diary-「eden* They were only two, on the planet.リアルタイムプレイ日記」

eden* リアルタイムプレイ日記


2009/09/18


次回更新よりネタバレ有りになります。今回は、恒例の、プレイの背景などについて。

minori作品は本作が初めてとなる私。
これまで、多少の興味はあったものの結局敬遠していた理由は簡単で、私が好きなジャンルとは少々ずれがあったからです。私が好きなのは基本的にシリアス系で、さらにサスペンス要素が強いものを好み、また考察の価値有りだと歓喜し、熱血ものであったり魂感じられるようなものもまた大変好物、といったところです。
それに対してminoriの作品というと、どちらかというと演出やCGが持て囃されている印象で、テキストも悪くはないけれどどちらかというと穏やかな、そういう印象を持っておりました。
正直、その印象は本作についても持っております。
本作は、終末の世界が舞台ということでその点だけはかなり私の好みなのですが、基本的に純愛がメインコンセプトだと思っております。(ライターインタビューでもそう仰ってたかな)
そんな、自分の属性とあまり合わないものを、なぜわざわざ好き好んで予約までして購入したのか。
その答えも簡単です。
作品の内容云々ではなく、これはminoriへのお布施です。


昨今の表現規制問題に、少なからず憤りを感じている私。ふがいないエロゲ業界の中で、それでも毅然たる態度をとった数少ないブランド。その一つが、minoriなのです。しかもminoriは、陵辱ゲーなど出してはいない。たとえ規制が強化されようと、ほとんど影響は受けないはずです。ましてや、本作など18禁ですらない。
にも関わらず、誤解や反感を恐れず海外の人たちに向け日本の現状を伝え、協力を願った、その態度。これを魂といわずしてなんとしようか。そして、他でもない陵辱ゲー好きな一ユーザーである私がこれを支援せずして、なんとしようか。


…こう書いてしまうと、minoriファンの方に怒られるかも知れません。「作品の内容自体はどうでも良いと申したか」と。
確かに、購入に踏み切った最大の動機は、作品の内容・外にあります。が、購入したからには、その作品をとことん愉しまないと損ですよねー。というわけで、既に気分は本作用に切り替え済みです。
派手な展開も手に汗握るようなハラハラドキドキも、特に期待はしておりません。(多少はあるに越したことはないけど)
終末の世界を舞台に繰り広げられるであろう純愛。そしてそれを彩る音楽やCG、演出。その辺を堪能しようと思っています。
考えてみたら私、ラブコメはあまり好物ではないけど、ラブストーリーは結構いけるクチなんですよね。悲哀・哀愁が混じってるのは実に良い。

ということで。
久々のプレイ日記です。
最近は時間もないので、更新は飛び飛び、しかも内容も短めになると思いますが。当サイトでのプレイ日記としては初のジャンルということで、プレイ日記自体も私にとっては挑戦であり、楽しみであります。

この日記を書いてる間に、宅配のお兄ちゃんが本体を持ってきてくれましたし、そろそろプレイを開始しますか。
ではでは、ご関心ある方、次回よりよろしくお願いします。(もう一度申しますが、次回からはその都度私がプレイ進めたところまでのネタバレが前提です。)


そうそう、PLUS+MOSAICもきっちり入れてプレイしますので、ご了承ください。
エロゲーマーたるもの、全く実用に使わないと分かってはいても、本番シーンがあるというならそれもきっちりいただいてこそだと思うのですよ。だってminoriってエロゲーブランドだぜ?!




2009/09/20


それでは今回から始めます、リアルタイムプレイ日記。今回はまだ序章という感じですね。

冒頭。最初から既に終わってるような感じで、しかもあまり良くない感じの終わりで、少々意外でした。
続いて、最初の回想。ここで主題歌off vocal版がきた。
シオンが時々妙に色気出すのに驚きました。こ、これ全年齢対象だよね?

