日記 - 2009年9月








2009/09/03
【エロゲ業界の過去、現在、そして展望】

一昨日の夜、陸自のお誘いを受けて遥々新宿まで出向き、エロゲ業界(および周辺業界)関係者、実際に一度以上創作というものに何らかの形でかかわり、しかも成功を納めた(納めている)人達5名のトークライブショーに行ってきました。
これがなかなか熱かった。司会進行役3名は固定で、ゲスト5名が順番に一人ずつ現れる形式のトークライブだったのですが、まず最初に現れたのが「ミルク・ジャンキー」シリーズの生みの親であられる鏡さん。…いや、多分「ミルク・ジャンキー」と言ってもほとんどの人はピンと来ないと思うのですが、あれです、ブルゲオンデマウンドから出てるおっぱいゲーです。
マジでおっぱいばかり。それでいて、マニア以外の層のハートもがっちりキャッチできている作り。最小限の労力で最大限の効果を上げる演出。私は2と3をプレイしましたが、どちらも素晴らしいです。特に3は素晴らしい。詳しくはプレイ前レビューで。
あの作品、ひたすら甘々な和姦ゲーでしかないので、ライターもきらくな人かと思ったらとんでもなかった。ふつうに渋いおじさまで、しかも博学。和姦ゲーばかりだから今回の規制問題などどこ吹く風という顔をしていてもおかしくないところを、氏のキレる頭脳でその危険性にいち早く気づき、いろいろと情報を収集して規制問題に立ち向かっているそうです。個人的に特にすげぇと思ったのは、ふつうに英語バリバリ使いこなして海外のフェミ団体に抗議メールを送ったり海外のオタク(しかもなぜか女子ばかりだった)とチャットで会話してたりと、国際的な社会性も半端ない点ですね。やっぱりプロのクリエイターってのはすごいわ。
彼の話をまとめてるときりがないので個人的に特に面白かった、大事だと思った点を列挙すると、
・欧米圏の連中には「察する」という芸当は出来ない。黙っていればどうにかなるなんてとんでもない。こちらの意思なり主張なり感情なりをはっきりと声に出さないと話にならない。
・狂信的・ヒステリックなのはカトリックよりもプロテスタントのピューリタン(米国に多い)。カトリックの教義は結構ラフなところ、寛容なところもあるのだけど、プロテスタントのそれは完全に潔癖。しかも特に西ヨーロッパの西洋人は日本を下に見ているところがあって、彼らが許容するものしか存在を許さない。エロ=悪。つまり、凌辱ゲーだけで済むと思って台風通りすぎるような感じで黙っていても、攻撃の手を緩めることは決してない。全て潰すまで止めはしない。
・私達エロゲーマーができることで有効的なこととは、やはり政治活動。相手が政治力で攻撃してくるのだから、こちらもそれで対抗しなくてはならない。政治家を味方につける。特に効果的なのはやはり献金。(笑)

2人目はコアマガジンの編集部の人?なのかな?でした。コアマガジンっていうとメガストアHとか出してるのかな?こういうのはサブライターに語らせれば夜通しだって語ってくれそうなのですが私はよく知らない。ともあれ、エロはエロでもエロ漫画業界です。死に体のエロゲ業界と打って変わってこちらは規制など完全に対岸の火事状態。同じ2D性産業業界でありながら、何がこうも違うのか、みたいなことなどを語ってくれました。ちょっと理解し損ねた部分もあるのですが、まとめるとこうです。
・雑誌業界は(少なくともコアマガジンは)、一貫して作家を守るというスタンスにある。場合によっては編集部が檻に入れられるのだけど(なんか話してくれた人自身もそういう経験あるような感じでした)、作家は守る。
・エロゲ業界は、(クリエイターを守る立場の人間の)覚悟が足りない。
…まったくもってその通りだと思いますが、こればかりはもはや「無いものねだり」という感じなので、覚悟を期待するより覚悟がない上でどうすべきかを考えないといけないなぁと思います。。

3人目は、まさかの鳥山仁さん。当サイトでも何度か取り上げました、エロゲ規制問題対策の先導者的存在、ブログ「王様を欲しがったカエル」の主です。経歴はそちらのブログでご確認ください。
私はもっとこの人の話も聞きたかったのですが、大事なことは全部ブログで書いたからか、それほど重要と思われる話は出なかったと思います。想像以上にアングラな人でした。そして色々手がけてる人でした。エロゲ業界だけでなく、同人・エロ漫画、など、色々渡り歩かれてきたようです。ていうか前から薄々思ってましたがむしろエロゲ業界にいる方が違和感がある。(経歴聞いてなおそう思いました。今回色々とご活動いただいているのも、本人の趣味云々には全く関係無く、「乗りかかった舟」的感覚が強いようです) こんな人が味方になってくれているというのはエロゲ業界にとって実に幸運なのではないかなと思います。
で、その数少ない「大事と思われる話」ですが、これです。
・本来同人の祭典であるはずのコミケにある企業ブースってのは、その企業からのクレームを封印する機能がある。(私解釈:広い意味での政治的活動)
・コミケで上納金集めてまとまった金にして献金とかすりゃいいんだw

