいけません。彼らが「罪滅し編」で、あるいは「皆殺し編」で戦おうと誓ったのは、その運命であり一個人ではなかったはずです。彼らは常に自らに降りかかるはずの運命に抗い、自身のささやかな幸せを勝ち取ろうとしました。しかし、一個人を攻撃したわけではなかったはずです。

協力するのは素晴らしいことです。結束できれば百人力です。しかし、その結束で誰かを攻撃するということは、罪を擦り、穢れを押し付け、無限の争いを繰り広げることに他ありません。それは、有史以来悠久に続く、穢れという名のジョーカーを巡ってのババ抜きです。そうではないと。52枚の揃っているゲームをしようと。不純なもののない、何かが欠けたとき、それを受け入れ、赦すことで、52枚という全き形を守ろうと。


ジョーカーを祓うことでハッピーエンドを迎えることを目的とした祭囃し編は、竜騎士07さん自ら仰るように、崇殺し編の焼き直しに他なりません。 罪滅し編、皆殺し編で私が感じた高揚感を、祭囃し編の途中から感じなくなったのは、一つにはそんな理由からかも知れません。

あるいは、皆殺し編のラストで、鷹野が完全な悪役になった時に非常に不愉快だったのは。

一つには、「ひぐらし」という物語が、運命との戦いから、一人を排除する物語に堕ちてしまったからだったのかも知れません。

・・・ちょっと都合よく解釈しすぎですね、失礼。



ここでもう一度本題に。

竜騎士07氏の主張は、「フィクション専用」と鼻で笑えるほどつまらない、18歳以上の私達には取るに足らないようなことなのでしょうか。私達を魅了し続けたライターが、4年もかけて導き出した結論は、それほど価値のないものなのでしょうか。

私達は当然ながら、ある程度の繁栄を維持しなくてはいけません。しかし、自身が繁栄していれば、私達は本当に幸せなのでしょうか。私達の望む幸せの映像は、そんなものでしかないのでしょうか。

自分と、身近な人が、良い明日を迎えられますように。

そう願う気持ちに、彼の主張は、フィットしないでしょうか。

いえ、彼の主張こそ、このささやかな願いをかなえる道標ではないでしょうか。

誰かを排除するために協力するのではなく。自分達に襲い来る理不尽な運命と立ち向かうため。

私達は、歩み寄りをしてみてもいいのではないでしょうか。

自分と身近な人の数が、少し増えれば。それだけ、ほんの少しですが、世界は幸せになるかも知れない。

なぜなら、自分と、身近な人の幸せだけは、守るから。守れるから。


「ひぐらしのなく頃に」。

惨劇を回避するのは、奇跡ではありません。 ただ、心を合わせただけ。あれだけの惨劇を、仲間達が心を合わせることで回避できるのです。


そしてそれは、まんざらフィクションでもないのではないでしょうか。

惨劇とは、喉を掻き切るだけではありません。 この世は大小の悲嘆に溢れています。

それに立ち向かうのは、個人の心の強さだけではない。かといってただ力を合わせればいいというものでもない。



これをメルヘンだと一蹴しない、心の強さこそ、18歳以上の若者である私達が必要とするものではないでしょうか。


多分、ここまで難しく書いてしまいましたが、こういうことではないでしょうか。

「陰口は人間関係を円滑にする」

この主張に、貴方は賛同しますか?

恐らく、だいたいの場合において、陰口は人間関係を円滑にします。共通の敵を作ることで、連帯感を生み出すからです。

笑いとは本来牙をむく行為であるとシグルイという漫画で書いておりますが、これも諸説あるのでしょうが、正確には、共に他の誰かに牙をむくことで、一緒に牙をむいている相手に対して「自分は敵ではない」ということを示す社会的行為であるというのが正しい主張です。笑い合うとは、そういうことだったのです。

現在、笑いの性質は大きく変容を遂げましたので、笑いを否定することはしませんが、それでも確実に、竜騎士07さん風に言うと「哂う」というわらいは存在します。いえ、余裕のない現代において、少なからぬ笑いが、嘲笑によるものでしょう。

人は、恐らく人になる前から、他の誰かを敵に仕立て、味方を増やす戦略を取り続けてきたのでしょう。

そのことを、竜騎士07氏は見抜いたのです。そしてその戦略が、常に誰かを不幸にするということを憂いたのです。ではどうすれば、この罪の連鎖は断ち切れるのか。

その主張を満足にするには「ひぐらし」はあまりにエンターテイメントであり、その主張をするにはあまりに物語の余白が無かったのが、悔やまれます。


極上のエンターテイメントの裏に潜む、ささやかで巨大な主張。熱もろくに通っていないそれに、最後のプレイ日記で焦点をあててしまいました。



全体を通して、非常に楽しめたことは確か。

しかし最後の締めは、正直気に食わないです。今回に限っては「生煮えの主張なら無い方が良かった」とは言いませんが、生煮えの主張ゆえに物語り全体の味を、最後の仕上げでかなり落としたような、そんな勿体無い気持ちです。


いずれ、プレイ後日記ででもその辺について書ければと思います。

(まだ、納得のいかない展開もいくつかありますし)


ということで、過去最高に長かった「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に解」プレイ日記。

これにて終了とさせていただきます。

ここまでお付き合い下さった極少数の方、本当にどうもありがとうございます。お疲れさまでした。

















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 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


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