で、続く本編。

…声優さんって、基本的に顔出しちゃいけないと思うの。
公式サイトででかでかと顔のってて、主人公が喋るたびにそっちの顔がちらついてもう…

少佐は、その柔で優な顔から想像していた声に似合わず、意外と渋い感じで、キャラもちょっと癖がありそうでいいですね。
それと、主人公は想像以上に暗い。「元特殊部隊の凄腕で寡黙」というベタなキャラで、その割に日常会話は態度がでかいのを除けば結構普通な感じなので少々違和感ですかね。まぁいいです。

で、殺害任務を果たした後で、メインヒロインであるシオン登場。
…うーん、天才キャラって描くの難しいですよね…。
最後の、「あなたは仕事を終えたところでしょうし」辺りはなかなか良かったですが。

あと、その後の少佐との会話で、ようやくラヴィが本性発揮。明るいだけでなく凄腕ということが分かり、どっちかっていうとそっちのキャラは歓迎な私が歓喜。
…などと、私が公式サイトのキャラ設定すらまともに読んでないこと丸分かりの初回でした。
…想像以上につまんないですね、この日記。これからどうなっていくのか。

ゲーム本編に関しては、あと、主人公の最初の回想シーンが物語冒頭の小島と別の場所である(小島に湖はないからね)って辺りが、今後の展開の幅広さを期待させてくれます。小島と、楽園みたいな自然いっぱいの大地。こういう自然自然した場面だけでなく、もっと人工的な場面もあるといいなと思います。
あと、シナリオ展開的には、私としてはラヴィと主人公でちゃんばらの一つでもしてくれればなどと物騒な期待を抱いてます。というか闘うだろうこの二人は。




2009/09/22


前回は、仕事を終えたラヴィが少佐に報告する辺りでプレイを中断したのですが、もう少し進めてみたらOPムービーにぶち当たった。せめてそこまで進めれば良かった。

シオンが死にそうです。回想其の一で主人公がやたらとシオンの健康に気遣ってたから、病気か死にかけかどっちかなと思ってましたが、後者でしたね。
射撃場でのラヴィとの会話。ラヴィがだんだん物騒なキャラになってくるのでうれしいです。キャラ自体ならラヴィが一番好きですね。これは、今の時点では他の多くのプレイヤーも同じはず。
あと、主人公の、「死線を潜り抜けてきた修羅キャラの割に日常会話に如才が無い」問題については、「主人公は元々、感受性豊かなピュアキャラだったんだよ!!」(な、なんだってー!) と私の脳内キバヤシ君が断言したので、そういうことで納得できました。
とか思ってたら、エリカの「亮君は本当は優しい」発言。さすがキバヤシ。
とか思ってたら、エリカ倒れる。
そっかー…。シオンが活動限界に近いなら、エリカなら尚のことですよね…。そこまで考えが回りませんでしたね。
もっとゆったりと物語が進むのかと思っていたら、意外と事件が多くて驚いてます。私好みなのでありがたいのですが。

続いて、シオンと部屋で2人きり。そこで語られる、シオンの背景絵や立場。なんとなくこれまで、シオンはただ仕事をあらかた終えたから自由に世界を見たいのだと思ってましたが、本当は外の世界に出たいのに一度も出してもらえなかった、道具としての存在だったのですね。つまり、人々にとってシオンは救世主だけど、自分達フェリクスの数を数えるときも「一人二人」ではなく「一個体二個体」であるように、あくまで人を助けるための存在として生を授かっている。人類に有益だからこそ、個人の自由よりも人類への貢献を求められて100年間生きてきた、というわけですね。うーん、この辺のシオンの話、思わず引き込まれてしまいました。


その後、なんだかずっと話に引き込まれてました。
まず、ラヴィが主人公に会ったことがあるという過去。
その後主人公が「ラヴィは限界です」と少佐に進言するのも、主人公の性根の優しさを感じさせてなかなかよいです。
さらに、姉さんことナツメとの過去。突然現れたお姉さん、しかもエリカの知り合い、という辺りから、ナツメもフェリクスだというのはすぐ予想つきましたが、ナツメが既に死んでいた情報では、思わず亮君にシンクロ。亮君がナツメのことを少佐にもエリカにも尋ねなかった理由も、納得のいくところです。
どうも主人公亮君は、設定の割に人間味がありすぎる気がしますが… それくらいだからこそ、主人公なのでしょう。


で、エリカが兵士達に身柄を拘束されることに。
しかしエリカの抵抗。
<兵士C 「うあぁっ……!」
<スカートがきわどいところまでめくれあがり、兵士は驚きとも喜びともつかない声を上げた。