…この2つ目のやつ、ご自身は軽口のような感じでさらっとおっしゃいましてさらっと流れてしまったのですが、これ、現在できるエロゲ業界対抗手段のうち最強の一手だと思うのですけど、どうですかね?私、ビビッときたのですけど。
我らエロゲーマーの最大にしてほぼ唯一の武器って、まことに残念ながら財力なんですよね。違和感感じるなら、エロゲに大金注ぐ情熱と言ってもいい。数じゃないんです。ただ、一人当たりが業界につぎ込む額が結構半端ない。漫画とかだとこうはいかない。よく調教されたエロゲーマーの凄みって、一本税抜き8800円もするものをホイホイ買うだけでなく、あろうことかロクにプレイもせずそれらを平気で積んでまた新しいのを買うところですよ。おかしいよね別に金持ちが購買層のわけないのに。
つまり、エロゲーマーが政治的に最もうまく立ち回るには、政治家なり政治屋なり政治団体なりを味方につけるのが必須ですが、そのための手段はずばり金。票じゃなく、金。この前保坂さんが落選してしまったように、私達エロゲーマーは母数がそれほど大したことないから、選挙での票田としてのうまみはあんまりない。しかし自分の好きなものには金は出す。
そこでコミケです。既存の組織の中で、あれほど簡単にオタクから集金できる組織があろうか。例えば「成人向け作品については一律販売価格の10%が2D表現の自由を守る運動のため上乗せされます」と言われて、買い渋るようなやつがいるでしょうか。コミケで。例えば自分が好きなサークルの1000円の同人誌買う時に100円増しになったって、そんなもの誤差ですよ誤差。東方は全年齢対象ですが、東方厨は東方新作の値段が2倍になったって平気な顔して買いますよ。(むしろあの安さはまさに破格)

というわけで、コミケで集金して献金というアイデア、もう少し検討してみる価値ありだと思います。さっきパラパラとコミケの歴史とか理念とかひもといてたのですが、うん、そう的は外してないと思いますよ。

4人目は省略。5人目は、エロゲにおける電波曲元祖と言える「メイドさんロックンロール」の作り手、田所さんでした。彼はF&Cでプロデューサーを務めていたこともある、いわば業界人OBです。彼の話で特に興味深かったのは、ソフ倫設立で中心的な役割を果たした某人物について。
ソフ倫の設立者なわけですから業界の救世主と言っても過言ではない、エロゲがここまで発展できたのも彼によるところが大きいと言える人物だと思います。が、この彼、どうも年を経るごとに腐っていったようです。具体的な話はやめておきます。確証のない話ばかりでしたが、どれも一定の信頼性を持つ話のように思いました。要は、ソフ倫権力を傘にきてやりたい放題。現在理事は代替わりしていますが、ソフ倫とは初代理事長の時点でそういうものになっていたという風に私には解釈でき、何とも暗澹たる気分になりました。
この話ともかぶってくるのですが、彼が言っていたもう一つのことは、ソフ倫の理念は徹底した隠匿性だということです。自主規制内容について、明らかにしてしまうとそれが規制事実となる。最低限のガイドラインは勿論(ユーザーには見せないものの)明文化されているのだけど、判断の難しいものは各個相談。なぜなら、明記してしまうとそれが規制事実となり後々どんどん身動きがとれなくなるから。つまりソフ倫とは、時代に合わせて基準を変えて生きのびていく、したたかな組織だということでした。

…ここまでで規制問題に直接関係する主要な話は大半書けたと思いますが…
皆さま、何か、感じませんか?

