(執筆:2021/09/09)
しゃんぐりら
(あかべぇそふとの下位ブランド。解散済)
発売時期:
ジャンル:ADV
用途:読み物
舞台:近未来の日本の一都市・学園
顕著な性属性:ゲイセックス
プレイのきっかけ:有名だから セールで買ったから(プレイ前の期待得点…6点)
プレイ進捗状況:コンプ
あらすじ:「暁の護衛」続編(ヒロイン未攻略状態)。
前半は、意外と日常パートが残っている。「まだこの日常パートやるんか」ってなる。無印暁の護衛の共通ルートがまだ続く。
途中からはまぁ何を書いてもネタバレになりそうなのですが、期待やら予想やらは割と裏切られるんじゃないかなと思います。
本作で新たに追加された登場人物の数もかなりの数います。
ライターはつくづくエンターテイナーだなと感じ入る作品です。手を変え品を変えあれやこれやで楽しませてくれます。
ただ、なんだろう。納期だけ決まっていて間に合わなかったんですかね?明らかに未完成品です。
ラストがごっそり抜けてジャンプの打ち切り漫画のように終わっているわけではないのは良かったです(とは言っても前作・前々作レベルの終わりばかりのマルチエンドですので、私は全然気にならなかったけどあのレベルのあっさりした終わり方が嫌いな人には本作も不向き)。しかし、途中。終盤。随所が、「すみませんここまだ工事中です」みたいな感じになっている。このレベルの酷さは、地雷ゲーは基本避けてきた私には割と目新しいものでした。もちろん悪い意味で。
作品全体としてはエンターテイメント作品として楽しくプレイできたのですが、一箇所や二箇所じゃないこの未完成っぷりには、さすがに眉を顰めました。なので1点減点で6点。
評価の難しいところですね。
本作は、マルチエンド形式で、隠された他のルートをいかに探すかというところでゲーム性を味わえないでもない。つまり、ADVとしての楽しみがないわけでもない。そして、攻略サイトを見なくても自力でコンプできる程度の難易度ではある。ただ、このルート探しの作業が楽しかったかというと、やはり若干ストレスだったかなと。未だに、何がフラグで到達できたのか分からないルートもありますし。(中には、特定ルートを開放してないと開放されないルートもあるっぽい)
ネタバレ回避のためにもまずは自力で頑張ってみた方がいいでしょうが、ある程度楽しんだら攻略を見るのもありでしょうね。
特に言うことないです。「暁の護衛」レベル。
格好いい感じのBGM(シリアス・戦闘シーン用)が何曲か追加されました。
ボーカル曲:4曲
これまた書くだけでネタバレになるので控えますが、割と大量に追加されたキャラの中には本作初出のヒロインも何人かいて、うち何人か(いやほぼ全員かな…)は癖が強いのだけどその分魅力的でもありました。
誰とは言わないけど、特に2人は、ライター頑張ったなぁと感慨深かったです。うち1人(舞)は、プレイヤーによる好き嫌いも激しそうですが、特定ルート群を象徴するような個性の強いキャラだったので、もっと掘り下げてくれても良かったんじゃないかと思いました。
一方で、「このキャラは別に攻略できなくてもええんやで(にっこり)」っていう攻略対象キャラも何人かいました。もうちょっと言うなら、このキャラまで攻略させるならこのキャラだって攻略させてくれてもいいんじゃないかっていう攻略対象外キャラも1人いました。
男キャラ達も、最初は(例の未完成シナリオのせいもあって)ひどい扱いの顔有りモブキャラかと思ったら、別シナリオではそれなりだったりかなりだったり活躍したりしてて、プレイが進むにつれ個性的だったり魅力的だったりに見えてきました。
フルボイスでした。
舞の声の人が好きです。男キャラ達の声も良かったですね。まぁ一番は雷太ですが。
意外とボリュームありました。無印と同じくらいか。
本作、特定のグランドフィナーレ的なものがないのですよ。無印と同様の小粒なマルチエンドばかり。三部作ラストとしては、ここはちょっといただけないのかなと思います。
色々と癖が強いのは強いですが、本作もまた退屈せずプレイできるという意味で、前2作(あるいは無印のみでも)プレイ済で続編に興味がある人になら、お勧めだと思います。
あ、でも主人公がほとんどろくに護衛しないのは本作も同様なので、そこは「今度こそ」などと期待しない方がいいです。
未完成っぷりには閉口しました。しかし、トータルではやっぱり楽しかったです。最初は不平ブーブー言いながらプレイしていたんですが、最終的にはライターのファンになったっていう。
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