噴いた。「うあぁっ……!」の声は一聴の価値有りですな。


そして、ラヴィのナイフ投擲により、エリカ、死亡確定。
今言うのもあれですが、うーん、たまりませんな、この終末感。何もかもが速やかに終わっていく。
で、やっぱりあった、ラヴィとの決闘。思ったより早かったですね。
もう少し、ラヴィには活躍してほしかったけど… もう退場か…。しかもあっけない。

そして、エリカの、死亡シーン。
思わず胸いっぱいになる私。
その横であっさりとエリカと別れを告げるシオン。ちょっとムッとしましたが、この気持ちの切り替えの早さは、まさに天才。そしてその切り替えこそがエリカの望む形なのだから、文句のつけようもありません。
で、話しはエリカに戻るのですが、特に心に残ったのが、最後にエリカが宙に向かって手を広げたシーン。その先にあるものを見るため、魂が空へ昇る。
正直、こんな風に死にたいです。などと思ったのは初めてです。 100年以上も生きて、死の瞬間でさえも老いぬ心。
そうでなくても、ちょっとエリカはかっこよすぎですね。常に自分の夢は叶わぬままで、したいこともできず、けれど我慢し、笑顔で誰かに尽し続ける。
そのエリカがいたからこそ、シオンもまた自分を縛る人類のために尽くし続ける。何も見返りを求めぬまま、まっすぐ前を向いて。
エリカ、このように早い段階で退場となってしまいましたが、とても重要なキャラでしたね。主人公とシオン、その両方に深く関係する、物語の根幹的キャラでした。

そんな、根っこを失った亮とシオン。二人の物語が、ようやく本当に始まった辺りで本日は終わりでございます。
今日はほとんどエリカ一色でしたね。




2009/09/29


スタート画面が変わった。

…なるほど、山小屋での生活が始まり、真章開幕、といったところですか。
冒頭のシーンも、山小屋での生活の一場面でしょうしね。

しかし、色々と演出に驚かされます。とあるなにげない内容の会話シーンを見た私の感想をそのまま書くと、
「CGでもなく、立ち絵でもないものの口が動いている…。
「しかも表情も変化する… いや… しかも動く… 立ち絵のように… それでいて、一番手前に背中を向けて描かれた主人公よりは一貫して奥側で…」
といった感じでしょうか。すごいですね。アニメのように立ち絵が自在に動く。別にアニメのようにぬるぬる動くとかいう意味じゃなく、立ち絵を全く立ち絵と感じさせないほど自然に、アニメのように奥行き自在に動く、という意味です。


しばらくは、シオンと二人きりの、静かな山小屋生活。
そういえば、「星が終わりに」とはよく言われますが、どういう風に終わるのでしょうね?外的要因か内的要因かも分かりません。


ていうかシオンの表情の変化が可愛いです。シオン可愛いです。


真夜登場。
真夜の声を聞いて、おぉ、他の人に比べてちょっとエロゲ声優さんっぽい声の人だな、とか頭の片隅で思ってた私ですが、それに合わせて主人公の声が聞こえてきた瞬間、電流が走りました。
plus mosaic。
まさか、フルボイスではなかろうな。主人公のあえぎ声が全部入っていたりしないだろうな。


そんなはずはないと信じて、作品を先に進めたいと思います。

シオンは主人公に、「自由でいて」と言います。
それに対して主人公は曖昧に言葉を濁します。
主人公の存在意義が、なんとも希薄です。シオンを守るために殉ずる、というのは多分彼の頭の中で確定事項になっていると思うのですが、まだそこに強い意志が込められていない、というか。


しかし、物語が進み、真夜が登場してから数日後のこと。自分が最後の連絡船に乗る、ということを主人公に噛んで含めるように言う真夜に対し、主人公は「言うな」と拒み、言います。

「ただ奪うだけだった俺の人生に、ようやく見えた光なんだ
 もう、その光を追いかけることしか考えられないんだよ」


主人公が、自分でも知らずのうちに段々と変わっていく。そういうのが、なんとも上手に描かれていますね…。
あと、シオンの天才キャラも、なかなか悪くない感じです。やはり一部「天才?」みたいな発言はありますが、概ね天才。天才の割に直感キャラなのも気になりますが、その辺はフェリクスの特殊性なのでしょう。



夜、真夜に連れ出され小屋の外へ。そして聞かされる、少佐死亡情報。処刑。
うーん… 少佐…。 そうかー…。

ていうかCGマジ綺麗。なんだこれ。背景、画面には入ってないけど月に照らされて輝く湖面なんですけどね、立ち絵が、立ち絵が、その月の光を浴びて… なんといえばいいのか、立ち絵と背景が溶け合っているというか、これすげぇ!