これまでの話をまとめると、エロゲ業界クリエイターの守り手たるソフ倫とは、やはり明らかに覚悟が足りないのです。というかそんなものは無いに等しいのです。そして、戦う意思もないのです。ただ、それぞれの時代に迎合して流されるだけです。そして、戦わなければフェミ団体は決して追及の手を止めないのだから業界には死あるのみです。


私の結論。
ソフ倫はもう駄目だ。

確か最後の田所さんが言ってたのかなー、ソフ倫が現在やっている対策とは、業界の延命治療に過ぎないって。まさにそんな感じ。
正直、どこまでやつら急進フェミ団体がエロゲ業界に噛みつき続けるのか不明ですが、少なくとも噛みつくのをやめたりはしないでしょう。となると、少なくとも凌辱ゲー自主規制は永遠に解かれない。凌辱ゲー好きの私オワタ。ソフ倫に「凌辱ゲーが規制されているこの現状は早めになんとかせねば」的な意識があれば話は別ですが、時代に乗って泳ぐだけの組織がそんなアクティブな発想をするはずがない。

ようやくソフ倫という組織の性質が見えた気がします。
業界各ブランドができることは、ソフ倫の内部粛清(実質無理)、メディ倫への移籍(ソフ倫に追従の可能性)、新たな自主監査団体の設立(大変)の3つだと思います。ぜひとも3つ目をやってほしい。そうそう、これも5人目の田所さんが言ってたのですが、なんでコンビニで未成年も気楽に変えるような大衆雑誌でさえ実写のヘアヌードがOKなのに、成人しか立ち入り禁止エリアにしか置いてないエロゲの2Dキャラがヘアモザイク入れないといけないのだ。後半の主張はサブライターも何度か言っていましたが、なるほど確かになぁと思います。ヘア云々はともかく、エロゲ業界は、きっちり成人エリアに隔離されているにも関わらず、規制が厳しすぎる。これもそれも、他に頼りになる外部組織が一切ないから自己防衛のためそうしてるんですよね。そしてそのことについて監査団体はどうやら全く問題意識を持っていないらしい。
昨日、ライブから宿に戻って、布団の中で考えていたのですが、自己監査団体の存在は必須なんですけど、その監査の内容ってのは表現云々とかそういうことではなく、いかに未成年に触れさせないか、という点に尽きるのではないでしょうか。18禁とはそういうことでしょう?18歳未満を問答無用で規制する代わりに、その内部においては表現の制限が解除される。それこそが、18禁規制でしょう?

私が考える、規制問題対抗手段。
1. コミケでの成人作品上納金システムの整備
2. その金の有効な政治的運用
3. 2の対象となる国会議員主導での、第3監査団体設立(表現よりも青少年の健全な育成を主眼に置くもの

色々つっこみどころもあるとは思うので、皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。


久々に規制問題について熱く語ったので、ゲストの4人目だった瀬戸口廉也についてはまだいつか。







2009/09/07
【商品としてはG.J、しかれどエロゲブランドとしては過去最大のB.J.】

まずこちらのweb拍手を

<オッス、おらさこつ。レギュラーメンバーですまんな! ところでG.J?の新作情報見ました? いっそ潔いよ?

さこつさんってあれです、陸自です。
ということで、G.J?の公式サイトはこちら

どうですかね、この新作。


ご存じの方も多いでしょうがちょっと背景を説明しておきますと、G.J?なるエロゲブランドは、アニメでお馴染みのテックアーツ系の一ブランドであり、佐野俊英という人気絵師を擁するも絵師以外何一つ魅力のない作品ばかり作るという困ったブランドで、TONYさんの所属するCielと並んで「二大 絵師の無駄遣いブランド」として有名です。作品の評価は「絵は凄くいいんだけど…」が大多数を占め、というかそれ以外言うこともなく、「結局いつものB.Jでした」で締め括られるという困ったちゃんなブランドです。それでも、なにせ絵が魅力的なものだからユーザーも「次こそは…!」とせめて実用方面くらいは期待して特攻したり、何も知らない新参がパケ絵でホイホイされたり、と、しぶとく生き延びていたのですが…。

そのG.J?、前作で、絵師ホイホイだけでなく確信犯的なライターホイホイまでしでかしたのですね。こともあろうに私が密かに超注目中のライター 卑影ムラサキ氏をライターとして起用。「G.J?がついに自らの至らぬ部分を埋めにかかったか!」と、私も他の一部のプレイヤーも期待を寄せたものでしたが、蓋を開けてみればシナリオは普段以上の地雷でした。卑影ムラサキが主犯なのか被害者なのかは知りませんが、あのシナリオはないわ。詳しくはプレイ前レビューで。
というわけで、昨今はなけなしの信用も風前の灯火だったG.J?の新作。