あと、背景画像が同じような場面ながらも何枚も用意してあったり、本当に作りこみが凄いですね。こういうの実に嬉しいですね。プレイ日記っていうとどうしても話の展開メインでしか語れないのでその辺の魅力を書くのがなんとも難しいです。


真夜が帰る予定の日の前夜、真夜はシオンに最後のインタビュー。
テーマは、なぜシオンはこのまま滅びるだけの世界に残るのか。

シオン
「人々をみんな宇宙に追い出して、誰もいなくなった静かな世界で生きる――それが私の本当の目的だったのかも」


って辺りを聞いてる時は、「またまたご冗談をー」くらいにしか思ってませんでしたが、次の台詞

シオン
「なにもない、ということに憧れていたのかもしれない」


シオンがまだ小さい頃、ただただ窓の外の海と空しかない景色ばかりを眺めていたというシーンがフラッシュバック。
うーむ。
どこまで本気なんだ。
シオンの原風景は、少なくとも今のところ、私には理解不能です。何もない、海と空しかない場所を眺め続け、その先にあるものを見たいとエリカに言い、その一方で、そんな何もないものに憧れていた?


そしてその夜遅く、星の本格的な崩壊。何かが爆発したような。
どうもね、やっぱりこの星の崩壊というのがよく分かりませんね。赤い星が見えたときから、星の崩壊は予見されてきたというのだから、単純に考えて巨大隕石が衝突、みたいなものかなと思えるのですが、その割に、やたらと内部崩壊が起こる。

シオン
「なにが起きたかわからないけど、二、三日様子を見たほうがいい。それで何事もなかったら、急いで出発」
シオン
「それと、やっぱりマヤを送ってあげて」

「わかった。あまり遠くまでは行けないが」
シオン
「ううん、遠くまで送るの
 遠くまで……そう、宇宙港くらいまで」



衝撃的発言。
そういえば、シオンは、主人公に、生きてほしい、のでは。
だからこそ主人公に、あえて「自由でいて」と言っていたのでは。


せっかくなので本日のプレイはここまで。




2009/10/01


シオンは知っていたのです。贖罪のためにシオンの傍で生きている主人公の心を。
そして、自分が主人公の足枷となっているということを、良くないと思うようになったのです。

シオン
「リョウには、長い長い未来が待っている、そこから目を逸らしてはいけないと思ったの
 終わりを避けることはできない
 だけど――ここで終わり、なんて自分で区切ってはダメ

 私を、現実から逃げる言い訳にしないで」

きつい言葉です。そして、過去の贖罪のために自らの未来を閉ざすなという、至極まっとうな言葉です。
けれど、そんな言葉を言うのも、シオンにとって、リョウという存在が大切なものになったからでしょう。自分にとって大切な人が、自分のせいで死んでしまう。それを許せなくなったのでしょう。
シオンの、心の変化が伺えます。

シオン
「あなただから、私はさよならを言うの
 マヤが来てくれて本当によかった。私は、目の前にある夢のような時間にとらわれて、取り返しのつかないことをしてしまうところだった

 私はみんなを守るために生きてきた……。でも、今はただ、あなた一人を。リョウに生きてほしいと願ってる」

なんと切ない言葉でしょう。自分にとって大切な人だからこそ、自分の傍にはいてくれるなと言っているわけですから。どこまでも強く優しいシオンらしい言葉です。


そしてそれに対し、数日の後に答えを出した主人公。
そう。シオンの傍にいるのは、贖罪なんかじゃない。自分が、シオンの傍にいたいから。大事な人の傍にいたいから。そんな、「唯一の選択」を告げることで、ここに二人の心が結ばれました。

思えば、シオンの言葉は、遠まわしな愛の告白なのかも知れません。私のことを想ってくれてないのならば去って下さいという。
面白いもので、主人公にとって、守るべき相手だったナツメを追って、ずっと軍隊生活を続け、そしてそのまま人殺しの中で心を磨耗させ、いざナツメの手がかりに接近しても、それをたずねることもできない。そして知らされる、ナツメの死。それにすらあまりショックを受けない自分。けれど、エリカに出会い、おぼろげながらも、自分の生きる意味を見出した。それがシオン。 この段階では、シオンというのは、シオンという存在ではあれば誰でもいいわけで、シオン個人というものは二の次だったわけですね。だからこそ、シオンが言ったきつい言葉も、主人公にとってのシオンがこの時と変わってなければ、まさに正鵠を突いている指摘であり、シオンなどという亡霊に囚われず自身の未来を選択すべきなのです。それこそが、シオンという「人類の救世主」が望む、人間の未来ですから。
けれど、シオンとの生活が、シオン、そして主人公を変えた。シオンという個人に、そしてリョウという個人に、二人が惹かれ合う。だからこそシオンはリョウが自分の傍にい続けることに罪悪感を感じ、リョウはシオンの傍にい続けることこそが自分の選択だと気づく。
そういう、心の変化の描写が、いいですね。



そして、真夜の出発。

その日を境にさらに悪化する、シオンの体調。

最後の船が飛び立ち、ついに世界に二人だけ。

シオンの体調、最終段階に。長く深い眠りと、わずかな覚醒の繰り返し。

そしてそのわずかな覚醒の時に…

あーーいちゃいちゃが始まったーーー

…いや分かってはいましたけどね。これが純愛もので、いちゃいちゃは避けられないと。しかし、この2人がこんないちゃつくなんてねぇ。いやいや…。
しかし、ラブコメは苦手な私でも、これは見ていて苦手意識をあまり感じないいちゃつきです。なにより、もう嫌というくらい、世界の終末感が描写されているのが、物語の根底に寂しさを漂わせるので、なんともしんみりしてしまいます。
ゲームプレイ前から期待していた終末感は、まさに私の期待通り、いや期待以上に作品全体から漂ってきており、作品の雰囲気をおおいに掻き立てます。


そして、シオンも、もうかなりやばいです。意識が別の方に飛んでいたり。
それに対して、長い闘いの日々の末、ようやく生きる意味を見出した主人公の熱さがなんとも言えずいい感じ。

「もしも終末が来ても、君が生きてる限り、俺が死なせない」

かっこいいです。
この頼もしさ。男らしさ。
昨今の日本は、ジェンダーフリーだの男女共同参画だのが声高に叫ばれ、「男が女を守る」みたいなのはむしろ唾棄すべきみたいな風潮すら少なからず漂っていますが、うーんどうなんでしょう。男らしさだとか女らしさだとか、そういうことを言うのは、本当に間違った考えなのでしょうか。男は男の、そういう「理想の生き様」みたいなものを胸に抱けるからこそ、男らしくあれるのではないでしょうか。男は逞しく、自分の愛する人を守るために、切磋琢磨。その「自分の愛する人」が「はぁ?誰が守ってくれなんて言った?男女平等でしょ (でもまぁ養ってくれるならそれはそれで苦しうない)」みたいなこと言い出すようになった時代、それでも男らしさを貫ける男というのは、なかなか精神的に強いというか、むしろそこまで強い人はそもそも「愛する人」なんていなくても一人で生きていけるというか、基本的に心の弱い男が「それでも俺もがんばろう」と思えるのは、「守りたい人を守ることができる、強い男」という像があってのことではないかなぁとか思います。情けない男をそれでも奮い立たせるのは、確かに、ナルシズムと下心に塗れた虚栄心だと思います。しかし女性って、そういう男の情けなさを「かわいい」と感じるだけの度量の大きさを、本来持ち合わせていると思うのですよね。法的な男尊女卑というのが時代に合わないというのは分かりますが、法だけでなく「男らしさ」「女らしさ」というジェンダーすら否定してしまうのは、少々発想が極端でヒステリックではないかと思います。
…完全にプレイ日記でも何でもないですが、でも、この主人公の言葉に私がかきたてられたのは、まさにそういう、時代遅れの「男のかっこよさ」なのです。



プレイ日記に戻ります。
その後、シオンの口から初めて出る、苦渋の想い。

シオン
「私は、私を守ってくれた人をみんな殺してしまう

 人を救った、救ったつもりになっても、本当に大事な人を
 大事な人を傷つけ、失ってしまう……!