ここでようやくレスですが、いやいや、潔いのは認めますよ?確かに、絵以外何も見所のないブランドでしたから、(前作のアンケートで私もこのブランドが自分で売りだと思っているアニメーション技術の時代遅れっぷりについて批判させていただきましたし) 絵以外の駄目な要素は全て切り取ってしまって、「素材だけ集めたから後は皆さんでお好みでね☆」って姿勢は、確かに潔いですよ?
しかしですね。私は言いたい。お前らには、エロゲブランドとしてのプライドは無いのかと。
だってこれ既にエロゲ-じゃないですもの!ただの素材集じゃねぇか!シナリオなんか、ユーザーに丸投げですよ?!キャラの声有り台詞以外、全てユーザー任せですよ?つまり、完成した商品ではなく、商品を作るためのパーツだけで売ろうというわけです。ふてぶてしい。

同じような内容でも、せめて「エロゲ-ツクール」とかそういう商品だったらまだ良かったんですよ。まぁ名前がエロゲ-ツクールだとア○キーに訴えられるだろうからエロゲ-シクールとかエロゲ-ツクーノレとかにしとくべきだろうけど。たしか、ギャルゲーツクールは既に本当にあるんですよ。ア○キーじゃなく別の会社が出してた。けどエロゲ版 はないから、その路線なら有りかも知れない。


ん?あれ? つまりそういうことか?
G.J?新作は、エロゲーじゃなくてエロゲ-ツクール?
うーむ。


英断ですな。


そして、毎回毎回釣りがうまいですな。これはまた新作そこそこ売れるわ。私はもう絶対買わないけど。(既にRPG作ってるしな!)
まぁ、過去作品の新たなリサイクル法を打ち立てたということで、なかなか面白いですね。初めて行われることはどんなことであってもすごい。
G.J?に「エロゲブランドとしてのプライド云々」と言ったところで、これまで散々彼らが色々考えて考えて出してた作品を揃いも揃って「絵はいいんだけど…」とばかり言われ続ければ、そりゃ合理的思考をすればこの新作みたいになりますね。南無。


ということで、G.J?はついにエロゲブランドのような別の何かになってしまいましたが、 これはこれで面白いかも知れない。ただ、私の予想では凡打で終わると思う。バカ売れすればテックアーツ総力を挙げてエロゲツクール2、という可能性もありますが、それはないでしょうし、うーん、これ発売したらブランド解散って可能性も結構ありそうな。

なんかもう何でもいいです。
とりあえず、公式サイトの「多種多様のアイテムパーツ」一覧にさりげなくうんこ が混ざってて噴いた。


その他のweb拍手レスです。どうも皆様、ありがとうございます。皆様といっても2人かな。
<壮絶な環境で修行しておられるようですね。いやはや、海外で充実してると聞きやってまいりました。
<それから、私めに容赦のない全レスしてくださりありがたき幸せだよ、おにーちゃん
<もしあのコピペが本当なら家からはシューマイが出るはずなんですが…水しか出ない現実…
<それから、脳内議論を繰り広げた結果、おっぱいは小さくて良いと言う結論がでました。ええ、無い物ねだりはしませんとも。巨乳とか谷間とか気になりません。そーいうのは2次元で補給します。ん?でも2次元で大きいのはお断りなんだよな。どうすればいいんだろう?
<美しさと言う点でも胸は小さい方が良いかと。日本人の体系や和服等の衣装からみても、貧乳は正義と言うことがわかるかと思います。
<…でも、大きくてもいいよね!おっぱい大好き!
<と、そういった観点から見ても患者の治療は必須であり…おお、ちょっと白熱しすぎましたか。大分時間もたってますし、今日はこの辺で
<いやー、集中しすぎてどういった話をしたか曖昧なのですが、晴鍋さんも頑張ってください。


えー、名乗らなくても分かります、uiuiさんですね。
シューマイってどこですかね、宇都宮?(これは餃子でした)
って、え?uiuiさん横浜なんですか!?意外と都会!
とりあえず、シューマイに限らず固形物は蛇口ひねっても出ねぇよ!

んで、おっぱいの話ですが、uiuiさん、私が何度も申し上げているとおり、それは実はおっぱいの話じゃなくて女の子の話とプロポーションの話なのですよ。貧乳が正義だステータスだとかいうのは、キャラクターの話と切り離せない問題であり、厳密にはおっぱいの話ではないのです。言うまでもなく私は貧乳炉利も爆乳お姉さんもアダルティ熟女も全ていけるクチですが、おっぱいは概して大きいに越したことはない。
uiuiさんも頑張って下さい。

えーと、次もuiuiさんですね。野田先生が選挙前に弱音を吐かれていた頃の日記へのレス。

<まさにメシウマ!
<明日は初選挙に行きます。
<帰り道、
(以下略)
<とまぁ、そんな個人的なことはさておき、海外お疲れ様です。頑張れ!
<以上、uiuiでした。返信は不要の方がいいのかなぁ。
<あと、おちんちん○マウスパッド買うやつとかアホだろ。何が面白いんだあれ?
<でも、ふたなりとか良いよね!