 悔やんでるんじゃないの……
 私は
 私はただ、好きな人を守りたかった……!」

心許したリョウの前でのみ見せる、シオンの涙。そして弱気。天才科学者がそれでも失わなかった心根の優しさによる、心の迷い。
でも、たしかになぁという感じ。
シオンにとっての研究がいつから"好きな人を守るため"になったのかは不明ですが、結局シオンは、自らが進めていたプロジェクトの目的とは裏腹に、自分の大事な人は、誰一人助けることができなかったわけです。
今、リョウという最愛の人を得、そしてリョウもまた自分のためにまもなく死を迎えるという現実は、確かにとてもつらいものです。
シオンの目から見た人々の有り方が、実にくっきりと描かれていますね。

それを、自分の言葉で慰める主人公。
本当に、最初の頃とは全然違うなぁ。



そして。

最期は、やはりあの丘でした。

リョウ
「眠くなったら、寝てもかまわない。ちゃんと、家まで運ぶから」
シオン
「ありがとう
 でも、その必要はなさそう……

 もう、そろそろ行かなくちゃいけないみたい……」


うわぁぁぁぁぁぁという感じの私。もう涙腺やばい。

繰り返される、「ありがとう」、そして「ごめん」。

シオン 「ごめん……  リョウを……一人にしていくことに……なる……」

今際の際にシオンの口から出るのは、許しを請う言葉と、そして悔しさ、未練でした。

シオン
「これで最後なんて……嫌……」


もっと生きていたい。もっとリョウと一緒にすごしたい。そんな、未練の言葉を続けるシオン。
ずっと、自分の死というものをなんでもないことのように受け容れてきたはずのシオンから出る、未練の言葉。
天才科学者シオンが、一人の女の子に回帰した証。

思えば、シオンもリョウも、機械のような存在でした。
一方はその頭脳明晰さ故に。もう一方は、殺し続けた感情故に。
そんな二人が、お互いへの気持ちを知り、そして涙を流す。
それを見ながら鼻水すすり涙流す私。

そして


「私の心は、決してリョウから離れない
 ずっと、リョウのそばにいるから」



一つの永遠が生まれ、シオンは眠りにつきました。



そこから先は、予想通りの展開ですし、特に書くこともありません。
もうちょっと世界が本格的に崩壊するかなぁと思ってましたが、崩壊の色を漂わせたまま、それでも美しい世界のまま、フィナーレ。



うーん。

泣いたなぁ。

常に切なく物哀しく、それでいてどこまでも優しく、穏やかな物語でした。


物語に関する感想は、もう「泣いた」だけで十分です。
ただ、やや蛇足ながら、ちょっと思っていたことを書きます。
なんかね、誰かと結婚し、つつがなく歳をとれば、これは、少なからぬ人が通る道なんですよね。
伴侶との別れ。
たいてい、病というのはゆっくりと進行します。そして、不治の病というのも、この世にはたくさんあります。
私の知っている老夫婦は、旦那さんが、脳にだんだんと水がたまっていき、次第にボケていく病にかかっています。手術もしましたが術後しばらくしてから症状はまた緩慢に悪化し、そしてそれは悪化の速度は抑えることはできても改善は望めないものだそうです。
ボケというのは脳、特に大脳新皮質など生命活動維持に直接関係ない部分から進行するものですから、それによって死を迎えたりはしません。ただ、人として、ゆっくりと死んでいくわけです。 記憶を失い、正体を失い、思考を失い、社会性を失い…。
伴侶は、それを見守り、介護することしかできません。ある意味、旦那さんが死ぬのを待つことしかできないわけです。