初選挙~~!?
あーそうか、まだ20歳なんだ!若っ!!18歳未満の時からエロゲしてるんじゃないですことよ!初エロゲは何なの!?言ってごらんなさい!それとプレイに至った経緯も詳しく!

んで、○ってあるけど、なんて文字を伏せたかったの?ねぇ、何を伏せたかったの?
ふたなりは、この前数年ぶりにサブライターの家に遊びに行った時にふたなり本を散々見せられましたが、はい、すみません、なんか有りな気もしてきました。自分から進んで頂きたくはないですけどね。少なくとも、有りだという心境は理解できるようになった。やったねたえちゃん!


んで、最後のweb拍手。これ、前回の日記更新後にいただいたものです。前回の日記で私はエロゲ業界に漂う暗雲と、それを振り払うための方策について自らの考えをまず皆さんに表明し、時と機が至れば具体的に実行に移していくことも視野に入れていたわけです。
で、いただいたコメントがこちら。

<私も凌辱ゲー好きです。

……。



畜生ぉぉぉぉぉ~~~!!!!(セル第二形態風に)


ああそうですよ、ご覧の通り必死ですよ私は!陵辱とか妊娠のないエロゲ業界なんて、気の抜けたサイダーですよ。私だって別に年から年中陵辱だの妊娠だので頭がいっぱいなわけじゃないですが、やっぱりせっかくの二次元、和姦ばかりじゃつまんないじゃないですか。三次は、自分でするなら和姦じゃないと基本的にタイーホですし他の人のを観るにしてもあんまりむちゃくちゃはできないし、ぶっ飛んだ表現は二次以外無いんですよ。そして、これでもエロゲ業界ずっと応援してきたものですから、同人でできてエロゲでできないことがあるなんて、正直悔しいんですよ。わざわざ年齢制限まで設けておいてなんで規制入ってんだこの野郎。 話戻すと、陵辱が絶たれるということは、私にとって食事の中から肉料理が全て取り除かれるに等しい。確かに穀物とか野菜だけで人は生きていけますし実際そうやって生きている人もいますが、グルメたるもの多種多様なお肉料理も味わい切ってこそ十全なグルメと言えるのではないでしょうか。そうです、エロゲ紳士とは一つのグルメであり、美食家であるわけです。文化レベルとは、自らの生存に直接関わりのないものにどれだけ情熱を注げるかということだ、という言葉もあります。だからコメント下さった方も、同志というかグルメ仲間というか紳士の集いというか、ていうかこんなサイトで通りすがりによく告白して下さいましたという感じですね(通りすがりですよね?)。どうもコメントありがとうございました。また陵辱ゲーの話聞かせて下さい。お気に入りの作品とかブランドとか。陵辱ゲースキーって、なんか意外と少ないというかエロゲ-マーの中でも特に表に出てこないというか「よく己を知る者」というか、とにかく表立ってはほとんど存在が確認できませんので、ぜひ一度陵辱ゲースキーでこっそりと集って密やかにデフォ買いブランドだとかお気に入りのシーンだとか属性シチュだとかを語り合ってみたいものですね。うん、絶対他人に聞かせられない。

……なんかいつも以上に色々とひどい日記になりましたが、今日はこの辺で。
日記よりもレビュー書けよって話ですよね~…。なにせゲームはどれもあまり進んでないので…。最近は東方の地とマブラヴFDのSLGとをパワープレイ中です。ではこの辺で。







2009/09/15
【仮想の恋か現実の娯楽か】

なんでサブライターはロクにプレイもしないくせに東方の新作が出るたび欠かさず買っているのかと不思議でしたが、彼が新作を買うたび(普段メールもあまりしない彼が)聞いてもいないのに「今回のZUN絵」についてデレデレとしたメールを送ってくるので、ようやく分かった気がします。まさか、彼が唯一絵師買いするゲームが東方とはねぇ…

ちなみに、少しサブライターの名誉のために付記させていただきますが、彼はZUN絵について語る時はきまって80年代2Dロリータと絡めて話をするというちょっとアレな人であり(何でそんなに詳しいのかと問い詰めたい)、「パチェリー萌え」だとか「アリマリは俺のなんちゃら」だとか言うのとは無縁の…

…あれ、無縁かな…?
どっちも根っこは同じような……


さて、ZUN絵に萌え(?)てるサブライターはともかく、最近コナミからまた超どきゅうの萌えゲーが発売されてえらい騒ぎのようです。
ご存知の方も多いでしょうが名前はラブプラス。
門外漢の私がかいつまんだ情報によると、「女の子を攻略するのではなく攻略されるゲーム」「自分の好みによって女の子の髪型等が変化する」「声優豪華すぎ」などが主な魅力だとかなんとか。
とりあえず適当にヒットした記事貼っておきます
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090910/gam0909100759001-n1.htm
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20090913mog00m200007000c.html?inb=rm

で、一エロゲーマーとして、なぜこのクラスのをエロゲーで出せないのか一人反省会。
声優が豪華なのはもうどうしようもないんですが(HシーンOKな声優さんは限られますからね)、その他の部分は、他ジャンルの後塵を拝すなんて、少々悔しいですね。私萌えゲーには全く愛着ないけど。
やっぱり、お金(資金力)ですかねぇ。
<キャラの服装は400種類、クリスマスや誕生日などのイベントは4000以上
エロゲみたいにHシーンでリソース食われるものでは、こんなことできませんもんねぇ。ただでさえかつかつなのに。
逆に非18禁ゲーは、Hシーンといういわばメインディッシュを禁止されているわけだから、食卓の彩りで勝負せねばならんわけですね。
うーむ。
まぁ、仕方ないか。なんか釈然としないけど。
女の子から言い寄ってくるゲームって、多分エロゲでもそれなりにあるはずですし。(純愛で女の子から寄ってくるようなのもあるのかな?H目的じゃなくて。H目的なら私でも色々思いつきますけどね。Norn系列とか。)

うーん。

いつか、非18禁で陵辱系とか出ないかな。そういうアグレッシブなブランドこそ応援したいのだけど。無理か。

で、このラブプラス。私も、全く興味がないと言えば嘘になりますが、なんせコンシュマーゲーム機は一種類も持ってませんし、別に萌えゲーに飢えても飽きてもいないし、まぁいいかという感じ。
かと言って自分の近況を振り返ってみても決して異性関係が充実しているとは言いがたくて、プライベートでの異性との交流と言えば2,3日に一回女の子とメールするのみ。しかもその女の子というのが他でもない陸自ですし陸自はサブライターの彼女ですしメールの内容は100%エロゲ。エロゲ100%。
女の子(*)とエロゲトークだなんて、ある意味この上もなく濃密な「異性との交流」かも知れないけど、色々と違うと思うの。しかも相当深刻なレベルで。


とりあえず皆さんは、ニコ動の
「総統閣下はラブプラスがやりたくて仕方ないようです」
でも見ておくといいんじゃないでしょうか。
総統閣下シリーズは私ずっと前から好きなのですが、数ある総統閣下シリーズの中でも質が高い方だと思います。







2009/09/18
【eden* リアルタイムプレイ日記開始】

久々に、プレイ日記など始めてみようと思います。

忙しいのは相変わらずですが、今回は気が乗ったので、できる範囲で。

初回のみネタバレ無しですので、ご関心ある方はこちらよりどうぞ。







2009/09/25
【私内殿堂入り作品集 前編】

eden*のプレイ日記が諸事情によりしばらく更新できない感じなので、突発的企画「私の中での殿堂入りエロゲについて語る」コーナー2009。
こんなもんをわざわざやらなくても、「プレイ前用レビュー」の気に入り度9点以上がだいたいそれに該当するのですが、やはりレビュー書いた当初の得点と今の得点とじゃ若干変動しますからね。

また、掲載していく順番は、発売年月日無視で私がプレイした順番とさせていただきます。まさに私のルーツ。私以外誰も得をしない企画ですが、当サイト自体自己満足だし別にいいの。
ではいってみましょう、まず一つ目は、おそらくこれ。

「雫」(Leaf)

エロゲーマーとしての私の原点ですね。
今プレイするとさすがに時代を感じざるを得ませんが、それでも、いまだにこれを超える狂気ゲーは存在しないと思ってます。

「AIR」(key)


エロゲーマーとしての私の原点2。感動ゲーやべぇ。私のエロゲでの初泣き。
ヒロイン達が電波だの池沼だのと叩かれたりもしますが、確かに観鈴ちんを可愛く思えるか否かがすべてを決定付ける気がします。観鈴ちん初登場シーンで流れたBGM「夏影」を聞いた瞬間本作が自分にとって名作になると確信した私、大勝利。
気の抜けた日常シーンが辛いと言いますが、その背後に横たわる孤独と哀しみの予感を感じられないと駄目ですね。そういう意味でも観鈴ちんゲー。彼女を最初に攻略してないと辛いでしょう。
目立たないながらも、締める部分はまさにカリスマテキスト。ある意味、麻枝の文才が最も輝いていた頃です。そして名演出。ちょっと語りすぎた。信者ですから。