でも、なんというのかな…
本作をプレイして思ったのは、たとえそんな末路であっても、死ぬのは一人だと言っても、誰かに見守ってもらえるというのは、なんと幸せなことでしょう。
その旦那さんは、確かにボケは進んでいますが、決して不平も不満も口にしません。少し放っておくと椅子に座ったままおしっこをもらしているなんていうことはしょっちゅうですが、挨拶をすれば礼儀正しくそれに返答し、「今日はお元気そうですね」などと声をかけると「はい、ありがとう」とお礼を言います。既に、彼のボキャブラリーの多くは失われており、歩くことも自分で着替えることもままならないのですが、挨拶と、お礼と、そういうものだけはきっちりしている。
ボケる前は、とても頭の切れる、優秀な人でした。あまり詳しい話はしませんが、戦後日本の技術発展に大きな貢献をした人です。そして、自分をきっちり律する清い人でした。

なんか、シオンを見ていると、その人のことを思い出してしまいまして。
介護は想像以上に辛く、大変なようです。話を聞くだけで、「私には無理」と思ってしまいます。特に奥さんにとっては、これまで自分達家族を支え、引っ張ってくれた頼もしい旦那が、おしっこも自分でできなくなっている現状。「何でこんなことになってしまったのだろう」という言葉を、私も何度か耳にしました。
それでも、奥さんは「これまで楽しく生活させてもらったから」と言って旦那さんを支え続け、旦那さんは静かに奥さんの言うことにしたがっています。
なんかねー、こういう風な、人生の最終段階は、少なくとも他人の私から見ていると、とても辛そうではあれ、それでもやはり胸温かくなるものであります。

何が言いたいかと言うと、人は、確かに死ぬときは一人です。けれど、「死ぬ」という過程を誰かに付き添ってもらうということは、本当に幸せなことなのだろうと思います。(なかなかそうはいきませんからね)
某ニトロ作品で、(私もプレイ後レビュー書きましたが)
「一人で幸せになるよりも、二人で不幸になった方がいい」
という台詞がありました。当時その言葉に感銘を受けたものですが、それに似てますね。

そしてもう一つ。
私は無神論者で、死んだら天国も地獄もなくただ消滅するだけだと思ってましたが、なんか本作プレイして、「天国ってのは、"必要"だな」と思いました。
人の心に、死後の世界が存在するというのは、宗教や信仰やら無関係に、尊いというか… 少なくともたとえ自分が霊魂など全く信じていないとしても、他人の心の中にある「死後の世界」を否定するようなことは、とても罪深いことだと思いました。

人は、愛する人を持つことで、「死後の世界」なんていう胡散臭いものを信じるようになる。心が弱くなる、と言ってもいいと思います。けれど、本作の主人公のように、またシオンのように。愛する人に先だ立たれた後、残された自分の人生を、その命尽きた後に、先立たれた人(達)との再会を楽しみに強く生きる生き方は、果たして弱い生き方なのか。
愛は人を弱くするけれど、その代わりに愛によって人が得るものを考えると、それもまた悪くない… あるいはこの上もなく素敵なことだと思います。


とまぁ…
本作は私にとって、愛についてもう一度考えさせてくれる、素敵な作品でした。


さてさて。
くさいことも言い尽くしたし、次回最終回は、まさかのPLUS+MOSAICプレイ日記。




2009/10/07


とりあえずエリカを選んでみた。

うーむ。声が似ているような本人のような。

そしてノリが明るい。良いですね。ちょっと主人公クンが気さくキャラになってます。
メイドエリカ。紅茶こぼすとか確信犯的ベタな展開に笑た。
速攻Hシーン突入して私がCTLボタン長押しして「よし次いくかーっ」みたいなのを想像してたんですが、ファンディスク的ノリで面白い。ライター別人?どことなく本編よりギャグにキレがある気が。というか本編のギャグはぎこちないんですよね。世界観のせいか知らないけど。


耳掻き始めるエリカ。
ていうか普通に主人公フルボイスなんですけど。
耳に息吹きかけられて小さな悲鳴を上げるボイスとか、いらないから。いらないですから。ね。ちょっと、声優さんのためにも私のためにも、この辺で勘弁してもらえませんかね…?


ギャグが、結構面白いです。
たとえば、無反応のシオンの頭の上に手を乗せる主人公の立ち絵が面白い。
ていうかイチモツが外気に触れてもまだ主人公フルボイスーー!!
もうやめてーーー!!!!




・・・・・・・・




minoriは、間違いなく大馬鹿でしょう。
特典についてきた携帯用覗き見防止シートにシオンとエリカの下着姿が描かれてた時に確信しましたが、今回、その認識を新たにしました。minoriは大馬鹿。

最後は、含みを持たせたエンドでしたが、いやこれはいいね。夢"ということに"。解釈は別れるところでしょうが、私の中でこれはぎりぎり現実。



続いて真夜。シオンは最後、ラヴィは私的美味しいものなので後にとっておきます。




「言っておくが、おまえを見てなにも感じないわけじゃないぞ」
真夜
「えっ、そ、それは……
 欲望に歪んだ目であたしを見た夜もあったってこと!?」

表現笑た。

そして、パイズリフェラキター
テンション上がる。
現金だなぁ自分…。


というわけで、真夜ルートは、爽やかに二股かける榛名君がナチュラルに最低なルートでした。

…っておいこっちはガチな夢オチかよ!てことはさっきのも!?認めんぞーー!!さっきのは現実、これは夢!



続いてラヴィ。

シリアスなBGMの中、女性のタイプについてペラペラ語りだす主人公。ラヴィ編も、初っ端から飛ばしてくれちゃってます。
けれど、その後は普通の「男女の戦友」シナリオ。本編では入れられなかった、本編で入れてしまうと主題がぶれてしまうけれど本来ラヴィはこういう立ち位置のキャラなんですよー!と行間でライターが叫んでいる気がします。


にしてもHシーン突入は強引でしたが。


でも、迫ったらナイフ突きつけてくるラヴィ、いい。
ていうかいいぞこのキャラ、普通に。萌えキャラベースじゃなくて、普段はカラッとした強気キャラで実際主人公と死闘繰り広げたりするキャラだからこそ映えるシーンというか。うーむ、こんなところで使い切りにしておくにはもったいないくらいですな。さすがラヴィだ。


で、いよいよHシーンです。

…ラヴィの上着がはだけたのですが。本当に、どこが貧乳キャラなんでしょうか。リアルなら巨乳と言っても良いサイズでは。全国の貧乳スキーが怒るぞこれは。

で、続いてはぎこちないフェラ。いや、フェラはいいんですけどね。
た、たのむから、フェラされてうめき声をあげてる主人公の声とか、収録しないで下さい・・・・・・。

わ、わかったぞ、えーぶいだ、これはえーぶいだとおもえばいいんだ、そうさ、だんゆうさんだってふつうにあえぐもんな、なにもふしぜんなことはない・・・・・・(フ゛ツフ゛ツ




・・・発射の時のうめき声まで・・・・・・・・・・・・。


・・・これ、主人公の声を収録せずに作れば、当初の予定どおりDVD-ROMじゃなく普通にCDで収まったんじゃ・・・。




っておい。夢オチで終わらなかったぞこれ。
ほんっと、ライターもラヴィ大好きだな!!!!!


・・・

タイトル「ナイフと銃の絆」、いいですね。
そして、ラストのテキストにジーンときました。 これは、存在していい現実。



ラスト、シオン。


「一応言っておくと、君のジョークはけっこう微妙だ」


ライター、シオンのせいにすんな!


シオン
「全然成長してなくて……ごめん
 もっと女の子の身体になってたらよかったんだけど」

「そんなことはない。これで君は――完成してるんだろう」
シオン
「私は完成してるの?」

「ああ」
シオン
「リョウは特殊な趣味なの?」


「完成してるんだろう」で噴いた。言いたいことは分からんではないが、お前は何を言ってるんだ。
またそれに対するシオンの返答が面白い。



ということで、もう4度目ともなるとさくさくスキップ、だいたいの流し読みで、適当に終わらせてしまいました。主人公ボイス(喘)が入るたびに顔歪ませながら。



元気だった頃の、最後の記憶・・・ですね。
この日を境に・・・
ということ、でしょう。

当たり前すぎて何もないシナリオ。だからこそ、これは、無くてはいけない現実。



今回は短めですが、プレイ日記、ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。


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 いただいたコメントには後日日記にてありがたくレスさせていただいております。


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