「flutter of birds ~鳥達の羽ばたき~」(シルキーズ)

知らない人が大半ではないでしょうか。古い作品で、中古屋で1000円くらいで売ってたりします。ジャンルは簡単、泣きゲー。
殿堂入りに入れるか少々迷ったのですが、未だに印象強く記憶に焼きついているので、入れさせていただきました。システムが酷いとエロゲーマーからは酷評され気味ですが、そんなもんは気合と情熱で乗り越えてきたのが古参エロゲーマーなのですよきっと。最近の若いのは根性が無さ過ぎる。(まさに老害!)
当時の私のプレイ中は、まさに「涙で文字が読めない」状態。こんなもん泣くに決まってるやろあざとすぎるんじゃとか思う、でも泣いちゃう


「Fate/stay night」(Type-moon)

いや外せないでしょうこれは。エロゲ新時代の担い手ですね。エロゲ業界を語る上で、大きく「fate前 fate後」に分けることができると思う。
そこで描かれた美学と信念、清さに打ちのめされました。


「CLANNAD」ことみルート

これだけ1ルートのみです。
けれど仕方ない。頭2つくらい突き抜けてます。私がエロゲで最も感動するシーンを挙げろと言われたら間違いなくことみルートを推す。がんばれことみ。お前がNo.1だ。
この作品を一言で言うなら、「世界で最も美しい文章」ですね。ネタバレ回避ならこんな感じ。今思い出しただけでもあの部分は涙もの。


「智代アフター ~It’s a Wonderful Life~」(key)

一言で言うと「麻枝・極」。麻枝が極まってます。到達点と言ってもいい。
シナリオと楽曲。どちらをとっても、何か昇り詰めたというか道を開いてしまったというか、そんな印象を受けます。
CLANNADファンディスクだと思うと地獄を見ます。別作品と思った方がいいですね。
「愛する人と一緒に生きる」 そんなものを描いてきた麻枝作品の到達点。
私はもうこの雰囲気が大好きで大好きで。ラストの結末まで込みで、大好きで大好きで。ギャグも最高、音楽も最高、歌詞も最高。感動度合いはそれほど高いわけではないのですが、本作には「感動」という指標では測れない充実度がある。

この後私のリトバス(麻枝次回作)叩きが始まるので、この辺で感想打ち止め。


残り4作あるのですが、時間もなくなったのでそれは次回。







2009/09/28
【私内殿堂入り作品集 後編】

前回に続き、2009年時点の私内殿堂入り作品紹介です。


「SWAN SONG」(Le.Chocolate.)

とにかく残酷。評価ポイントを書くだけでネタバレになりそうなのでコメントは避けます。某1シーンで泣いた。評価はそこに尽きる。そして、そこを含む全て。
全く手を緩めないライターに悪態をつきながらのプレイでしたが、結果はこの通りの殿堂入りで、めでたく私もライターの瀬戸口ファンとなりました。引退されたけど。
瀬戸口氏の3作(小説版込)で、一番私好みでした。

「車輪の国、向日葵の少女」(あかべぇそふとつぅ)

以下コピペ
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「これつまんなかったよ」と言われた時の儲の反応:
ロミオ儲   「まあ、普通の人には分かんないかもね」(選民意識)
丸戸儲   「んなことねーよw ちょっとそこらで一杯やりながら語らね?」(ねちっこい、うざい)
瀬戸口儲  「あ…ごめん。君ならいけるかもって思ったんだけどね……」(卑屈)
月厨     「うわwww この面白さもわかんねーのww?」(厨)
age儲    「鬱ゲーに耐性が無いならやるなよ」(非難)
ALICE儲  「あ~、でも今のエロゲってみんな紙芝居でおんなじじゃん」(加齢臭)
八月儲   「俺もなんかシナリオぬるいとこはあると思うんだけどさ、でも・・・」(ワールド)
鍵儲     「おまえ・・・もっと両親を大切にしろよ」(人生)
葉儲     「みつみ&甘露のゲームはLeafだけ!」(惰性)
タカヒロ儲 「いや、今回のはちょっと時間がなかっただけだから。ライターに専念したらまた書けるから!」(夢)
るーす儲  「るーすは伏線だけじゃなく人間ドラマを描いてるんだよ。わからんのは幼稚なんじゃね?」(厨二病)
健速儲   「俺、健速だから」(自演)
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age儲の主張は確かにごもっともww 鍵儲には噴いた。しかしるーす儲の項。合ってるじゃねぇか!るーすは伏線だけじゃなく人間ドラマを描いてるんだよ!最後の「(厨二病)」って何だこの野郎!!

…しかし、G線のテーマは車輪よりさらに難しく、また人を選ぶものになっていると思います。私みたいな高齢エロゲマにはしっくりきましたが、若き大学生にはピンと来ないんじゃないかな。(選民意識)
とりあえず車輪は、ヒューマンドラマ。人間として生きる上でのドラマ。


残り2つは、ある意味残念ながら、同人です。



「東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.」(上海アリス幻樂団)

音楽が、弾幕が、ビジュアルが、キャラが、物語が、舞台設定が、ローカルワードが、渾然一体となりもたらす和風ファンタジーワールド。私の場合東方シリーズ初プレイがこれだったというのも大きいでしょうが、超キャッチ-な音楽に合わせて放たれる圧倒的密度で一見回避不可能な弾幕の中を潜り抜ける快感は異常。まずゲームとして素晴らしいです。最初は非常に難しいのだけど、少しずつでも前に進んで行く、これまで出来なかったことが出来るようになる、そういう、ステップアップの楽しさというのを実にまざまざと感じさせてくれます。その意味ではゲームのお手本のようなゲーム性。しかもその弾幕がもたらす幾何学模様が美しく、さらに弾幕それぞれに名前が付けられており、意味が存在するというのだから、世界観を楽しむのだけでもとても楽しい。特に本作は、他作品よりも気楽さが控えめで、音楽やキャラに、もの悲しさ・切なさが垣間見れるのが好みです。

ともあれ、私にとって最高のゲームBGMです。


「ひぐらしのなく頃に」(07th expansion)

るーす厨で東方厨でひぐらし厨で大変ですね。しかしひぐらしは確かに面白い。色々な意味で面白い。なんといってもライター竜騎士07。「まさに外道!」というテロップが実に良く似合う、悪魔的発想ですね。やることが色々とえげつない。それでいてしっかりと求心力のあるシナリオを描けるんだから、たいしたものです。そして、それでいて実は魂のライターでもあるのが、個人的に猛烈好み。本作の場合、とある章でのテーマが自分にはピシャリで、現在に至るまで私のリアルでの活動の一つの指針となっています。そうなってくると、世間の評価がどうとか設定がどうとかキャラがどうとかいうのは些細なことで、容赦なく殿堂入りです。批判ポイントを全て加味してでも、私がツボったポイントがある限り殿堂からは外せない。


…以上ですね。
最後に殿堂入りしたひぐらしですが、プレイしたのが2007年。それからもう2年たっています。エロゲもプレイ作品数が増えれば増えるほど、殿堂入りは減ると思います。
結局、殿堂入りを決める大きな要因はプレイしている順番(作品の発売年月日ではなく)と経験で、全く同じテーマでも、うぶな頃にがっちり心を掴んでいればそれは殿堂入りし、同じテーマが他作品で描かれても自分の中では「二番煎じ」となってしまい評価はあまり芳しくないでしょう。

最近、「車輪」「CLANNAD」「リトバス」辺りがどうもばかみたいに高評価されているのをひしひしと感じますが、これも、若きエロゲーマーにとっての鮮烈な「初体験」ソフトであるからこそ、なのではないかなと思ってます。だからこそ、これらの作品で「初体験」を済ませ、さらに経験を積んだ若手エロゲーマーが、私が挙げた「雫」や「flutter of birds」辺りをプレイしても、作品自体の古さを度外視したとしてもそれほど高評価はできないでしょうね。
つまり、殿堂入り作品とは、そのプレイヤーがどういうルーツを辿ったか知る上でとても参考になるものであり、お友達の殿堂入り作品を見れば、そのお友達のだいたいの好み、そしてそのお友達にとっての未体験ゾーンというのがおぼろげではあれ見えてくると思われます。お友達に作品を薦める際は、そのお友達の好みを把握するのも大事ですが、そのお友達にとって自分が薦める作品の見所が、二番煎じ、つまり経験済みでないかを考慮するのも大事なのではないかと思います。

せっせと仲間作りに励むのは一部オタクの悪しき性ですが、あまり「悪しき」とならぬためにも、その辺りを押さえておくとまたずいぶん違うのではないでしょうか。

とってつけた総合考察をしつつ、私の殿堂入り作品2009、これにて終わりとさせていただきます。次回からまたeden*プレイ日記。



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